宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

フラットナー・レデューサーをSSMonoⅢで試す。

2012-10-27 21:17:00 | 天体写真(冷却CCD)
フラットナー・レデューサーを付けたので、ピント位置をフィルタごと
に測定しなおしました。

L:6 X 10min , RGB:各6 X 5min(2X2ビニング), 150min Total


LフィルタにSkyGlowFilterが付いていたので発色が変です。
緑が出ていない感じ。光害の輝線をカットしてあるので
カラーバランスが崩れてしまったようです。
無理やり調整してあります。
LフィルタをIRカットに交換してリベンジだねコレハ。

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<撮影データ>

撮影日時:2012/10/26
撮影地:きのこ茶屋P
星空指数:40点(快晴 , 月明あり)
気温:7℃

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.21(fl=521mm)
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:ORION L:SkyGlowFilter , RGB 1.25"
ダーク画像:3枚(2X2)
フラット画像:3枚(2X2)
フラット用ダーク画像:3枚(2X2)

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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閑話休題モノクローム、ナローバンドマニアックス

2012-10-26 22:53:00 | 天体写真(冷却CCD)
モノクロ冷却CCD用に作ったフラットナー・レデューサーで試写。

NGC2024 , Hα単色 , 8 X 10min , 80min Total


まだ露光不足です。
昨晩は7枚のフィルタごとにピント位置を測定しながら調整をやって
ましたからこんなもんです。ピントも像面平坦化も成功です。
この冬はコレのHubble Paletteに挑戦するかも。

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<撮影データ>

撮影日時:2012/10/26
撮影地:きのこ茶屋P
星空指数:40点(快晴 , 月明あり)
気温:7℃

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.21(fl=521mm)
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:Hα ExtraNarrowBandFilter
ダーク画像:3枚
フラット画像:3枚
フラット用ダーク画像:3枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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オリオン座で考えるK-5Ⅱsの天体撮影適性

2012-10-26 15:20:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
昨晩は晴れていたのでオリオン座を撮って来ました。
思った程赤いのが出なかったが、レンズの特性かも。
そもそも、県民の森付近じゃ空が悪すぎます。

ISO1600 , 2分×12枚コンポジット処理


<撮影機材>

カメラ:K-5Ⅱs
レンズ:smcM50mmF2.0 -> F4.0
赤道儀:ポータブル赤道儀 PanHead EQ PH-1 + カメラ用三脚
撮影地:埼玉県横瀬町 きのこ茶屋P
空の状態:晴れ、月没後に撮影

<考察>

・IRカットフィルタ改造の天体専用カメラには及ばないHⅡ領域
 描写特性(当然ですが)
・K-5よりも偽色が目立つ等倍拡大
・星野、星景撮影に、ローパスレス機の恩恵は殆ど無い
 (解像度という観点において)
 逆に、望遠鏡による直焦点撮影や月、惑星などには期待が
 高まる。

オリオン座にはM42星雲、馬頭星雲、バーナードループなどの
好対象があります。作例から分かる通り、ノーマルデジイチ
としてはかなりの天体撮影適性があります。
もっと良い空で撮ってみたいものです。

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K-5ⅡsによるM31

2012-10-23 15:33:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
M31
ISO 800 , 15min X 1
ISO1600 , 15min X 4
ISO3200 , 15min X 1 , 90min Total


<撮影データ>

撮影日時:2012/10/19~20
撮影地:栃本広場
星空指数:80点(快晴)
気温:8℃→4℃

カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2
撮影データ:***
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

RAW現像:PDCU4 Ver,4.40
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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K5ⅡsによるM33

2012-10-23 14:50:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
M33
ISO1600 , 10min X 4 , 40min Total


M33の中のHⅡ領域が写っている。
K-5では出て来なかった。

<撮影データ>

撮影日時:2012/10/19~20
撮影地:栃本広場
星空指数:80点(快晴)
気温:8℃→4℃

カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2
撮影データ:ISO1600 , 10min X 4 , 40min Total
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

RAW現像:PDCU4 Ver,4.40
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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K-5ⅡsによるNGC7000とIC5067

2012-10-23 14:09:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
RAW現像時のノイズリダクションを全てOFFとし、K-5Ⅱsの持つ
解像力を最大限に引き出したつもりの処理です。
色も忠実に表現しています。そもそもこの領域は真っ赤かでは
ないし、HⅡ領域がオレンジやピンクになること自体オカシイ。
本来は見えない光なので、あずき色あたりが正しいかと思います。


<撮影データ>

撮影日時:2012/10/19~20
撮影地:栃本広場
星空指数:80点(快晴)
気温:8℃→4℃

カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2
撮影データ:ISO3200 , 10min X 6 , 60min Total
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

RAW現像:PDCU4 Ver,4.40
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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実に素晴らしい!K-5Ⅱsで撮ったバラ星雲

2012-10-22 20:27:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
K-5Ⅱsで撮った画像をキチンと処理して行こうと思います。
まずはコレ。9枚のコンポジット画像。


なんと、たった1枚でもこんなに写っている!


本当は、K-5Daにしたかったんじゃないかな?
明らかに標準のIRカットフィルタよりも+50nmは近赤外方向へ
シフトしている。
ローパスフィルタを外しただけでは、到底出て来ないレベル。

こりゃーアストロトレーサーに続く、隠れたサプライズだね!

これで一般写真も普通に撮れるのだからたまりません。
もっと前面に押し出して宣伝するべし!!

<撮影データ>

撮影日時:2012/10/19~20
撮影地:栃本広場
星空指数:80点(快晴)
気温:8℃→4℃

カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2
撮影データ:ISO3200 , 10min X 9 , 90min Total
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

RAW現像:PDCU4 Ver,4.40
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

コメント (3)
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実に素晴らしい!K-5Ⅱsの天体写真適性

2012-10-20 21:17:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
昨日の奥秩父は快晴でしたので、早速K-5Ⅱsで天体撮影を行い
ました。結論から言いましょう、

このカメラの天体撮影適性は素晴らしい!

着目点は二つ。
ひとつはローパスレス化による解像度の向上具合。
もう一つはHⅡ領域に対する感度の向上具合。

では行きましょう。

<解像度比較>

K-5Ⅱs vs K-5 でM13を同条件でシビアに撮影し、150%拡大比較


左右の画像を交互にブリンク視するとK-5Ⅱsの方が高解像で
あることが分かります。色の深さも若干豊かですね。

撮影データ:

10cmF6 Newtonian + 自作フラットナー・レデューサー → F5.48
焦点距離:548mm
フィルター:LPS-P2
ISO感度:800
露光時間:600 [sec]
現像:Camera Raw6.7 for K-5
画像処理:一切なしの撮って出し

<HⅡ領域に対する感度>

NGC7000+IC5067
ISO3200 , 10min X 6 , 60min Total


派手目にレタッチ。


NGC2237
ISO3200 , 10min X 9 , 90min Total


天文ガイド11月号の裏表紙に挑戦


<その他の天体>

M13(上記解像度比較の元画像)
ISO800 , 10min X 4 , 40min Total


拡大像


M27
ISO1600 , 5min X 4 , 20min Total


拡大像。素晴らしい解像感!


M31
ISO 800 , 15min X 1
ISO1600 , 15min X 4
ISO3200 , 15min X 1 , 90min Total



ISO800 , 10min X 2 , 20min Total


M33
ISO1600 , 10min X 4 , 40min Total


拡大像。良い感じです。


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<共通データ>

撮影日時:2012/10/19~20
撮影地:栃本広場
星空指数:80点(快晴)
気温:8℃→4℃

カメラ:K-5Ⅱs , K-5LS
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

RAW現像:Camera Raw 6.7 for PENTAX
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , CS5

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<総感>

解像度は確かに高いですが、PC画面で見ている限りではあまり
メリットはありません。ただ、小さい星雲の拡大や球状星団には
効果が確認できます。
それよりも、赤い星雲の写りが明らかにK-5とは異なります。
実はコレが一番のメリットではないでしょうか。
PENTAXのカメラでは、K-rが一番赤に強かったのですが、
それを大きく凌駕しています。オマケに解像度番長なのですから
たまりませんねえ~。

冷却CCDと比べると、とにかく撮影が楽。
しかし、色の飽和耐性は冷却CCDには全く及びません。
これはどのデジイチでも同じことです。

以上、取り急ぎファーストライトのレポートをまとめました。

10月21日 拡大像等を追記。
       データを一部修正。


コメント (6)
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K-5Ⅱs が来た。

2012-10-19 14:01:00 | 天体写真
予定通り中野のペコちゃんからK-5Ⅱsが届きました。


K-5LSとの2台体制となり、バッテリーも供用出来ます。
但し、K-5ⅡsのバッテリーはK-5のバッテリーと端子数が異なり、
K-5LSの充電器では充電できないようになっています。
K-5Ⅱsの充電器でK-5LSのバッテリーは充電できます。
K-5もモデル末期には改善バッテリーになっていたと思います。

今夜は確実に快晴!
栃本広場へ行こうと思います。

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フラットナー・レデューサーをSSProV2で試す。

2012-10-17 19:01:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨晩も栃本へ行こうと思っていましたが、あまりに眠くて
20時の仕事終了と同時に爆睡してしまいました。
気付いたら23時だった・・・
出遅れたので裏山林道へ行くことにしました。
既に天気が怪しくなってきており、ちぎれ雲多数が邪魔を
します。隙間を縫いながらなんとか7カットを撮影。


う~ん、輝星にゴーストが出るのは想定内ですが、やはり気になる。
ピントも詰めが甘くPintAide値=0.8でしたが、もっと悪い気がしま
す。フラットネスは劇的に改善されており、心配したピントも27mm
の余裕を持ってクリアしました。

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<撮影データ>

撮影日時:2012年10月17日 02:09:40~04:41:18
撮影地:飯能市郊外の林道脇(標高450m)
星空指数:40点(撮影中に薄雲通過多数)
気温:11℃

冷却CCD:ORION StarShoot Pro V2.0
       (SONY SuperHAD ICX413AQ)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.48
       (自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:LPS-P2

露出時間:10min X 6 + 20min X1 , 80min Total
ダーク画像:3 X 10min , 1 X 20min
フラット画像:3枚
フラット用ダーク画像:3枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImDLにてFITSでダーク減算、フラット補正、
         カラー化処理、コンポジットまでを行い、出力を
         Tiff_16bitでcs5へ。ここでPhotoshop的画像処理
         を行い、最終的にJPEGに落とした。

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輝星の最高輝度が22000カウント程度です。
16bitなので65535まで使えますから、まだまだ露光出来ることに
なりますね。この辺りの深さがデジイチと決定的に異なります。

コメント (2)
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