宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

GINJI-300FNを持って奥秩父へ

2015-01-25 17:19:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨日の結果ですが片ボケやら突然のピンボケやらに悩まされ、
まともな画像は得られませんでした。オフアキだけは確証が取れました。
とりあえずの処理を行ってみましたが、元画像の出来が悪いので途中で
やる気がなくなってしまった。まあ、データとしては有効でした。
30cmF4を持ち歩いてまともな画像を得る難しさを痛感しました。
この鏡筒はまだまだ改善が必要です。

M78 , 9X10min , 90min Total , SSProV2


<言い訳ここから>

下記のSSMonoⅢ画像が妙な収差流れを起こしているのは、
笠井フラットナーの後端から70mm±10mmの仕様に対して+19.25mmの89.25mmで
撮影したからです。なんと、オフアキにフィルタホールがヒットしてしまい、
やむなくM48->T2_6mm延長リングの代わりに20mm延長チューブを使用したのです。
   |
   +->M97とM106で検証の結果、フラットナーのバックフォーカスを長く
       取り過ぎたことが原因ではなく、ドローチューブのロックネジの
       締め方ひとつで光軸が大きく狂うことが原因だと判明しました。
       SSMonoⅢは2/3inchなので、こんなに後ろに配置してもまともな
       星像になるようです。


<言い訳ここまで>

M81 , L:12X5min , R=G=B:2X5min , 90min Total


M81 L画像


M97 , L:6X5min , 30min Total(オマケ撮り)


M106 , L:3X10min , 30min Total(オマケ撮り)


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撮影日時:2015年01月24日 22:58:46~04:59:50
撮影地:奥秩父(標高1130m)
星空指数:80点
気温:-4℃->-6℃
湿度:結露せず
風:微風
シーイング:3/5

冷却CCD:ORION StarShootPro Ver2.0(SONY ICX413AQ)
        ORION StarShootMonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:GINGI-300FN , 30.5cmF4 , 1220mm , 笠井フラットナー
フィルタ:SSPRoV2は無し
撮像時間:***
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

赤道儀:ニューアトラクス改 E-ZEUSⅡ仕様 + ひのきスーパーピラー
ガイド:自作オフアキ + QHY5L-ⅡM + PHD
CCD制御:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

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コメント (4)
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さて今夜は

2015-01-24 14:26:00 | 天体写真
今日はこれから奥秩父方面へ行って来ます。
本当は昨日の方が良かったのですが、出遅れて行けませんでした。
三峰ヘリPは混んでいそうなのでアッチかなあ~?
そもそも晴れるのか今夜?
んじゃ!
  ▽
現地着

入れないよお~
アイスロードを登ってきましたが、
厳重に単管パイプとクサリがかけてあり、
車は入れません。誰もいない・・・

アイスロードを登っていくと・・・


こんな感じでした。


南端へ重機材を運ぶのは罰ゲームの心境でした。
2時過ぎからは一人きりになりました。

       ↓

   6時撤収→8時30分帰還

一晩中快晴でした。

LX7 , 4.7mmF1.4->4 , ISO400 , 250sec


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妖怪薪集め

2015-01-20 16:56:00 | 薪ストーブ
やっと今季の薪集めが完了しました。
MPVで15杯分、約6トン。
昨年は12月30日まで仕事漬けだったため、なんと大晦日にチェンソー唸らせ
ひたすらに玉切り。正月休みからせっせと運び出してやっと完了。


今季の現場は畑の中だったため、MPVがトラクター状態になりました。
妙な所でスタッドレスが威力を発揮したりして・・・
まあ、1回400Kg平均で15回も運べば車の中は泥だらけになります。
これを、かれこれ9年間もやっているのだからMPVも可哀想だなあ。
もう17万キロも乗ってしまった。
せめてハイエースだろ、やっぱし。

ターセル 65000Km
ジムニー 85000Km
RX-7(SA) 78000Km
RX-7(FC) 125000Km
カペラワゴン 156000Km
MPV 173000Km
アテンザ 35000Km

歴代、どうも乗る車と生活が合っていないようです。

妖怪薪集めが出てきて、ハイエースを買うにゃ。
ユニック付き2トンのロングを買うにゃ。
とうるさくてたまらない年の始めです。

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有間ダム堰堤でNGC2264コーン星雲を撮る。

2015-01-19 20:05:00 | 天体写真(冷却CCD)
ラヴジョイ彗星を撮り終えた後はNGC2264を撮影していました。



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撮影日時:2015年01月18日 01:15:48~03:20:18
撮影地:有間ダム堰堤(標高300m)
星空指数:80点
気温:-4℃
湿度:結露せず
風:2時頃から風が強くなってきた。
シーイング:3/5

冷却CCD:ORION StarShootPro Ver2.0(SONY ICX413AQ)
撮像鏡筒:10cmF5.48 Newtonian改 ,
AC-No,3自作レデューサ・フラットナー , 548mm , F5.48
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:6 X 20min = 120min Total
ダーク画像:現地ダーク1X1200sec
フラット画像:現地フラット7枚
フラット用ダーク画像:7枚

赤道儀:ニューアトラクス改 E-ZEUSⅡ仕様 + ひのきスーパーピラー
ガイド:5cmF5 + SSAG
CCD制御:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

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大きな赤道儀と小さな鏡筒なので撮影はとても楽でした。
1カット20分X7=140分間の放置プレイ。
最近は20cm~30cmを使っていたので光量不足を激しく感じました。
10cmではAPS-Cでも周辺減光が30%あるため、有間ダムで南方面を撮ると
光害の影響でフラットを合わせるのが大変です。

ちなみに、
スパイダー改造前に三峰でK-5Ⅱsを付けて撮った画像と比較してみると・・・


左:SSProV2 右:K-5Ⅱs

K-5Ⅱs良く写るなあ~と、改めて思ってしまう。
三峰ではフラットも穏やかで良いため、淡い部分が良く出ています。
一方、有間ダムではきついフラットを当て込んでいるため不利ですね。
それでもワンショット冷却CCDの16bit-AD変換は有効で、星の色は飛んでいません。
可哀想にSSProV2は、暗い空で本気撮りしたことが無いのです。
遠征地で明るい光学系を使えば、まだまだ現役で使えそうです。

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GINJI-300FN用高剛性オフアキを赤アルマイト仕上げ

2015-01-19 16:21:00 | 撮影機材
笠井のニュートン用コマコレ専用オフアキをアルマイト処理しました。
今年のラッキーカラーは赤と決めたので赤アルマイト(濃いめ処理)。



コマコレは20mm入り込んでM48_P0.75でねじ込まれています。
オフアキ自体の厚みは10.5mmと薄型です。
右のリングはM48_P0.75 -> T2延長リング(冷却CCD用)


笠井のTリングEOSの中身を内径φ44mmにワイド化。


フルサイズEOS用
  |
  +>その後の検証でオフアキプリズムでケラレることが判明!

<ahref="http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/510.html">http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/510.html



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有間ダム堰堤でC/2014 Q2ラヴジョイ彗星

2015-01-18 23:01:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨晩は私の地元にKENさん、demioさん、もうひとりPENTAXな御方が
おいでになられました。そう言えば土曜日でした。
週末の有間ダムは若者のたむろ場になるのを忘れておりました。
度重なるハイビーム攻撃や訳の分からない雄叫びを聞きながら、
さぞ御気分を害されたことと思います。お詫び致します。m(__)m

気合を入れて出陣したものの、夕方は粉雪が舞っており強風!!
18時まで待ってダメなら移動を考えていましたが、なんとか晴れはじめ
たので居座りました。ただ、お山からの千切れ雪雲が丁度彗星の
いる辺りを通過してくれるもので、3分と撮影が続きません。
21時を過ぎてようやく撮影を開始できました。

今回は高気圧の前衛で荒れ模様だと分かっていたため、
赤道儀はアトラクス改、鏡筒は10cmF5.48としました。
彗星の核でガイドするという目的もなんとか達成出来ましたが、
LPS-P2を付けようが冷却CCDを使おうが、彗星の尾は光害残存地
では写しにくいですね。

C/2014 Q2 ラヴジョイ彗星 2015/01/17 22:21:46~23:12:17
6X10min , 60min Total , 彗星の核追尾 , DarkX3 , FlatX6
彗星の尾を出すために超硬調処理。(加算処理)


21:10:39~21:50:32 , 12X3min , 36min Total(加算処理)


一枚画はコレ


この一枚画が一番自然で好きかも。

オリオンも沈み、強者たちが夢の跡・・・



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撮影日時:2015年01月17日 19:44:39~23:12:17
撮影地:有間ダム堰堤(標高300m)
星空指数:60点
気温:0℃ → -4℃
湿度:結露せず
風:初め強し、その後は風速1m程度。→2時頃から風が強くなってきた。
シーイング:2/5 , 高気圧前衛のため

冷却CCD:ORION StarShootPro Ver2.0(SONY ICX413AQ)
撮像鏡筒:10cmF5.48 Newtonian改 ,
AC-No,3自作レデューサ・フラットナー , 548mm , F5.48
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:現地ダーク3X600sec
フラット画像:現地フラット6枚
フラット用ダーク画像:6枚

赤道儀:ニューアトラクス改 E-ZEUSⅡ仕様 + ひのきスーパーピラー
ガイド:5cmF5 + SSAG
CCD制御:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

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コメント (7)
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有間ダムnow

2015-01-17 16:27:00 | 天体写真
有間ダム堰堤に来ましたが、雪が舞っていますよ(^^;)
夕暮れと共に晴れてくれる筈。
18時まで待ってダメならきのこ茶屋かなあ~?
     ↓
16時50分晴れてきました。
しかし、風が強い強い。

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GINJI-300FN用高剛性オフアキ試写

2015-01-15 01:27:00 | 撮影機材
GINJI-300FN用高剛性オフアキの庭撮り試写を行いました。
結論から言うとガイド歩留まり100%。
オフアキって凄いですね。
その分、接眼部と鏡筒の弱さがハッキリと露呈しました。
M42付近→M81,M82へ移動させた段階でピントも光軸も狂っていました。
ひとつずつ解決して行こうと思います。

尚、飯能市郊外で庭撮りですから電線が入り込んだり街灯が煌々とあったりします。
画像のムラムラは気にしないことにします。

NGC1977 , 1X10min(左下に電線ありのため、余計な光条が発生)


M81_M82 , 3X10min(街灯直射を受けながらの撮影)


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撮影日時:2015年01月13日 23:44:08~02:07:14
撮影地:飯能市郊外で庭撮り(標高220m)
星空指数:80点
気温:-2℃ → -5℃
湿度:沢沿いのため多少の霜霜が発生するも主鏡・斜鏡とも曇らず
シーイング:4/5 , 高気圧後端のため良好

冷却CCD:ORION StarShootPro Ver2.0(SONY ICX413AQ)
撮像鏡筒:GINJI-300FN + 笠井フラットナー , 1220mm , F4
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

赤道儀:ニューアトラクス改 E-ZEUSⅡ仕様 + ひのきスーパーピラー
ガイド:笠井コマコレ専用高剛性オフアキ+QHY5L-ⅡM
CCD制御:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7 , cs5

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VISACでの製作経験があったのでアッサリ完了。
これでガイドミスのイライラからは開放されます。
それにしても30.5cmF4の集光力は凄いですね。
この古くて低感度なワンショット冷却CCDでこんなに写ってしまう。
高感度なSONY ICX系モノクロCCDだったら、系外銀河は1カット5分で十分でしょう。
6DのISO3200で10分スタックなら分子雲もモクモク出ることでしょう。

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C/2014 Q2 ラヴジョイ彗星がイイ感じになっていた!

2015-01-14 17:34:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨晩は飯能市郊外で庭撮りしました。
本当の目的はオフアキのテストだったのですが、
ラヴジョイ彗星が凄いことになっていたので予定変更(V)o¥o(V)

飯能市郊外でこんなに撮れるとは!
2015/01/14 22:02:26~22:31:30 , 30.5cmF4 , 1220mm ,
ORION StarShootPro Ver2.0(APS-C) , 6X180s=18min Total


180秒の一枚画はコレ


120秒の一枚画はコレ


2X2ビニングで感度を上げ、モノクロモードで撮ってみたのがコレ。
10X60s=600sec Total


これは暗い空で撮りたいですね!

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GINJI-300FN用高剛性オフアキを作る。

2015-01-13 15:46:00 | 撮影機材
GINJI-300FNはやることいっぱいで楽しい鏡筒ですが、
まずはオフアキ化しないと話にならないと言う結論です。

と言うことで、笠井のニュートン用コマコレ(バックフォーカス70mm)専用
に高剛性オフアキを作りました。

<仕様>

・プリズムユニットをVISACと供用する。
 そのため、オフアキの共胴をφ67mmとする。

・笠井のニュートン用コマコレはストッパーが無く、スケアリング以前の
 問題が有る。よって、オフアキ本体でストッパーを兼ねる構造とする。

・上下2箇所からプリズムを入れられ、それぞれがガイドC-MOSカメラの写野3個
 以上スライド出来る構造とする。

・フルサイズEOSでケラレないよう、内径をφ44mmにワイド化したTリング用
 アダプターリングを作る。

・KマウントはM48->T2->Tリングで接続する。

・StarShootMonoⅢとStarShootPro Ver,2.0のバックフォーカスに合わせて
 T2延長リングを作る。



このコマコレはバックフォーカスが70mmあるため、冷却CCDのフィルタホイール
も挟めました。(バーダーのMPCCⅢは55mmしかない。)

EOS専用ワイドアダプターを直結出来ます。


鏡筒側から見たところ。(35mm版の素子でもケラレません。)
             |
             +->ウソです!ケラレます!
                http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/510.html



EOS専用ワイドアダプター側から見たところ。(内径φ44mm通しです。)


念願のストッパー機能、兼、回転機構(爆)


これでワンステップ前進しました。
テスト結果を見てアルマイト処理(高級アノダイズ処理・・・アハハ)
に出す予定です。

次にやることは接眼部ユニットの裏打ちなど、薄肉鏡筒の問題解決です。
既にφ358mm用鏡筒バンドは追加で2本買ってあります。(V)o¥o(V)
その次は、恐れ入り谷の笠井3インチクレイフォード接眼部の強化改造です。
その次はセル構造のテコ入れ、軟弱斜鏡スパイダーのテコ入れなどなど。
ほぼ、全面的に改造を行わなければ使える鏡筒になりません。
皆はどうしているのだろうか?・・・・

ただし、

このシステムには重大なる問題点がありあます!!

   それは

      それは

フルサイズEOSを持っていません”ガオー”!!!


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