宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

OnStep_Basic Hand Controller・・・この手があったか!

2024-04-26 10:36:41 | OnStep

前記事で書いた通り、OnStep Basic Hand Controller は非常に使い難い物体です。

ところが、

SkySafari6 Plus を併用すると状況が一変しました。

SkySafari6 Plus でレートを変更すると、Basic Hand Controller にも反映することを発見!

PCを使ってAG撮影まではやらないけれど、スマホは必ず持っている訳です。

そこで、SkySafari6 Plus とBluetoothでペアリングして自動導入が出来る様にすると、

レート変更でBasic Hand Contoroller の速度も変わるんですねえ~(^^♪

一番左がWest 2X速、East Stopのガイド用、一番右側にすると導入速度の半分

(90sでは120倍速程度)で使えました。

これならば十分に実用的です。

 

90sの赤緯軸は±15°の部分微動ですから、OnStep標準のHomePosition(北半球では北極)から

アライメントスターへのGotoができません。

よって、

アライメントしないままプラネソフトとリンクして自動導入を行う訳ですが、

E-ZEUS2のようにTE-TWの指定が出来ません。

このまま使うとTWでは赤緯軸が逆方向へ動いてしまうのです。

TEで使うと正常に自動導入が出来ます。

なので、常時TEで使うものとしました。

制約になりますが、そもそも赤緯軸が部分微動なので気になりません。

前提条件として、スマホのOnStepAPP2で日時ロケーションを転送しておく必要があります。

と言うことは、

おそらくはSN12やCartes du Cielでも同様に速度変更すればBasic Hand Controller 側も速度が

変わるものと思われます。PHD2を使う前に最低速度にしておけば良いと言うことです。

なんとか実践投入出来そうです。

 

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OnStep_Basic Hand Controller・・・使っかい難い!

2024-04-24 16:35:43 | OnStep

90s赤道儀用のOnStepをキチンと箱に入れて組付け、

Basic Hand Controller なる物体を作ってみましたが・・・

大変使い難いシロモノでした。

手ハンダ基板にて

90s赤道儀で使うので、常時PCを使うわけではありません。

よって、使い易いハンドボックスはマストアイテム。

OnStepにはSmart Hand Controller と言うものも存在していて、これはインテリジェントに

自動導入も出来る高機能品です。(一応部品は揃えてあります。)

そこまではイラナイ訳です。

 

<Basic Hand Controller の使い方>

 

・E-Wボタンを同時に2秒以上押す。

・Eボタンを2秒以上押すと低速側へ1段ダウン、Wボタンを2秒以上押すと高速側へ1段アップ。

・4秒待つ・・・

・上記で設定した駆動速度になる。

要するに、駆動速度を変更するたびに上記手順が必要なんですよ。

N-Sボタンを2秒以上同時押し後にNボタンを押すと追尾停止なども出来ます。

尚、起動時は20倍速に設定されているため観望では丁度良いですが、

撮影するならE-W同時2秒以上押しの手順でガイド速度まで落とさないとPHD2が使えません。

まあ、

I/Oポートに空きが無いから、とか、

Wi-Fi , Bluetoothで使うから、とか、

理由があるのでしょうが、まあ、使い難いこと!!

これだったらスマホのOnStepアプリを使った方が早いですね。

 

とは言え、古い90sがワイヤレスで自動導入できるようになって満足です。

mini DINコネクターって、弱くてチャチくて好きじゃありません。

Basic Hand Controller の配線はST-4ポートにパラ接続としました。(0Vシールド、片側プッツン付)

これで古い90sがイマドキ制御になりました。

  ・当面はBluetooth経由のCOMポートにてSN12 , Ciel , N.I.N.A などで使います。

  ・300mm程度で撮影するならSkySafari6 Plusも使えてお手軽です。

 

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小技_Bluetooth経由の標準シリアルでOnStep

2024-04-10 17:59:01 | OnStep

Bluetooth経由の標準シリアルポート(COM3)で、LX200指定のSN12と接続できました。

USBケーブル、繋がっていません ↓

ASCOM_Telescopeじゃなくて、LX200指定って所がミソ。

ソフトハンドボックスパネルも使えるし、こりゃあ~英和!

OnStep_ESP32とBluetoothでペアリングしたら出現したCOM3とCOM4。

それならUSBケーブル無くても良いかも?ってトライしたらビンゴだった訳です。

COM4だと動作しないのは何故だろう? 謎。

この辺りは当面深堀しません。

90s+K-1Ⅱで撮る時など、

あまりゴチャゴチャさせたくありません。

K-1Ⅱの有線テザーソフトや外部電源を使わなければ相当にスッキリします。

露光も1分多数枚などであればガイドも不要。

300~600mm程度のお気楽撮影にもってこいですね。

 

 

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90s赤道儀をOnStep改造しました。

2024-04-09 15:52:39 | OnStep

90s赤道儀のモータ改装は4回目になります。

買ってすぐにミザールのMMDⅡを付けて使っていました。

1982年頃にコパル電子のSP-4ステッピングモータで赤経ドライブだけを高性能化。

2012年頃に赤緯軸にもステッピングモータを取付け、PHD Guidingでオートガイドが出来る様になりました。

90s赤道儀は赤緯軸が±15°の部分微動(扇形ウォームホイール)になっています。

ハーモニックギアを入れてまで自動導入をやる必要もないため、

今回はオリジナルメカのままOnStep化改造を施しました。

 

±15°あると、

例えばオリオンの三ツ星辺りでプリセット(同期)すると、M45~M78、

オリオン座全体を自動導入できます。

もちろん赤経軸は全周駆動できるので制限はありません。

自分にとっては十分かな? と思いました。

ハーモニックギア改造すると90sのオリジナル性が無くなってしまうし、

そもそも高価ですからねえ~(-。-)y-゜゜゜

今回一番高価だったのがプーリーとベルトです。

プーリー4個とベルト2本で1万円弱でした。

モータ2個とOnStep関連部品が丁度1万円。

板金金物類は落ちているもの流用でゼロ円。

ボックス作って¥25,000.-位ですかね・・・安いなあ。 アリガタヤ。

 

取り外した三代目モータと今回使うOnStep基板。

Φ100のアルミハーフピラーは、

次に購入する予定のAskar PHQ80 or PHQ107搭載時のハンドリングを考えて追加改造の予定です。

まだ、ただのアルミパイプですが・・・

 

ギリギリ当たらずに取り付け出来ました。

三畳ひと間の加工室も健在です。

New Atluxヒノキスーパーピラー改やSkyMaxイギリス式改を持ち出すまでもない時、

未だ90sが現役で活躍しています。

90s赤道儀は本当に丈夫で高精度、扱いやすい逸品だと思います。

 

最近の赤道儀ってUSBハブなどが内装されているじゃないですか。

便利な反面、アレ壊れたら邪魔なゴミになっちゃうなあ~などと思っています。

夜露ビッショリな日本の環境では、チト厳しいですよね。

ミードやセレストロンなど、電気系統の故障で困ってしまう訳ですが、

逆に何の小細工も無い代わりに質実貢献、丈夫で高精度な昔の高橋製作所は良かった。

ただ営業は感じ悪かったなあ~(^^♪

上の写真にある赤経軸スリップクラッチを板橋まで買いに行った高校生を邪けに

扱いおった。あー、ギアーかあああ、まあ、売ってやってもいいけどね・・・

ぐらいの感じであった。

古き良き時代・・・とは、思わないのだ。

 

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EVOSTAR72EDⅡを買ってはみたものの・・・

2024-04-03 10:00:27 | 撮影機材

ドローチューブが明らかに曲がっていますね。

ロックねじを締め込むと、更に醜い状態になります。

これでは光軸もクソもあったもんじゃない!

スケアリング? だって、対物レンズ付近では5mmぐらいズレてますよ。

初めて見た時は落下品が来たな・・・と思いました。

しかし違いました。

設計上の問題と、下手な組手のいい加減な作業が原因だと判明。

 

クレイフォードフォーカサーで、中のベアリングは4個。

だけど加工精度が悪く、このベアリングへドローチューブを押し付けた段階で光軸との平行が

出ていません。

このベアリング板に調整機構があれば(追加は出来ますけど)、この段階での平行は

出せます。

    ところが、

ハウジング内でのドローチューブはガタガタに隙間が空いていおり、また、

クレイフォード機構が当たる部分が右側ベアリングに近すぎます。

つまり、

クレイフォード与圧調整機構をガッチリ調整すると、左側ベアリングからドローチューブが

浮いてしまいます。

        なので、

ガッチリ調整できないように、止めねじ4個にゴムのOリングが入っていました。

グニャグニャにしてごまかしている。

こうすると設計上のミスを緩和できると思って入れたのでしょうが、

1年持たずにつぶれてガッタガタになる道理です。

本機の場合、組手がヘタクソだったのでしょう。

このごまかしを理解せずに適当に組付けたため、ドローチューブが盛大に曲がって取り付いておりました。

ゴムのOリングは撤去!!

更に、

ドローチューブロックねじの位置がココよ。

傾いているドローチューブを更に傾ける方向へ押し付けてしまいます。(マジか!)

こうなると左側ベアリング(対物レンズ側)は完全に浮いてしまい、機能しなくなります。

左右ベアリングの中間点にクレイフォード機構が配置されていれば、三角形の頂点で押すので

大変安定した駆動機構になりますが、ガタガタのハウジングで右側ベアリングに寄り過ぎている

クレイフォード機構で締める訳ですよ。そりゃアンタ、左浮くよね?

 

対策

ハウジングの対物レンズ側にM5タップを追加工。

して、こうなる。

クランプネジを左側(対物レンズ側)へ移動したことで、左側ベアリングへ押し付けて固定

出来る様になります。もっとも、固定しないと曲がったままなので、電動フォーカサーでは

厳しいことになりますね。今回はガイドスコープとして購入したため、

頻繫にピントを合わせ直すことがありません。なので、これで良いかと。

ちなみに、

ファインダー台座のアリ溝を外すとベアリング板固定ネジが出て来ますが、

2個あるネジのうち、台座に隠れている方が全く締まっていませんでした・・・org

SkyWatcher EVOSTAR72EDⅡにはもう一つ問題点があります。

ドローチューブユニットは3つのセットビスで鏡筒に固定される構造です。

ネジでないって段階で不安ですねえ~(-。-)y-゜゜゜

しかもこのセットビスが尖り先ネジではなく、本当にセットビスなのですよ。

相手はV溝で、

しかも、Vの中央に配置されているんです・・・普通のセットビスが。

どうなるか?

上記画像通りの圧痕(締め付け跡)が出来ます。

ドローチューブユニット全体が浮いちゃうじゃないか、コレデハ。

この設計なら、V溝の左側斜面を尖り先セットビスで鏡筒側へ押し付けるようにしなければ

光軸に対して直角取り付けが出来ませんね。

当然、尖り先セットビスの穴位置はV溝中央から左側へずらさないとダメです。

 

諸々のネガを取り除いたところ、とてもしっかりとしたクレーフォード接眼部になりました。

ロックねじを締め付ければ、ドローチューブのクサビ形隙間も無くなります。

これで、ED鏡筒の高性能ガイドスコープとしては使えるでしょう。

でも、

眼視や電動フォーカサー仕様の撮像鏡筒として使うには耐えられませんね。

クランプネジを締め付けなければ、光軸と平行にならないので・・・

 

そもそも、

 

4個のベアリングの反対側にもベアリングを配置するべきで、

ドローチューブがスルスルと抜き差し出来なければなりません。

その上でクレイフォード機構やロックねじを利かせれば良いのです。

 

機械的設計センスが無いです。

  組手の腕が悪いです。

    こんなものを買って喜んでいてはイケマセン。

 

SkyWatcher製品は良い物も多いので勿体ないですね。

他の鏡筒の接眼部機構を見ると様々な仕様があるため、おそらくは設計者が異なるのでしょう。

 

このような製品を素材として楽しめる方以外は要注意ですよ。

円安で海外製品に割安感が無くなった上、このような製品を掴まされるとフツフツ来ますなあ~。

かと言って日本製が良いとも思いませんよ。

最近の一番はAskar FRA300 F5 Proでした。

Askarブランドは良いですね、作りも性能も。

 

コメント (2)
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