宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

標高1830mからの黄道光と冬の天の川

2017-09-30 12:06:00 | 天体写真
9月25日の明け方に入笠山天体観測所から撮影した1枚。



甲府方面に重たい雲がかぶさっており、良い感じに写っています。

と言っても、

これは友人H氏のD810Aで撮影されたものです。
今回私は何を思ったか装備をケチり、K-1を持って行かなかったため
星景は何も撮れませんでした。
なので、H氏から頂戴した写真を掲載させて頂きました。

Exifが残っています。

日時:9月25日 04時02分
カメラ:D810A
レンズ:ズームニッコール14-24mm/F2.8 -> F2.8
ISO:2500
露光:30sec

やはり星は暗い空で見るに限ります。

コメント (2)
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標高1830mで撮ったM31

2017-09-27 20:54:00 | 天体写真(冷却CCD)
2017年9月24日~25日明け方にかけて撮影して来ました。
170分の撮像でしたが雲と水蒸気が多くて難儀しました。
オマケにややピンぼけてしまい、最高解像度での表現は無理でした。

M31 , 17X600s , 170min Total , Dark=3 , SkyFlat=5


今回はフラットもダークもピントも外してしまいました。
非常に不満足。
しょっちゅう雲くも攻撃に遭いながらもガイドミスはゼロ。

とは言えですね、
このM31、HDRではありません。
K-1(デジカメ)では絶対に中心部が白飛びする訳ですが、
低感度、低解像度の冷却CCDではご覧の通り全く飽和していません。
これは凄いと感じます。
時代遅れのSony ICX413AQですが、7.8μm画素は丁度良く、
600万画素と言う低解像度ながら、モニターでドット by ドット表示
しても現実的な拡大率で扱いやすいです。

NGC6990 , 10X600s , 100min Total , Dark=3 , Flat=4


これはオマケ程度の出来です。

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撮影日時:2017/09/23-25
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1830m)
天候:24日夜のみ薄雲、通過雲、超夜露だが一応晴れ
気温:12℃->7℃
星空指数:50
シーイング:3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 15cmF4ニュートン反射 , fl=600mm
カメラ:Orion StarShootProV2(Sony ICX413AQ APS-C)
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:SkyMaxⅣ赤道儀_E-ZEUSⅡ改
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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今年初めての奥秩父遠征

2017-09-18 21:23:00 | 天体写真(冷却CCD)
三峰ヘリポート駐車場に来ています。
なんと、今年初めての奥秩父遠征です。
NGC6992をワンショットカラー冷却CCDで
撮り始めましたが、まだ雲が多くて
ガイド星が消えてしまいます。
あと2時間くらいは駄目っぽい。
今夜は一人みたい。

------------ その後 --------------

4時撤収4時30分→6時20分帰宅。
3時からダークとフラットを撮りはじめ、その間仮眠。
これが一番効くインパルス睡眠である。
そのまま普段の日常生活が始まり、昼休みに30分寝る。
これで夕方まで大丈夫。

まあ、勤め人ではないので時間の自由が利くのも大きいが、
かと言って午前中寝ていることは無い。
もう、そういう生活が染みついているのである。

さて、

実に今年初めての奥秩父遠征であった訳です。
入笠山天体観測所に比べると、距離も時間もお金も掛からない。
久しぶりの1時間50分ドライブが、とても近く感じたのでした。
台風一過の晴れ予報とは言え、流石に三連休最終日では誰も
居ませんでしたね(^^♪

気温が高く、20時の時点で18℃もありました。
その後15℃まで下がりましたが、この時期としては熱いぐらい
でした。蚊の総攻撃が心配でしたが、一応長袖を着て防衛。
まあ9月中旬なので、それ程はいませんでした。

NGC6992 , 18X600s , 180min Total , Dark=3 , SkyFlat=3


もう!雲くも攻撃で実効値は90分ぐらいじゃないかな?
このワンショット冷却CCDは感度が低いので多少の雲ではカブらない
のが救いでした。あんまり嬉しい特性ではありませんが・・・
それからSkyFlatをたったの3カットしか撮りませんでしたが、
思いの外決まったようです。どうせ雲くもムラムラでフラットなんか
決まるはずない!って思ったのですが、撮っておいて良かったです。

NGC253 , 8X600s , 80min Total , Dark=3 , SkyFlat=3


低空の割にはピントもSkyFlatも決まったようです。
この方向は結構な光害があるのですが、昨晩は重たい雲があって
南が暗かったように感じました。

このところK-1ばかり使ってきたので、低感度な冷却CCDの
フルウェルキャパシティー(ダイナミックレンジ)の広さが新鮮
でした。K-1もデジイチとしてはダイナミックレンジが広いですが、
やはりCCDの方が上手ですね。
QHYとZWOからIMX094を使った冷却C-MOSカメラが出ましたが、
FullWellCapacity=56000 となっています。 ホントかなあ?
使っている方の感想では異様に粘る・・・らしいのですけど。
56000のRAW画像が得られるなら凄いことですね。

でも、チョットお高いですねえ~(*_*)


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撮影日時:2017/09/18-19
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高900m)
天候:薄雲、通過雲、水蒸気多数だが一応晴れ
気温:15℃
星空指数:50
シーイング:3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 15cmF4ニュートン反射 , fl=600mm
カメラ:Orion StarShootProV2(Sony ICX413 APS-C)
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:90s赤道儀
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:3
フラット画像:3
フラット用ダーク画像:3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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・台風18号が早朝に抜けたので夕方から奥秩父へ遠征。
 21時から撮像に入れたが、水蒸気と雲多数で条件は大変悪かった。
 しょっちゅうPHD2がガイド星をロスト(全く星が消えるので)していた。
 その割にはガイドミスゼロ!
 撮像結果もまあまあであった。

・NGC6992

 ピントが甘い上に固定がやや傾いたようで一部角の星像が悪化している。
 雲多数通過ながら18カット撮影し、すべてを使ってコンポジットした。
 こんな状態でも画になるとは驚きだ。

・NGC253

 南天が晴れて来たので撮影した。
 運良くほぼ晴れのまま推移し、ピントもフラットも決まった。

・ダークはNGC253撮影後に600sec X 3カットを撮って使い回した。

・フラットはSkyFlatを個別に600sec X 3カットを撮ったが、今回は共に上手く決まった。
 たった3カットでもなんとかなるものだ。
 フラットが無ければメタボロ確実だった。撮って良かった。


コメント (6)
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久しぶりのHαとLRGB撮像

2017-09-04 22:54:00 | 天体写真(冷却CCD)
9月2日(土)から3日(日)に掛けて撮影して来ました。
久々に一晩中晴れてはいましたが、薄雲が掛かったような
パッとしない星空でした。夜露も凄かったです。
このところ、週末ごとに一応晴れるので撮影できています。

今回の撮影機材はコレです。


激しく結露することを予測して、Dualドライエア+ガイドスコープヒータ
を使用しています。E-ZEUSⅡ化したJ型赤道儀は順調に機能しました。


ZWO-CN15F4に対して冷却CCDシステムが大きすぎますねえ~。
これの25cmF4が出れば良いのになあ。

IC5067 , Hα , 14X600s , 2h20min Total


大きな月を背負っての撮影ですが、Hα_7nm Filterを使えば
殆ど影響がありません。

月が沈んだ2時からはLRGBで撮像。

NGC7331 & ステファンの五つ子
L:6X600s , RGB(2X2bin):each 2X300s , 90min Total


薄明が始まってから最後のRGBを撮った模様・・・発色がオカシイ。
まあ、月没後1時間30分しか時間が無かったのでギリですね、
RGBを2X2ビニングの300secとケチるしかありませんでした。

2017/09/07画像差替え
ステライメージ7のLRGB合成の時、RGBを2X2ビニングで撮っていると
なかなか思ったような発色になりません。
基準点を指定して合成したり自動で合成したりしていましたが、
どうにも発色が気に入りません。
ステライメージが自動的にRGB画像をストレッチしてL画像に合わせて
くれてはいるのですが、バックグラウンドに色ムラが残ったり、
やたらと滑らかになって不自然だったりしていました。
ビニング無しのRGB=1X1で撮った時は上手く行くのですが、
2X2ビニングではどうにも納得できる結果になっていませんでした。
そこで、
予めRGB画像を2倍にリサイズしてからLRGB合成したらアッサリ上手く
行きました。ステライメージ7が自動的にリサイズして合成している
と数値まで出してくるのに・・・何故でしょうかね?
まあ、今更聞けないLRGB合成の謎ということにしておきましょう。(^^♪
また、
RGB画像は彩度高めにし、L画像側の輝度を低めにするのもポイント
ですが、RGB画像のヒストグラムを削り過ぎるほど彩度を上げてしまうと、
今度はバックグラウンドにイモリのお腹のようなカラームラムラが
出現して来ます。
LRGB合成ってメンドクセーですねえ。
 |
 +->おっ!IMX094を使ったワンショット冷却CMOSがZWOからも
      出ましたね。K-1やD-810Aのセンサーと同じヤツです。
      QHYのは50万円、ZWOのは40万円プラスですかあ~。
      あと10万円安ければなあ~。

L画像はそれなりに見られますが、あと60min欲しいです。




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撮影日時:2017/09/02-03
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1830m)
天候:薄雲ありのハッキリしない晴れ、微風、夜露ビッショリ
気温:15℃->8℃
星空指数:50
シーイング:2/5~3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4(15cmF4 , fl=600mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:Orion 1.25" LRGB,Hα Filters
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:J型赤道儀_E-ZEUSⅡ改
極軸合わせ:***
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:6枚
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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