宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

栃本ヘリP二連荘

2014-06-01 20:28:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
5月31日(土)~6月1日(日)にかけて再度栃本ヘリPへ出撃しました。
私が20時チョット過ぎに到着した時には、既に多くの方々がいらっしゃいました。

23:29:30頃 LX7 , 4.7mmF1.4開放 , 30sec


HIDEさんのお隣に立てさせて頂きました。


昨日VISAC + レデューサ2の星像をチェックしましたので、今回は1800mm直焦点
でアレコレ撮ってみました。
GPVのお告げでは夜半から曇る筈でしたが、一晩中見事に快晴!アリガタヤ

<共通データ>

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撮影日時:2014/05/31~06/01
撮影場所:栃本ヘリP 標高1030m
気温:15℃
風:3/5(1800mmにはチョットきついレベル)
シーイング:3/5
透明度:4/5
赤道儀システム:ニューアトラクス + EZEUSⅡ+ ひのきスーパーピラー
撮像鏡筒:VC200L , 1800mm直焦点
ガイド鏡:RFT80(8cmF5)
ガイドカメラ:QHY5L-ⅡM + PHD
カメラ:K-5Ⅱs , RAW
フィルター:なし
ダーク&フラット:無し(^^♪
画像処理:SI7→CS5
----------------------------------------------------------------

まずは筒慣らしに2点

M81 , ISO800 , 1X10min


M51 , ISO800 , 1X10min


今回の目的はシロナガスクジラです。なんとか撮れました。

NGC4631 , ISO800 , 4X10min , 40min Total


40cmドブで見せて頂いたM13は素晴らしかった!
青いツブツブ星は表現で来たか?

M13 , ISO800 , 2X5min , 10min Total


M20 , ISO800 , 6X10min , 60min Total


M20は7枚をセットして車で仮眠。
7枚目は薄明で青くなって使えませんでした。
ガイドは1枚も失敗なく完了しており、このシステムで十分にイケる
ことを確信しました。ただし、途中から低空になって星が肥大しています。
まあまあシャープなのは最初の2カットのみで、後の4カットはボテボテです。

VISACを使うようになって再びK-5Ⅱsに頑張ってもらっています。
何しろお気楽で良いですね。この程度の露光と枚数でそこそこ見られる
画になってくれるので有難いです。ワンショット冷却CCDだとこうは行かない
ですからね。後処理も大変です。

ISO800で10分露光し、SI7でRAW→Fitsに落とす際、ヒストグラムを
中間値指定で-300~3000付近で切出すと、系外銀河や球状星団は星の色が
残るようです。M20などの星雲は5000程度まで引っ張らないと淡い所が
出て来ませんでした。SI7のデジタル現像処理も必ず行うわけではなく、
系外銀河や球状星団では星の色抜け防止で使わないことの方が多いです。
 |
 +->今回のM13とクジラ銀河はデジタル現像をやっていません。
    ヒストグラムを-300~3000で切出し、PhotoShopのトーンカーブ
    であぶり出す感じで処理しています。


コメント (7)
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VISAC+レデューサ2を試す

2014-05-31 15:56:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
昨晩は大雨になる可能性がありましたが、VC200L+レデューサ2の試写
のために奥秩父へ行って来ました。
夜半から薄明開始までは何とか晴れたので数枚撮影出来ました。

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<共通データ>

日時:2014/05/30~31
場所:栃本ヘリP 標高1030m
赤道儀システム:ニューアトラクス + EZEUSⅡ+ ひのきスーパーピラー
鏡筒:VC200L+レデューサ2 , 1278mm 直焦点
ガイド鏡:RFT80(8cmF5)
ガイドカメラ:QHY5L-ⅡM + PHD
カメラ:K-5Ⅱs
フィルター:なし
気温:**℃
シーイング:4/5
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M106付近 , ISO1600 , 1X10min


NGC7000の先っちょ , ISO3200 . 1X10min


M8 , ISO800 , 2X10min , 20min Total


今回はVISACにレデューサ2を付け、周辺像などを確認するための試写です。
K-5Ⅱsの周辺まで使える星像ではないでしょうか。
尚、ピント合わせはかなり適当ですのでもっとシャープになる筈です。
VISACはかなり高性能な鏡筒だという印象ですが、
太いスパイダーの影響は避けられません。強い画像処理を行うと
星が四角くなるのは他の鏡筒と同じです。
大画素+広写野で威力を発揮する鏡筒だと思います。

コメント (2)
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三峰ヘリポート遠征_その3

2014-04-09 23:01:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
M106周辺は完全に月没後の撮影です。
シーングが良く、ガイドも安定していて1時間車内で寝られました。

M106周辺 , 4X900s=60min Total


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撮影日時:2014年4月9日 2:27:44~3:13:14
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場
気温:3℃
シーング:5/5
透明度:3/5
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
撮像鏡筒:10cmF5.23 Newtonian( 卍スパイダー)
感度:ISO800
画像処理:SI7でRAW処理→cs5で処理
赤道儀&ガイド:高橋90s + SSAG + PHD
------------------------------------------


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三峰ヘリポート遠征_その2

2014-04-09 21:36:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
M51は完全に月明中撮影、マルカリアンの銀河鎖は撮影途中で月没という
中で撮影しました。フラットが上手く当たらずにムラになってしまいました。

M51 2倍トリミング , 5X300s=25min Total


ピクセル等倍切出し


マルカリアンの銀河鎖 2X600s=20min Total


シーングは最高レベルでしたが、ピントが少し甘いようです。
光軸は合っています。
電動フォーカサーの必要性を感じました。


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撮影日時:2014年4月8日 23:54:12~1:42:44
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場
気温:3℃
シーング:5/5
透明度:3/5
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
撮像鏡筒:10cmF5.23 Newtonian( 卍スパイダー)
感度:ISO800
画像処理:M51はPDCU4現像→cs5で処理
       マルカリアンはSI7でRAW処理→cs5で処理
赤道儀&ガイド:高橋90s + SSAG + PHD
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三峰ヘリポート遠征_その1

2014-04-09 13:27:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
いや、ホント久し振りの三峰ヘリポートですよ。
月没が1時42分ってことで夜中にノコノコ行って来ました。
まあ、明け方の夏物先撮りが出来ればいいかな?程度のお散歩です。





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撮影日時:2014年4月9日 3:39:42~3:50:38
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場
気温:3℃
シーング:5/5
透明度:3/5
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
レンズ:SAMYANG 85mmF1.4(4.0)
感度:ISO800
露光時間:5分の1カット勝負
画像処理:PDCU4現像→cs5で処理
赤道儀:高橋90sノータッチトラッキング
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K-5ⅡsとSAMYANG 85mmF1.4(4.0)の組合わせは、相変わらず惚れぼれする
解像感と発色です。四隅までバッチリ点像のドシャープ画像。
今年こそは2000m以上の山に持ち込んでアンタレス周辺を極めたいと
思っています。

月が明るいこんな日にゃあ誰も居ないだろうと思っていましたが、
お一人いらっしゃいました・・・ツワモノです。

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飯能市郊外じゃあ、これ以上は無理だよM45

2013-10-13 17:15:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
有間峠シリーズ第3弾はM45です。
いろいろ考えさせられる結果となりました。

ISO1600 , 6 X 10min , 60min Total


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撮影日時:2013年10月10日 02:44:12~03:34:36
撮影地:有間峠
星空指数:80点
気温:16℃
シーイング:4/5

カメラ:K-5Ⅱs , ISO1600 , RAW(PEF)
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian -> F5.23(AC No,3使用、卍スパイダー)
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:***l
ダーク画像:***
フラット画像:5枚
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

画像処理:SI7 , cs5

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・0.5mm厚卍スパイダーは広写野になると逆効果となる。
  |
  +->ただの薄いスパイダー同様、ド派手な光条が発生し、
       クロスフィルターを使ったようになる。
       0.5mm厚の十字スパイダーよりもマシかどうかは比較
       データが無いので解りませんが、APS-C写野では3本
       スパイダーの方が光条が短くて好印象でした。

       やはり、薄いスパイダーは高分解能を要する2/3型
       CCDなどでLRGB合成やNarrowBand撮像時にこそ威力を
       発揮するようですね。
        |
        +->従って、広写野で撮るなら厚板バッファを
             噛ませるとか、黒いワヤワヤを付けちゃう
             などの小細工が必要かも。

   薄いスパイダーは惑星観察などでは定番で、アストロカメラが
   厚めのスパイダーを使っている理由を確認できて良かったです。
   つまり、
   高詳細で小さいな冷却CCDに薄いスパイダーを組合わせると、
   クラスを越えたような凄い画像が出て来ますが、
   広写野フラットなε光学系のような用途には向かないと言うこと。
   せっかくの広写野フラットな高性能機を極端にクロップして使う
   のは勿体ないですからね。
   私の場合、基本は薄いスパイダーとして、APS-C撮影時はバッファ
   板を噛ませるのが最適解ではないかという結論です。

   そう考えるとアレですね、
   苦労して作ったすばる望遠鏡タイプの卍スパイダーよりは、
   単なる0.5mm厚羽根型スパイダーの方が強度も強く、調整も
   楽ですから複雑な心境です。

・気温16℃でダークを撮らなかったので、外周と四隅に赤いアンプ
 ノイズが発生して処理に難儀しました。
 手を抜けば、そこに必ず穴が空く。

・NGC7000_IC5067と違って、こちらは室内白壁フラットでも十分に
 役に立ち、RAWファイルへの適用をSI7で実行出来ました。
 何が違ったのかは未解決・・・何でだろう?

・LPS-P2のゴーストが相変わらず出るけど、無視!
  |
  +->もっと空の良い所でLPS-P2無しで撮りたいです。

---------------

このくらい拡大すると薄い卍スパイダーの効果が分かります。

M31 ピクセル100%等倍


NGC7000 ピクセル50%表示

コメント (6)
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K-5Ⅱsに頑張ってもらいました。

2013-10-10 19:46:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
昨夜は今日撮らずにいつ撮るの!?って程の快晴でした。
遠征は出来ないので、危険覚悟の有間峠です。
なんと、直径1m以上もある岩が新たに落ちており、林道の1/3程
を占有しておりました。KeepOutの黄色いテープをグルグル巻きに
巻いてありましたが、ゾッとしますねえ~まったく。
相変わらずおっかねえ林道だよ。

昨晩はキツネ、タヌキ、シカに加え、久し振りにカモシカに会えま
した。林道脇でブハブハ言っており、全く逃げようとしません。
あまりに動かないので、車を横付けし、2m程の距離から観察。
目を合わせたままジ~~っとしています。
いい加減に早くあっち行ってよ!
と言っているようです。ブシューと言いながら崖を降りて行きました。

中津川林道でも遭遇しましたが、 コヤツ、
獣臭がするので近くに居るのが分かるんです。
しかも、シカみたいに素早く行動しないのです。ノッソリ、
ゴソゴソ、バキバキと歩いて来ます。しかも濃い灰色ですから熊と
勘違いしますね。近くまで来て人を観察しているような感じ。
関東平野が一望できる林道で、浮世離れな一夜でした。

さて、

これだけ天気が良ければ栃本レベルで撮れるかもしれないと思い、
今回はK-5Ⅱsに頑張ってもらいましたよ。
標高1140mの有間峠としては最高の星空でしたが、撮影結果は
正直なものでカブリまくっていました・・・orz.
当然に南中を過ぎてから撮りましたが、やっぱり関東平野の光害は
ハンパ無いですねえ。ISO3200_10minでギリギリでした。

NGC7000とIC5067(比較のためにコレばっかりで済みません)


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撮影日時:2013年10月9~10日 22:07:18~23:58:14
撮影地:有間峠
星空指数:80点
気温:16℃
シーイング:4/5

カメラ:K-5Ⅱs , ISO3200 , RAW(PEF)
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian -> F5.23(AC No,3使用、卍スパイダー)
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:12 X 10min , 120min Total
ダーク画像:3 X 10min
フラット画像:5枚 <- 但し、今回の処理には未使用
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

画像処理:PDCU4 , MaxImDL , SI7 , cs5

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何故かSI7を使って処理したらフラットが全く合わなくて撃沈。
仕方ないのでPDCU4でパラメータをいじくり倒して現像し、
TIFF_16bitでMaxImDLにてダーク減算、コンポジット。
SI7でオートストレッチして色調を整え、cs5で仕上げました。
よって、フラット補正を行わずに周辺減光を抑え込む無謀。
ホントはもっとキレイなのだが・・・

結果はまあまあでしたが、改めてK-5Ⅱsって良く写るなあと思いました。

次、

M31のHDR撮影_80min Total

ISO800  -> 2 X 10min
ISO1600 -> 4 X 10min
ISO3200 -> 2 X 10min


気温が16℃もあったので、アンプカブリで4辺が赤くなってしまいました。
そんな時に限ってダークを撮るのがメンドクサクなってしまった。
よってフラット補正のみで80%トリミングしてあります。

コメント (3)
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M31のHDR画像

2013-08-20 20:05:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
昨年K-5Ⅱsが発売された当日に撮影したM31の多段露光画像を
再処理してみました。
元画像は↓ココ
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/256.html



今季はスパイダーの光芒が綺麗になっているため、
この画像以上のモノを撮りたいと思っています。

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七夕の天の川

2013-07-10 12:45:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
そう言えば、七夕に天の川を撮れた記憶がない。
七月七日に晴れるなんて、奇遇と言えます。


入笠山1840m付近より

PENTAX K-5Ⅱs , SAMYANG 14mmF2.8(4.5) , ISO3200 , 207sec

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久し振りの奥秩父から

2013-06-04 20:29:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
あれ?ツユハドコヘ・・・
仕事が一段落し、超久し振りに奥秩父は栃本まで行って来ました。
PDCU4現像→JPEG画像4枚をSI7でコンポジット→CS5仕上げ


SI7でRAW処理~コンポジット→CS5仕上げ


やはり、最低限このくらいの空が無いと綺麗に撮れませんね!
今回は”すばる望遠鏡タイプスパイダー”での初遠征。

が~~ピンボケたあ~~

実は欲張った撮影テストを行っていた関係上、
このM8,M20は最後の最後でチョロッっと撮ったモノなのです。
ピント合わせもエイヤっと一発決めだったため、案の定ボケを
かましてしまいました。

Panasonic DMC-LX7で撮った夏の天の川(F1.4開放ですよ~♪)


何気に凄いLX7。

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