宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

K-5 vs StarShoot Pro V2.0

2012-08-29 15:17:00 | 撮影機材
PENTAX K-5 と ORION StarShoot Pro V2.0 を比較して
みました。感度、解像度の点でSSProV2はK-5にまったく
歯が立たないようです。赤いのはSSProV2の圧勝ですけど・・・


<共通データ>

撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
画像処理:cs5にて同じような調子に仕上げたつもり。
拡大率:K-5 -> 65% , SSProV2 -> 100% でモニタをキャプチャ。
コマコレ:無し

<K-5データ>

撮影日時:2011/10/08 01:50:46~
撮影場所:三峰ヘリP
露光時間:4 X 5min , 20min Total
高感度NR:中
長秒時NR:OFF
フィルタ;無し
ダーク処理:無し
フラット処理:無し

<SSProV2データ>

撮影日時:2012/08/26 02:13:56~
撮影場所:飯能市郊外の林道脇(標高450m)
露光時間:7 X 15min , 105min Total
フィルタ:ORION SkyGlowFilter 1.25"
ダーク処理:あり
フラット処理:あり

共にAPSC素子でワンショットカラーです。
K-5は1620万画素のCMOS、SSProV2は600万画素の冷却CCD。

----------------------

SSProV2はK-5に全く及びませんねえ~。
確かに16bitで出てくるデータの画像処理耐性はK-5の比では
ありませんが、元データ自体のクウォリティーが全然違う感じ
です。ICX413AQはNikon D70やPENTAX istDに使われていた
ようです。つまり、あの時代のCCDだと言うことですね。
現在の超絶ローノイズ・高性能なデジイチのCMOSと比較しちゃあ
可哀想なんだと。ま、そーゆーことでしょう!

ワンショットカラーでやるなら”クリア改造仕様のCoold 60D”。
これがベストの選択ではないでしょうか?
冷却改造デジイチでダークもフラットもキチンと撮る。
そうすれば、830万画素程度のワンショットカラー冷却CCDでは、
太刀打ち出来ないと思われます。

------------------------------------
ワンショットカラーはデジイチの圧勝です。
------------------------------------


*モノクロ冷却CCDに関しては、全くこの限りではありません。
 これは、別世界であります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リベンジの裏山ワンショットカラー冷却CCD

2012-08-26 16:11:00 | 天体写真(冷却CCD)
珍しく週末が晴れました。GPV予報では昨晩も曇りでしたが、
実際には雲総数30で晴れていました。こんな時は奥秩父よりも
関東平野からの風が吹き上げる奥武蔵の方が晴れるようです。
ってことで昨日のリベンジで光軸を再調整して撮影しました。

vdB142付近 , 9 X 15min = 135min Total


M31 , 7 X 15min = 105min Total


------------------------------------------------------
撮影日時:2012年8月25~26日 23:08:14~04:12:19
撮影地:飯能市郊外の林道脇(標高450m)
星空指数:初め40点→夜半から70点(撮影中に薄雲通過多数)
気温:22℃

冷却CCD:ORION StarShoot Pro V2.0
       (SONY SuperHAD ICX413AQ)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
フィルタ:ORION SkyGlow Filter 1.25"

露出時間:***
ダーク画像:3 X 15min
フラット画像:5枚
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImDLにてFITS_16bitでダーク減算、フラット補正、
         カラー化処理、コンポジットまでを行い、出力を
         Tif_16bitでcs5へ。ここでpfotoshop的画像処理を
         行い、最終的にJPEGに落とした。
------------------------------------------------------

M31の季節になりました。
コマコレが無いので周辺は厳しいですが、1.25"フィルタ+APSC
素子だということを考えると随分と良い絵になったと思います。
フラット補正をやらないとリングになっちゃいます。
このワンショットカラー冷却CCDにはIRカットフィルタが入って
いますから、空の良い所でSkyGlowFilter無しで撮ってみたい
ものです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

失敗の裏山ワンショットカラー冷却CCD

2012-08-25 15:13:00 | 天体写真(冷却CCD)
やっちまいました。ミラーがズレていました。
光軸調整が途中だったのを忘れてそのまま撮影するという、
なんとも悲しい結果に。
まあ、
それでも裏山でこれだけ写るんだなってことは収穫です。
しかも、空の状態は30点ぐらいだったので、80点クラスに
なれば県民の森と大差なさそうです。
なんで縦構図かよって話もありますが、一応上が北です。

vdB142付近 , 8 X 15min = 120min Total


NGC6960 , 4 X 15min = 60min Total


ちなみに、APSCのチップに1.25"のフィルタを入れているので
完全にケラレています。フラット補正をしないと全くイカンです。

撮影日時:2012年8月24~25日 22:51:46~03:02:06
撮影地:飯能市郊外の林道脇(標高450m)
星空指数:30点
気温:24℃

冷却CCD:ORION StarShoot Pro V2.0
       (SONY SuperHAD ICX413AQ)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
フィルタ:ORION SkyGlow Filter 1.25"

露出時間:8 X 15min , 4 X 15min
ダーク画像:3 X 15min
フラット画像:3枚
フラット用ダーク画像:3枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImDLにてFITS_16bitでダーク減算、フラット補正、
         カラー化処理、コンポジットまでを行い、出力を
         Tif_16bitでcs5へ。ここでpfotoshop的画像処理を
         行い、最終的にJPEGに落とした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わさび田作りとミョウガ採り

2012-08-24 04:44:00 | ノンジャンル
鉄腕ダッシュで奥多摩のわさび田を特集したらしい。

”オレも作ってみたい”・・・と

んじゃ作っか。ってなわけで僕が管理している近場の沢へ。


サワガニがいっぱい出て来たよ。


まずは流れを変えて。雨で埋まらないように。


クワで砂利を洗い出し、泥を流して畝を作って。
苗は安曇野の大王わさび園で買った生わさびの”ヘタ”。


出来た!


3年後に収穫できるのだろうか?


ここには小トトロが棲んでいるから、きっと見守ってくれるね。


午後からはミョウガ採り。まだ2週間早いなあ。


オオセンチコガネが出て来た。


糞虫なのに、なんで君はこんなにキレイに輝いているの?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

館山の海へ日帰りの巻

2012-08-23 17:26:00 | ノンジャンル
昨日は家族全員で館山の海でシュノーケリング。
こどもが大きくなったので早朝発で日帰り可能となりました。
画像は携帯のN03Cなのでご容赦。

ドピーカン!


やっぱ海はこうでなきゃイケマセン。
蛍光ブルーの熱帯魚がいっぱい居ましたよ。


4時半発→7時半着なら首都高1号羽田線のド渋滞に巻き込まれ
ません。レインボーブリッジからアクアライン(おー\800だ)を
潜って館山道で一気に行けます。


帰りは15時発で芝公園→新宿抜けで高尾JC→圏央道へ一気に。
帰りも3時間15分でした。
飯能で”かっぱ寿司”を腹いっぱい食べ、19時30分帰宅。

ふと、牛乳パックを眺めてみたら、


これじゃあ流れたな・・・


とてつもなくNarrowなことを考えて、長い1日が終わった・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リベンジの裏山NarrowBandでHubble Palette

2012-08-21 18:07:00 | 天体写真(冷却CCD)
最近は裏山の方が晴れています。
奥秩父への遠征で撃沈したため、昨晩はリベンジの裏山撮影です。
一晩中快晴!

IC5067ペリカン星雲
R:S2 3X20min , G:Hα 4X20min , B:OⅢ 3X20min , 200min Total


Hα単色 4X20min , 80min Total


バーティノフマスクのPintAide評価


飯能市郊外の標高450m林道脇(裏山)から撮影。
K-30 , DAL18-55mm -> 18mmF5.6


東側はこの通り、関東平野が丸見えです。


最近の明け方は透明度が素晴らしい!


今回はまったく曇る気配がありませんでした。
ガイドも安定しており、撮影中に15分、30分とインパルス睡眠を
繰り返せました。おかげで4時撤収でもまったく眠気は無く、
安全に帰還。裏山林道の良い所は・・・まず、人が来ないこと。
当然車も来ないし、第一不気味で普通は入り込めません。
ここは仕事場から直線距離でたった2Kmですが、車だと20分です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

撃沈の中津川林道でワンショットカラー冷却CCD

2012-08-20 18:43:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨夜は日曜日。快晴。
今夜行かなくてどうする!ってノリで暗くなってから出発。
三峰ヘリPは一晩中快晴に恵まれる筈だった・・・

が、

べ、ベタ曇りじゃないかあ~!!!

あり得ない展開に重装備のお仲間も閉口状態。
あー、県民の森は晴れていたのに~、あっちにしとけば幸せに
なれたと思うとぐやじい。
でも、いつもネットでお世話になっている”あまぶん”さんとも
お話ができて良かったです。私はあの後・・・・

あろうことか中津川林道脇のあずまやPで三脚を立てました。


暗い、あまりに暗くて自分の指先も見えない。
しかも獣臭い。え~っと、牛臭いです、かなり。
そんなもん居るわけ無いので、これはカモシカが近くに居る筈。
シカの匂いじゃない。
で、 撮れたのはこれだけ。(露出不足です。)

IC5067 プテラノドンの骨星雲 3 X 20min , 60min Total


中心のバーティノフマスク評価は、


撮影日時:2012年8月20日 00:12:16~01:18:08
撮影地:中津川林道脇、あずまやP
星空指数:撮影中のみ80点
気温:20℃

冷却CCD:StarShoot Pro V2.0(SONY SuperHAD ICX413AQ)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
フィルタ:ORION SkyGlow Filter 1.25"

露出時間:3 X 20min , 60min Total
ダーク画像:2 X 20min
フラット画像:5枚
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImDLにてFITS_16bitでダーク減算、フラット補正、
         カラー化処理、コンポジットまでを行い、出力を
         Tif_16bitでcs5へ。ここでpfotoshop的画像処理を
         行い、最終的にJPEGに落とした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NGC7000_Hubble Paletteの完成

2012-08-19 13:33:00 | 天体写真(冷却CCD)
8月7日に裏庭で撮影したドアンダーなS2とOⅢが同じような構図
だったので追加してみました。各1時間分の追加です。

NGC7000_Hubble Palette , 270min Total / 23images Combined
R:S2(9X10min+1X30min),G:Hα(3X10min),B:OⅢ(9X10min+1X30min)


総露出4時間30分ですが、S2とOⅢの半分ぐらいはホントに
どうしようもない空での撮影でした。それでもここまで出せたのは
NarrowBandの威力ですね。遠征しなくてもこんなのが撮れちゃうの
ですからクセになるってもんです。

”ひのきん族”10cmF6も、ここまで使ってやれば思い残すことは
無いでしょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏山NarrowBandでHubble Palette

2012-08-17 16:38:00 | 天体写真(冷却CCD)
各フィルタでピントが出るようになったので撮影。
今回は飯能市郊外の林道(裏山)です。
昨晩、県民の森まで行ったのですが曇っていたためUターン
して近所の林道へ。ナローバンドだから十分にOKでした。

NGC7000_Hubble Palette , 150min Total
R:S2(3X10min+1X30min),G:Hα(3X10min),B:OⅢ(3X10min+1X30min)


NGC7000_Hα , 3X10min + 1X30min , 60min Taotal


Hubble Palette はS2とOⅢの露光が足りません。
あと1時間ずつ追加で丁度良いくらいと思われます。
NarrowBand撮影って大変なんだなあ~。

撮影日時:2012年8月16~17日 22:48:28~02:08:52
撮影地:飯能市郊外の林道(裏山)
星空指数:70点
気温:25℃

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian
フィルタ:ExtraNarrowBandFilter ( Hα , S2 , OⅢ )

露出時間:***
ダーク画像:3X10min , 1X30min
フラット画像:無し
フラット用ダーク画像:無し

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImにてFITS_16bitでダーク減算、カラー化処理、
コンポジットまでを行い、出力をTif_16bitでcs5へ。
ここでpfotoshop的画像処理を行い、
最終的にJPEGに落とした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Focusダイヤルゲージのみによるピント合わせ

2012-08-16 14:57:00 | 撮影機材
昨晩の僅かな晴れ間を使ってフォーカス位置を定量化しました。

<測定方法>

・Hαを基準フィルタとしてFWHM ( PintAide ) によってピント出し。

・バーティノフマスクを付けて20sec撮像して評価。
 ダイヤルゲージを見ながら±20μm程度振って最良位置
 を見つける。

・ここでダイヤルゲージをゼロクリアし、基準点とする。

・各フィルタごとにFWHM ( PintAide ) とバーティノフマスク評価にて
 最良位置を探し出し、それぞれのダイヤルゲージ値を記録する。

<測定結果>

Focusズレ量[μm] , バーティノフマスク評価値

L(SkyGlowFilter)=-100 , -0.4

R=-250 , -0.1

G=-350 , -0.7

B=-280 , -0.1

Hα=0 , 0.6

OⅢ=-140 , -0.2

S2=120 , 0.5

------------

S2とGで470μmのピント位置ズレが発生していた。
実際には30μm程度ズレるとピントが甘くなるのが判る。

------------

上記ダイヤルゲージデータを基に数値だけでピントを合わせ、
全フィルタで各20sec撮像して評価したのが次のデータである。

L(SkyGlowFilter)


R


G


B





OⅢ


S2


<結論>

ダイヤルゲージ値だけでここまで合っていれば上等で、
これは殆どジャスピンの領域にあります。
フォーカスノブに触れた時のフニャフニャした動きも、針の動きで
一目瞭然です。デュアルスピードフォーカサーや電動フォーカサー
が無くとも、ダイヤルゲージによる直読は素晴らしく正しいです。

フィルタ厚によるピント位置ズレなどを精査して来ましたが、
実際には計算通りにはなっていません。CCD保護ガラスもあります
し、そもそも硝材がBK7かどうかも分かりません。
ダイヤルゲージを付けて定量化出来たことで、フィルタ厚が異な
っていても十分に対応が可能であることが証明されました。

--------------

本当に少ない晴れ間からメローペ付近を上記方法にて。
L(SkyGlowFilter),R,G,B 各5min , 20min Total


撮影日時:2012年8月16 2:33:32~2:57:41
撮影地:飯能市郊外
星空指数:20点(雲総数80)
気温:22℃

冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:10cmF6 ニュートン反射
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5
処理プロセス:MaxImにてFITS_16bit

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする