昨晩の埼玉県民の森駐車場は4名だけでした。
21時20分に月齢19.5の月が出てくるし、そもそも晴れる可能性は低かった
訳ですが、VISACの自作オフアキのテストぐらいは出来るだろうと思い、
出撃しました。
・薄明終了から快晴→即、ベタ曇り→20時40~1時30までは撮影可能でした。
2時40分撤収。
まずは結果から、(ノートPCからの投稿なので画像の色がオカシイかも)
2014/09/16 画像を差し替えました。
液晶の表示能力が無いと本当に画像処理は出来ませんね。
デスクトップマシンで再処理をしてみると痛感します。
IC5067 , 6X10min=60min total , SSProV2.0
Hα , 3X10min=30min Total , SSMonoⅢ(薄雲越し撮影)
驚いたことに1カットも失敗がありませんでした。
外付けガイド鏡でも8割は成功していましたが、今回は100%成功です。
QHY5-ⅡMは1/3inchで撮像面が小さいですが、チップの4倍程度スライド
出来るようにしたので余裕でガイド星が見つかりました。
ただし、今回はVC200Lレデューサー2を付けて1278mmかつ、はくちょう座
方向ですからねえ~。春の銀河で1800mmの時にどうなるかですよね。
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撮影日時:2014年9月14日~15日
撮影地:埼玉県民の森駐車場(標高830m)
星空指数:30点(薄雲、千切れ雲多く長時間露光不可)
気温:16℃ -> 11℃
湿度:夜露ビッショリ状態
シーイング:2/5、透明度も悪い
冷却CCD:ORION StarShootProVer,2.0(SONY ICX413AQ)
ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:VC200L + レデューサ2 , 1278mm , F6.4
フィルタ:ORION 1.25inch Hα Filter
LPS-P2
撮像時間:5min , 10min
ダーク画像:5min用2枚、10min用2枚
フラット画像:現地フラットツールにより5secX10枚
フラット用ダーク画像:***
赤道儀:ニューアトラクス改 + ひのきスーパーピラー
ガイド:自作オフアキ + QHY5L-ⅡM + PHD
CCD制御:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:SI7
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<以下、備忘録 兼 ドキュメント>
・RMS1.32程度である。(水蒸気いっぱい!)
水蒸気が減ったら0.9程度になった。
・オフアキの星像がイビツでいやだ。
・QHYのピント調節機構が欲しい。
・PHDが暴れるのは風よりも水蒸気っぽい。
風速2m程度でもブレていない。
・それにしてもガイドミスが1カットも出ない!
・輝星のゴーストが出ないねえ。
・輝星の光条が少なめだねえ。
・現地フラットを撮ったが、フラットもザラザラではまずいと
思われるため、10枚撮った。
・SSProV2でIC5067を撮り終わった所で月が出た。
薄いガスも出始めた。
・SSProV2の転送速度は"5"でノートラブルだった。
・23時頃から夜露が降りて来た。
・PHD露光は2秒で大丈夫だった。
何処でもガイド星が見つかったが、はくちょう座だからね。
・SSProV2のIC5067は、西側が少し重い状態で撮ってしまった。
本当はテスト撮影の予定だったが、晴れて来たのでそのままTWで撮った。
赤経クランプも増し締めする前の状態で始めてしまった。
なのに、一枚も失敗していなかった!
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・SSMonoⅢに交換。
・TEに変更し、赤経クランプを増し締めし、東側を少し重くした。
・PHDパラメータを見直し、RMS=0.84程度になった。
RA agr=100 -> 80 , Min mo=0.3 -> 0.5 , Mx RA=500 -> 200 , Mx Dec=200 -> 200
・Hα撮影開始の0:20辺りから透明度が上がり始めた。
月齢19.5を背負っての撮影である。
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+->すぐに透明度が落ち、月明かりで真っ白状態になった。
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<SI7 画像処理手順>
・ダーク画像を加算平均、バイリニアでコンポジットする。
・フラット画像を加算平均、バイリニアでコンポジットする。
・RAW画像を読み込む。(元画像)
・ダーク&フラット処理
・ホット・クールピクセル処理
・***calとして保存。(素材画像)
・σ1.3表示させてベイヤー・RGB変換し、Colorホルダーにセーブ。
・LRGB合成の場合は、コンポジット前にデジタル現像をしろと書いてある。
ベイヤー画像の場合は?
そもそも、多数枚の画像ごとに微調整やデジタル現像を行うのは非現実的だ。
RGBはRGBでコンポジット後にデジタル現像、L画像はL画像で行いコンポジット
するのが正しい処理であろう。ならば、ベイヤー・RGB変換後の画像も
コンポジットしてからデジタル現像するのがスジだろうな。
・300s画像6枚と600s画像6枚を一括コンポジットする。
表示を加算平均とし、加算平均(σクリッピング)、バイキュービックで
コンポジットする。
・このコンポジットされたカラー画像はFits32ビット処理であるが、16bit階調である。
デジタル現像しても良いし、中間調からあぶり出しても良い。
星マスクを適用すれば尚良し。
・中間調にした時、ハイライトは20853であった。
ここからあぶり出し、輝星像が適当になった所で星マスクを作る。
・600sX6だけよりも、300X6+600X6の方が結果が良かった。
尚、600X6はデジ現を行った。
・そもそもVISAC F6.4にSSProV2.0で1カット600sではアンダーすぎる・・・
やはり1200sは必要だ。うーん、1カット20分はキツイなあ~。
・ここまでの処理はThinkPad SL510とSI7のみで行っている。
画像の色がサッパリ分からない。
以上