outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

フィリピンから徳島まで

2007年04月15日 12時45分47秒 | ヨット世界一周クルージング
今朝のバイスベイは明け方からバタバタと日除けに張ってあるテントを叩く大粒の雨で始まりました。スコールです。早速水が採れる様に仕掛けをして「もっと降れ!」と応援し一時間で約100リットル以上の水が確保できました。


ホロホロの横に吊り下げてあるテンダーにも水が溜まり吊っているロープが切れそうなのを外しに行ったから前身「びしょ濡れ」まあ自然の生活ですからそんなもんですが・・・

そしてバイスから徳島までの帰路の海図を60枚ほど選び必要な順に並べたりしています。普通航海では「電子海図」を使います。 パソコンに入っている海図とGPSが連動していて世界中何処の海の上でも勝手に自分の位置がパソコンの画面にある海図の中に出てきます。通ってきたコースも残っています。

何事も無い場合はこれだけで充分なのですが小さな港や湾に入る場合この電子海図は「詳細」が解らずどうしても昔ながらの紙の海図が必要になります。またパソコンと言うのは便利ですが「いつ壊れるか解らない」不安要素を持っているので全体の紙の海図も欠かせません。


結局のところ昔と同様全ての紙の海図は予備や緊急用として必要だから荷物は減らないわけです。しかしパソコンがちゃんと動いてくれたら電子海図ほど楽に航海できる「新兵器」はなく、今後進化して詳細海図まで入ると紙の海図が無くても予備のパソコンがあれば用が足りる時代が来るかも知れません。(今でもそうしている勇者もいます)

電子海図は二枚のCDで世界中の海の深さが解るのですが紙の海図を同じだけ揃えるとすると2トンもの重量になると思います。ホロホロが世界一周したのに準備した海図は殆ど線を引いたようにしか持っていませんがそれでも約1500枚で100キロは楽に越えています。便利な時代になったものです。


まあヨットの航海でここ2~30年前と比べて一番便利になったのは「現在地」を簡単に知ることが出来るGPSです。1990年ホロホロが出発する頃に最も安いもので15万円(SONY)、普通のものは60万円でした。(緯度経度しか出ない最も初歩の物)それが今では安いものは一万円以下ですからあきれます。 GPSが出来る前ホロホロ2世には「ロラン」を載せていました。これもだいたい世界中で自分の位置が解るのですが誤差が数キロありました。(今のGPSは最大30メートルほど)


もっと前は陸地を見て位置を出したり太陽や月、星から測定していたのですから天気が悪い日が何日も続くと何処に居るのか殆ど想像の世界で航海していたのですから勇気がないと出来ません。海の上には道が無いから何処でも走れるけど何処に暗礁があるか、どれほど島に離れた位置に自分がいるかを知らないと目隠しして運動場の真ん中に投げ出されたようになります。


むかし仕事で造船所に行くと貨物船の船長や航海士が鹿児島から室戸岬の突端を狙って北上し一キロ以内のズレで付けれたたら「一流」と自慢していた時代もあったのです。その頃の貨物船の沿岸航海はほぼ一日毎に目標の岬などを定めて航海していました。多分今は目的地まで最短ルートで走っていると思いますが・・・。


今日のところバイス出航は5月初めから10までの間と考えています。(風次第)そして徳島までは約2000マイル(3600キロ)ヨットは一日24時間走り続けても平均航海距離は100マイルです。単純に考えて停まらず走って20日間かかります。停まらず走るのは不可能なので途中数箇所で休憩や水と油、食料などを補給するとすれば最低10日は必要です。

そんなことから全ての日が航海できる日和としても30日必要となります。計算し直すとどうも徳島到着は六月中旬になるように思うのですが・・・


コメント
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