喜多院法興寺

住職のひとりごと

トマトがスーパーから無くなったコンビニではジュースが売り切れた

2012-02-19 06:24:50 | Weblog
2月18日付 よみうり寸評
 {トマトが大人気だという。ナマはもちろんのこと、近所のコンビニではジュースが売り切れていた◆「トマトに脂肪燃焼効果があるらしい」との研究成果を先週末、京都大学が発表したため健康効果が注目されたようだ。発表資料には「トマトが赤くなると医者が青くなる」という欧州の古い諺(ことわざ)まで紹介されている。確かにトマトを食べたくなる。
◆ただ、動物実験で確かめただけなので人に効果があるか定かではない。実験結果から考えると、人の場合、毎食時に200ミリ・リットルのジュースを飲まないと効果がない点も懐には厳しい。
◆世界の肥満データにも合致しない。農林水産省によると例えば、米国民1人当たりの年間トマト消費量は45キロ・グラム。日本の5倍だが、肥満者の比率は先進諸国1位。日本の10倍に達する。
◆権威ある京大の研究だけにトマトに引き寄せられる人は多いのだろう。赤くて丸い形は食卓の彩り。甘みと酸味、旨(うま)みも魅力的だ。
◆食べて痩せる。そんな「医者が青くなる」効果も果たして、あるかどうか。}

 トマトが肥満に効果があると、テレビで紹介されるとスパーからトマトが無くまり、コンビニではトマトジュースが売り切れた。まだ動物実験で効果があるというだけで、肥満で悩んでいる人がいかに多いいのがわかる。本当にやせ薬ができたら、のーべるしょうはは間違いなくもらえる。運動せずに食べ物でやせるというのは、邪道である。


生涯現役の大女優淡島千景さんを悼む

2012-02-18 06:45:32 | Weblog
2月17日付 よみうり寸評
 {「たよりにしてまっせ、おばはん」と森繁久弥扮(ふん)する柳吉。「へえ、おおきに」と淡島千景の蝶子。映画〈夫婦(めおと)善哉(ぜんざい)〉の名ラストシーンだ。
◆柳吉は化粧品問屋のドラ息子、そのぐうたらを百も承知で支え続けるしっかりものの蝶子。二人の絶妙なかけあいが笑いとペーソスで味のある夫婦の腐れ縁を描く。バックは戦前の大阪。
◆織田作之助の原作、大阪情緒の文芸映画の代表作だ。淡島千景はこの演技で、1955年(昭和30年)のブルーリボン主演女優賞を受賞した。その蝶子、いや淡島千景さんが16日、膵臓(すいぞう)がんで亡くなった。87歳◆〈男はつらいよ〉のおばちゃん、三崎千恵子さんを追悼したばかりなのに、昭和がまた遠くなった。寂しさも一層募る。
◆淡島さんは東京出身、宝塚を経て1950年に松竹入り。「てんやわんや」「自由学校」など軽妙な演技は戦後の抜けるような青空の思い出と重なる。
◆森繁とのコンビは喜劇「駅前シリーズ」へと続いた。宝塚出身の秀才とも評された。蝶子の旅立ちに合掌。おおきに。}

 女優の淡島千景さんが16日、 膵臓 がんのため、87歳で亡くなった。晩年まで現役を続けていただけに、ゆかりの人からはその死を悲しみ、惜しむ声が上がった。
 美人女優であり本当の映画スターとして映画界にされ、生涯現役でいつまでも若さを失うことなく活躍された昭和のスターがまた一人亡くなわれた。昭和生まれの私にとって寂しい限りである。




サラリーマン川柳入選100句―第一生命

2012-02-17 07:15:37 | Weblog
時事通信
{第一生命保険は16日、毎年恒例のサラリーマン川柳の入選作品100句を発表した。「被災地にあきらめないを教えられ」「節電で早く帰るとなげく妻」など東日本大震災や東京電力の福島第1原発事故に関連した句が目立ったほか、女性アイドルグループ「AKB48」や人気子役の芦田愛菜ちゃんら話題の人物に絡んだ句が入選した。

 AKB48のファン投票と政治への参加意識を皮肉った「『総選挙』もちろん行ったよ!武道館」や、娘に弱い父親が目に浮かぶ「うちの娘もねだる時だけ芦田愛菜」「これほしい娘のプレゼンジョブズ並み」―など。

 ヒット商品では「携帯にやっと慣れたら皆スマホ」のように急速に普及したスマートフォン(多機能携帯電話)に関する句が多数。また震災後、情報交換の手法として注目された、つぶやき型の簡易ブログ「ツイッター」を題材に「俺知らぬ妻のつぶやき世界知る」という句も入選した。} 

 第一生命保険は2月16日、同社が例年開催している「サラリーマン川柳コンクール」の第25回の優秀100句を発表した。今回の優秀100句には、「災害を 心の絆で 助けあい 」「震災に 使命と絆 奮い立ち」「節電で 早く帰ると なげく妻」と、東日本大震災にまつわる句が数多く選ばれている。そのほか、「スマートフォン 妻と同じで 操れず」、「うちの娘も ねだる時だけ 芦田愛菜」、「我が家にも なでしこ四人 俺アウェイ」昨年話題になったトピックをテーマとした句が並んでいる。いつ見てもサラリーマン川柳を見るとほっとする。今回も世相を巧みに入れた秀作が選ばれた。この中かな10点を選ぶのは至難の業か。






「男はつらいよ」のおばちゃん三崎千恵子さん死去

2012-02-15 06:26:54 | Weblog
2月15日付 編集手帳 読売新聞
 {「ポアロ」はアガサ・クリスティの推理小説に登場する架空の名探偵である。最後の登場作品で他界したとき、ある米紙は1面に黒枠の死亡記事を掲載したという。
◆〈有名なベルギー人の探偵エルキュール・ポアロ死す〉。推理作家、夏樹静子さんの随筆集『往ったり来たり』(文芸春秋)に教わった。編集者の遊び心ではあれ、それだけ多くの人々に愛された証拠でもあったろう。
◆架空の人物というのではないが、訃報に接した気持ちはいくらか似ているかも知れない。“おばちゃん”が亡くなった。映画『男はつらいよ』シリーズで親しまれた女優の三崎千恵子さんである。90歳という。
◆旅から帰った寅次郎のみならず、映画館の観客にとっても葛飾・柴又の家があれほど居心地が良かったのは、気さくで涙もろい三崎さんの“おばちゃん”がいたからだろう。気がつけば、寅も、“おいちゃん”も、御前さまも、タコ社長も、いつのまにか皆いなくなってしまった。
◆物語の設定とは知りつつも、「身寄りのないさくらが 不憫 ( ふびん ) だな…」と、ふと思う。シリーズが終了してもう17年になるのに、不思議な映画である。}

 映画「男はつらいよ」の「おばちゃん」役で知られた女優の三崎千恵子さん90歳が13日午後7時15分、老衰のため神奈川県鎌倉市の病院で死去した。渥美清さん主演の「男はつらいよ」シリーズ全48作が続けられたのはで、口やかましいが心優しいおばちゃんがいたからだと思う。
山田洋次監督は寂しい限りだ。しかしスクリーンの中でおばちゃんは永遠に生き続けているとコメントしている。




天皇陛下手術で入院するまでの公務

2012-02-14 06:20:09 | Weblog
2月14日付 編集手帳 読売新聞
 {政治家であれ、また経営者であれ、小欄にしばしば登場するのは、我が身を何よりも大事にする人たちである◆あるときは吉野弘さんの詩〈忌むべきものの第一は/己が己がと言う心〉(『漢字喜遊曲』)を引き、あるときは“憲政の父”尾崎行雄の短歌〈国よりも党を重んじ党よりも身を重んずる人のむれ 哉 ( かな ) 〉を引いた。「たまには自分のことを後回しにできないものですかね」と注文するのが常の小欄にとって、きょうはいささか勝手が違う。
◆どうか、ほかのことはしばらく忘れ、ご自身を最優先に考えて治療に専念なさってください。
◆天皇陛下が今月18日、心臓冠動脈のバイパス手術を受けられる。陛下は3月11日の震災追悼式典に出席されることを強く望んでおられるという。年間1万数千人が受けている成功率の高い手術とはいえ、78歳になられてがんとの闘いも続いている。きのうも公務にあたられた。ご自愛専一に、は皆の願いだろう。
◆〈大いなるまがのいたみに耐へて生くる人の言葉に心打たるる〉。昨年、東北の被災地を見舞われてのお歌である。積もり積もったご心労は並大抵でないと拝察する。}

 心臓の冠動脈バイパス手術を18日に受ける天皇陛下は手術で入院するまでの公務に変更はないという。我々の考えからすると、公務は当然軽減すると考えるのであるが、変更はしないそうだ。しかし手術後は、公務を軽減しないといけないし、出来るだけ皇太子殿下に委譲していくのが当然だと思う。