喜多院法興寺

住職のひとりごと

遺体取り違え解剖=別人搬送

2010-03-24 07:07:20 | Weblog
(時事通信)
 {東京23区内で見つかった死因不明の遺体を調べる東京都監察医務院(文京区)で、別人と取り違え、解剖の必要がない無職男性(75)の遺体を行政解剖していたことが23日、分かった。同医務院は、解剖の必要があったと検案書を書き換えた上、「プライバシーに配慮した」として公表していなかった。都が経緯を調査している。

 同医務院の福永龍繁院長は会見し「詳細な確認をすれば防げた。都民や遺族に心配、迷惑を掛けた」と謝罪した。警視庁城東署などによると、男性は1人暮らしで、7日、江東区の自宅で死亡。同署霊安室に安置されたが、病死で解剖は不要と判断された。同室にはほかに2人の遺体が安置されていた。

 同日午後、同署員立ち会いの下、委託業者がこのうち死因不明で解剖が必要な同区の無職男性(84)を同医務院に搬送する際、誤って75歳の男性の遺体を運んだ。

 同医務院は同日夕、取り違えに気付かずに解剖。その後、解剖する遺体に付けられるタグがないと気付き、別人と判明した。

 検案書の解剖の必要性を記入する欄を「要」と書き換え、「手違いがあり、確認のため、解剖になった」と記載して処理していた。}

 解剖の必要のない遺体を誤って搬送し、都監察医務院は確認をしないまま解剖の必要がない無職男性を解剖したことが分かった。死亡検案書には解剖の必要があったとして、公表しなかった。警察も警察だが、いかに死体になれているからと言って、タグの有無も確認しない検察医に呆れた。 

DNA解読、高速化に道=電流で塩基識別-大阪大

2010-03-22 07:01:41 | Weblog
時事通信
 {わずか1ナノメートル(ナノは10億分の1)のすき間にDNA塩基分子を通し、電気を流して塩基を識別する実験に大阪大の川合知二教授らのグループが成功した。この技術を応用すれば、現在3カ月かかるヒトの全遺伝情報(ゲノム)が1日で解読できるという。21日付の英科学誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」電子版で発表した。

 DNAは二重のらせん構造で、アデニン、グアニン、シトシン、チミンの塩基が連なっている。塩基の並び方が遺伝情報を表すが、1990年代にヒトゲノムを解読した際は8年で300億円掛かった。現在は3カ月で10億円、数年後に登場する次世代DNAシーケンサー(解析装置)でも2カ月で1000万円掛かるとされる。

 研究グループは、ナノポアと呼ばれる穴の入り口に1ナノのすき間を空けた電極を置き、DNA塩基分子の水溶液を通して電流の大きさで塩基を1個ずつ判読。DNAを一度バラバラにして増やす従来の方法に比べて長いDNAを解析でき、時間と費用が抑えられる。この技術を使った次々世代シーケンサーは解読に1日、費用は10万円で済むという。

 川合教授は「患者の遺伝子情報を踏まえた個別医療や犯罪捜査、世界的大流行に備えた新型ウイルス検出などに活用できる」と話している。}

 わずか1ナノメートルのすき間にDNA塩基分子を通し、電気を流して塩基を識別する実験に大阪大の川合知二教授らのグループが成功した。我々には良く分からないが、この技術を応用すれば、現在3カ月かかるヒトの全遺伝情報(ゲノム)が1日で解読できるという画期的な技術を開発した。 

マグロの禁止案否決で、一安心

2010-03-20 06:50:42 | Weblog
3月20日付 編集手帳 読売新聞
 {三島由紀夫には、すし屋でマグロのトロをえんえんと注文しつづけた逸話がある。店側は、あとの客に出す分がなくなって困った――と

◆嵐山光三郎さんの『文人悪食』(新潮文庫)によれば、〈三島嫌いの人のあいだで、三島批判の 噂 ( うわさ ) 話としてよく持ち出された〉というから、いくらか誇張が交じっているのかも知れない。

◆噂の真偽はともかくも、トロを偏愛する「作家」と、ネタ切れを警戒する「他の客」という構図は今日的である。最高級クロマグロの消費大国・日本と、絶滅を心配する米国や欧州連合(EU)の対比そのままだろう。

◆ワシントン条約の締約国会議で日本の主張が通り、「禁輸」は見送られるという。マグロをジュゴンやパンダと同じ絶滅 危惧 ( きぐ ) 種とみなすのは土台むちゃな話で、 安堵 ( あんど ) した人は多かろう。短兵急な禁輸論議を再燃させぬよう、日本は乱獲防止など資源管理の先頭に立たねばなるまい。

◆“トロ伝説”の作家は「ワッハッハ」の豪傑笑いでも知られた。宿題の重さを思えば、外交舞台を巧みにこなした日本政府の場合はひとまず、「ニッコリ」でとどめておくのがよさそうである。}

 ワシントン条約のクロマグロの国際取引禁止案が否決された。クロマグロの輸入を手掛ける商社などでも、ほっと胸をなで下ろす。一方、回転寿司業界は歓迎。脂の乗ったトロは人気商品だけに、我々庶民はマグロの値上がりが気になっていたが、一安心と言ったところか。

震度7でも倒れない柱に強度、伸縮性優れた合金を開発

2010-03-19 06:52:19 | Weblog
時事通信
 {常温で加工しやすく、従来の合金よりも強度や伸縮性に優れた新たな鉄系形状記憶合金を、東北大大学院工学研究科の田中優樹研究員らのグループが開発した。研究成果は19日付米科学誌サイエンスに掲載された。

 田中研究員は「医療器具の進歩が期待できるほか、震動エネルギーの吸収にも優れており、耐震素材としての活用も見込まれる」と実用化に期待している。

 形状記憶合金はゴムのように伸縮し、曲げても戻る特性を持つため、医療用カテーテルや眼鏡フレームなど多方面で利用されている。しかし、その多くはチタン・ニッケル合金で、常温で加工しにくく製造コストが掛かることが課題だった。

 研究グループは、伸縮性はあるがもろいため実用化されなかった鉄を主体とした形状記憶合金に着目。アルミニウムを使うことで強度を向上させたという。

 開発された鉄系形状記憶合金は、チタン・ニッケル合金に比べ伸縮性は2倍、強度は1.5倍。エネルギー吸収力も5倍で、「大きな地震の揺れを抑え建物のダメージを軽減させてくれる」(田中研究員)という。グループは今後、企業と連携して量産化技術を確立したいとしている。} 

 東北大(組織制御学)らの研究チームは、ゴムのように伸び縮みする上に強度も高い、鉄を主成分とする形状記憶合金を開発した。田中優樹研究員は「支柱に使えば、震度7級の地震でも倒壊せず、傾いても自然に復元する建物が可能になる」と話している。グループは今後、企業と連携して量産化出来るように素材の改良が続いていきたいしている。

さよなら白熱電球 東芝が製造停止

2010-03-18 06:53:25 | Weblog
3月18日付 編集手帳 読売新聞

 {かつて数々の名作ドラマがそこから生まれた『東芝日曜劇場』(TBS)を、ご記憶の方は多かろう。番組の冒頭で流れていたCMソングの歌い出しは〈光る 光る 東芝…〉である。

◆ 弓狩匡純 ( ゆがりまさずみ ) さんの『社歌』(文芸春秋)によれば、東芝の社歌も〈光満ちわたれ はてなくとどけ わが生む光…〉と始まる。「光」に重きが置かれているのは、東芝の前身が白熱電球の国産化を成し遂げ、それが創業事業の一つであったからという。

◆東芝が電機業界の大手では初めて、白熱電球の製造をきのうで中止し、120年の歴史に終止符を打った。

◆政府は温室効果ガス削減のため、消費電力の大きい白熱電球の生産を2012年までにやめるよう各メーカーに要請しており、それに応えての中止である。

◆かぐや姫は『赤ちょうちん』(詞・喜多條忠、曲・南こうせつ)で〈あのころふたりのアパートは/裸電球まぶしくて…〉と歌った。向田邦子さんは随筆やドラマで、切れた電球に靴下をかぶせてほころびを繕う母を描いた。夕日のような淡いオレンジ色を帯びた白熱電球はやがて、人々の記憶のなかに 灯 ( とも ) ることになる。}

 あの暖かみのあるオレンジの白熱電球が製造中止になった。東芝は120年の歴史に幕を下ろした。今後は省エネ性が高く、寿命も長い電球型蛍光灯や発光ダイオード(LED)電球に生産を移すと言う。思い出多い、あの暖かみのある明るく輝いた白熱電球よサラバだ。