喜多院法興寺

住職のひとりごと

肝臓再生の仕組みを解明

2012-06-03 06:39:13 | Weblog
読売新聞
2012年6月2日(土)20:03
{肝臓が、たとえその4分の3を失っても元通りに再生する仕組みを、東京大学の宮島篤教授らがマウスを使った実験で明らかにした。

 細胞数の増加よりも、むしろ個々の細胞が肥大することにより、元の大きさを回復していた。科学誌カレント・バイオロジー電子版に1日、発表した。

 肝臓は、他の臓器と比べて再生能力が極めて高い。その能力を利用して、健康な人の肝臓の一部を病気の人に移植する生体肝移植が行われるが、この再生能力は、活発な細胞分裂によるものと考えられていた。

 研究チームが、約7割を切り取った肝臓で、再生までの細胞分裂の回数を数えたところ、細胞1個あたり平均0・7回で、肝臓の完全再生には足りない数だった。その一方で、再生後の細胞を顕微鏡で観察したところ、細胞の大きさ(面積)は、平均で約1・5倍になっていた。}

 マウスの肝臓が再生する際、肝細胞の肥大と分裂の両方が起き、高い再生力につながっていることが分かった。実験だとマウスの肝臓の70%を切除した場合、残りの部分の1つ1つの細胞が切除前の1.5倍の大きさになり、平均0.7回分裂。肝臓は元の重さと機能を取り戻した。人間の肝臓も同様の仕組みで再生すると考えられ、こうした性質をふまえたより安全な手術や移植が可能になると期待できる。



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