宇宙旅行した酒米を稲刈り 土佐宇宙酒「完成」へ

朝日新聞
｛ロシアの宇宙船ソユーズで「宇宙旅行」した種もみをもとにした「宇宙米」の稲刈りが５日、高知市であった。県酒造組合（竹村彰夫会長）ではこれまで、同船で宇宙を旅した酵母を使った土佐宇宙酒を手がけていて、宇宙米も使用した「完全宇宙酒」作りを目指す。

　県農業技術センターによると、県が開発した酒米「風鳴子」５６粒、「吟の夢」６４粒の種もみが０６年３月から４月にかけて、ソユーズで宇宙を旅行。これを増殖し、今年から酒米に使うために県内各地の水田計約４０ヘクタールに植えた。収穫量は両品種で１５０トン余りを見込んでいる。

　県酒造組合によると、収穫した酒米は、同組合の１８の蔵元が大吟醸酒のほか、新たに純米酒も作り、０９年３月から売り出す予定。「宇宙酵母」だけによる土佐宇宙酒は、宇宙を前面に打ち出したブランド戦略として０６年から発売した。

　この日は、高知市布師田の水田に同組合の蔵元を含む関係者ら約２０人が集まり、わせ品種の「風鳴子」を手刈りも交えて収穫。竹村会長は、「中途半端な宇宙酒ではなく、酵母も米も宇宙を体験したものを使うことで、日本酒回帰の起爆剤にしたい」と話していた。｝

　高知県が開発した酒米「風鳴子」５６粒、「吟の夢」６４粒の種もみをソユーズで宇宙に旅立ち、これを増殖し、今年は県内各地の水田計約４０ヘクタールに植えた。二年の間に種もみ合計１１０粒が、どの様にして４０ヘクタール分の種もみを増殖させたのか、不思議だ。両品種で１５０トン余りの収穫を見込んでいると言う。 どんな宇宙酒の大吟醸が出来るのか楽しみだ。