喜多院法興寺

住職のひとりごと

大王製紙、井川前会長無担保で総額106億円を借り入れた

2011-10-29 06:28:16 | Weblog
10月29日付 編集手帳 読売新聞
 { 噺 ( はなし ) 家 ( か ) の符丁で扇子を「カゼ」、手拭いを「マンダラ」、羽織を「ダルマ」… 博奕 ( ばくち ) のことはその昔、「モウトル」と呼んだらしい。もう取るぞ、次は勝つ、もう取る…と言っているうちに身ぐるみ剥がれることに由来する。
◆その人も、「もう取る」「もう取る」とつぶやきながら借財を膨らませたのだろうか。大王製紙の前会長(47)が会社の了解を得ることなく106億円もの金を子会社から借り入れていたのには、たまげた人も多かろう。
◆借入金のうち約90億円が海外のカジノ関連会社の口座に振り込まれた、とも報じられている。
◆毎日100万円ずつ使っても使い切るのに29年かかる金を、1年半の間に不正な形で借り入れる。貸す子会社も子会社で、グループとしてどういう経営をしていたのか不思議でならない。孫に“大王”並みのむちゃな権力を振るわせるために、祖父の創業者は社名を選んだわけでもあるまいに。会社は前会長を告訴・告発するというから、借入金の使い道を含めて事件の詳細はやがて明らかになるだろう。
◆博奕を言い表す博徒の隠語は「盆」である。眼識の暗い者を「ぼんくら」という。}

 信じられない話だが、大王製紙の井川前会長(47)による巨額借り入れ問題で、子会社からの借り入れは計26回、総額で106億8000万円に上り、59億3000万円は未返済などとする特別調査委員会の調査報告書を公表した。こんな金額を使うのに苦労するのに、海外のカジノに入れあげていたとは、呆れてものが言えない。また、会長だから無担保で金を自由に貸した、会社もおかしい。信じられない話である。