喜多院法興寺

住職のひとりごと

ニュージーランドの地震で日本人にも被害が

2011-02-23 06:31:01 | Weblog
2月23日付 編集手帳 読売新聞
 {「命」という字は「令」と「口」から成る。白川静氏の『常用字解』(平凡社)によれば、「令」はひざまずく人を表し、「口」は神にささげる文(祝詞)を入れる器を表すという。
◆きのうは深夜までテレビ画面に見入っては漢字の成り立ちそのままに、倒壊した建物の下にいる「命」の無事を祈った人は多かろう。ニュージーランドを襲った地震で多くの死者が出た。
◆大きな被害を受けた都市、クライストチャーチを観光や留学で訪れていた日本人のなかには、まだ安否の分からない人もいる。家族は眠れぬ夜を過ごしたに違いない。
◆新聞の地図に記された震源地の「×印」は、都市の所在地を示す「○印」と重なり合う。“国技”のラグビーで転がる 楕円 ( だえん ) 球のように予測のつかないのが地震とはいえ、直下型の猛威の前に「ガーデンシティー」と呼ばれた美しい街は見る影もない。
◆ニュージーランドの国歌には〈我らの願いをかなえたまえ〉と、天に祈った一節がある( 弓狩匡純 ( ゆがりまさずみ ) 著、文芸春秋『国のうた』より)。いまはただ、「我ら」のひとりに加わり、 瓦礫 ( がれき ) の下にいる人の一刻も早い救出を祈るばかりである。}

 日本人に特に人気のあるニュージーランドの都市クライストチャーチが、地震に見舞われ、多くの死者が出た。富山市の専門学校生がかようクライストチャーチ市の語学学校「キングス・エデュケーション」に留学中の女子学生が、校舎の倒壊に巻き込まれた可能性があり、関係者が安否の確認を急いでいる。観光や留学にきた日本人の安否が心配される。