喜多院法興寺

住職のひとりごと

松井秀MVPメジャー7年目、ヤンキース王座奪還

2009-11-06 06:43:46 | Weblog
11月6日付 編集手帳
 {ゴジラは英語で「GODZILLA」と綴(つづ)る。神様(GOD)が愛称内の神殿を留守にし、バットに、それも真芯に降臨したかのようである
◆米大リーグのワールドシリーズで、ヤンキースがフィリーズを下して9年ぶりの優勝を果たし、松井秀喜選手が日本人選手として初めてシリーズ最優秀選手(MVP)の栄冠を手にした。先制2ランを含む4打数3安打6打点は見事の一語に尽きる。

◆万全の体調で迎えたシーズンではない。昨年9月に左膝(ひざ)を手術し、オープン戦はリハビリで出遅れた。放出・移籍の噂(うわさ)が流れたこともある。つらい時期があったろう。

◆思えばマリナーズのイチロー選手も今季、胃潰瘍(かいよう)から始まって大リーグ史上初「9年連続200安打」の偉業を成し遂げている。〈天才とは際限なく苦痛に耐えうる能力をいう〉。名探偵シャーロック・ホームズが「緋色(ひいろ)の研究」で語った言葉だが、この2人を見て深くうなずく。

◆膝の不安はいまも抱えたままと聞く。GODさま、愛称内もバット内もしばらくは留守にして、オフのあいだは膝のほうにお宿り下さい――と、ファンに成り代わって祈っておく。}

 松井は怪我をして以来、守備にはつけづ、DHとしてチャンスに強い松井を売りに活躍した。米大リーグのワールドシリーズではヤンキースを1試合6打点の大活躍を演じて勝利に導いた。今シリーズ通算は打率6割1分5厘、3本塁打、8打点。日本人で初めて最優秀選手(MVP)に選出され、2003年のヤンキース入り以来、7年目で自身初めての大リーグ王座獲得に花を添えた。