喜多院法興寺

住職のひとりごと

与謝蕪村“幻の文台” 川端康成邸で発見 土門拳の写真きっかけ

2009-02-06 13:01:22 | Weblog
産経新聞
 {江戸時代中期の俳人、与謝蕪村(よさぶそん)にゆかりの文台(ぶんだい)(小机)がノーベル賞作家、川端康成の邸宅(神奈川県鎌倉市)で見つかり、5日に報道陣に公開された。長年所在がわからず、「幻」と呼ばれていた文台で、蕪村研究の上でも貴重な発見だという。

 文台は、歌会や俳諧などの席で、作品を記録するために用いたもの。幅59センチ、奥行き約33センチで、12センチの脚がついている。天板の表側には扇形の絵が記され、裏側には、蕪村の直筆で、同じ桐の木から3つ作り、1つを門人に譲ったことなど作製の経緯が記されている。同じような文台が、蕪村の墓がある京都・金福寺に保存されている。

 発見のきっかけは昨年秋に滋賀県内で開かれた川端の展覧会。文台を裏返して書き付けを読む川端の姿を、写真家の土門拳が撮影した写真パネルが展示された。これが蕪村研究者の目にとまり、「幻の文台では」と話題に。川端の娘婿で東大名誉教授の川端香男里さん(75)が調べたところ、今年1月に邸宅の蔵から見つかった。

 香男里さんらによると、蕪村に興味を持っていた川端が昭和26年に鎌倉の古美術商から3万8500円で購入したものだという。

 蕪村研究者の藤田真一関西大教授は「あまり使われた形跡がなく、蕪村の筆跡があるために大切にされたようだ。蕪村は明治時代まで存在が忘れられがちだったが、生前の評価は高かったことが分かる」と話している。}

 文台を裏返して書き付けを読む川端の姿を土門拳が撮影した写真が、きっかけで蕪村研究者の目にとまり、「幻の文台では」と話題になった。今年1月に邸宅の蔵から見つかった。川端が昭和26年に鎌倉の古美術商から3万8500円で購入したものだという。何でも鑑定団にこの幻の文台はいくらの値が付くのか興味がわく。