喜多院法興寺

住職のひとりごと

霊魂や転生、信じぬがん患者=「自立」「最後まで闘病」望む

2009-01-15 07:06:20 | Weblog
時事通信
 {がん患者は死後の世界や霊魂、生まれ変わりなど「伝統的死生観」を持つ割合が低いことが14日、東大病院放射線科などが患者や医師らを対象に実施した調査で分かった。

 調査は昨年1年間かけて、同科を受診したがん患者らに、死生観や望ましい死のあり方に関するアンケートを依頼。患者310人、同病院でがん診療に携わる医師109人、ランダムに抽出した東京都民353人から回答を得た。

 「死後の世界がある」と考えるがん患者は28%で一般都民の35%より少なく、同様に「霊やたたりはある」は26%(一般33%)、「また生まれ変わる」は21%(同30%)だった。医師はそれぞれ2割前後と最も低く、科学的な死生観がうかがえた。

 「死が怖い、恐ろしい」と考える割合は医師が最も高く、次いで一般人、がん患者の順。また、自分の死を考える割合はがん患者で高く、逆に「死とは何か」と概念的に考える割合は医師で高かった。

 望ましい死を迎えるのに必要なことのうち、「最後まで病気と闘う」との回答は、がん患者約8割に対し、医師約2割とギャップが目立った。「やるだけの治療はしたと思えること」(患者92%、医師51%)、「身の回りのことが自分でできる」(患者93%、医師54%)も同様だった。}

 がん患者の死生観は現実的で、死後の世界や、生まれ変わりなど余り信じていないようだ。当然、医師はこれらの事をまるで信じずに、科学的な死生観が感じられる。がん患者は最後まで病気と向き合い、闘う事を望んでいるのに対し、医者は二割しか望んでいなかった。医学的限界を医師は知っているためか、がん患者とのギャップが目立った。