うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

星の古記録  2 ...(165)

2007年09月17日 17時02分15秒 | うべプラネタリアン
9/14に同じタイトルでレポしたが、9/16にも同じ方(下関の歴史研究者)から電話あって、さらに調べて欲しいという。
①331年3月30日 日食
②350年6月1日  日食
③366年7月惑星(金星)食?
④373年6月30日 日食
おもしろそうなので、またシュミレーションを試みたが、全くどれもはずれ。
先の記録はドンピシャだったが、これは間違っていて欲しいと前提を入れていたので、どうやら、同じ記録の年代比定らしい。
「合わない」ことも検証しなければならぬ。
魏志倭人伝(女王卑弥呼)が、AD147ともAD239もいわれるが、そのころの記録である。弥生時代、古墳の埴輪や銅鐸と同じ資料だ。
それがかくも正確で、きちんと残されていることに目を見張る思いだ。
この歴史家は、神武天皇から数えて14代目の仲哀天皇に着目している。
その当時朝鮮半島と戦になり、仲哀天皇方(日本)が負け、朝鮮から「塵輪」なる将軍が攻めてきたというのである。
それが、瀬戸内各地に残る鬼伝説であり、牛伝説であるという。
そのころの記録が朝鮮側にあって、天体現象が同時に記録されていて、それが正しいとなると、
政治内容は為政者の勝手にゆがめられるとしても、年代比定は正確だということになり、
資料の信憑性が裏付けられ、画期的なことになるらしいのである。

なんだかわけのわからぬ話になってきた。空漠とした霧の彼方である。
画像は金環食。AD189.5.3にも朝鮮・日本で見られた。どんな思いだったか...