うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

仲秋の名月 2 ...(160)

2007年09月07日 12時41分30秒 | うべプラネタリアン
年に一度の「月祭り」だから、9月25日を放っておいてはバチがあたる。
うべプラネタリウムでも、当日(火)、天体観望会を開催する。
名付けて『名月観賞会』。
時間は18:30~21:00。
場所は会館、屋上と敷地内サブ駐車場(林のコーナー)。

月を望遠鏡で観察するなら、月齢13~18はおもしろくもなんともない。
のっぺりして、クレーターの影の「ほうっ」というあざやかな姿が見えない。
他の星々も月明かりに消されて、よく見えない。
だから本来なら、こんな日に天体観望会は開かない。
しかしだ、冒頭のフレーズの通り、「天空のお祭り」には天文ファンは敬虔でなくてはならぬ。
当然、「お月見のお祭り」をしよう。
みんな車だから、月見酒は出せない。となると、ススキと団子とぜんざいだ。
これらをみんなで作ってたのしもう。だから実は、『名月歓食会』。
鍋食器と材料(ガスも)は会館で用意するよう手配した。
だから、団子をこねたりぜんざいを作ったり、作る方を天文クラブが中心でお願いしたい。
ウィークディで悪いが、冴さん、夏菜さん、Cosmosuさん、石川さん、米田さん、みなさんよろしくたのみます。
この日は、晴雨にかかわらず開催します(雨曇りの時はプラで月を投影)。
みなさんよろしくご協力を。
具体的には、9月21日(金)の例会時に打ち合わせします。

中秋の名月 1 ...(159)

2007年09月07日 11時57分34秒 | うべプラネタリアン
中秋の名月とは、旧暦8月15日の「月」である。
月の初めの1日を「ついたち」と呼ぶのは、「つきたち」が変化した言葉で、旧暦の場合、必ず、新月スタートとされている。
だから、15日は満月になると思いがちだが、月の地球をめぐるスピードは、
いつも同じとは限らないので、15日と満月はしばしばズレる。
月の軌道は楕円を描き、地球との距離は、最近35万㎞、最遠40万㎞(平均38万㎞)と変化する。
近いときは当然速くまわり、遠いときは遅くなる。
そのため15日目が満月になるとは限らないのである。
今年の旧暦8月15日は、9月25日「月齢13」である。
満月ではなく2日早い。満月は9月27日となる。
中秋の「名月」であって「満月」ではないのである。
ちなみに、旧歴7月を孟秋(もうしゅう)といい、9月を季秋(きしゅう)という。
孟とは初めの意で、季とは末の意だから、8月はまさに中秋。仲秋とも書く。

画像は月齢13の月。