うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うみうし....(E16)

2007年09月16日 11時00分23秒 | 水の存在
☆SAE☆さんが「うみうし」について聞きたいという。
自然図鑑的な“海牛”の解説はさておくとして。

昔の話だ。私は、真夏に、全身総毛立つほどぞぉ~っとしたことがある。
長門二位の浜で「うみうし」を踏んづけた。意図したわけではない。
二位の浜は、砂と岩礁といっしょになった美しい海岸だ。
水深70㌢くらいの岩場を歩いていたとき、ぐにゃっとした物を踏んだと思ったら、
足回りがさっと紫色に変わった。くるぶしあたりがねっとりと紫になった。
何だろうと、水中眼鏡をかけて海中を見たら、そこいら中、濃い紫に白い斑点のある“うみうし”だらけ。
累々といる。るいるいと....
それが、いっせいに、ひらひらゆらゆら揺れながら、仲間を踏み殺された恨みにこちらに向かってくるようだった。
だいたい、うじゃうじゃいるというのはイヤだろう、なんでも。
大声を上げて浜に戻り、それ以来、40年来、二位の浜には行かない。

「うじゃうじゃいる、はびこっている」というのは、生物学的には、その生物は成功しているんだというが...。
どうだろう、この花は昨日に続いているが、山口市小鯖の八幡宮の参道に、それこそ、ぞっとするくらいはびこっている。
ここは、彼岸花の名所らしい。