給料が高いことがリスクになる

試用期間を過ぎて採用されなかった彼は課長クラスでも部長に近い地位でした。

当然給料も高く、会社での期待のされ方も大きかったのですが、こんな形での解雇は過去に例をみないものでした。

この厳しい時代、高い給料はそれだけ身分の保証に対するリスクにもなります。
私は最初からいるこの会社で３０年間地道に仕事をして来ただけで、キャリアと言えるものなどは無いのですが、そこそこの地位でそこそこの給料をいただけることに感謝しなくてはならないでしょう。
なまじ高い給料をもらって、それに見合うだけの仕事が出来なかったら、会社を去らなくてはならないかも知れないからです。

とは言え、私の場合は会社での長い人間関係もあるのでしょう。会社の中のことも新しい人よりははるかに知っています。
この世の中、キャリアばかりではないのです。仕事以外でも評価されるのは今も昔も変わらないのです。

しかしこの二日間で色々と考えさせられました。
一方で会社の上の方のクラスの人事とは別に、若い働き手は今や三分の一が雇用条件の厳しい派遣社員になってしまいました。

私は父親としてこれから社会に出る娘達に、会社でのことをどうやって教えてやればいいのでしょう。
男でさえこうなのです。まして厳しい経済状況に加えて、女であることからくる不公平さを身に染みる時が来るのでしょうか。。