京都府亀岡市宮前町宮川
前回掲載した宮川神社に行ったときになど、車からこの富家稲荷神社を垣間見ることが何度かあったのだが、車を停められそうにも無かったのでいつも素通りしていた。
地図やネットの情報から小さな神社であることは判っていたし、さして気に留めていなかったのだけど、意外と鬱蒼とした気配を湛えているので、通り過ぎるときは後ろ髪を引かれる思いがする場所だった。
この辺りの道は大体憶えているから、普段あまり地図を見ることが無い。
ところが、改めて地図を見てみると宮川神社から思っていた以上に近いので、それなら宮川神社に行ったついでに、そこから徒歩で富家稲荷神社まで行ってみようという気になった。
宮川神社に参拝した後、車とは違うルートで稲荷神社に向かう。
途中、民家の飼い犬に吠えられたりしながら7分ほどで神社前に辿り着く。
こんなに近いのなら、もっと早くに来ておけばよかった。
それというのも───
鳥居が真新しくなっていた・・・。
ネットで見た画像では、木製で朱塗りの朽ちかけた鳥居で、それが味わい深く思えたのだが・・・。
鬱蒼とした、という印象ほど木々が深いわけではないようだ。
所在地の地形の関係で、日当たりが悪いせいもあってそんな印象を受けたのだろう。
ただ、明治の創建という比較的新しい神社でありながら、豊かな緑に包まれた気持ちの良い空間が出迎えてくれる。
手水舎の向こうに古い鳥居が・・・。
拝殿越しに本殿。
拝殿と本殿が水平じゃないので、本殿に合わせて写真を撮ると拝殿が傾いてしまう・・・。
思っていた以上に立派な社殿に、思っていた以上に居心地のいい境内。
日当たりが悪いと書いたけれど、木漏れ日が降り注ぎ、風も渡って陰気な印象は無い。
彫刻にも惹かれる。
社殿の壁には、木々が影絵を描いていた。
本殿右手には、稲荷神社らしく朱の鳥居が連続している。
日が翳ると、新緑の中で朱の鳥居は妖しいほどに引き立つ。
光に緑が輝いていても、また違った美しさがある。
鳥居をくぐって上っていけば境内社があるものと思っていたが、それらしいものが見当たらない。
ただ、埋まりかけた大きな穴のようなものがあった。
拝殿方向を振り返る。
本殿左手にも朱の鳥居が見えるのでそちらにも行ってみる。
道はジグザグに斜面を上っていき、こちらもすぐに行き止まりで境内社は見当たらない。
小さな石柱と、そしてこちらにも斜面に穴が開いていて、やや奥行きのあるものだった。
狐穴、というものだろうか。
撮影日時 20130517 7時20分~8時20分
地形図
道路地図
駐車場 なし
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僕は伺ったことがないところです
翳りの中の朱丹の色はぞくぞくしますよね…
それにしても彫刻が素晴らしい…
こういうところでは
建物で水平を取るのは難しいですよね(笑)
石段とかも危険ですし(^ ^;
何か、ミステリアスな感じですね。
記憶を探っても、私が参拝した神社では、
室生龍穴神社の龍穴しか思い浮かびません。
古墳と神社の組み合わせは結構ありますが、
古墳の石室跡に鳥居を設けているのも見たこと無いし・・
狐穴だとすれば、磐座に鳥居を設けるように、
昔の神跡をきっちりと維持されているということでしょうか。
なんか、強く好奇心をそそられます。
「光に緑が輝いていても、また違った美しさがある。」のお写真いいですね。
ミステリアスさで、最後のお写真もいいです。
ここはちょっと秋の紅葉も期待できそうで、
いい場所に出逢えたと喜んでいます。
翳りと緑と朱のセットはたまらないものがあります。
撮っている瞬間もゾクゾクしてました(笑
彫刻もいいし、雰囲気もいいし、
近場で見逃していたのが勿体無い。
神社の建物って、結構いい加減というか、
傾いているのが多いですよね。
石段も水平じゃないことが多いし、
石段と建物をセットで撮るときも難しい・・・。
ファインダーを覗き込んで四苦八苦してると、
バランスを崩して落ちそうになったり(;^_^A
本殿右側の穴は、炭焼釜くらいの大きなもので、
露天掘りのような擂鉢形状で明らかに人為的なものでした。
左側のものは斜面の横穴といった感じで、
これも掘られたものだとは思いますが、
動物が棲家にできそうな深さがありました。
神社自体は新しいものなので、昔から長きにわたって、
というわけでもないでしょうが、
近隣でこういうものを見たことが無いので、
創建の際にどういった経緯があったのか興味深いです。
新緑と朱の鳥居の組み合わせって、本当に見事ですよね。
他の場所を撮っているときも、常にそっちが気になって(笑
最後の写真の方は、ミステリアスというか、
穴を見た瞬間にちょっとゾクッとする怖さみたいなものが・・・。
宮川神社には行っても、当社の前を通ることって、あまりないので…
ダメですね、地元なのに。
木製の古い鳥居はいつかは取り替えられますが、近年はコスト的に
石になることが多いみたいです。
木の味わいを残してもらいたいけど、ご時世なので仕方ないのでしょうね。
通り過ぎる時に何故か惹かれる神社ってありますよね。
赤い鳥居の列が緑の中にあるのも、ゾクゾクしますね。
新しいのに朽ちた感じもあって、とても魅力的です。
神社は木製で古くて朽ちかけているのが良い、と言う友人がいますが、彼女が見たら大喜びするでしょう。
境内社がないのに鳥居、ミステリーですね。
そう言えば、私の町の道端にあった、神社も参道も見当たらないのにポツンと立っていた朽ちた鳥居が、先日見たら新しくなっていたんです。
参道も細いのが山の斜面を削って木で段を作ってありました。
社殿は見えませんでしたが、多分、新しい祠か何かが置かれているのでしょう。
まだ神様がいらっしゃるんですね、あの山・・・
ここはアタさんのところで見たときに、
あの鳥居が気に入ったので行ってみようと思ったのですが、
まるっきり違う印象になっていました・・・。
でもまあ、境内の雰囲気は予想以上に良かったので、
訪ねてみて満足しました。
石の鳥居の方が初期費用はかかると思うのですが、
長い目で見ると木製より安上がりなんですかね?
もっと簡素なものでいいから、木製にしてほしかったです・・・。
惹かれる神社と行きやすい神社がなかなか合致してくれないんですよねぇ、
主に駐車場所的な意味で(笑
でも、漠然と良さそうだなぁと思うだけじゃなくて、
やっぱり行動に移さないとダメですね。
赤い鳥居と緑って、派手だけど派手じゃないんですよね。
単純な美しさとも違って、表現できないようなゾクゾクがあります。
そこに朽ちかけた鳥居が加われば、更にゾクゾクが増すのは確かです。
刻まれた歳月が妖しさに深みを加えるというか。
もともと稲荷神社なのに、稲荷神社以外のものである境内社への鳥居が
赤の鳥居の連続というのもおかしいですし、
本殿の両翼を担う飾りみたいにも見えました。
真相は何なのでしょうね。
あ、確か以前にその話をされてましたね。
マンガの夏目友人帳に、とある祠を信仰している最後の一人のお婆さんが亡くなる話がありまして、
そこに宿る神様も後を追うように消滅してしまうのですが、
ちょっとその話を思い出してしまいました。
そこは途絶えずに続いているようで良かったです。
最近テストばっかりで、なかなかhiro1jzさんのブログを拝見できません・・・
テストなんかなければいいのに(*T艸T)ウグッ
稲荷神社は本当にいいですね!!
hiro1jzさんの写真でさらに魅力的に感じました。
狐穴ですか・・いいですよね。
こっちでは、お穴様(神社によって違いますが)と呼ばれています。
狐穴って見ていると、妙に緊張しますよね(´^`;)
前回の話ですが、
確かに、受かるべくして受かるんですよね。
正論を言っていただきありがとうございます。
俺修羅は見ましたよ!
BLに発展したことを妄想して勝手に萌えていました(笑)
80曲もお気に入りがあるんですか!!
確かにボカロいいですもんね。
私も何かいい曲探してきますね。
ちょっと待ってくださいっ!!
ショタじゃないですよ∑(;・д゜)ノ
可愛くて小学生以下の男の子が好きなだけですよ!!
・・・アレ?
と・・とりあえず、クロユリ団地見て下さいっっ
きっと伝わるはずです(*`ω´*)どや
宮川神社近くにあるの知っていたのですけど僕的に”稲荷”と聞くと”規模小さい?”か、”怪しげ”が多いので確認するまでもなくスルーでしてなかなか立派ですよね。ここ。
>鳥居の奥には埋まりかけの穴だけ・・・
昔、池があり”いきちしまさん”あたりを祀っていたのでしょうか?
16枚目の”黒い三連星”じゃぁ無く赤の三連と上の緑が大好きです。
それとここでの報告スミマセンけど、こないだの日曜日 例の岩尾神社に行ったのですけど・・・
行けなかったのです。と言うか目の前に鳥居が見える場所までは行ったのですけど例の”スズメバチ”が闊歩しておりいくら待っても”どっかに行かないのです!!!”
そうです!スズメバチに一度刺され人生”死”のリーチをかけられた男とは僕の事!「ハハハハハッ(大笑ッ!)」
えぇヘタレなのです。
で、場所は知ってるし近くに車止めるの無いし道狭いしで今度ご一緒しません?
VIP待遇で連れ回すよってに。(笑ッ)