犯罪被害者の法哲学

犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。

年頭の辞

2009-01-01 00:23:02 | その他
昨年は「派遣切り」に象徴されるように、雇用不安が顕在化した年でした。マスコミでは経済的な不安、生活の不安ばかりが強調されていますが、その根底にあるのは何よりも精神的な不安です。「仕事がない」という事実は、収入がないという事実を超えて、生きていることそのものが不安定になります。将来への不安というよりも、今現在の自分の存在が安定しないということです。

このことは、今のところ仕事がある者にとっても同様です。いつ職を失うかも知れないという恐怖は、人生そのものを揺るがします。ある日突然、地位も肩書きもなくなり、無職で放り出されるということは、人間にとって最大の恐怖です。従って、現在幸いにして仕事がある人も、その仕事を失うことのないように、万全の備えをすることが何よりも肝要です。


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以上、いつ衆議院の解散があるかわからず、選挙対策に追われて雇用対策に身が入らない代議士の年頭の辞でした。