紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

「お願いっ!」と手を合わされれば・・・

2021年03月18日 | 田舎暮らし&家族

夜、小学5年生の孫が自分の部屋にはいってきた。

いつもは元気丸出しで話しかけてくるのに、この時に限って神妙な面持ちで言いにくそうに切り出した。

孫:「お願いがあるんやけど・・・」

 

・・・問答が始まった・・・

自分:「なに?」

孫:「カード、買ってほしいんやけど・・・」

自分:「カード? ゲームか何かの?」

孫:「そう!」

自分:「それやったら、パパとかママに頼んだら?」

孫:「アカンって言われた」

自分:「いくらぐらい するん?」

孫:「1500円」

自分:「エッ 1500円も!」

「お願いっ!」と手を合わされた。

 

・・・参りました・・・

かわいい孫に、『お願い』と手を合わされたら・・・

棺桶の中に入ってからだったら、手を合わしてくれれれば、安らかな眠りにつけただろうが・・・

生きている今、目の前で手を合わされたら、眠ったふりもできないし、『しゃーないなあ』と言わざるを得なかった。

その言葉を聞いて、途端に元気が出てきた孫が、『ヨッシャー』とガッツポーズをした。

よほど、嬉しかったに違いない。

都合の悪い事情があるのか、孫から一言があった。

「パパにもママにも絶対言わんといて。お兄ちゃんや妹たちにも内緒にしといて」と、口止めされた。

 

・・・先日のカードも・・・

先日、彼が自分の小遣いで「カード」を買ったことを思い出した。その時は、『カードを買いたいから車で送って』 『ママは用事がある』からだった。

ひょっとしたら、あの時もママに反対され、自分の小遣いで、こっそり買うのに付き合わされたのかも知れないと思った。

済んだことだし、まあ エエッか。

自分:「おじいちゃん、夜は車を運転するの控えているから、明るい時間にして」と。

孫:「わかった」

 

・・・遊びが進化していた・・・

翌日、学校から帰ってくると駆け込んできた。一緒に買いに行った。

買ってきたカードを、どう使うのか見ていると、ゲーム機にカードを見ながら入力していた。

ネットでつながったゲーム機にソフトをダウンロードするためのプリペイドカードみたいだった。子どもの遊びなのに・・・その高度さに愕然とした。

時代の変化を目の当たりにした!

 

・・・5年前・・・

5年前は、ふざけて遊ぶのが得意だったのに・・・

<5年前の保育所だった頃の写真:ぶどう園でお兄ちゃんに悪ふざけ>

あれから5年。

今、彼はバスケットとゲームに夢中。

<自宅でも、よく練習している>

・・・5年の月日は・・・・

この5年。自分は足腰が弱くなったり、物忘れが多くなったりと退化するばかり。

この5年。彼は心身ともに大きく成長していた。