紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

孫と釣り 大物を持ち帰った!

2021年03月26日 | 旅行・街歩き・お店・写真

朝、春休みに入った小5の孫に「釣りに行きたい」とせがまれた。潮の満ち引きを調べたら、満潮は早朝と夕方だった。

自分:「お昼は干潮やし、これから準備していっても釣れへん。別の日に、しよう」。

孫:「釣れんでもかまへん。行きたい」

 

・・・波止場・・・・

車を停め、箕島漁港の波止場の突堤を先端向いて歩いていると、途中、地元の漁師らしき年配者2人が日向ぼっこしながら、くつろいでいた。

挨拶すると、にこやかな表情で 

「今、釣れへんと思うけどな。夕方やったら、あの先端でアジ釣れるけど」と教えてくれた。

自分:「そうなんよ。今、干潮やからアカンと思いながら、遊びがてらに孫を連れてきたんよ」

地元の人:「一匹ぐらいやったら、釣れるかもわからんなあ・・・」

たくさん撒き餌をしたこともあって、1時間半ほどでエサがなくなり帰ることにした。

 

・・・突堤を歩いていると・・・

車に戻ろうと突堤を歩いていると、さきほどの2人から声がかかった。

地元の人:「どうやった?」

自分:「撒き餌しても小魚が全く集まってこなかったので、日向ぼっこしてきた」

しばらくして、その場を立ち去ったとき、後ろの方でさきほどの地元の人が、別方向の漁船置き場の漁師さんに向かって何やら叫んでいた・・・

しばらく突堤を歩いていると、若い漁師さんがカブで後ろから走ってきて止まった。見知らぬ漁師さんだった。

「これ、ハマチやけど持って行かん?」と。見ると、片手に大きな魚をぶら下げていた。

自分:「そんな立派な魚、貰うわけには・・・

漁師さん:「かまへん・かまへん。子どもさん連れてる人には、よくあげたりしてるんよ。持って行き」と。

持っていたクーラーボックスに入れてくれた。入りきらない大きさだった。後で測ったら60cmもあった。

有難く頂戴し、お名前を伺った。「女の浦(めのうら)の○○や」

地元の漁師らしき年配者が気を使って段取りしてくれたのか、それとも、偶然、若き漁師さんが通りかかってのことなのかはわからない・・・

 

・・・ハマチ 初めて捌いた・・・

帰ってから、「これ、釣ってきたで!」と家内やヤングママにみせると、「びっくり仰天」だった。

しばらくしてから、ありのまま説明した。

自分:「誰、捌いてくれるん?」

家内・ヤングママ:「まだ、尻尾が動いている。生きているから無理や」

大きな魚なんか捌いたこともないのに、自分がせざるを得なくなった。YouTubeの「ハマチの捌き方」をみながら、捌くことにした。

家内には調理の助手、ヤングママにはスマホ画面を止めたり戻したりの助手を頼んだ。

きれいな三枚おろしは、できるはずもなかった。刺身にしなくていいと言ってくれたので皮はそのままにし、料理しやすいようにと小さい目に切ったら不揃いだらけの切り身になった。

「まあ エエっか」

 

・・・♬ 今日の1日 ♬・・・

♬ 孫に頼まれ釣りに付き添ったが、自分も10数年ぶりに竿を振って楽しかったし、海を眺めながらの日向ぼっこで気分も安らいだ。

 

♬ 釣りに行ったことで、親切な漁師さんに、でっかいハマチをもらうという奇跡的な出来事に出会った。

 

♬ 大きな魚を、人生で初めて三枚におろすという機会に恵まれた。

 

帰路、車中で孫に言った。「釣りに行きたい」と言ってくれなかったら、こんな大きな魚に出会うことはなかった。釣れなかったけど良かったなあ。こんなの「持ってる!」と言うんやで。孫:『知ってる!』

 

市立和歌山が負けた残念さはすぐに吹き飛び、今宵はすがすがしい気分で過ごせている。

<箕島漁港の波止場 2016/9撮影>