今日、郷土の期待を背負う高校野球が開幕した。
コロナ禍で気分が晴れない日々が続いている中、球児のひたむきなプレーぶりをみていると元気が湧いてくる。
夏と違って、2校が出場できる府県もあれば、残念ながら1校も出場できなかった県もある。
過去、我が県から選ばれない大会も何度かあった。出場するかしないかで、テレビ中継にかじりつくかどうかが決まる。
出場しても、早々に1回戦で姿を消せば大会とは縁遠くなるし、勝ち進めば他のことがそっちのけとなる。
初日の今日、早くも3校が甲子園から姿を消した。地元ファンの残念な気持ち、痛いほどわかる・・・
・・・ 「市和歌山」とは・・・
校名変更前の「しわしょう(市和商)<市立和歌山商業高校>」という呼び方が、自分の中では未だに抜けきれないが、最近、やっと「いちこう(市高)<市立和歌山高校>」と呼べるようになってきた。
それだけ、昔からの市和商のイメージが強すぎた。和歌山の強豪校は時代とともに変わってきた。
戦前は和歌山中(桐蔭)・海草中(向陽)。その後、自分のイメージに強く残っているのは、海南⇒市和商(市和歌山)⇒箕島⇒智辯和歌山。
市和商の甲子園での思い出は、昭和40年の選抜甲子園決勝で、延長13回、岡山東商に2対1と惜敗した大会だった。
後に、大洋ホエールズ(当時)で活躍したカミソリシュートの「平松政次」投手は素晴らしかったが、阪神タイガースで活躍した「藤田平」選手は、その平松投手からライト線に2塁打を放ったのも覚えている。
・・・今回の市和歌山は・・・
今回、選抜に出場する市和歌山は、昨秋、新人戦・二次予選・近畿大会で智辯和歌山と3回対戦し3連勝した。二次予選では終盤に大逆転、近畿大会では完封勝利した。
強打の智辯和歌山を、それなりに抑え込んできたからか、小園投手の評価はうなぎ上り。4番松川選手の長打力も魅力。
ただ、甲子園は甘くない。前評判以上の実力を発揮するチームや選手が出てくるのも甲子園。一球入魂しかない!
・・・素人なりの予想では・・・
初戦は古豪で名門の県立岐阜商業。 しかも、監督は百戦錬磨。小園投手が1~2点に抑え込めれば、勝機がみえてくるが・・・
仮に勝ち抜いたとしても、次は明豊と東播磨の勝者。明豊だと、県大会はぶっちぎりで優勝し、九州大会の戦いぶりは優勝校と紙一重の実力校。東播磨だと、近畿大会で勝ったとは言っても辛くも1点差で逆転勝ちしただけなので、勝敗はどっちに転んでもおかしくはない。勝ち上がるのは容易でない。
もし2回戦にも勝ったとして、次はいずれも優勝候補の大阪桐蔭と智弁学園の勝者、もしくは中国地区優勝校の広島新庄と北信越大会準優勝の上田西の勝者となる。難敵すぎる・・・
・・・勝機があるとすれば・・・
小園投手がしっかりと抑え、持ち前の粘り強さを発揮できれば、優勝も夢ではない。
頑張れ! いちこう!
大会期間中、テレビの前に釘付けにしてくれ!