昨日、釣りを終え、箕島漁港の波止場を孫と歩いていた時、後ろからカブで通りかかった見知らぬ漁師さんから、「でっかいハマチ」をもらった。
せめて気持ちだけでもお礼をせねばと、我が家で漬けた「漬物」と自家栽培の「紅八朔」を持って、伺っていた集落に向かった。
集落への道も、おおよその場所も頭に入っていた。
・・・親切な「おばさん」に巡り合った・・・
海沿いにある漁師町は、車が通れない路地が多かった。車を停めてすぐの民家を尋ねた。
応対してくれた「おばさん」に、昨日の漁師さんのことを話し、覚えていた名前を伝えると、『道がややこしいからついてきて』と、路地を案内してくれた。
案内してくれた家では、自分が話したことを伝え、聞いてくれた。でも、違っていた。自分が覚えていた名前の人は、他にはいないこともわかった。その家で、心当たりをアレコレと聞いてくれた。
2軒目に案内してくれた。本人は不在だったが家人と話をすると、その家の漁師さんに間違いなかった。自分が名前を一字聞き違えていたことも分かった。
・・・・・・・
親切な「おばさん」に出会っていなかったら、とても家を探すことはできなかった。その親切が嬉しくて、手土産の中から「紅八朔」を取り出し、そっと渡した。
探してくれた親切な「おばさん」。案内してくれている途中で話をしていて「びっくりぽん」。何と、義母の妹さんと同級生だった。
帰路、思った。最初、尋ねようと、たまたま入った家が、親切な人で、しかも義母の妹さんと同級生だったとは。奇跡だった。お天道様が導いてくれたに違いないと思った。
・・・心温かい人が住む集落・・・
昨日は、「気っぷ」がよくて「親切」な「漁師さん」に出会った。今日は、「面倒見」がよくて「親切」な「おばさん」に出会った。
有田市の「女の浦(めのうら)」地区、そこは心温かい人達が住む集落に違いないと思った。