新年度向けて、地区・青春クラブの再編に向けて近隣を走り回っている。気になった話題をいくつか。
・・・・・アンタも自宅待機やんか・・・・・
我が家で事務局3人が打合せし、終わりかけた頃だった。一人の携帯が鳴った。
新型コロナウイルスで自宅待機となっている看護士をしている長男の嫁さんからだった。家族も、先日から自宅待機している。
彼が所用で我が家に来てくれる都度、「長男家族は家が隣やし、アンタも自宅待機せなアカンやろ」と冗談半分でからかっている。イヤ、少し本気も混じっているかも・・・
・・・・・手術、できんようになった・・・・・
会員に所用で電話した。新型コロナウイルスの病院で手術予定日が決まっている会員だったので、「エラいことになったなあ。病院、しばらく出入りできんし」と。
「そうなんよ。外科の先生が具合悪くなったし。早く手術してもらいたいんで別の病院に頼むことにした」
「そりゃ、大変や。お大事に!」
・・・・・もうすぐでかけるんや・入院するんや・・・・・
お昼前に或る会員宅によった時だった。
「医大病院から2時までに入院するようにとの連絡があったんや。もうチョットしてから、行くんや」
「先日、救急車で搬送されて戻ってきたけど、もう1回手術せなアカンらしいとは聞いてたんやけど」
「この前は集中治療室で手当してもらっただけや。今度は心臓のバイパス手術をするんよ」
「4月のバスツアー、申し込んでくれてるけど、無理して参加せんでもエエのに」
「イヤ、先生が、『手術したらこれまでより1.5倍元気になる』と言うてくれたから大丈夫」
「お大事に!」
・・・・・お酒をたしなむ会、頼んどくわ・・・・・
事務局3人で相談し、白羽の矢を立てた会員に電話した。「来年度からの責任者、頼んどくわ」
「〇〇の支部長とか、いろんや役を持ってるから、毎月、開けとか言われたら無理や」
「年に数回でエエ」
「それやったら、やらしてもらう」
「今度のメンバーは、〇〇さん△△さん・・・」「皆、酒飲みばっかりや」「助成金とは関係ない自腹の会やから、ややこしいこともないし」
「ハハハハハ」
・・・・・バスツアー アレコレ・・・・・
もともと、クラブ設立5周年記念のバスツアー時、次は10周年企画を約束していた。
「10周年やったら、参加できなくなる人が増えるのでは」との声が相次いだので、8周年記念バスツアーに変更した。
「自分で楽しむのだから全額自己負担でいい」という会員の声も聞こえてきたが、積立ててきたクラブ会計でバス代だけは負担することにした。
会員家族も参加できるようにした。バスに空席が多ければ、地区住民にも案内するつもりで相談していたが・・・そうはならなかった。
・・・・・7年経てば・・・・・
クラブ設立後、丸7年。若い会員が増えている一方で、当初からの会員には老化現象やら病気やらが目立ってきた。何人かは天国へ旅立った。
自分自身、気持では8年前とは全く変わっていないが、体力面を振り返ってみると老化している現実に気づく。
田舎のつきあいを気にしてか、ここ数年、活動参加できなくなった会員が何人もいるのに、誰からも退会の申し出がなかった。
そこで、逆に、1年間1回も活動参加されなかった人は、会員名簿から自動削除させて頂くというルールを作った。
新ルールだけに、総会不参加者には事務局で手分けして個別に説明に回った。
「会員数が減れば、助成金も減るのでは」と気にしてくれた会員もいた。
「以前と違って今は、町・社協が活動内容に応じて助成する仕組みになっている。勿論、お酒を飲んだりは論外やし、年度初めに予算書を提出しといて決算時には活動記録と支出内訳と領収書の提出が必要なんや。最近、活動していない地区の老人クラブは次々と解散しているみたいや」
「それやったら、抜けさせてもらう。長いこと、お世話になりました」
・・・・・我がクラブは不滅!・・・・・
昭和38年に「老人福祉法」が施行され、全国各地に老人クラブが作られた。我が地区では、何十年も続いていた老人クラブだったが、役員後継者不足で8年前に解散した。
自治会集会での区民の要望で新たにスタートした「青春クラブ」は、老人クラブ連合会に加盟しつつも、地元では「老人クラブ」という名称を一切使わない。
過去の慣習も一掃された。自治会の組織でもあるので、地区住民であれば年齢問わずに加入できる組織になった。
助成金の有無に関係なく、「自分が楽しむんだから、負担するのは当たり前」という意識を持った人達だけが集まった。
老人福祉法が改正されて地方自治体の助成がなくなっても、我がクラブは不滅やと思っている。