Mちゃん(高1):
Rちゃん(小4)の伴奏を頼んでいるので、自分のレッスン時間より15分ほど早く来てくれています。
♪ピンポ〜ン 「はーい、どうぞー」でレッスン室に入って、グランドピアノの奥に身を縮めて「ク、ク、ク…」と笑ってるRちゃんを発見する所から、合同練習が始まります。(友だちが来た! その時どうする?! 参照)
曲は「WAになって踊ろう」。
伴奏用のキーボードで、コード伴奏、Bメロ、リズムフェイクなどを行います。
普段はピアノだけのレッスンなのでキーボードは使っていないのですが、ヒバリ教室のみんなは 先生がポイントを伝えただけで即座に使いこなしてくれるので、本当に助かります。
Mちゃんも、練習の途中で「ここはこっちの場所で弾いて」とか「ここに4小節入れよう。あ、やっぱり2小節でいいや」とか、「この部分は削ることにしよう」などとアレンジがどんどん変えられても、ちゃんと即座に対応してくれる!
さすがヒバリ教室上級生。
「WAになって踊ろう」、だんだん形が出来上がってきました。
合奏練習が終わってRちゃんが帰った後は、Mちゃん個人の曲「悲愴・第3楽章」です。
もう最後までひと通り弾けていて、後はつまずきやすい所や難しい和音などをきれいに仕上げていけばいいんですが…
でも、Mちゃんの弾くのを聞いて思うのは、それだけでは解決し切れない何かがある…ということ。
先生:「あのね、よく弾けてるんだけどね、ちょっと律儀すぎっていうか、正直すぎっていうか、ちょっとね」そう言って、Mちゃんと交代して、冒頭部分を弾いてみます。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 〜
「こんな感じに弾いてもらいたいんだけど…どうしたらいいのかな。そう、具体的には、左手がちょっと強すぎる。あと、きちんと1つ1つ打鍵しすぎる。こんな風に」
今度はMちゃんが弾いたように真似して弾いてみます。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 〜
「子どもっぽ〜い(笑)」
Mちゃん、自分の演奏を真似されてるんだけど、爆笑してます。
「音符を、1つ1つ律儀に弾くと『がんばって間違えないように弾いてます』って音になっちゃうよ。間違えないように弾くのはもちろん大事だけど、ひとまとまりのコード、例えば最初のドミ♭ソド、とかを1つのアクションで弾く。それと、左手はバックの背景みたいなものだから、前に出て主張しないように柔らかな音で。そして主旋律の右手は、フレーズごとに大きな起伏を感じながら」
説明しながら、1つ1つお手本を弾いていくと、さっきの子どもっぽい響きから、ドラマチックなサウンドに変わっていきます。
「ねっ、こういう風に気をつけたら、全然音が変わるよ!」
「がんばる!大人っぽく弾けるように!」
Mちゃん、小さい時からよく練習してきたので、速いテンポの曲や難しいテクニックのある曲を弾きこなすテクニックが身についています。
高校生になったこれからは、それに加えて豊かな表現力を身につけてくれたら、さらに素晴らしい演奏ができるようになるはずなのです。
Mちゃんは確か今月がお誕生日。もうすぐ16歳になるんだよね?
そういえば、去年、一足先に16歳になったSちゃんが、お誕生日を迎えた時に言ってました。
「私、おととい16歳になったんです。16歳からは結婚できるから、今日で独身3日目なんです」なるほど。
Mちゃんも、もうすぐ「独身」の仲間入り(?)
その名に相応しく大人っぽい演奏目指して頑張りましょう。(笑)
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