HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Rくん、スヌーピーノリノリです

2020年10月20日 | レッスン日記(幼児)

Rくん(年長)

ピンポン〜

「はあい、どうぞー」

玄関に出たら、ニコニコ顔のRくんが「ぜんぶ忘れちゃった!」といいながら、それなのに平気で、どんどん上がってきました。

いつも保育園の帰りにピアノに来ているんですが、今日は登園するときにピアノのカバンを持っていくのを忘れ、だけどそのままレッスンに来たらしい。

「なーんにもないよ!」と言いながら、さっさとレッスン室に入っていきます。

もっと前のRくんだったら、道具なしでレッスンに来るなんてあり得ないシチュエーションです。

とてもシャイだから「楽譜がないから行けない」と言って、玄関から入ってこなかったに違いありません。

それが今では、忘れ物しても平気で、笑いながら入ってくるようになった。

ずいぶん解放されて、伸び伸びしてきたなーと思います。

「いいよ、忘れたって。予備の楽譜あるんだから」と、発表会にRくん・Kちゃん・Mちゃんの仲良し3人で合奏しようと思っている「スヌーピーのハッピーダンス」の楽譜を渡しました。

Rくんはさっさと譜面台に置いて、すぐに弾き始めました。

ドレミー ミレドー レード

先週これを渡した時に「KちゃんとMちゃんと3人でやったらどうかと思うんだけど」と水をむけてみたら、「ふうん。ぼくはやらないよ。まちがえたら恥ずかしいもん」と言って 気のない風だったのに、今日は 楽譜を真剣に見ながら一生懸命弾いてます。

(おうちで特訓してきたという陰の情報あり)

「うわー、上手いね。伴奏(エレクトーンの録音)つけてみよう」

「いいよ!」

音源に合わせて、リズミカルに弾きます。

「ねえ、この前のYouTubeみせてよ。といっしょに弾きたいよ」とRくんが言いました。

だけど、YouTubeのはキーが違うので、ハ長調のドレミでは合わせられません。

「あっ、いいこと考えた。こっちに来て」

Rくんをエレクトーンに連れてきて、「トランスポーズ」機能ボタンでエレクトーンのキーをYouTubeのキーに合わせました。

「これなら大丈夫だよ!」

iPad画面のスヌーピーがダンスをするのに合わせ、Rくんもノリノリです。

「もう1回やろう!」と、何度も何度も弾きました。

最後にはちゃんとポーズも決めて。

「これをさ、KちゃんやMちゃんとやろうと思うのよ」

「ふうん。Cちゃん(お姉ちゃん)もやるの?」

「Cちゃんには伴奏やってもらって」 

ウン、とRくんはうなずいています。

よしよし、合奏お一人様ご入会〜♪

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クシコスポストの仕上がり目指して

2020年10月20日 | レッスン日記(小中高生)

Lちゃん(小5):

「クシコスポスト」最後まで譜読みが終わり、全体通して弾く段階になっています。

冒頭からの長い装飾音符、ほぼ全曲に使われているオクターブ奏法、どれもよく練習して、なじんできています。

左手の伴奏も、コード奏法がかなり身についているので、能率よく良く弾けています。

あと少しだけ、これまでは一部、和音を使うのを保留して、メロディーを覚えることを優先して弾いていたところが残っていたのですが、今日はそれも埋めました。

フィニッシュのキメ和音も再度確認して、あとは自分で何度も弾きこんで、こなれていくようにするだけです。

1年生の秋からピアノを習い始めたLちゃんですが、もうすぐ2年生に進級しようという頃に、ママが「どんな2年生になりたいの?と聞いたら『ピアノが上手な2年生になりたい』と言ってました」と教えてくれたことを、時々思い出します。

その希望どおり「ピアノが上手な2年生」になれたし、今は「ピアノがすごく上手な上級生」になってるよね!

ほんとによく練習がんばってると思います。

ヒバリ教室のみんなを引っぱっていけるお姉さんとしてがんばってね。

 

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4分音符は いつでも1拍とは限らない。

2020年10月20日 | クラシック曲

K子さん(大人):

発表会のために練習している「イタリア協奏曲」、もう最後までできて、曲全体をまとめていく段階です。

初めから弾いてみます。

出だしははつらつと、みんなのよく知っているあのメロディー。

1ページ、2ページと弾いていくうち、指番号の込み入ったところや16分音符が続くところなどで、だんだんテンポが落ち・・・あるいは前後関係の速さのバランスがあいまいになり・・・そして、ふたたび初めのテーマが出てきたときは、なぜか最初のはつらつとしたテンポとは別の曲かのように、ゆっくりになってしまっています。

「大分伸びちゃったねぇ・・・?同じメロディーのはずなのに、はじめは元気で、こっちはノロい」とヒバリ先生。

「初めに調子よく弾いちゃうと、難しいところが追いつかなくなってくるのよね。まずは、この、難しくて遅くなっちゃうところを弾いてみて。そして、そのテンポに合わせて冒頭を弾き始めれば、全体が同じテンポで弾けるから。」

K子さんがそのようにしてみると、お見事、全体が同じテンポで弾けました。

K子さんは「この曲、2拍子でしょう。なんか数えにくくて。それに、細かい音はいいんだけど、かえって、4分音符2つ、とかになったとき、どれくらいの間合いで弾けばいいのか分からなくなって・・・」と、テンポがあいまいになる原因にも気づいているようです。

例えばこんなところ。

図の1小節目、2小節目は16分音符のキザミだったり、8分音符にも16分音符が対応して刻んでいるからいいけど、3小節目に来たとき、いきなりぽっかりとゆとりの4分音符になって、どれだけ伸ばせばいいのか、どんな間合いで弾いたらいいのかわからない、ということだと思います。

なるほど、4分音符は最初っから「1拍」と刷り込まれているから、いきなり「1」って、どんな1なの・・・と思うかもしれませんね。

でも、4分音符=「1」ではないし、常に1拍とも限りません。

要は、割合の問題なのです。

4分音符は16分音符4つ分の長さなのですから、図の譜面で3小節目を弾くときは、その前に弾いていた16分音符の速さで「タタタタ」と4つぶん、心の中で数えて伸ばせばいいです。

また、この「イタリア協奏曲」は4分の2拍子ですが、それが分かりづらかったら、「4分音符が2つの2拍子」と捉えないで、「8分音符が4つの4拍子」ととらえたらどうですか。

なんなら拍をとる練習の間だけ、音価をすべて2倍にして「4分の4」とイメージしてもいいです。

16分音符→8分音符、8分音符→4分音符、4分音符→2分音符 と置き換えるのです。

そうしたら、上の楽譜もこんな見慣れたイメージになり、わかりやすくなりますよ。↓

音価の割合をきちんと取るには、細かいほうの音符を基準にして、長い音符はその何倍か?と数えるのがコツです。

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