HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ハモプリ8月もう一度

2013年08月31日 | レッスン日記(小中高生)
女性ジャズコーラスユニット「ハモプリ」。
毎年、新年から新しい曲の練習を始め、十月の「チャティーハロウィーンコンサート」で発表する、という流れです。
つまり10カ月間 練習を重ね、秋にその集大成を発表する、ということで、その言葉に間違いやウソはないんだけど。
でもね、ハモプリの練習、「月1」なんだよね。
10カ月間練習しても、練習は10回です・・・(-_-;)

今月の初めに「8月の練習」は終わったんだけど、あと十月の本番までに、合宿を除けば9月の練習1回だけか・・・
今日の出来で、さすがにそれじゃヒドすぎだね。
もう一回、やった方がいいよね。
ってことで、8月最終日の今日、異例の「8月2回目練習」を行なったハモプリでした。

「各自ちゃんと覚えてくる。そして録音する」というのが、本日の課題でした。

練習した。♪(^O^)♪(^O^)♪(^O^)♪(^O^)♪
よしっ、録音するぞ。
録音した。
聴いた。
(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)

自分たちの歌を聴いて、笑いすぎて窒息寸前のハモプリであった。
録音したものを 帰りの電車の中で聴きながら帰ろうと言っていたメンバーたちだったけど、全員 即座にその計画は中止した。
電車の中で突然笑い出す「ヘンな人」になってしまうからだ。
貴重な録音は、深夜 家族が寝静まった後にだけ、こっそりと聴かれる「闇の音源」へと変更されたのであった。


ソナチネアルバムはゴシックの世界

2013年08月31日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(中2):
「発表会が済んだら、前に渡しておいた『ソナチネアルバム』を始めようね」と決めてあった通り、「ソナチネ1番」を練習し始めています。

ここで「ソナチネ」について、少しおさらいをしてみましょう。
ソナチネというのは、ソナタの小規模なもののことです。
そしてソナタというのは、交響曲の小規模なもの、ソロ楽器のための曲のことです。

つまり、ソナチネというのは、大規模な「交響曲」の管弦楽の世界を、ぐっと凝縮して体験できるものなので、いわば大きな音楽の世界のミニチュア、と言えるかも。
構成のスタイルも決まっていて、その説明はまたの機会にゆずりますが、これまでの「ピアノのおけいこ」から一歩進んで、クラシック音楽の世界にちょっぴり踏み込んだもの、それがソナチネアルバムです。

Y子ちゃんが今練習している「1番」第一楽章は、コンパクトにまとまった中にもなかなかドラマチックな世界が展開される作品です。
Y子ちゃんは、小学生のころクラシックバレエを習っていて、バレエの世界についてはけっこう知ってると思うので、そのイメージで説明しました。
「まず冒頭の提示部のところは、登場人物や情景の説明、みたいな所って、この間言ったよね」
「はい」
「バレエの舞台なら、プロローグの明るく、華やかな部分だね。平和で美しい世界。お城の舞踏会とかね。
ところが、中間の展開部のところでは、暗雲がたれこめ、悪魔ロットバルトが嵐を起こしてるところ」
「ああ、そんな感じ・・・」
「クライマックスで、悪魔は稲妻に打たれて滅び、元通りの平和が訪れる・・・ほら、この再現部のところ」
「本当・・・」

ソナチネ(ソナタ)というのは、すべてこのような「予定調和」によって成り立っています。
また、「ソナチネアルバム」や「ソナタアルバム」に収録されている曲は、ソナチネやソナタの中でも、古典派時代(18世紀~19世紀ぐらい)の曲ばかりで、これらの曲は、古典バレエの物語とも通じるものがあります。

ヒバリ先生自身が 小学生や中学生でこれらの曲を習っていたころは、もっと自由でダイナミックなロマン派や現代音楽などに比べて、古典派はカタくてあんまりおもしろくないなあ、と思っていました。
ロマン派の音楽とかだったら、すぐに情景やドラマなどのイメージが浮かんだけど、古典派って、あんまりイメージが湧かない・・・
でも、今はちょっと違うんじゃないかな。
アニメでもゲームでも、「ゴシック系」というものが、あるじゃない?!
ファッションでも「ゴスロリ」とかあるでしょ。

「ソナチネアルバム」は、まさに「ゴシックの世界」なんだよ。
みんなも弾いてみてごらん。ソナチネアルバムやソナタアルバム。
そのカタさ、構成の堅固さ、音づかい、まさに「ゴシック」!
アニメやゲームでゴシック世界にいっぱい遊んでるみんななら、古典派ソナチネの音楽に、すぐにありありとドラマやビジュアルが浮かぶと思うよ。

さあ、みんな、ソナチネやソナタで ゴシック世界に遊ぼうではないか。\(^o^)/

楽しく自由に♪♪♪

2013年08月31日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小3):
久しぶりにレッスンに来たNちゃんは、カバンから サッとリコーダーを出しました。
発表会の時に使って、首から下げる ピンクのストラップがついたリコーダーです。
「今日は、これで、いい曲を吹きます」
Nちゃんは、アナウンサーみたいにおすましして言いました。
「だから、先生が伴奏してください」
「はい、わかりました」
先生はすぐ誘いに乗って、Nちゃんの吹く即興演奏に合わせてピアノを弾き始めました。
Nちゃんは3年生になって 学校でリコーダーを習い始めたばかりですから、音階とかが吹けるわけではありません。
だから吹いている音は、高いド、シ、ラ、ぐらいの音だけで、それもきっちり押さえてなくてヘンな音になっちゃったりしてるんだけど、そのリズムがとってもユニークで楽しくて、いいのです。
そのリズムに誘発されて、先生もノリノリの伴奏を弾き、その伴奏にNちゃんがまた誘発されて、もっと自由なリズムを吹き・・・
二人の演奏はどんどん広がって、まるでフランスの近代音楽かフリージャズみたいになった。
すっごくいい感じに演奏は進み、フレーズを合わせ、そして終わるときもピッタリ合わせて まるで打ち合わせしておいたように素敵に終わった。
「よかったねえ~」「よかったねえ~」
二人とも大満足\(^o^)/
実は、途中でI-PHONEに録音しながら演奏したつもりだったんだけど、慌ててボタン押したので、ちゃんとスイッチが入ってなかったらしく 録れてなかった。ガッカリだー
「残念~ 録れてなかった。でも、まっいいか」
「まっいいか」
二人は、楽しく演奏しただけで満足でした。

レッスンに入ると、Nちゃんは「わかーる曲集」の中の曲を、伴奏形をかえて何種類も弾いてきかせてくれました。
「わたしね、この間、コード習ったでしょ。CとかGとか。あれやってから、急に伴奏がよくできるようになったの」
Nちゃんは言いました。

教室にある絵本を、毎週借りていく、本好きなNちゃんは、また、発表会の時にやった「お話の朗読とピアノ」の世界が とても大好きです。
今日は、本棚から「ばばばあちゃんのいそがしいよる」の本を抜き取って ピアノの譜面台に広げ、ピアノで効果をつけながら朗読をやってくれました。
それがとっても面白い。ピアノの効果もいい。
半分くらい読んだとき、次のレッスンのY子ちゃん(中2)が来たのですが、
「今、おもしろい本読んでくれてるから、座ってお話ききましょ」とソファーに座ってもらい、Nちゃんにお話を続けてもらいました。

歌や音楽、絵本、どれもすてきな世界です。
美しく楽しい世界を、心の中に育んでいるNちゃん。
これからも、一緒に楽しい夢の世界に遊びながら、芸術の翼を広げていきたいです。


テイクファイブ♪

2013年08月30日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中3):
ボサノヴァやサンバなど、アーバンなラテン系音楽に秀でたセンスを発揮してきたMちゃんですが、このたびは「ジャズもいいな。ジャズ弾いてみたい」ということで、モダンジャズの「テイクファイブ」を練習し始めています。

独特の5拍子のリズムが小気味よい「テイクファイブ」は、テーマが大きく2つの部分からできています。
前半Aの部分、そして後半Bの部分に分けて、それぞれ右手・左手の練習をしました。

Mちゃんのいいところは、音楽の構成やモチーフ、コード進行といった要素を、たちどころにつかんでしまう「感」をもっていることです。
最初の部分が分かれば、続きの楽譜を見なくても、バシバシとメロディーやコードの流れを予想して 正しく弾くことができます。
そして、Mちゃんの悪いところは、楽譜を見ないで済ましてしまうことです。
自分で先に弾いてしまってから、
「今、どこまで弾いたんだっけ。あれ、もうこんなとこまで行ってたんだ」という具合に。

これだけよくわかってるんだから、楽譜を見て裏付けができれば、どんなにいいかと思うのですが、概して感のいい子というのは、楽譜を読まない(読まなくてもあんまり困らない)ということが非常に多いです。

ただ、小さい間や初心者の間は、弾く曲も短く単純なので、それでも十分やっていけますが、上級になってくると、課題曲も複雑に、長くなってくるので、記憶と感だけではまかないきれなくなってきます。
そして陥る悪循環: 「読まない」「読む必要がない」→ 「読むのがしんどい」「読めない」「読まなくていい曲しか弾けない」ということになってくるので、めんどうでも楽譜をちゃんと見る習慣をつけましょう。
それには、毎週わすれてるメガネを、ちゃんと持っといでね。○‐○

ブルクミュラーの次はモダンジャズ♪

2013年08月30日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中3):
ブルクミュラーの最後の2曲、「つばめ」と「貴婦人の乗馬」 両方やっといで、ということになっていました。
とはいえ、中3の夏といえば受験勉強真っ盛りの時です。
M3ちゃんも連日 塾の夏期講習があって、
「ほとんど練習ができなかった・・・」と言っています。

では今、一緒にやってみよう、ということになり、「つばめ」をゆっくり弾いてみます。
ゆっくりなら、初見ででも弾くことができるM3ちゃんの実力です。
だけど、この「つばめ」は 速く弾いてこそ「やったー感」が得られる曲なので、これで終了するのもな・・・
せめて最後の部分だけでも、と、先生が見本を弾き、最後のところだけ できるだけ速く弾いてみました。
「で、受験終わって余裕が出たときにでも、全部をこのくらいの速さで弾いてみてね」ということで「つばめ」を修了としました。
じゃ、来週、貴婦人の乗馬を・・・と言おうと思ったら、M3ちゃんは楽譜を見ながら「貴婦人の乗馬」を少しずつ弾き始め、時折り先生が助太刀しながら、とうとう最後まで弾きこなすことができました。
そして、めでたくブルクミュラー修了となりました。

これで、晴れてかねてからの念願であった「かっこいいジャズ」の曲がもらえます。
M3ちゃんは、吹奏楽部に所属しているので、その環境から耳にしたであろうと思われる「モーニン」を、ぜひ弾いてみたいというので、教室にあった楽譜の中から 比較的弾きやすく しかもかっこよさげなアレンジの「モーニン」の楽譜を見つけて、これをやることにしました。

これまでずっと、クラシック路線一筋、それも優雅なロマン派路線だったM3が、新しく「モダンジャズ路線」に突入だ。
どんなアマチュアピアニストに育っていくか、楽しみだ♪

となりのトトロ 最後まで

2013年08月29日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小3):
先週「右手だけ」だった「となりのトトロ」を、最後まで全部 両手でやってきました。
この楽譜は、ピアノソロ曲というよりは 歌のための楽譜なので、繰り返し記号とか、D.S.(ダル・セーニョ)、コーダ記号、などが頻繁に出て、うっかり見落とすと流れがヘンなことになってしまうので ちょっと大変です。
「まずこう弾いて、ここまで弾いて、繰り返して、それから2回目だから2かっこに行って、ダル・セーニョからセーニョにいって、それからコーダにワープして、それで終わり」
と、一緒に楽譜を指でたどりながら 流れを確認して、それから弾き始めました。
ゆっくりとですが、着実に、左手の伴奏も弾いています。

Hちゃんと連弾を録画するために、早めに来ていたSちゃんがピアノの横に立ち、せっせと譜めくりをやってくれます。
「まだまだ!まだめくっちゃダメだよ」と先生。
弾いてるM4ちゃんは、声出す余裕なしだから、代わりにね。
「あっ、ここじゃなかったんだ。まだこっちだったんだね」
「はい、D.S.だから もとのページにもどして」
「はいっ」
役に立つアシスタントが付いて、M4ちゃんは悠々と弾き続けます。
「やっと最後までたどりついたー」と、ホッとした表情。
「がんばったね。前奏・1番・2番・間奏・コーダ 全部弾いたから、すごく長いもんね。じゃ、今度は右手だけでいいから元気に弾こう」
先生に伴奏してもらうと、M4ちゃんのメロディーも、ぐっとテンポアップし 生き生きとしてきます。

♪ だれかが こっそり 小道に木の実うずめて~♪

Sちゃんと先生が大きな声で歌い、M4ちゃんが元気にメロディーを弾き、先生のかっこいい伴奏も付いて、みごとな大合唱&大合奏となりました。

やったー\(^o^)/
「来週は、M4ちゃん一人で、このくらいのテンポで弾けるようにしてこようね」
「はーい♪」
来週も大合奏できるといいね。

Sちゃん マイ発表会♪

2013年08月29日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小4):
先週の約束通り、今日は 欠席してしまった発表会の曲を、ひとりで録画する日です。
Hちゃんとの連弾も録画することになっているので、まだHちゃんのいる、少し早目の時間に来てもらいました。
連弾曲は「一週間」です。
「一度、練習してからにする?」
「うん」
と言って、二人は弾き始めました。
とてもいいテンポ、ミスもありません。
よし、これなら本番OKだ。
・・・と思った瞬間、
「あ゛~!(@□@;)」とSちゃんの大きな声。
「手袋わすれた!」
そうだ、一番最後、キメのグリッサンドに使う「指なし手袋」をはめてなかった。
これこれ。これがなきゃね。
手袋をはめて、いざ本番。
ビデオカメラをONして、キュー!

さっきの練習のときより、ちょびっとミスがあったりしたけど、二人並んで一生懸命に弾いてる姿は、とても可愛くカメラに収まりました。
Hちゃんが帰ったあと、自分のソロ曲「サウンド・オブ・ミュージック」も録画して、Hちゃんの「まぼろしの発表会」は完結しました。
これで、本人にも達成感が残ったと思います。
がんばった「夏の想い出」・・・ 来週、ディスクにしておくね。


大好きな曲はいいことばかり

2013年08月29日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年長):
「わたし、『やまのおんがくか』じょうずにひけるよ!」
教室に入って第一声、そしてピアノの椅子に座る時間も惜しいように、勢いよく「やまのおんがくか」を弾いてくれるHちゃん。

このセリフ、この動き、先週もまったく同じでした。(^○^)
「わたし、毎日、練習してるから!」
これも先週とおんなじだ (^○^)(^○^)(^○^)

来週も、また「やまのおんがくか」弾いてくれるかな。期待。

Hちゃん、よっぽど発表会が嬉しかったんだね。
上手に弾けて楽しかったんだね。
その楽しい気持ちを思い出しながら、毎日ピアノ弾いて、そしたらもっと上手になっちゃったんだね。

子どもが、こうして心から喜んでピアノを弾いている姿って、ホントにいいなあ。
心から喜びを表現してる姿って、ホントにすばらしい。
「やまのおんがくか」をいっぱい練習したおかげで、Hちゃんの指は、とってもよく動くようになって、音符もよく読めるようになって、新しい曲もどんどん弾けるようになって、いいことばっかりだ。

テキストは次々進んでいるけど、いつまでもいつまでも、好きな曲を弾いてほしいな。

パイレーツ・オブ・カリビアン

2013年08月28日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(中2):
発表会の後、「次はどんな曲やる?」と言ったときに
「これからは、外国の映画音楽とかをたくさんやりたい」と言っていたAちゃん。

2学期最初の曲は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の、言わずと知れた「彼こそが海賊」です。
とにかくかっこいい!
いかにも海賊、といった感じの、勇ましく迫力たっぷりの曲。
そして難しいです (^o^;)

夏休み前に楽譜を渡しておいたので、休み中に一人で練習してきたのをみせてもらう、ということなんだけど、Aちゃんはなかなか健闘してました。
スピード感もあるし、和音もがんばって弾いています。
「おおおー、なかなかいいじゃないか!がんばったねぇ~」と称賛。
だけど所々、インチキの部分があるぞ?
「ここの音はどうなってるの?」
「ここのリズム、1拍たりないよ?」
「ここの右手と左手の順は?」
など、つっこめばあちこちにボロが。
でもまあいいよ。
まずは「テンポと勢い優先」で、曲のイメージを存分に表現したってことで、そういう練習順は大いにけっこうです。
あまりに地道に、音取り中心ばっかりの練習というのも寂しい。

で、次は、細かい部分も正確に、じっくり音符を見て仕上げていこうね・・・
今日は、あいまいだった部分をゆっくり修正したので、次回までに全体がピシっと弾けるようにしてきましょう。
期待!

意外と簡単、クシコスポスト

2013年08月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小6):
夏休み明けて、久しぶりのレッスンです。
休み中、おばあちゃんの所に行っていたりしたので、ピアノの練習はできなかっただろうと思っていたのですが、「ブルクミュラー」の「ちょっぴり不満」を ちゃんと練習してきて感心しました。
「『クシコスポスト』の楽譜が見つからなくて、練習できなかった。昨日やっと見つかった」と言っているのですが、その「クシコスポスト」も、最初のページは 限られた時間の中で できるだけ練習した様子がうかがえました。
発表会を越えて、Tちゃんが以前にも増してピアノに打ち込むようになったと感じました。
「クシコスポスト」は、派手で威勢がいいですが、音型的にはわりと覚えやすく、オクターブさえ楽につかめる手であれば 意外に簡単に弾きこなせるのです。
せっかく楽しみにして選んだ曲なので、レッスン時間の中で、少しずつ一緒に練習してみました。
A、B、C・・・と、次々に新しいエピソードが展開し、スリリングな流れでわくわくするクシコスポスト。
今日は、前奏-A-B ぐらいまで弾くことができました。
この調子で、できるところまで一人で進めてきてごらん、ということになりました。

秋以降、Tちゃんはこうして、おなじみの有名ピアノ曲を次々楽しんで弾いていく流れになりそうだ。
レパートリー、たくさん増えるといいなあ。

旋律の保持

2013年08月25日 | 音符・楽譜・テクニック
Tさん:
会社員のお兄さんですが、とてもロマンチック&ドラマチックなピアノ曲がお好み。
今回は、十月のハロウィンコンサートに向けて、そんなテイストにぴったりなピアノ曲をチョイスしてレッスンに臨みました。
それは、映画「ピアノレッスン」のテーマ曲です。
曲名の邦訳は、確か「愛のなんとか」だっけ・・・?
曲はよく知ってるのだけど、タイトルは何回きいても忘れてしまう・・・
なんだっけ。
ネットで確認してみたら、「楽しみを希う心」だった。
全然ちがうじゃん。^_^;
タイトルはわかったけど、意味はあんまりわからん。
だから覚えないんだな。

もっとも、英語のオリジナルタイトルの方も「The Heart Asks Pleasure First」と、これまたあんまりよくはわからん。

タイトルはともかく、曲の方は甘く切なく美しく、限りなくロマンチックなピアノチューンです。
絶え間なくさざ波のように寄せては返す 柔らかなアルペジオに乗せて、シンプルでいながら心惹かれる旋律が くっきりと歌われます。

問題は、この対照的な2つのパート、2つとも右手で引き分けなければいけないこと。
そして左手は左手で、同じような様式で2つのパートを弾くようになっていること。

旋律をはっきりと しかも乱暴にならないように保持しながら、内声のやわらかな音をコンスタントに入れていくテクニックは、大変難しいです。
けれどTさんは、それらの問題から逃げることなく、究極の音色を目指して精進する覚悟を表明しているのでアッパレだ。
しかも、テクニックをきちんと勉強するため、初歩のテキスト「ブルクミュラー」を使っての学習も辞さないという謙虚さです。

そこで、旋律保持の練習のため ブルクミュラーの「清らかな小川の流れ」、そして「お別れ」を併用して練習することにしました。
この「旋律保持」は、ゆくゆくはショパンなど弾くときに必要なテクニックですので、ぜひここで 丁寧に学習してね。


夏休み明け・Mちゃん

2013年08月23日 | レッスン日記(小中高生)
この頃、夕方になるとゲリラ豪雨と雷に襲われる東京。
今日は夕方からMちゃん(中3)のレッスンの約束でしたが、また豪雨の兆しがきていたので、メールをして「雨にならないうちに早くくれば?」ということにしました。

Mちゃんもやはり、中3の受験生ですが、ピアノは一度も休んだことがありません。
定期テストの前日でもM3ちゃんと二人でちゃんとレッスンにやってきますし、今日もこうして、塾に行く前にピアノに来るのです。
Mちゃん、キミもきっと、望む高校に合格することでしょう・・・

さて、Mちゃん夏休み明けのレッスンは、ジャズの「テイクファイブ」で始まりです。
発表会ではボサノヴァ・サンバなどのオーソリティ(?)として活躍してきたMちゃんですが、「ジャズもいいなあって思うようになった」ということで、今回初めて、ジャズをやってみることになりました。
「テイクファイブ」は、最近TVドラマの音楽としても使われたので、耳になじんでおり、何より「かっけ~」というモダンジャズなので、最初のジャズとしては願ってもない曲なのでした。

独特の「ズチャン、ズチャン、ダンダン」という5拍子のリズム。
「テイク『ファイブ』」とは『5拍子』のことです。
人によっては ものすごーく取りにくく、「お手上げ!」となってしまいかねない5拍子ですが、さすがリズム感のいいMちゃんなので バッチリリズムを捉えていきます。
「ちょっと待って。楽譜よーく見て、この通りに弾いたら、もっと『タタンタタン』ってキチンとしたリズムになるはずじゃないの?」
そう言われて楽譜をよく見たMちゃん
「あー、そうか・・・もっときっちりしてなきゃいけないんだ」
「なーんて、ウソ~。これがジャズの『暗黙の了解』ってやつなのよ」
「出た!『暗黙の了解』!」
「こういう曲は、さっきMちゃんが弾いてたみたいに、スィング感だして揺れたように弾くのが正解なの。暗黙の了解で。ね?」
「じゃ、よかったんだね。なんとなく聞いたことがあったから、そんなふうに弾いちゃった」
このように、ジャズには 楽譜に書いてない約束がいっぱいあるので、かっこよく弾くのは大変です。
でも、弾けたらすごーく気持いいよ。
だからMちゃん、ぜひ、この心地よさを習得してね。

夏休み明け・M3ちゃん

2013年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中3):
「レッスン日、塾で行けないので、明日に変更できますか?」とメールが来て、急遽 今日のレッスンになりました。
普通なら、中3の受験生で、夏季の特別講習となれば「ピアノはお休みします」となるところですが・・・
感心だ。
余談ですが、ヒバリ先生がこれまで何十年もレッスンしてきて、何百人という生徒を指導してきての統計では、ピアノを休まず続けていた生徒たちは皆、受験の方も満足な結果を出し、望みの学校に入っていました。
進学した後も、希望の学校でスクールライフをエンジョイしていたものです。
だからM3も、きっと受験うまくいくよ。

さて、発表会で初めてのジャズを弾いたM3ちゃんですが、発表会の曲を練習している間中断になっていた「ブルクミュラー」を、まずは修了させよう、ということになっていました。
「ブルクミュラー、どこからだっけ?」と聞くと、M3ちゃんは
「『帰郷』からでした」と23番の課題を弾き始めました。
左手の三連符の連続が、右手のメロディーを支え、途中 左右の手のメロディー&伴奏が入れ替わります。
驚いたことに、1学期の間、ずっと難しいジャズを練習していたM3ちゃんには、もう「ブルクミュラー23番」は、あっさり弾けてしまうほどの「簡単な楽譜」になってしまってた。
「簡単だったね?」
「はい」
えらい!もうそれだけ、実力がついてるってことだよ。
ブルクミュラーは、あと残り2曲、「つばめ」と「貴婦人の乗馬」です。
M3ちゃんは、そのどちらも、右手だけですが初見で最後まで弾いてみました。
弾いてみることができました。
「じゃあ、来週、これ両方とも終わらせちゃえば?」
「えっ」
と、最初は驚いたM3ちゃんだけど、
「できるんじゃない?」とダメ押しされた後は
「はい!」と自信ある微笑。
夏を越えて、一挙に大人になったようなM3です。
がんばれ~

夏休み明け・M4ちゃん

2013年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小3):
発表会では、アカデミックなクラシックの「小さなロンド」を見事に弾きましたし、それまで、ぴあのどりーむ&併用曲集を、ずっとがんばって練習し、第5巻まで終了した、小さながんばり屋さんです。
これまでずっと、テクニックや練習曲集をやってきたので、この辺で少し、楽しい曲や自分の好きな曲を 自由に弾く経験も・・・と思い、夏休みになる前にわたしていた「子どもポップス」の楽譜集の中から、好きなのを弾いてきてね、と言ってありました。
「『となりのトトロ』弾いてきた」
M4ちゃん初めての「自由選曲」は、「となりのトトロ」でした!
「でも、右手しかよく弾けない・・・」
「いいよ、右手だけ弾いてみて。」
M4ちゃんの弾くメロディーに、先生が伴奏を合わせて、「となりのトトロ」の歌が響き始めました。
「トトロ」は、子どもの歌ではありますが 現代のポップスのスタイルをとっています。
クラシックにはないリズムの使い方や、アーティキュレーションの違いなどがあります。
それが新鮮であったり、ちょっと戸惑ったりするところですが、こうして小さいうちから、よく知っている歌を題材に、ポップミュージックを体験することは 大事だと思います。
M4ちゃんの弾き方も、ちょっと弾き始めて、先生がリズミカルな伴奏でリードするうち、のびのびしたポップスのノリになってきました。
次に左手のパートを見てみると、簡単な和音ではありますが、ポップス独特のリズムが使われていて、右手との掛け合いが ちょっと難しいかな、というところがあります。
その部分だけ、歌いながらリードしてリズムを体得してもらい、
「この調子で練習してきてね」ということになりました。
いつも、小さいながらも精いっぱい努力している優等生のM4ちゃんなので、こうして、質の良いポップスを 目いっぱい楽しんで弾くことで、いっそう伸びやかに成長してもらいたいと思います。

夏休み明け・Hちゃん

2013年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年長):
2週間の夏休みを終わって、久しぶりにレッスンに来たHちゃん。
レッスン室に入るなり「わたし、『やまのおんがくか』じょうずにひけるよ!」と、すぐピアノの前に座って、「やまのおんがくか」を弾きました。
この曲は発表会で弾いたので、発表会当日もそれなりに完成していたのですが、今日の演奏は それよりもさらにクォリティが上がっていた!
右手と左手のなめらかな受け渡し、両方の手の指の独立性とスピード感、力強い和音。
「じょうずだね」と言おうとする間もなく、Hちゃんは
「それからこれも!」と、オープニングにみんなで弾いた「走れドンキー」を 軽快なテンポで弾き始めたので、先生もそれに合わせて伴奏を始め、久しぶりになつかしい「ドンキー」で盛り上がりました。
「すっごく上手になったね。いっぱい練習してたの?」
「うん、わたし、いっぱい練習してたから!」
発表会を経て、実力もみごとに身に付き、自信も高まったHちゃんの姿はまぶしいばかり。
「じゃ、連弾の『一週間』も弾けるかな?」
先生は振ってみました。
「うん、ひけるよ!」
Hちゃんは、連弾の「一週間」も3コーラス続けて、みごとに弾きました。
その上手な演奏を見て、先生はHちゃんに、ある提案をしました。
実はこの曲は、Sちゃんとの連弾で演奏するはずでしたが、発表会当日、Sちゃんが急病でお休みになってしまったため、急きょ先生が代役をつとめたのでした。
Sちゃんとは、この間
「来週のレッスンのとき、発表会の曲弾いて録画しようね」と約束したので、そのことをHちゃんに話し、
「来週のレッスンのとき、Hちゃん、Sちゃんと一緒に連弾して、ビデオに映ってくれる?」と聞きました。
「うん、いいよ」
Hちゃんはたのもしく了解してくれたので、来週は『H&Sまぼろしの連弾・一週間』が録画できそうです。
発表会を経て、以前より一回りも二回りも大きく成長したことを感じさせるHちゃんでした。