gooブログ様、長らくお世話になりました。
そしてこれまでブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
引越し先はこちらです
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過去記事も全て移行しています。
これからもピアノのこと、音楽のこと、下北沢のことなど更新して行こうと思っていますので、引越し先でもお読みいただけると嬉しいです。
尚、ホームページとYouTubeは変わりませんので、こちらもご覧になっていただけると幸いです。
HP HIBARIピアノ教室
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一つ前の記事で「入門の子どもたちには 音楽遊びをいっぱい体験してもらいたい」と書きましたが、それは子どもに限りません。
ヒバリ先生は、大人のみなさんとも、いっぱい音楽で遊んでいます。
実は、音楽仲間のTさん(メンズ)が「カントリーコンサートやろうよ🎵」と言い出したので、「やろうやろう🎵」ということになり、大人の生徒の皆さんその他音楽仲間たちで、楽器と歌とドリンクを持ち寄って遊ぶことになったのです。
今日、げじこさん(レディース)が、その時に弾くことにした曲を持ってレッスンにきました。
曲は「この素晴らしき世界」、サッチモことルイ・アームストロングさんの歌で有名です。
これをピアノで弾くことにしたんですが、コード奏法に挑戦!と「リードシート楽譜」でやってるので、メロディーや伴奏の微妙なニュアンスがわかりません。(リードシート楽譜とは、簡単なメロディーにコードネームが振ってあるだけの楽譜で、伴奏や メロディーのアレンジやアドリブなどは演奏者が独自に行うというものです)
げじこさんは「この間 先生がちょっとやって見せてくれたアルペジオ風の伴奏にしたいんだけど…」と言って ちょっと弾いてみたのですが、その伴奏にメロディーを乗せていくには、楽譜に書いてある通りに弾いては合いません。
譜面に書いてない「三連符の連続」の弾き方をしないとダメで、いろんな箇所でうまく合わせていかないとダメなのです。
そして、それを楽譜に書き込むとなると、めっちゃんこゴチャゴチャなことになってしまいます。
「こんな感じに弾くのよ」
と ヒバリがエレクトーンでスローロック風のオートリズムと伴奏を出し、それに合わせてメロディーを弾くと、げじこさんも途中からメロディーを弾き始めました。
うん、これなら合わせられる。
でも、自分でアルペジオの伴奏を合わせようとするととても難しく、リズムが途切れたり遅れたりになってしまいます。
「無理にアルペジオにしなくたって、左手は和音のジャーン,ジャーン、で充分だよ?もったりとしたタッチで弾けばいい味が出るよ」とヒバリは言いました。
「変にアルペジオにこだわってモタモタ弾くより、ゆったりと和音で弾く方がずーっといいよ。そうすれば、きっと誰かが入ってくれるよ。ギターとかパーカスとか… ポップスはそういうもんなんだし、みんな慣れてるからさ」
「そうね。じゃそうするわ。無理せず簡単な和音で弾く」
げじこさんも同意しました。
そうなのです。
誰かが何か演奏する。
楽しいな、と思ったら、ソク自分も参加しちゃう。
次々みんなが参加して、ビッグセッションになる。
楽譜や分担なんて書いてないから、打ち合わせなしの飛び入り参加,即興演奏。
何コーラスやるかも未定だから、気分が乗れば何度も繰り返したり、アイコンタクトでソロが交代したり
そしてお互いの呼吸を合わせてエンディング。
弾き終わったら音楽は消えてしまうから、あー、楽しかったねー、いい演奏出来たねー、とみんなが満足しておしまい。
もう二度とおんなじ音楽はできない。
それがポピュラーミュージックの醍醐味(だいごみ)なんだよ。
ヒバリ教室に来ている、クラシックしか知らなかった大人の皆さんにも、この一期一会(いちごいちえ)のポピュラーセッションの楽しさを、ぜひ体験してほしいです!
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ヒバリ教室の「年少者の入門レッスン」ですが、まずは「音楽遊び」から、というスタイルから始めています。
カスタネットやタンブリン、ラテン楽器などを使ったリズム遊び、その中にピアノも少しずつ打楽器的に加わっていき、歌ったりリズムを打ったり音符カードを並べたり…とレッスンを展開していきます。
その日のレッスンでどういうことをやるかは、大まかに決めてはいますが、その時によって予期してない発見があったり、新しいリズムや遊びを思いついたり、予想外の歌を歌ったり合奏したり,で予定と全く違っていったりすることもしょっちゅうです。
レッスン時間全体の中で、こうした音楽遊びが大きな割合を占めていて、ピアノの鍵盤に触れている時間を圧倒していると言っても過言ではありません(笑)
ピアノを習いに来ているのに、肝心のピアノ奏法は?楽譜の読み方は?などと思われるかもしれませんが、ここで充分音楽で遊んだりリズムに合わ打楽器を叩いたりしておくことによって、後々 本命のピアノ演奏に入ってからの上達や「音楽センス」が格段に違ってくるので、一見 遠回りのように見えるかもしれませんが、実は一番の近道だと私は思っています。
わけもわからず指の動かし方ばっかり習っても、それはオサルの芸とあんまり変わらないと思うのでね。
ヒバリ教室の生徒のみんなには、心から音楽を楽しんで、音楽に乗ってリズミカルにパーカッションを打ったり、ダンスを踊ったり,美しいハーモニーを歌ったり、誰とでも気軽にパッとセッション出来たり…という「音楽人」になってもらいたいなーと思っています
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ひよの山くん(小1):
おにいちゃんに続き ピアノに入門して約半年です。
最初のうちは「ピアノを習う」というよりも、ほぼ「音楽で遊ぶだけ」みたいな時期が続いていました。
ピアノを弾くのはほぼ先生で、ひよの山くん本人はカスタネットやギロなどの小物楽器にとどまらず ドラムセットをガンガン鳴らして、一緒に次々「合奏」したり、リズム遊びをしたり、音符カードやリズムカードを並べたり、ちょーしに乗って怒られたり(笑)しながらも、少しずつピアノを弾く部分も増え、テキストぴあのどりーむ1 も使って、「ド」「レ」…と読める音符も出来てきました。
小学校に入学して、テキストピアノひけるよ!ジュニア(1) もを習い始めました。
そしてこの間。
街で、学校帰りでママと歩いているひよの山くんに偶然出会ったら
「あのね、『アルプスいちまんじゃく』上手にひけるようになったよ!今から行きたい」と言うのです。
一緒にいたママもびっくりして「今日はレッスンの日じゃないでしょ!」と言ったけど、私がひよの山くんに「いいよ、おいで」と言ったので、「じゃ、おやつ食べてから伺います」ということになりました。
少しして 意気揚々と現れたひよの山くんは「アルプスいちまんじゃく」を真剣な表情で弾き、花まるをもらってご満悦でした。
それが2週間ほど前のことです。
今日のひよの山くんは、教室に入ったらすぐピアノの上に楽譜を広げ、「アルプスいちまんじゃく」、その次の「きらきらぼし」、お得意の「げんこつ山のたぬきさん」、と先生とのセッションで楽しく何度も弾き,さらにページをめくって、初見で「ゆかいなまきば」、そして次の「ビッグ・ベンのかね」まで、音符を読みながら弾きました。
おおー!ついに!
ついに、ひよの山くんが、音符を読んで弾くことが出来るってことが確認できた瞬間です!
そして今日は、レッスン時間の最初から最後まで、100パーセントピアノを弾いてました。
すごい成長だ!
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月に2回、二人の「グループレッスン」に来る小5ボーイズのエースくんとカメですくん。
今日は今月2回目のレッスン日です。
そろそろ来る時間だなー、と思いながらレッスン室のドアの外にあるプリンターの整理をしていると、玄関ドアがそぉーっっっと開いた気配が。
ハーン。こっそり入ってきて「わっ!」とか言うつもりだな。
おもしろいので、そのままこっちも息をころして待ってる。
テキは長いことかかって 苦心惨憺しながら音がしないように靴を脱いで、そーっと上がってる気配。
そして、二人の頭がそーっとのぞいたところで 目が合い、一瞬の無音フリーズ。
….の図がこれです。
次の瞬間からは「なーんだーww」「聞こえてたよーww」と音声復活、ドヤドヤとレッスン室に入りました。
と、目に入ったのは いつもは出ていない「キーボード」です。
前の人のレッスンで使って、ボーイズたちも使ったら面白いかな、と思ったので片付けずにそのままにしておいたものです。
電源を入れたら 二人は目を輝かせてさっそく食いつき、どうするかと思ったら てんでに「グリッサンド」をやり始めました。
鍵盤の端から端まで、指や爪を滑らせてポロロロロロォ〜!と音を鳴らしていく、アレです。
ピアノだと幅が広いし鍵盤が重いのでなかなか上手くいきませんが、キーボードの軽い鍵盤と短い楽器の幅が、グリッサンドを誘発したとみえます。
二人それぞれが、爪でやってみたり指の腹でやってみたり手の側面でやってみたり、あれこれ工夫しながらリッチな音を出そうと奮闘しているので、「そういうときはね、コレを使うんだよ!」と 先生が手渡したのは、鍵盤拭きに使ってる布です。
それぞれに持たせると、「ほんとだ!すごいうまくできる🎵」と大喜び、何度も何度もグリッサンドを、というか鍵盤拭きをやってくれてるので、先生は大爆笑www
おかげで鍵盤ピカピカになりましたわ!
今日はいっぱい笑わせてくれたボーイズでしたが、そのあとのレッスンでは二人とも、すごく集中して一生懸命に弾き、流石の上達を見せてくれましたよ
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ヒバリ教室に転入してきたときからずっと、楽譜から目をそむけていたチップちゃん(小4)。
先週「アラベスク」に惹きつけられて、初めて楽譜に向き合い始めました。
今日のレッスンでは「アラベスクから?!」と楽譜を開き、先週やったのと同じように弾き始めました。
冒頭とフィニッシュの右手をチップちゃんが弾き、そのほかの部分は先生が弾く、というスタイルです。
ラシドシラ!ラシドレミ!という16分音符のフレーズ、先週よりずっとしっかり自信を持って弾いています。
先生と交互に来る「出番」を何度か弾いたあと、チップちゃんは言いました。
「あのね、先生が弾いてるとこ…あそこも私が弾きたい」
「いいよ。やってごらんよ」
しめしめ。前向きになってきた。
「左手もやって、全部を両手で弾きたい。それで『アラベスク』が弾けるようになったら『そりに乗って』(これも先週弾いてあげたのでした)を弾いて、発表会で弾きたい。『アラベスク』と『そりに乗って』と2つ弾きたい」
やったー。
チップちゃん、本当はピアノが大好きなんだね。
楽譜は難しい、と敬遠していたけど、ピアノ自体はけっこう弾けるんだと先生は思ってる。
楽譜も集中すれば読めるんだし、「この曲が弾きたい」という気持ちがあれば、必ず楽譜もスラスラ読めるようになるから。
来週、また続きをがんばろうね
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1か月に1度だけレッスンに来る べっきー君(メンズ)。
今日は「雨なので」と「雨だれ(ショパンのプレリュードOp.28 No.15)」を持参しました。
おおー、こういうとこがべっきー君のロマンチスト&おしゃれな所なんだよね。
ショパン大好きなべっきー君ですが、「雨だれ」は 今日初めてです。
なのにもう最後まで完全に弾きこんであって、さすがヒバリ教室特待生。
ちなみに「雨だれ」というのは 前奏曲28-15の通称なのですが、その名の由来はこうです。
全曲を通して、ある一つの鍵盤が淡々と打ち続けられ、その音がポタポタと落ちる雨だれを連想させる、というもの。
その「一つの鍵盤」は、図にあるように「3本並んだ黒鍵の真ん中の鍵盤」、「ラ♭」です。
この鍵盤が最初からずーっと鳴り続けます。
♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ラ♭、ラ♭、ラ♭、ラ♭、ラ♭…
この「雨だれの前奏曲」は変ニ長調(フラット5つ)で、弾く音はほとんど黒鍵ばかり、という調性なので、楽譜を見ただけでうわー、難しそう…と敬遠する人も多いかもしれませんが、弾いてみたら、こんなに甘く柔らかくロマンチックな調性はまたとないほどです。
「雨だれ」の他に変ニ長調の有名曲を挙げると、ショパンのノクターンのうち その美しさで人気ナンバーワンの「8番」、ドビュッシーの「月の光」、リストの「ため息」などがあります。
いずれも夢のように美しい曲ばかりなのがお分かりいただけると思います。「変ニ長調」は、まさに天国へ誘(いざな)われるかのような至上の美しさを持った調性なのです。
さて、ポタ、ポタ、ポタ、ポタ、ラ♭、ラ♭、ラ♭、ラ♭、ラ♭…と続いてきた美しい音楽が中盤に来たとき、バックに流れる曲調は一転、暗く重い世界へと変わります。調性は変ニ長調から 同主調の「嬰ハ短調」となって、今までラ♭だとばかり思っていた♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩…の音はソ♯と名を変えている!
「変ニ」=レのフラット、「嬰ハ」=ドのシャープってことだから、両者は同じ音なのよね。
同時に「ラのフラット」と「ソのシャープ」は同じ音なのね。
実はこの「嬰ハ短調」こそ、調性の中で最も暗く重く陰惨と言われる 恐怖の調なのです。
嬰ハ短調の代表的な曲を列挙すると、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」、「月光」、ラフマニノフの前奏曲「鐘」など。
どうです。暗黒ミュージックオンパレードではありませんか。
「雨だれ」は、この真っ暗な嬰ハ短調へ転調された後 また元の 明るく透明な変ニ長調へ転調し、何もなかったかのように終わっていきます。
同じ一つの曲の中で、至上の天国と 暗黒の世界をスイッチしている「雨だれ」。
光と影が 同じ一つの鍵盤を介して交錯している、巨匠ショパンの「雨だれ」を、梅雨に向かうこの季節、あなたも是非堪能してくださいませ。
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「楽譜はヤだ」「音符読めない」と「音符バリア」を築いていたチップちゃん(小4)とデールちゃん(小1)の姉妹。
2月に下北沢へ引っ越してきてヒバリ教室のメンバーになった時から、ピアノは楽しいけど楽譜は読みたくない!という姿勢を貫いていました(笑)
引っ越してくる前にピアノを習っていたとのことなので、音符で苦労した「楽譜アレルギー」なのかなあ、という印象を受けました。
なので、ヒバリ教室では、まずピアノを楽しもう!というスタンスから始めることにしました。
しばらくテキストは使わずに、1小節だけ、とか1行だけ、とかの簡単なフレーズのみ書いた楽譜を作り、「これだけなら読めるよね。読んでみよう」と誘って、それをモチーフに 弾いたり歌ったり合奏したりを楽しみました。
2月にレッスンを始め、3月、4月、5月… と少しずつ少しずつ、音符の「モチーフ」を徐々に長くしていったり、がんばって楽譜を読んで弾けたら「ごほうびシール」を貼ったり… と励ましながら続けてきて、今日。
「爪が伸びてるよ。まず切っておいで」と、チップちゃんに部屋の隅の椅子で爪を切らせてる間「その間、何か弾いてようっと」と チップちゃんたちが前の教室で使っていたという曲集を開いてみました。
「へー、こんなのが載ってるじゃない」と先生が「アラベスク」を弾き始めたら、爪を切っていたチップちゃんが飛んできました。
「それ、知ってる!弾いてる子がいた。私もその曲弾きたい!」
「いいよ。先に爪切っといで」
「ああ!」
そしてピアノに向かったチップちゃんは、食い入るように楽譜を見ながら「アラベスク」の前半とフィニッシュの右手を弾ききったのです。
「すごい!一発で弾けたね!」
「弾けたー!」
また来週やろうね、と言ってチップちゃんが帰った後に交代で来た妹のデールちゃんは、ヒバリ教室で用意した「うたえる!ひける!ピアノ曲集」の最初のページから次々に「次の曲もやる!チップちゃんに勝てるように」と「ちょうちょう」「かっこう」「かえるのがっしょう」「メリーさんのひつじ」「ぶんぶんぶん」と弾いて、シールを貼ってもらいました。知ってる歌ばかりだけど、ちゃんと音符を読んで。得意な「メリーさんのひつじ」は「もう1回弾く!」「もう1回!」と何度も何度も弾きました。
ヒバリ教室に来て4ヶ月。
チップ&デール姉妹「音符に向き合い始めた」瞬間です!
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ロマンチック男子のりらつくまさん(メンズ)。
憧れの「めぐり逢い」(アンドレ・ギャニオン作曲)という曲を弾きたい一心で電子ピアノを購入し、ヒバリ教室の門を叩き、練習に励んで、ついに数ヶ月経った今では「めぐり逢い」が最初から最後まで上手に弾けるようになったのです。すばらしい!
今日は まず最初から全部通して弾いてもらいました。
優しく懐かしく歌われる右手のメロディー。
そのバックに流れる左手は8分音符がアルペジオ風に連続するパターン。低音から高音へ、色彩豊かな和声感を演出しながら、時には細かく動き、時には大きくジャンプして…
ハァ〜、左手難しいよね…
指づかいも難しいし、音を探すのも難しいし…
「あのね…やっぱり、左手に気を取られちゃう?」
弾き終わったりらつくまさんに私は聞きました。
「あー、そうですね…」とりらつくまさん。「間違えないように、一生懸命になっちゃいますね…
やっぱり…そうなんだね。
右手はメロディーだから、比較的弾きやすい。好きな曲だし,ましてやよく知ってるメロディーだし。
だけど左手は、やったこともないような伴奏パターンで、メロディーにもなってないし和音はあるし、音はあちこち飛ぶし、指は思うように動かないしで、間違えまいと左手ばかりに集中して弾いてしまう。
そうしたらね、なんか、左手の伴奏ばかりが前に出て主役になっていっちゃうのよ。
右手はとりあえず弾けるから目をくれず、真剣に左手を見つめ、一生懸命。左手を正確に弾くことが目的になっちゃう。
それじゃ残念だ。
「めぐり逢い」のメロディーが好きだからこそ、この曲を習い始めたはずなのに、その大好きなメロディーがなおざりになってるなんて。
せっかくのメロディーなんだから、もっともっと楽しんで弾いたらいいのよ。そして左手は、そんなに頑張らないで、リラックスして。
その時、私の頭に浮かんだのは「クール・ブレイン(ヘッド)&ウォーム・ハート(冷静な頭脳と温かい心)」という言葉です。
これは有名な言葉で、確か指導者たるものこうあるべき、という内容のセリフだと記憶しています。(※ イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャル (1842-1924)が講演で言った言葉だそうです)
冷静な頭脳と温かいハート、この両方が必要。それは指導者だけとは限らない。
ピアノもね、間違えないように、正確に、とか 高度なテクニックを、とかクールブレイン(冷静な頭脳)面ばっかり気にして、肝心のウォームハート面、温かい感性を忘れたら本末転倒だから。
間違えないで弾けるように練習するのも大事だけど、そればっかりに気を取られないで、大好きなメロディーを 気持ちよく味わうことを、もっともっと楽しんで欲しいです。
とはいえ、生徒のみんなにとって、やっぱり左手伴奏は難しいんだ…
右手だけならけっこう気持ちよく弾けても、左手が入るとたちまちギクシャクしてしまう。
私たち指導者は右手も左手も同じように楽しんで弾けるけど、それはテクニックもさることながら、曲の構成や和声の流れや その他のことがよくわかることも一助だから。だから生徒のみなさんが、テクニックも身についてない上チンプンカンプンな左手伴奏を弾くのは、右手に比べてとっても難しいんだということが、ここへ来てよーくわかってきました。
以前は「生徒のみんなにとって左手伴奏は右手の2倍くらい難しいんだね」と思っていたけど、そんなもんじゃないです。
左手(伴奏)は右手(メロディー)の100倍むずかしいよ!
だから生徒のみなさん、上手く弾けなくても教師は怒らないし(笑)、弾けない気持ちわかってるから、焦らず自然体で ゆっくり練習を楽しんでください。
「クールヘッド」はできても「ウォームハート」を忘れちゃうことがないように。
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ここ数日は気温が一気に上昇、「いいお天気」を通り越して汗ばむ陽気です。
小学校に入学したばかりのひよの山くん(小1)が ハアハア息を切らしてやってきました。
「ハァ〜、ずーっと走ってきた!💦」
ひよの山くんのお家は、ヒバリ教室から普通に歩いて5分くらいの所です。
「すごいね!全部走って来ちゃったんだ?!」
3分ぐらいで来ちゃった?と言おうと思ったけど、ちょっとヨイショして
「1分ぐらいで着いちゃった?!」と聞いてみました。
「ううん…」とひよの山くん。やっぱりそこまで盛らないか…
「30秒で来た!」
「え〜、30秒!すごーい速いねー」
大得意顔でレッスン室に入ったひよの山くん、ちゃんとキッズケータイを出して「着いたよ!」とママに連絡。
もう一丁前だね!
打楽器やドラムを使ってのリズム遊びのあと、ピアノのテキストを開きます。
先週の「しゅくだい」として「ママにきいてもらう」と楽譜に書いておいたんだけど…ちゃんと弾いて、聞いてもらった?
「ううーん…」と口ごもってるけど、どんな具合なのかな。ま、弾いてみるか。
今日のピアノは、右手のド、レ、ミ、の3つの音と左手のラを使って弾く「げんこつやまのたぬきさん」です。
楽譜は四分音符と二分音符でシンプルに書かれてるけど、よく知ってるわらべうたなので、はずむようなリズムで「🎵げーんこっつやっまの〜 たーぬきっさん〜」と弾くことにして、先生が軽快な伴奏を弾き始めます。
ひよの山くん、伴奏のリズムに乗って、間違えないように一生懸命弾いています。
楽譜は全部で3段です。
1段、2段、3段。
途中でつっかえると、「また初めから!」とひよの山くんが言って、何度もリベンジ。
「今の、一番うまく弾けたね〜」となったところで「録音してみようよ」と 先生のiPhoneで録音してみました。
途中で間違えて「あ〜😵」となってる録音を一緒に大笑いしながら聴くのもまた楽しい(笑)
「あっ、もう時間だ。おしまいにしてママに帰りの電話しなきゃ。心配するよ!」と慌てて促(うなが)し、ひよの山くんがママに電話したら、「今お迎えに行くからそのまま待ってて」というお返事とのこと。
「それじゃもう一回、録音やり直せるじゃん」と言ってるところへママとお兄ちゃんのジェリーくん到着です。
録音リベンジは、来週またやろう!ということになりました。
来週、間違えず弾けるようにがんばろうね
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前回の記事で「メリーさんのひつじの旅」は完結したと思ったでしょ?
ところがね。
私はどーしても、現行(?)歌詞のバッドエンドが納得できないのよね。
だって原作はこんなんじゃないんだもん。
「メリーさん」は世界各国の言語で歌われてると思うけど、海外ではみんな原作の英語歌詞や その翻訳で歌われてメリーさんも周りのみんなもニコニコしてるのに、日本だけはそうじゃなくて、楽譜でも教科書でも コンサート、テレビ、動画サイトなど全部、先生が怒ってメリーさんが泣いてるんだよ?
悲しくない?
原作のストーリーがちゃんと伝わる日本語歌詞があればいいのに、どこにもない。
だったら、自分で歌詞を作って自分で歌っちゃえばいいんじゃない?
そう思ったので、念のためJASRACに問い合わせてみた。
そしたら「Mary Had A Little Lamb」は 英語の歌詞・曲ともすでに著作権が消滅しているので、自分で翻訳して日本語歌詞を作ったりYouTubeにUPしたりすることは問題ありません」とのお返事が。
よしっ!
そこで自分で動画を作って、演奏して、歌も歌って、YouTubeに UPした次第です。
低学年の女の子たち(チップちゃん、デールちゃん、ロータスちゃん)にも協力してもらって、賑やかな歌ができました。
動画では、今回の「幻の『メリーさんのひつじ』を追え!」の旅で知り得たストーリーができるだけ伝わるように(メリーさんが子ひつじを育てたこととか、このブログの7章〜8章に登場してるジョン・ラウルストン青年も 「いなかったこと」になったままでは浮かばれないと思ったので、ちょこっとカメオ出演させたり)しました。
そして、昔 ヒバリが自分で翻訳した歌詞を今回は少し手直しして、メインの部分は直訳じゃなく「🎵メーリさんのひつじ、ひつじ、ひつじ、メーリさんのひつじ、かわいいな〜」と声高らかに歌える歌詞にしました!
見て、歌ってね🎵
じゃあ、ほんとにバイバイ
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🎵メリーさんのひつじ、ひつじ、ひつじ、メリーさんのひつじ、かわいいな
↑この歌のルーツを探すため、webの旅に出発したのは2ヶ月前でした。
※ 並行しておこなったリサーチでは、A(ひつじ、ひつじバージョン)で歌っている人 28人中23人、B (メェメェひつじバージョン)の人3人、わからない、知らないと言った人2人でした。
日本中で大多数の人が「メリーさんのひつじ」として認識しているはずの「ひつじ、ひつじ」バージョンの歌詞が今どこにも見当たらず、楽譜、本、映像など何を見ても「メェメェひつじ」のバージョンばかりということに、私自身 気づいてはいました。
2ヶ月前、この調査を始めるきっかけとなったOさんからのお問い合わせメールに、私はお返事の中でこう書いています。
「私は A(ひつじ、ひつじ、)バージョンこそが 一般的そして最初にできた歌詞で、B(メエ、メエ、ひつじ )バージョンは、後になって教科書とかに載せるにあたって作られた「お行儀の良い」歌詞だと思っていました」
自分が漠然と思っていたこのことが、実は真実を突いていたんじゃないか、と今あらためて思っています。
ラジオで日本中のみんなに「ひつじ、ひつじ」バージョンの「メリーさん」が広まり、その後 教科書や楽譜に載せることになったときに きちんとした長い歌詞や作者名がわかっている高田三九三バージョンを採用したのではないかというのが私の想像です。
みなさん、「青い鳥」のお話を知っていますか?
「幸福の青い鳥」を探し、たくさんの冒険の旅をしたチルチルとミチルの兄妹が、とうとうどこにも青い鳥を見つけることができずに家へ帰ってきたら、自分たちが飼っていた鳥かごの中のキジバトが青い鳥となっていた、というお話。
探していたものはスタート地点にあったんだ。
「メリーさん」を探して2ヶ月もあちこちwebを旅したけど、私は楽譜とか文書とか、形ある「証拠」を見つけなきゃ!と思って、形の残らない「音声伝承」に思いが至らなかったのです。一番初めにWikipediaを読んだときに「1952年に『うたのおばさん』で取り上げられた」って書いてあったのに!
でも、「メリーさんのひつじ」を探す旅に出て、びっくりするような真実をたくさん知ることができたのは大収穫でした。
昔から不思議に思っていた「グッドナイト・レディース」との関係や日本語歌詞のバッドエンドのことや、本当の作詞者のことや、最初はちがう曲だったことや…
「旅」に出なければ一生知ることはなかったであろう数々の秘密が、この調査によってそのベールを脱いで姿を現してくれたのは眩暈(めまい)がするほどの衝撃でした。
2ヶ月間いろんなことを調べて、驚くような事実をたくさん知ったからこそ、最後の最後に「もしかしてラジオの力かも」とひらめいたので、旅は無駄ではなかったし、旅をして本当に良かったと心から思っています。
長い間「旅」にお付き合いくださった皆さま、ありがとうございました。
そして、この「旅」に出るきっかけを作ってくださったOさんに、心からお礼が言いたいです。
Oさん、本当にありがとうございました
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うたのおばさん!(前回の続き)
ソレじゃないの?!
「🎵メリーさんのひつじ、ひつじ、ひつじ」のルーツは。
日本のみんなが歌ってる、そのメロディーと歌詞。
楽譜や本で習ったのではなく、みんながいつの間にか知っていて口ずさんでいる歌。
「わらべうた」とか「伝承童謡」というジャンルがあって、それはふだんの暮らしや遊びの中で自然に歌いつがれてきたものです。
たとえば 🎵かーごめ、かごめ〜 とか🎵なべ、なべ、そっこぬけ〜 とかね。
「メリーさん」も、そういった「伝承童謡」の一つに入るのではないかと私は考えます。
ただ、昔のわらべうたの伝承と 決定的な違いが一つある。
それは「音メディアによる伝承」です。
昔のわらべうたは口から口へと歌い継がれ、その過程で少しずつ変化したり、地域によって違ってきたりもあったことでしょう。
それが、第二次世界大戦後 ラジオの娯楽・教育番組という「音メディア」の登場によってガラッと変わり、全国に同じ歌が、またたく間に広まるようになったんではないでしょうか。
NHKのラジオ番組「うたのおばさん」は、現在の「おかあさんといっしょ」の前身、ラジオ版!ともいうべき番組でした。
当時は幼稚園や保育園に行く子はまだ少なく、みんな家で「うたの おばさん」の放送を楽しみにして聴くという、まさに「ラジオの黄金期」であったとのことです(Wikipediaより)。
もしも、もしもだよ?
その「うたのおばさん」の番組中で「ひつじ、ひつじ」が歌われていたとしたら…
歌を聴いた子どもたち、そのお母さんたち、みんなが「ひつじ、ひつじ」を歌って、それが「みんなの記憶」として歌い継がれてきた…いま現在 こんなに多くの人が、それも全国で、同じ歌詞の「メリーさんのひつじ」を歌っていることの最も納得の行く説明となるんじゃないでしょうか?
そう思って「うたのおばさん」の番組でメリーさんのひつじを歌ったという記録や音源がどこかにないかと探したけど、残念ながら見つけることはできませんでした。
でも、「うたのおばさん」が「ひつじ,ひつじ」を歌ったんじゃないとしても、ラジオのどこかの番組やショー、バラエティ、人形劇…とかで、「ひつじ、ひつじ」が歌われて、それが作者不詳の伝承童謡として、みんなに伝わってきたんじゃない?
私は「ひつじ、ひつじのルーツはラジオ」に一票!
みんなはどう思う?
明日はいよいよ、最終的なまとめに入りたいと思います。
じゃあね!
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白ねこちゃん(新・小5):
いつもおっとりとして、誰にでも優しい白ねこちゃん。
学校のクラスでも「お姉さん的存在です」と先生から言われています、とママからお聞きしました。
今日はアルフレッド教本の「鳥になれた!」という曲を、とってもきれいに弾いてきました。
白ねこちゃん、自分でもよく練習してきたんだと思います。
楽譜に書いてあるp (ピアノ)やmf(メゾフォルテ)などの記号だけでなく、1フレーズごとに大きくうねるようなダイナミクス(強弱)をつけるようにとアドバイスして、大きく翼を広げて大空を滑空する、白鳥とかカモメのような、大きな鳥の姿が目に浮かんでくるような音色で弾けました。
きれいに弾けたので「録音しようよ🎵」と言ってiPhoneで録音し、一緒に聴いてみました。
「きれいだよね!?」と先生。
はにかんだように、でもにっこりして頷く白ねこちゃん。
「ママのスマホに送っとくね」と録音を送信し、楽譜にシールを貼ってあげました。
白ねこちゃん、こんなきれいな音色が弾けるようになったんだね。
練習もよくやってきているし、これからも きれいなな曲をたくさん弾いていこうね
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