HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

エリーゼのために

2009年02月25日 | クラシック曲
Y子ちゃん(小3):
めちゃめちゃロックンロールな「ダイアナ」も、半音階の指がめちゃめちゃ難しい「くまんばちのブギ」もしっかり修了し、「おとなのためのピアノ教本2」が 全部おわったY子ちゃん。

最後の曲「くまんばちのブギ」で半音階を勉強したことだし、この辺で少しテキストは一時休符とし、ピアノをやる子なら誰もが一度は弾いてみたい「エリーゼのために」をやることにしました。

今日は「エリーゼ」2回目のレッスンです。
冒頭の部分、右手は耳慣れたメロディーなので、わりとすぐ弾けますが、左手は、オクターブ以上に広がったアルペジオもあり、手のポジションをうまく移動させないと弾きにくい。
まず、1小節ごとに アルペジオをコード分析し、Am、E、と心づもりしながら左手を大きく広げていくようにしたら、見違えるようになめらかなアルペジオが弾けるようになりました。

次は曲の分析です。
「エリーゼは、ロンド形式っていう曲なんだよ。この、始めの部分がA。次のページのまん中からは、全然違うメロディーだね。だからB。でも、そこが終わったら、また、ほら、Aが出てくる。こうやって、A・B・A・そしてまた違うメロディー、Cが来る。そしたら、またA。さあ、じゃ、次は何が来ると思う?」
「えーと、A、B、C、だから・・D、かな」
「あたり~!これは、いっぱい重なったサンドイッチとおんなじ。ほら、Aのところはパン。その上にハムを乗せて、またパンを乗せて、つぎはチーズを乗せて、パンを乗せて、サラダを乗せて、パンを乗せて・・・ねっ?はじめとおわりは、必ずAなのよ。だってパンではさまなきゃダメでしょ」
「うんうんうん、わかった」
Y子ちゃんは、本当に嬉しそうな顔をして聞いています。

来週は、このA・・・「パン」の部分を、スラスラ弾けるように練習してこようね、ということになりました。
みんなのあこがれ、「エリーゼのために」。

HPの中にも「エリーゼのために大分析」というページがありますので、読んでみてくださいね。

HP HIBARIピアノ教室 

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M&M3コンビ

2009年02月24日 | いろんな歌・いろんな曲
M3ちゃん(小4):
アンジェラ・アキの「拝啓・十五の君へ」の楽譜をもらってから、とてもいっしょうけんめい練習しています。
今日は、一緒にコンビを組んで”連弾&弾き歌い”をしよう、と決めているMちゃんと二人、ピアノに並んで、弾き語りのスタイルを作っていきました。

先輩のMちゃんは左側に座って、ベースとアルペジオを受け持ちます。
そして後輩のM3ちゃんは、右側でコードのピッキングをします。

それをやりながら、二人でメロディーを歌うのです。

これはなかなか難しいリズムだし、楽譜に書いたりしたら「うわあ・・・」と恐れを成してしまうような複雑なことになってしまいますが、それぞれに口伝えで「こういうふうにやって!」と手本を示しながら教えると、二人とも、完璧に先生の範奏をコピーしてくれるのでした!
すごいぞ。可能性に挑戦だ!

「あたしとM3で漫才コンビ組むんだよ!ね、M3?」とMちゃん。
「うん」とM3ちゃん。
「役割は決まってるよね?」と先生。
「もちろん!M3がボケで、あたしがツッコミ!」
「そうだと思ったよ」
ほんとにおもしろいコンビだ、この二人は。
しかし、「ボケ」役のM3ちゃん。自分の番のピアノの終わりごろ、そっと「ミレ♯、ミレ♯、ミシ・・・」と、「エリーゼのために」のはじめの部分を弾いてみています。先生がその後をひきとって、
「そうそう、その次の音は『レドラー』だよ。ほら、できた」と教えてあげると・・・
「この曲・・・弾こうかなあ。発表会で」とM3ちゃんが言うではありませんか!
「そうだね!弾こうよ。・・・全部は難しいけど、この、はじめのところだけだっていいもん。できるところまで、やろう!」
「うん、やる!」
うわあ、すごいなあ。M3ちゃん、「エリーゼのために」だ!
あんなに、「練習いやだ」「音符よめない」「できるだけ簡単な宿題にして。『こぎつね』でいい」などと言っては、お母さんを嘆かせていたM3ちゃんなのに。
がんばろうね。きっとすてきな「エリーゼ」が弾けるよ、M3ちゃん!

波に乗ってる

2009年02月24日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小3):
新しく始めている「おとなのためのピアノ教本1」、順調に進んでいます。
ピアノの音色にも生彩があり、今まで「ひよこ」だったのが一気に「若鳥」になったような勢いを、Tくんのピアノに感じます。
恒例の、夏休みファミリーコンサートの日程が決まったことを伝えて、「やりたい曲や、家族の人とやりたいことやなんかがあれば、言ってね」と言うと、Tくんは
「やりたい曲かあ・・・どんなのやろうかなあ」と言いながら、何か元気のいいコード奏みたいなものを ジャン、ジャン、ジャン、と弾いています。
「何、それ?オリジナル曲?おもしろいね」と言うと、
「う~ん、オリジナル、かなあ。今度、オリジナル曲、弾いてくるね」と、前向きな発言です。
今、自信もついてきてるTくんなので、この勢いにのって、行けるところまで駆け上がってもらいたいと思っています。

バスマスター

2009年02月24日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小1):
「あのね、学校の合奏で、バスマスターやるんだ。Tのほかに二人、ピアノ習ってる子がいるんだけど、あとの二人はぜんぜん弾けないの。Tだけがスラスラ弾けたから、Tがバスマスターやることになった」

年度末、どの小学校でも、「卒業生を送る会」という大きなイベントがあります。
わがPOCO A POCO教室の子どもたちは、みなそれぞれ、自分の学校や学年で、ピアノ係や特別楽器の大役を務めているようです。

1年生のTちゃんは、はじめての大役なのでしょうか。
バスマスター。 小学校で使う、合奏用の鍵盤楽器で、低い音域をうけもつ「バス」のパートを演奏する楽器です。
こうして 学校などで、なにかの役を受け持つことは、子どもたちにとって大きな栄誉でしょうし、それをやりとげることは大きな達成感・自信へとつながります。

教室の子どもたちには、機会があったらぜひ、こういった「役」を経験していってもらいたいと思っています。

二拍三連

2009年02月22日 | 音符・楽譜・テクニック
Cさん(レディース):
ドビュッシーの「月の光」冒頭部分に満載の 二拍三連に苦心しています。

1拍を3分の1ずつに分けて流れているリズムの上に、2分の1ずつに分割されたメロディーを乗せていく・・・
アタマがこんがらかりそうですよね。

これを正確に弾くには、1拍を、2と3の最小公倍数「6つ」に分けたらいいのよ。
2分の1=6分の3。 3分の1=6分の2。ということで、メロディー3に対し リズム2で弾けばいいんだよ。

・・・ということを、先週 説明したのですが、頭でわかっても体がパッと反応するのはとても難しい。

今日、Cさんのレッスンをしてて、ヒバリはひらめきました☆

「三連符のリズムをさ、タタタ、タタタ、とフツーにとらないで、スローバラードみたいにとってごらんよ。タンタカタン、タンタカタン、って。ほら、6つのビートに分けられたでしょ。そして、二拍にとるときは、はじめの『タンタ』までと残りの『カタン』に振り分けたらいいよ! リズムはタン、タカ、タン、タン、タカ、タン。メロディーは タンタ、カタン、タンタ、カタン。ほら、ぴったり合うじゃん!\(^O^)/」

タンタカタン、タンタカタン・・・ と口ずさんでいるうち、調子に乗ったヒバリは子ども用の赤青カスタを持ち出して たたき始めた。
ほらっ、スパニッシュじゃん!これに合わせて弾けばバッチリだよ! 
ごきげんになってしまったヒバリのカスタネットバッキングは、にぎやかすぎてCさんの混乱をますます助長したようでした。(-_-;)

けれど、『タンタ』と『カタン』の理屈は伝わったようで、カスタなしに大声で
「タンタ、カタン!タンタ、カタン!」
と唱える”応援”は、どうやら役に立ったようです。 (^0^;)ホッ

いやー、大変だったね~・・・ ドビュッシーは変速リズム満載だからね・・・
二拍三連、しっかりマスターしようよね♪

ソナタはドラえもん?!

2009年02月21日 | クラシック曲
S子ちゃん(小4):
モーツァルトのソナタK545、第一楽章を練習しています。
この曲を始めるとき、先生から「ソナタ形式」の説明をしてもらいました。

最初の部分「提示部」が、大分弾けるようになってきたので、先生が 次の「展開部」のところをちょっとだけ弾いてみてあげました。
「うわ、なんか激しい。こっちの方が(提示部より)好きかも♪」
と、早くも展開部に心を引かれた様子のS子ちゃんです。
「この部分は、どんどん転調してるし激しい音使いだし、難しいけど、ほら、次のページになったら 再現部になって、また初めのメロディーが出てくる。だからちょっとホッとするよね?」
先生はS子ちゃんを安心させるように言いました。
「ほんとだ。Fになってるけど、メロディーはおんなじだ。」
「ね?ソナタって、みんなそうなってるんだよ」
「え~、みんなそうなるってわかってたら、飽きないのかな」
S子ちゃんの素朴な疑問です。そこで先生は言いました。
「そうなるっていう『お約束ごと』を、みんながわかってて、曲を楽しむのよ。テレビとかだって そうなってるはずだよ。たとえばドラえもんとか」
「ドラえもん?」
「そう。まず最初は、ドラえもんが部屋でのんびりドラ焼き食べてる。そこへのび太が『ドラえも~ん』って帰ってくる。これが提示部。そしてジャイアンがいじめに来て、だんだんクライマックスへ向かう。これが推移部だね。そしてドラえもんがポケットからアイテムを出して、ジャイアンがやられて、この辺が展開部でクライマックス。そしてジャイアンとも仲直りして、もとの毎日に戻る。これが再現部で、そうして平和にフィニッシュとなる。ねっ、おんなじでしょ。みんな、こうなることわかってて、それでも、それを楽しむためにテレビ見るわけじゃん?」
「あーっ、そうか・・・」
「ね?だからソナタは、ドラえもんなんだよ。だから、このソナタ集の表紙に、『ドラえもん』って書いとけば?」
「あはは♪」
こうして、今日のソナタ形式の勉強は終わりました。
みなさんも、ソナタのこと、よくわかりましたか?

銀座ロッキートップ

2009年02月20日 | いろんな楽器
おとといの超クラシックなイタリアンレストランとは打って変わって、今日は超~アメリカン&カントリーテイストの ブルーグラスライブだ。
ハモプリの ミケとヒバリの二人で出かけました。(またしても飲めない女二人で)

場所は銀座のど真ん中。
銀座四丁目交差点のほど近く、アマンドの角を回った とあるビルの3Fに、「ROCKY TOP」というそのライブハウスはありました。

演奏は、ブルーグラスバンド「TOKYO UPTIGHT」。
ギター、ベース、バンジョー、マンドリンによる バッリバリのブルーグラスの曲の数々が めちゃめちゃごきげん\(^O^)/
こんな本格派ブルーグラスが聴きたかったんだ♪

店内はアーリーアメリカン調の調度にインディアンやカウボーイグッズ、バンジョーなどの楽器が飾られています。
よもや銀座のど真ん中にこんな異空間が隠されていようとは(@o@)


ごきげんなアメリカンタイムを過ごし、外に出ると、そこはさっきのアメリカンなど何事もなかったような、シックでアーバンな銀座の夜なのでした。

吉祥寺ラ・フォルテ

2009年02月18日 | その他日記
吉祥寺駅からほど近く、三鷹ジブリの森の向かい側に、ラ・フォルテはあります。
イタリア料理のランチやディナーが美味しいレストラン、そして地下には、こぢんまりとしたサロンがあって、コンサートなどが催されます。

今日は、スペイン舞踊のCさんと一緒に いずれこの場所を使うかもしれない下見をかねて、夜のコンサートに出かけてみたのでした。

ステージにはあでやかなバラが飾られ、クラシカルな なかなか素敵な空間です。

今日ここでどんなアーティストによる どんな曲が演奏されるのか、私たちは全く知らない「ミステリーコンサートツァー」・・・(すまん、会場見るのがメインだったのだ)
本日の演奏は「Shikinami」という 音大生&卒業生の若い若い男性3人組のユニットで、予想外に大当たり!でしたよ\(^O^)/

ピアノ、ギター、そしてバイオリンという異色の取り合わせで、クラシックスタイルやジャズスタイルやボサノヴァスタイルなど いろんな形のオリジナル曲や、スタンダードも演奏していましたが、さすが全員音大出身ということで、テクニックも解釈もしっかりしていて安心して楽しめました。
それでいて、クラシック出身の人特有のクサさ、みたいなものもなくすっきりとして、今日は思いがけないいいバンド見つけちゃった!という感じでした♪

お料理やワインも美味しかったし、デザートもびっくりするぐらいデカかったよ!
お料理食べ残しといてヨカッタ・・・ と密かに思った私たちであった・・・(^_^:)

二人で弾き歌い

2009年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
仲良しのMちゃん(小4)とM3ちゃん(小4)。
夏休みのコンサートに、二人で「拝啓十五の君へ」を弾いて歌うんだ!と張り切っています。
今日は、先輩格のMちゃんが、「ねえ、M3、二人で合わせてみようよ!」と ピアノの椅子をずらしながら誘っています。
「え~、まだちゃんと弾けないよ・・・」
といいながらも、M3ちゃんも 隣に並べてもらった椅子に座って、弾く体制です。

リードは常にMちゃん。

「はい、いくよっ。いい?せーの!」
指示を出しながら、メロディーを弾いて、伴奏コードを弾いて、歌って、一心不乱です。
M3ちゃんもついていきますが、途中で
「右手しか弾けない~」とアップアップ。
「いいよ、右手で!右手だけでいいから、合わせて!」と先生が応援し、なんとかM3ちゃんもがんばります。

リードしているMちゃんの方だって、まだまだつっかえつっかえなんですから、それはもう二人とも湯気の出るほど真剣にがんばってるのです。

普通、連弾というのは、右側に座った人がメロディー、左の人が伴奏を弾き、二人でひとつの曲を創り上げるものです。
けれど、今 目の前で 一心不乱に格闘している二人の姿をみて、私は、
「いいじゃん。二人がそれぞれ、メロディー&伴奏を弾いても。こんなにがんばって練習してるんだもん。演奏効果より、自分たちで決めて自分たちでがんばって練習したものを、たとえそれがイレギュラーなスタイルでも、堂々と弾けば感動的だ」と思ったのでした。

きょうから「大人のピアノ」!

2009年02月17日 | コード奏法

Tくん(小3):
かねてから彼の課題であった、「アキピアノ教本2」を、先週ついに制覇。
「つぎは『アキピアノ教本3』なの? 今までのが『5才~8才』だったから、次の本は『9才~』かな」
と期待した彼が先生からもらったのは・・・
ジャーン! 「大人のためのピアノ教本1」だよ~ん\(^O^)/
「えーっ、大人の?」
「そーさ。8才でも9才でもない、『大人』だよっ」
「『大人』って言ったら20才だから・・・つまり20ひく8で・・・12年進んだわけか!」
と、さすが理論派Tくんらしい発言です。

・・・と、これが先週のやりとりでした。
そして今週。
「やってきたよ、『大人のピアノ』!」
Tくんははりきってます。
「大人のピアノ教本」は、コード奏法を取り入れているのが ひとつの特徴です。
他のみんなもそうだけど、コードの使い方を覚えると、ピアノの世界がぐーんと広がって 楽しく簡単になるのです。

Tくんも、以前から少しコードは教わっていたので、テキストで系統的なコードの説明を受けると たちまち理解したようでした。
もともと系統的なことや分析的なことが得意なTくんなので、先生も 子どもだから・・・と手加減せず、理論や専門用語使いまくりで バシバシ説明しました。

「音の名前は ここがA。ドレミファソラシド・・・は、CDEFGABC・・・ってなるでしょ。そして、それぞれの音の上に1つおきに音を積み重ねたものがコード。」
「ハ長調の曲でGのコードを弾くときは、基本形だとCのコードと場所が遠いでしょ。だから転回型で弾く。この場合は第一転回」
「Fの場合は第二転回になってる」
などなど・・・
Tくんには、きっとコード奏法は合ってると思う。だって、今まで音符だけでやってきた時とは見違えるように、力強く自信にあふれた演奏が響いたんだよ!

ページもどんどん進んで、
「すごいね~」って先生にほめられて、意気揚々と帰っていきました。

来週も楽しみだ!




ティンティララ

2009年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小1):
先週はオナカをこわしてお休みでしたが、今日は元気に来れてよかった。

「ティンティララ」の両手です。
かなり音域が広く、手のやりくりが大変になってきます。
小さい手では、つい 楽譜に書いてある以外の指を『臨時』に ひょいっと使ってしまいたくなるのですが、そうすると、必ず後で指がたりなくなって困ることになってしまいます。
「指かえないでね!」
「場所かえないでね!」と、何度も注意することになります。

でも、この「ティンティララ」という曲、とてもかわいくて私は気に入っているので、ぜひTちゃんにも、軽やかにすてきに弾いてもらいたいのです。

「あのね、おかあさんも、子どもの時『ティンティララ』弾いたんだって」
とTちゃん。
「へー、そうなの。おんなじだね」
「うん。だけど、ばんそうが これとちがってたって」
そうでしょうね。歌に伴奏をつけるのには、編曲者によってみんな違いますから。

Tちゃんは、さらに言います。
「おかあさんが習ったときはね、こんなきれいな本じゃなかったって。それに、先生がすごくこわかったんだって」
「ふうん。よかったね、Tちゃんは。かわいい本にかわいい先生でさっ♪」
先生の言葉に、Tちゃんは なんて返事したらいいか、と ビックリしたみたいな顔をしてました。
冗談だよ、冗談だってば。

国分弘子さん「ラプソディー・イン・ブルー」

2009年02月11日 | その他日記
カフェ・アンサンブルのアンママさんが、「芸術劇場S席のチケットがあるの。よかったらいらっしゃいませんか」と誘ってくださり、池袋の芸術劇場へご一緒させていただくことになりました。

芸術劇場は久しぶりです。
池袋駅から出てすぐ、芸術劇場前の噴水広場が目の前に広がります。
しばらくぶりの光景にうれしくなって、おのぼりさんみたいに写真を撮っちゃいました (^O^)v


アンサンブルの三男さん(チェリスト)が所属している東京ニューシティ管弦楽団の、第60回定期演奏会。  
「ザッツ・アメリカン・エンタテインメント」というタイトルで、曲目は グローフェの組曲「ミシシッピ」や「グランド・キャニオン」、バーンスタインの「ウェストサイドストーリー」よりシンフォニック・ダンス、そして客演 国分弘子さんの「ラプソディ・イン・ブルー」などです。

どれも 普段あまり生の演奏会では取り上げられないような曲で、若々しく、大変おもしろく聴かせていただきました。

国分さんの「ラプソディー」は 大変エネルギッシュでパワフルで、しかもキュート。以前から国分さんは好きな方なので、大満足でした。
弾き終わって、聴衆の鳴りやまないアンコールの拍手に、弘子さんは再びピアノの前に座りました。

そしておもむろに流れ始めたのは・・・「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」のメロディーでした。
もうすぐヴァレンタイン・デーなので、それにちなんでの選曲ですね。
なにげに おしゃれなチョイス♪

今日は思いがけず素敵なコンサートを聴くことができて嬉しかったです。
アンママさん、ありがとう。  
 
 

日曜日のレッスン

2009年02月08日 | レッスン日記(小中高生)
Cさん(レディース):
中学生の頃まで習っていたピアノを、今年から心機一転、再開したCさん。
テクニックも基礎も、ひととおりできているCさんのために、私が選んだ課題は、バッハと連弾ソナチネの2つです。

バッハはクラシック音楽の源。これを知っていると知らないでは、音楽感が大きく違います。
Cさんには、ぜひバッハの世界を知ってもらいたいと思います。

また、ソナチネは、ソナタの小規模なもの。そしてソナタは、交響曲の小規模なものです。
ソナタを学習することによって、クラシック音楽の構成やなりたちについて、広く学んでほしいと思います。
そして、今回選んだ「連弾ソナチネ」は、生徒の弾くpurimoパートは 初見で弾けるほどの簡単さでありながら、先生の弾くsecondパートのバックアップによって 驚くほど壮大な「ソナタ」の演奏を体験できるのです。
生徒は、難しいテクニックの反復練習に終始することなく、旋律を歌わせたりフレーズ感や音色を研究したり、ということに集中することができて、大変よい教材だと思います。

私が提案したのは上記2つのテキスト。そしてCさん自身が好きで弾いてみたい曲、(現在はドビュッシーの「月の光」)と合わせて、レッスンしています。

レッスンの前後には、お互いの芸術感などについておしゃべりしたりと、Cさんにとっても私にとっても、楽しい「日曜日のレッスン」が毎月のプログラムに加わったのでした。

ダイアナ

2009年02月07日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小3):
「大人のためのピアノ曲集」、最後から2曲目の「ダイアナ」が宿題でした。
ロックンロールのベースを左手で弾き、右手のリズムとの掛け合いが かなり難しいアレンジです。
テンポも速いし。

それでもY子ちゃんは、1週間の練習で、ごきげんな「ダイアナ」を弾いてきました。
「これ、前にKちゃんとれんだんしたんだよね。Y子は右がわで、歌のほう弾いた」
「そうだったね。あの時は、Kちゃんに伴奏してもらったんだったね。だけど、今度は一人だけで、全部弾けるようになったんだね」
「うん!」
Y子ちゃんがじょうずに弾いているので、先生はエレクトーンのスイッチを入れました。
オートリズムをかけながら、エレクトーンを演奏して、Y子ちゃんのピアノとアンサンブルしました。
ロックンロールの「ダイアナ」、二人で弾くとめちゃめちゃごきげんだ!\(^O^)/

「やったー、完璧!」
Y子ちゃんのテキストに、カレンダーの裏の「ひみつのシール」を貼ってあげました。
次は最後の曲、「くまんばちのブギ」です。
これが終われば、いよいよこの本も卒業です。
その節目ということもあり、いつもがんばってるY子ちゃんなので、
「この本が終わったら『エリーゼのために』を弾こう」という約束をしました。
さあ、Y子ちゃん、来週か再来週には、「エリーゼ」の楽譜がもらえるかなあ。

コードは便利

2009年02月07日 | コード奏法

S子ちゃん(小4):
バーナムの練習曲を、いつもよく練習してしっかり弾いているS子ちゃんですが、バーナムは 指のテクニックだけでなく、コードの訓練や楽典の勉強などにも、フル活用しています。
緑色のバーナムも 後半になってくると、アルペジオの音使いも、単純な和音でなく 大変複雑で臨時記号だらけの音になってきています。
音符だけ見たら、その複雑さで気絶しそうな課題も、コードの理論で分析すれば 驚くほど簡単に弾くことができたりするのです。

「次の曲は『そくてん』、アルペジオだね。複雑そうだけど、前やったみたいに、音の構成を分析してみよう。最初の小節で使われてる音は何と何かな」
「ド、ミ♭、ソ♭、ラ・・・うわ、暗い。マイナーかな」
「マイナーは、こういう音だったでしょ(と弾いて)。これは、もっと不気味っていうか、不安定な・・・この間もやったよ、この和音」
「わかった、ディミニッシュだ」
「そう、Cディミニッシュだね。そして2小節目は?」
「ドミソラ、だから・・・」
「『ドミソ』はC、それにもうひとつ、Cから数えて何番目の音が加わってる?」
「『ラ』だから、6番目だ。じゃ、Cシックス?」
「あったり~」
こんなふうにして、アルペジオの構成音をすべて分析してから弾くと、あっという間に 完璧な演奏ができるのです。

「こういう曲は簡単だし、得意!」と言うまでになったS子ちゃん、
「コードのことをもっと勉強して、よくわかるようになりたい。なにかコードの説明が書いてある本があったら、貸してください」と言うではありませんか。
「そうね、うちには、コードのことを詳しく解説してある本はないかなー。今度、楽譜屋さんで、わかりやすく説明してある本、探してみるね」

4年生も最終学期に入って、ぐっと大人っぽく、また見事な向学心を発揮してくれているS子ちゃん。
ぐんぐん伸びている様子が とても嬉しく楽しみです。