HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

T&Tきょうだい 本日は

2011年05月31日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小4):
先週、あまり上手じゃなくて「もう一回やっといで」と 宿題の☆印が2つついちゃった「黒い瞳」。
なんとかかんとかできあがって、「ま、いいか」と チビ丸をもらいました。
次は「茶色の小瓶」です。
なんだかんだ言って、おにいちゃんのTくんに追いついてきてるんだけど。
Tくん、わかってるかな。
発表会に「エリーゼ」を弾いてみる? と、この間言っていたので、今日、冒頭の1フレーズだけ、ちょこっと体験してみました。
「ああ、これが『エリーゼ』の特徴って感じ」と Tちゃん。
もう最初のフレーズは覚えたので、おうちで弾いてみて、そして、この全体をやるかどうか考えてみてね、ということにしました。


Tくん(小6)は、最近 先生の思うところあって、ブギウギの練習を始めています。
だからテキストが進まない、ということも、なくはないけど。
今のところ、ハ長調のブギウギを、いくつかのパターンで弾いています。
指のタッチがいい感じだし、構成やパターンをつかむのが得意なので、ちょっと興味あります。
「ねえ、今年の発表会は、こういうのをやるっていうの、どう?こういう、ブギウギ、やってみてもいい?」
と お伺いをたててみると、
「っていうか、こういうのが、いい!こういう、ジャズみたいなやつ。」
という返事。
よしっ 決めたぜ。 今年は大人っぽくブギウギだ!

アラベスクをひいてみた

2011年05月30日 | ブルクミュラー
Sちゃん(小1):
先週、前から弾いてみたかった「アラベスク」の楽譜をもらって、きょうは張り切って練習してきました。
「まだ、はじめのところしか弾けないけど」と言いながらも、ちゃんとはずむようなリズムを再現しながら弾いています。

「アラベスク」は、覚えやすく 音使いもわかりやすい小品なので、小さい子どもたちも弾くことができますが、実は練習曲集「ブルクミュラー」の中の、16分音符のための練習曲です。
本当は、初級レベルの終わり頃まで進んで、指や手の訓練ができ、この「ブルクミュラー」に達した生徒が、さらに正確な16分音符の訓練をするために有効な曲なので、まだ指の訓練ができていない子どもたちが 「アラベスク」の早い16分音符を弾くと、指先が頼りなげにふにゃっと折れて、手の形もつぶれてしまうものです。
でも、初めて弾く「ピアノらしい曲」ということで 子どもたちに人気の「アラベスク」。
本来の16分音符のためだけでなく、「チャレンジした!」という達成感を体験させるための曲、として与えるメリットも、大いにあると思います。
Sちゃんも、やっぱり指先が折れてしまっていたので、
「強い音を出さなくていいから。小さな音でいいから、指先を使って、まるい形をくずさないように気をつけて弾こうね」とアドヴァイスしました。
指先や手の形を第一に意識しながら弾くと、かなりきれいな形が保て、音の粒も揃ってきます。
今日は、指の形、そして pやfの強弱記号などをきちんと意識させながらレッスンしました。
今日、新しく覚えた記号は sf(スフォルツァンド)。「その音だけ特に強く弾く」というものです。
Sちゃんは、「言いにくい」と、前歯の生えかかった口で 何度も「スフォルツァンド!」と言いました。
今日は、冒頭の部分、そして締めくくりの部分をきちんと練習しました。
来週、残しておいた中間部分をやってみようと思います。
これまでやっていた「知っている歌の曲」とは違う、何かアカデミックな、純音楽的な雰囲気を、Sちゃんも感じているような気がします。
まさに「初めてのピアノらしい曲」なのです。

発表会 なに弾こうかな♪

2011年05月27日 | レッスン日記(小中高生)
中学生になって、クラスがA組とB組に分かれたM&Mですが、小学生の頃と変わらず、 毎週 誘い合って仲良くレッスンに来ています。
今日は、十月に行う発表会の曲を考えました。
先週、いきなり「秋らしくしっとりした曲が弾きたい」と発言して度肝を抜いたMちゃんのために、先生はショパンの曲をいくつか用意しておきました。
先週、ちょっとずつサワリだけ弾いてあげたワルツのいくつか、そしてノクターンの中から比較的やさしく、そして『秋らしくしっとり(しんみり)』した曲を、今日はどれも、全曲最後まで弾いてあげました。
全部の曲を聴いたあと、Mちゃんは最後に「別れのワルツ(ワルツ9番、Op.69 No.1)」にする、と決めました。
今までのMちゃんとしてはあまり弾いたことがない、高音がキラキラときらめくようなロマンチックな曲です。
最近、細やかなパッセージがきれいに弾けるようになってきたなあ、と思っているMちゃんなので、どんなショパンができるか 未知なる楽しみです

一方のM3ちゃんには、曲を決める前にクリアすべき 大きなハードルがありました。
それは、発表会に出れなくなりそう、ということでした。
悩みに悩んで決定した発表会の日ですが、実はM&Mたち中学生が 2泊3日の移動教室から帰ってきた翌日、という日に当たってしまい、そのため、M3ちゃんのお母さんが心配して「発表会の参加は無理」と連絡をくださったのです。
M3ちゃんもがっかりしたけど、先生も、そして仲良しのMちゃんも大ショック。
M3ちゃんなしの発表会なんて考えられません。
欠席のお便りはいただきましたが 残念でたまらず、私はM3ちゃんのお母さんへ助命嘆願のお手紙を書きました。「早い内から準備して、旅行前までに完成させます。何とかもう一度、考え直していただけませんか」と。
そして先週、M3ちゃんに持っていってもらったのです。
今日、M3ちゃんがレッスンにきて開口一番、
「出ていいって\(^O^)/」
やった~\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/
「よかった~\(^O^)/ ちゃんと『がんばります』って言ったの?」
「土下座した
「よしっ」
M3ちゃんのお母さん、許してくださってありがとうございます
かならずがんばりますので、見守ってください

というわけで、M3ちゃんの曲選びは来週へ To be continuedです。
本人は「ドラクエが弾きたい」と言っていますが。。。さてどうなるか。

魔法のメガネ

2011年05月25日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小1):
先週、「はじめての一人レッスン」にデビューしたNちゃん。
今日はどうかな?
と思ったのですが、今日はちょっと心細くなってしまった様子。
「ママにいてほしい」と言うので、今日はママにレッスン室でつきそってもらいました。
大人でも子どもでも同じですが、何か新しいことや高度なことをやったからといって、常に同じペースで向上を続けるわけではありません。
順調にどんどん進むこともあるし、気が乗らないことや調子が悪いこともあります。
無理せず、本人の気持ちを大切にして、「気が向いたときに」少しずつ試していったらいいと思っています。

ママにつきそってはもらいましたが、Nちゃんのピアノは先週と同じように上達していて、左手で伴奏をつけながら歌を弾いていくことや、右手・左手それぞれの音符を即座に読むことなどが、ずいぶん上手にできています。
また、「この曲ひいてみよう」などど 意欲も見られます。
Nちゃんが、リラックスしてレッスンできる雰囲気を、大事にしていきたいと思います。

今日のNちゃんは、黒ぶちのおしゃれなメガネをかけてきたんですよ!
フレームに、キラキラしたストーンもちりばめてある!
最初は「おしゃれでかけてきたのかな」と思っていましたが、「学校の視力検査で、あんまりよくないっていわれた」と言うので、私はびっくりして、ママにききました。
「えっ、1年生なのに、もう? それじゃ、このメガネ、ほんとにNちゃんの 本物のメガネなんですか?!」
すると、目医者さんでちゃんと検査したら、問題なかったとのことで、安心しました。
けれどNちゃんは、メガネにすごく憧れてたので、オモチャみたいな伊達メガネを買ってもらったのだそうです。
「メガネをかけると、音符がよーく見えるんですって!」
ママが言いました。
そうか。Nちゃん、すてきな魔法のメガネかけて、なんでもよく見えるパワーを発揮してね。

部分練習がんばった

2011年05月25日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小1):
ドソミソ、ドソミソ、という「アリベルティ・バス」も すっかり慣れて、「むすんでひらいて」を上手に弾きました。
全体を弾く中で ほんの1箇所ぐらいミスタッチをしたり、というぐらいなら もう充分弾けています。
うっかりミスをするのは 一番終わりの方の ほんの2小節の内だけです。
そこで、ここだけを取り出して、部分練習することにしました。
まずは「この2小節だけを 3回続けて弾いて」と言いました。
たった2小節ですが、いっしょうけんめいに集中して弾くと、かなり緊張します。
とちゅうでつっかえたりしながらも、M4ちゃんは3回弾くうちに 大分慣れたようでした。
では、次なるステップです。
「じゃね、次は、『まちがえずに続けて3回』弾いて。1回じょうずに弾けても、2回目でまちがえたら、また1から数え直しだよ」
「えーっ、緊張する~」
M4ちゃんは、本当に緊張して、いっしょうけんめい弾きました。
1回だけ、途中でまちがえて「残念!また1回目から~」と言われてしまいましたが、そのあとがんばって、とうとう3回続けてミスなく弾き通すことができました。
「やったー。それじゃいよいよ、はじめからおわりまで通して仕上げ!」
こうして、M4ちゃんは すっかりスラスラ弾けるようになった「むすんで」を合格になりました。
よかったー。 つぎは「とん くるりん」です。

 M4ちゃんが描いた「おかあさんの絵」。駅前のスーパーに飾られてたんだって!

T&T 本日の熟達度

2011年05月24日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小4):
先週は「雪のおどり」「黒い瞳」と、驚くほど上手に弾けてほめられたTちゃんですが、今日はその延長線上にいってるのかと思いきや、たいした出来映えではなく「な~んだ」と 先生にがっかりされました。
「先週より、ちっとも上手になってないじゃない。いいからTくんと交替して、エレクトーンで今のところ練習!」
早々に外野席へと追いやられ、ヘッドホンをつけて練習となりました。
「Tくん、交替だよ」
「えっ、もう交替?」
「Tちゃん練習させてるから」と言いながら ふとエレクトーンに座ってるTちゃんの後ろ姿を見ると・・・
楽しそうに 両足を交互に足鍵盤の上でポコポコ飛び跳ねさせて遊んでる。
「あっ、練習やらないで、遊んでる!」
「ほんとだ・・・」
Tちゃんはヘッドホンをつけてるので、先生とおにいちゃんの会話も聞こえないし、見られてる気配にも気づいてないようす。
「しょーがないねえ。ま、いいや、そのうちやるでしょ。さっ、弾いてみて」
Tくんは、この間、「幸せなら手を叩こう」を 元の楽譜のジャン!ジャン!ジャン!ジャン!という伴奏から スィング調のブンチャ、ブンチャ、という伴奏に替えてくるようにと言われていました。
「だよね?どう、できた?」
「あっ・・・
「なんだと?今ごろ思い出した?」
もう~、どいつもこいつもだ。
何回か一緒に練習して、リズムの感覚を思い出したところで
「交替!エレクトーンで練習しといで!」と こっちもソッコー練習席行き。
「Tちゃん、交替だよ!」
ヘッドホンしてるTちゃんを身振りで呼んで、
「練習できたの?(¬_¬)」
と言いながらふとエレクトーンの方を振り返ると・・・
ヘッドホンをつけたTくんが、嬉しそうに両足で足鍵盤をポコポコ弾きまくってる後ろ姿が見えた。
あきれたね。さっきTちゃんの姿見て笑っていながら、自分も同じとは。
そこで先生はどうしたか。
二人を並べてカミナリを落とし、お説教したか。
いいえ。大爆笑してしまいました・・・ すみません
珍しいエレクトーンに座らせてもらったんで、大喜びしちゃったんだなあ、と思うと、ついね・・・
ああ、こんなんだから、子どもたちに示しがつかんのだ。

けれども、TちゃんもTくんも、実はそれぞれに とてもよい感覚を持っていて、ひとたび集中したとなるといい演奏をするのです。
今日の後半のレッスンでは、Tちゃんは、やわらかく美しい音色を出し バーナムも細かく早い音をきれいに弾いて、「今年の発表会で『エリーゼ』とかどう?」と言われ、「やってみようかな」と頬を上気させました。
また、Tくんは ブギウギの練習曲を とってもごきげんなタッチで力強く弾き、次にシャッフル・スタイルの弾き方を示すと「ジャズのやつだね」とニンマリ。
二人とも、いいもの持ってるんだけど熟達がたりない。
「宿題がちゃんとできないと、新しい曲に進めないんだよ!」と釘をさされて帰りました。

あこがれのアラベスク

2011年05月23日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):
この頃では、お母さんに送ってもらうことなく、お家を出るところから全部、一人でピアノに来ています。
前からやっていた「へんなABC」という歌を、今日は最後まで、全部両手で弾くことができました。
「じょうずに弾けてるんだけど・・・前に言ったとおり、はじめの所の左手の『ド』は、すぐにはなさないで ずっと押さえたままにしておかなきゃ」
いつの間にか注意を忘れて練習してしまっているのを、チェックすると、Sちゃんは「ああ・・・」と思い出したようですが、それを直すのがイヤそうです。
せっかく気持ちよく弾いてるのに、イチャモンをつけられたみたいで嫌なんでしょう。
それでも、ここは演奏会の舞台じゃないし、先生はお客さんではなく「先生」なんだから。
間違えたところをちゃんと直して、さらにもっとすてきに弾けるようにアドヴァイスをするために、レッスンをやっているわけです。
だから「ああ、言われて嫌なんだろうな」と思っても、間違っているところは指摘しなければいけません。
Sちゃんは、「だって難しいんだもん」と言い訳しようとしたんですが、気をつけて弾いたら、なあんだ、ちゃんとできた。
「ほらね?気をつけたら、できたでしょ」
「うん」
「だから最後まで、気をつけながら弾いてね」
こうして、うっかり見落としていた注意や いいかげんに弾いていたところを全部、正しく弾けるように練習し、そしていよいよ・・・
「さあ、じゃ、今から本番だよ。これで上手に弾けたら、合格!」
「え~、今から本番?さっきちゃんとできてたし、さっきのが本番だったことにして」
「だめー。さっきのはマグレだったかもしれないもん」
「あーあ・・・」
Sちゃんは、もう一度力をふりしぼって、最初から最後まで気を抜かずにがんばりました。
「できた!」
「はい、がんばりました~ 合格!」
先生は、「へんなABC」に大きなマルをつけ、1枚の楽譜を取り出しました。
「じゃあね、がんばったから、これあげる」
「あっ、アラベスクだ!」
ちょっと前に、Sちゃんが「アラベスクが弾きたいの」と言っていたので、今の「へんなABC」が合格したら その楽譜をあげようと、先生は用意していたのでした。
先週、ううん、先々週ぐらいに、合格できるかな、と思って待ってたけど、やっと今日、合格になりました。
それも、今日最後までがんばって、難しい楽譜をまちがえないように努力し、やっともらった「合格」です。
そこで思いがけずもらった「アラベスク」なので、嬉しさもひとしおになったことでしょう。
がんばったからこそのごほうびです。

あこがれの「アラベスク」だから、Sちゃん、この曲は、あっという間に合格になりそうな気がするな~

バルコニー席から♪

2011年05月22日 | その他日記


ヴィオラをやっている友人に誘われて、初台のオペラシティへ ユーリー・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ コンサートの 弦楽オーケストラのコンサートを聴きにいきました。
写真は、オペラシティのビルの中のディスプレイです。

ユーリー・バシュメットは、「現存する世界の最も偉大な音楽家の一人」と言われるほどの ヴィオラ演奏家で、ほとんどの一流オーケストラと共演の実績があります。
1992年、自ら「モスクワ・ソロイスツ合奏団」を立ち上げ、自分自身が指揮をしています。(もちろんヴィオラのソロも!)

友人とヒバリは、あらかじめチケットを購入しておいた 2回バルコニー席の最前列、ステージの上にぐぐっとせり出した席に陣取りました。
この席を取ったのは、友人と二人、ああでもないこうでもないと検討を重ねた結果です。
自分もヴィオラをやっている彼女は、ヴィオラの演奏者をよーく見たい、音もよーく聞きたい、と言うのです。
「かぶりつき(※最前列のこと)はどうかな?でもあんまり前だと、かえって演奏者がよく見えないかもね。オペラシティのステージって、高い?」と友人。
「そーんなに、特別高いってこともなかったと思うけど・・・でも、かぶりつきはあんまり見えないかもね~」
実は、最初、舞台正面の、パイプオルガンの前で、客席に向かって座る席・・・「クワイア席」はどうだろう?!という話もあったのですが。
「クワイア席、いいよね?!後ろからだけど、演奏よく見えるかな
「指揮者の顔はバッチリ見えるよ!
「だねー。音はどうなのかな?
と 一時は盛り上がったのですが、
「でもさー、お客さんが少なかったら?
「まばらな客席に向かって、うちら二人だけがステージ上のクワイヤにちょこんと並んでたら・・・『おっちょこちょいな人たちだナー』と思われちゃうよね
「観るつもりが、観られちゃうね
「やめようか
「そうしようか」ということになったのでした。

けれどバルコニー席はごきげんです。
ヒバリはバルコニー席がけっこうお気に入りで、よく利用します。
舞台の上にかぶさるように配置されているバルコニー席は、前の人の頭がジャマになる心配もなく(チビなヒバリにはけっこうな大問題です)演奏者の一人一人、楽器のひとつひとつがよく見え、楽譜の内容まで、背後からのぞき見ることができます。
おまけに安い!
バルコニー席はB席なんですよー。

今日の演奏は、弦楽オーケストラにあまりなじみのないヒバリにはとても新鮮で、モスクワの演奏者たちの奏でる音色は とてもさりげなのに繊細で その上重厚。
パガニーニのカプリスは、よく演奏される曲なので「ふうん、アレを弾くのか」などと思っていたのですが、今日の演奏は近代音楽風の とてもユニークなアレンジで素敵でした。

アンコールはこんな曲目でした。

どれもハイセンスで素敵な曲ばかりでした。よかったです

手をケガ☆

2011年05月21日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパ:
本当は先週レッスンの約束でしたが、「カッターで手を切ってしまったので」ということで お休みになりました。
今日 レッスンに来たときは、「もうちゃんとくっついて、大丈夫です!」と 普通に弾けてましたが・・・
まてよ?!
「そういえば、キノパパさん 去年も手をケガしませんでした? あれ、一昨年?」
「そうでした、そうでした。脚立から落ちて、左手の小指を捻挫したんでした」
「でしたよね~。けっこう長くお休みしちゃいましたよね」
「そうでしたね。ピアノがずっと弾けなくて・・・小指の先が曲がったままになっちゃったんですけど、かえって和音を弾くのにいい形になったみたいで」

キノパパさん、もうお願いだから、手のケガだけはしないでね。
発表会の曲も練習し始めてるので、予期せぬお休みが入ると 計画が大幅に狂っちゃう・・・
前回のケガのときも、ずいぶん気をもんだし

真面目で落ち着いてるような見かけとは裏腹に、おっちょこちょいなキノパパなのでした
今年は 念願のモーツァルトを弾くんですから、くれぐれも注意深く行動してくださいよっ

楽譜おさえネコ

2011年05月20日 | レッスン日記(小中高生)
MKさんから、かわいい猫のちっちゃなぬいぐるみをもらいました。
手芸好きなおばあちゃんが たくさん作ったのでもらってきました、と言って、ヒバリにも1匹分けてくれたのです。
この猫は、芯に大型の洗濯ばさみがはいっていて、足をつまむと二つの手でパチン!と止められるようになっています。
MKさんのおうちでは、前の猫のシッポを次の猫がつかみ、そのシッポを次の猫がつかみ・・・というように、猫が鎖(くさり)のようにつながっていて、かわいい飾りになっていました。

ヒバリんちでは、もらった1匹の猫に、ピアノの譜面代に広げた楽譜のページを押さえさせてみました。
どう? なかなかいいじゃないか。

レッスンのとき 子どもたちに見せたら大ブレイク!\(^O^)/
「かわいい~
「ほしい~
「ちょうだい~
と 熱烈なラブコールで大騒ぎに。
「やだよ、あげないべ~
と、見せびらかすだけの 大人げないヒバリ先生であった。

センチメンタル・オータム

2011年05月20日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
M3ちゃんと一緒に、仲良く地域の中学校に通っているMちゃん。
彼女はバスケ部に入り、連日 長時間の練習があって 土曜日は試合、という生活のようだ。
それでもちゃんとピアノには忘れず来て、なおかつ生活をエンジョイしている様子がうかがえます。

ところで今年の発表会。
こうして中学生がいることもあり、これまでと同じ7月にやるのは無理と考えました。
新学期が始まった時点で みんなからそれぞれの学校の予定表をコピーしてもらい、あれこれ検討した結果、今年は10月の最終土曜日に発表会を開くことにしました。
今までずっとやってきた「サマーコンサート」ではなく、秋のコンサートです。
「中学生はいろいろ大変。部活もあるし試合もあるし、定期テストもある。だから、小学生とちがって、早くから発表会の曲を決め、自分で計画を立ててすこしずつ仕上げていくように。長期間かけて、できる時に少しずつ練習していくの」
新中学生のM&Mには、こう説明しておきました。
そしてMちゃんに、「今年はどんな曲やりたい?」と聞きました。
Mちゃんはリズム感が良く、ポピュラー音楽やジャズ風の曲もいい感じで弾けるセンスがあります。
去年は、「元気でね、『夏!』っていう感じの曲がいいな♪」
という希望で、かっこいいサンバの曲にドラムをつけてもらって弾いたのでした。
今年は・・・
「今年は、しっとりした感じの曲がいい。去年ははじけてたから、今年はね、しっとりした『秋』っていう感じの曲。中学生だし」
な、なんと! あの元気はつらつのMちゃんから、この発言が出るとは。
中学生になって、早くも大人の感覚が芽生えたか、Mちゃん。
去年は「クラシックにこだわりません」と お母さんたちからも了承を得て、ラテン曲を弾いたのでしたが、今年は逆に「ポップスやリズムにこだわりません」ということで、ショパンなど どうでしょう?

「こういうのはどう?」と、ショパンの「別れのワルツ」を弾いてきかせてみたら、
「うわー、すごいな~。でも、けっこうきれい」と気に入った様子です。
「こういうのもあるよ」と、同じ「ワルツ集」から、「別れのワルツ」より もっとせつない「ワルツ10番」を弾いてみたら・・・
「わあ、これいい。こっちの方が好き」と、うっとりしてしまったのでした。
うう・・・ じゃ、これ弾く?

子どもたちは、小さいうちはみんな元気な曲が好き。
発表会で何弾く?ときくと、必ず「元気で明るい曲!」と かわいく答えるものです。
それがいつしか・・・女の子は大人っぽさに目覚め、もう「明るく元気」などと言わなくなってくる。
「すっごく悲しい曲が弾きたいの」などと言う日が、いつか訪れるのです。
Mちゃん・・・ 保育園からずっと、元気いっぱいで来ていたMちゃんが、大人になっちゃったのか?
いよいよ 音楽の陰影を感じ、表現できるようになってきたのかという嬉しさもあり、とうとう大人に・・・という一抹の寂しさも否定できない先生であった・・・

中間テストのあと

2011年05月20日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中1):
中学生になって、初めての中間テストがありました。
それが何と、今日が最終日だったので、この1週間は練習ができてない、ということを了承していた 今日のレッスンです。
「どうだった、テスト?」
「ううーん、勉強したんだけど、社会と理科がぜんぜんだめだった」
ふうーん、そうか。大変だねえ・・・
「数学はけっこう大丈夫だった」
へえ、M4ちゃんが数学得意とは、意外だ。そういうセンスがあるのかな。

さて、練習してない「ウェルナーの野ばら」です。
四声部の合唱形式になっているので、ソプラノ・アルト・テノール・バス それぞれの声部を独立させ、各々旋律をなめらかに歌わせなければいけません。
小学校で、ずっと合唱部に入っていたM3ちゃんなので、声部ということはよく理解でき、先生も助かります。
(ただ、小学校の合唱にはソプラノ・メゾソプラノ・アルトしかなかったので、左手の『テノール』と『バス』にはなじみがなく ピンとこないようだ・・・)
一緒に練習して、ようやく先週課題にした「フレーズを丁寧に歌わせ、ダイナミクスとペダルをつけて仕上げる」段階まで復習しました。
来週、仕上げの予定です。

「バーナム」のルーレットで課題を選ぶパターンでは、「できるだけ速く弾いて」と言われてうろたえながらも、大分速い速度で指が動かせるようになってきたな、という感じがありました。
オクターブも楽に弾けるようになり、うっかりしていると「七度」の和音なのにオクターブで弾いてしまったり、というぐらいの余裕のスパンになりました。
中学生になったし、吹奏楽部の部活もあるし、練習時間がなかなかとれなくなってくるでしょうが、その中で計画的に、短くても効率の良い練習を工夫してもらいたいものだと願っています。

一人でレッスンできた!

2011年05月18日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小1):
ピンポ~ン♪ と玄関のチャイムが鳴りました。
ドアを開けると、Nちゃんがにっこり笑って、一人で立っていました。
今日からは、ママと一緒にレッスン室に入るのじゃなく、Nちゃん一人だけでレッスンを受けるのです。

保育園のときからレッスンを始めて、毎週ママに、レッスンに付き添ってもらっていました。
大好きなママと二人でレッスンに来ることは、嬉しく心強いことですが、時には甘えてしまうこともあります。
Nちゃんは、ソファーに座っているママを ときどき振り返って見たり、むずかしいなあー、という課題が出たときには「できない~」と言ってベソをかいたりしてしまうこともありました。
こういうときは、一人でレッスンしてみると、案外うまくいくものです。
そこで、1年生になったことをきっかけに、一人でレッスンしてみましょう、ということになりました。

さあ、初めての「一人のレッスン」はどうだったでしょう。

先生が予想した通り、大成功でしたよ!
Nちゃんは「一人でやるんだ」という自覚と、「もう大きいんだ」という自信で胸をふくらませ、生き生きと積極的にレッスンすることができたのです。
以前は、つっかえたりミスタッチをしたりすると「できない~」「むずかしい~」と言ってママの方を振り返り、「降りて」しまうことが多かったNちゃんですが、今日は違います。
ミスしてもつっかえても気にせず、あっさりと「あ、ちがった」と言って ちゃんと弾き直しています。
次に弾くときは、さっきのミスに気をつけて、間違えないように弾いていますし、音符をしっかり見て、着実に弾いています。
つまり、Nちゃん自身が主体的にレッスンをしている、ということなのです。
Nちゃんは自分でも、「ちゃんとやれた」「じょうずにできている」という手応えを感じているので、どんどん顔が生き生きして嬉しそうになっていきました。
そこをすかさず、「すごいね!」「こんな長いのが弾けるなんて」と褒めまくります。
「次もやってみる!」
「えっ、ほんと?これ、難しいよ?しかも2ページもあるよ?」先生はわざと言ってみます。
「だいじょうぶ!できる!」
その言葉を待ってたんだよー!

レッスンが終わって、お迎えにきてくれたママと「ご対面」したときには、ニコニコして自信にあふれたNちゃんがいました。
Nちゃん、あなたはもう、何でも一人でやれるんだよ。
自信もって、自分でいっぱいやってみようね。


シールがいっぱいたまったよ

2011年05月18日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小1):
「こんにちは!」と、毎週ハアハア切らしながら駆け込んでくるM4ちゃん。
湯気が出そうなまっ赤な顔をして、「暑い~」とレッスン室に入ってきます。

「練習してきたよ!いい、ひくよ?」
ピアノの前に座ったM4ちゃんは、今度は真剣な顔で弾き始めます。
ピアノ曲の定番伴奏ともいえる「アルベルティ・バス」の形での伴奏・・・「ドソミソ、ドソミソ」というパターンが、伴奏として頻出するようになってきました。
ちょっと前まで、右手と左手をいっしょに弾くと、ポツポツと音が切れてしまっていたM4ちゃんですが、このところ、見事なレガートで、なめらかな伴奏やメロディーが弾けるようになってきました。
じょうずに弾けたね、と言ってレッスンを終わり、出席カードにシールを貼るときになりました。
M4ちゃんは、去年の6月からピアノを習い始めて、毎週、出席カードに 小さなキラキラシールを1枚ずつ貼るのを楽しみにしています。
「はやくシールがいっぱいにならないかなあ」と、カードをながめてはシールが増えるのを楽しみにしてきたM4ちゃんですが、徐々にシールがたまり、ついに空欄は あと2つだけになりました。
「来週で、5月のレッスンはおしまい。そうしたら1年たったことになるのよ」
「うん!」
カードにズラリと並んだキラキラシールをながめて、嬉しそうな顔をしたM4ちゃんですが、あることに気がつきました。
「来週で終わりなの?でもシール、全部貼れないよ。1つ、あいてるまんまになっちゃう」
そうだ。5月は、1週目が憲法記念日でお休みだったので、レッスンは3回しかないのです。
その代わり、6月は5週あるので、レッスンはちゃんとできることになります。
ママが言いました。
「6月に来たとき、5月の最後のところに貼ればいいじゃない」
「ううーん、やだあ」
そりゃそうだよね。せっかく、キラキラのシールがぎっしり並んでるのに、最終月の最後だけ埋められないなんて。
6月は、もう2年目になるんだもん、新しい出席カードに貼りたいよね。
そこで先生は言いました。
「来週、お休みしないで、がんばって来てね。そしたら、1年間がんばった印に、シール2枚、貼ることにしよう」
M4ちゃんの顔がパッと輝きました。
「うん、そうする!ぜったい休まないから!」
「ぜったいだよ!」
約束をして、M4ちゃんは帰っていきました。
さあ、来週は、いよいよ1年の集大成です。


バッハの小曲集

2011年05月18日 | レッスン日記(大人)
Hさん:
ずっと練習してきた「バロック小品集」が ついに全曲終了し、新しい本を渡しました。
本当は、もう今の本が終了しそうだという先週から、
「次は何の本ですか?」と聞かれていたのですが、まだ用意ができていなくて、1週間待ってもらったのです。
というのも、Hさんはバッハの曲が好きで、もうすでに「アンナ・マグダレーナ」、「インヴェンション」、「小前奏曲と小フーガ」と、バッハの練習曲をバッチリやってきているのです。
「小前奏曲と小フーガ」が終わったとき、インヴェンションの本の後半にある「シンフォニア(三声)」に進むのはまだ難しいので、バッハだけではなくその他の作曲家の作品も載っている「バロック小品集」をやってみたのでした。
けれど、やっぱりHさんの好きなのはバッハ。
「バッハは奥が深いですからね~、弾いていてちっとも飽きませんの」とHさんは言います。
確かにその通り。
バッハの曲は、今から300年も昔に作られているのに、ちっとも古いという感じがしなくて、むしろ超モダンな現代音楽ともしっくり合うような資質を持っています。
ヒバリもバッハが大好きです。
大人のHさんには、「そんな選り好みせず、いろんな人の作品を弾いてごらんなさい」などと言わず、好きなバッハに思い切りこだわってもらっていいと思っているヒバリです。
だって、ヒバリなんかよりもずーっと大人の、人生の大先輩なんですからね、Hさんは。
 新しい楽譜。
今日、ヒバリが見つけてきてHさんに渡したのは「バッハ作品集」という、中級レベルくらいの楽譜集です。
これは編集ものの楽譜集なので、「アンナ・マグダレーナ」や「小前奏曲」などから抜粋した曲が半分ぐらい入っていて、今までに練習済みのものとかぶっているのは致し方ないです。
けれど本の後半には、今までにやっていないレアな曲や、イギリス組曲・フランス組曲などの中から易しめのもの、コラールやカンタータなども入っていて、ちょっと嬉しいかな、というラインナップになっていました。
この曲集なら、バッハにうるさいHさんも しばらくは楽しめそうです。

新しい楽譜を手にしたHさんは、
「新しいお月謝袋もお願いします」と言うのです。
あっ、ほんとだ。Hさん、今月で 1年間のお月謝袋のハンコがいっぱいです。
そうだ、「60才の6月6日から」といって、ヒバリ教室に入門してきたHさん、今度でいったい、ピアノ何年生になるんでしょうか?
すっかり指もやわらかく広がるようになり、しっとりとした大人の音色でピアノを弾いてくれているHさんです。

新しく、ピンクの音符模様のお月謝袋を選んで、Hさんは帰っていきました。
また来月から、新しい1年が始まるんですね