HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ソナチネは お得な「ソナタ形式」

2016年04月22日 | クラシック曲
Mちゃん(小6):
6年生になり、学校や勉強の時間が大幅に増えたため、なかなかピアノを練習する時間がとりづらくなってきました。
今年の発表会は 去年までの夏休みと違い、10月と決まったので 時間はたっぷりあるのですが、集中して練習できないということを考えて、早めに少しずつ準備していこう、ということになりました。
発表会で弾くのは クレメンティの「ソナチネト長調」です。
もう、最初の「提示部」のところはほぼ弾けるようになりました。
続く「展開部」、曲全体の中で一番盛り上がるところ。ということは、一番難しいところ、ということ・・・
この部分の 右手と左手をバランスよく合わせるのが、意外と難しいようです。
リズムを変化させたり、区切ったりしながら、少しずつ克服していきます。
この部分がクリアできたら、ソナタ形式のお約束・「提示部が再びそっくり再現される」という、大変お得な「再現部」がやってきます。
その安堵感を楽しみに、がんばって「展開部0を乗り切りましょう!」

Fコードをならったよ

2016年04月21日 | コード奏法
Aちゃん(小3):
ピンクのバーナムが「グループ3」に入り、「ドファラ」の和音が登場してきました。
「ドファラ」は「F」というコードです。
バーナムはクラシックの教本なので ポピュラー音楽の切り口である「コードネーム」という概念はないのですが、ヒバリ教室では小さいうちから積極的にコードネームを指導し、クラシック音楽の「和声学」と、ポピュラー音楽の「コード」理論双方を合わせて、より広くわかりやすく、和音を体験していけるようにと思っています。

Aちゃんは これまでにバーナムで、C、G7の 2種類のコードを習っているので、今回Fを加えて 3つのコードを習ったことになります。

さて、初めてFコードを習ったAちゃん、いろんなメロディーにコードを合わせて弾いてみています。
きれいに合う音もあるし、にごって汚くなる音もある。
なんでだろう?
Aちゃんは不思議そうです。
「この音にFをつけるときれいだね」「でも、ここでFをひくときたない。どうちがうのかな。」
Aちゃん、いいことに気が付いたね。
「それはね。ほら、今、このメロディーにはFがぴったり合ってるよね。今、メロディーは何の音をひいてる?」
「ファ」
「そうだね。ほら、今度はきたない。メロディーは何の音?」
「ミ、ソ~ってひいたとき」
「Fのコードをよく見て。ド、ファ、ラ、ってひいてるね。今ひいた『ミ、ソ~』のメロディーにはド、ファ、ラ、のどの音もない。だから音がぶつかってきたなくなっちゃうんだよ。さっきキレイだった『ファ』のメロディーは、ド、ファ、ラ、の中の『ファ』があるよね。だから、ぴったり合ってキレイなんだよ」
「なるほど~」

こうして自然にコードの使われ方になじんでいき、次には自分でコードを使いこなしていけるようになる、これは第一歩なのです。

ブルクミュラー「バラード」

2016年04月20日 | ブルクミュラー
Sちゃん(中1):
この四月から中学生になり、毎日の生活がとても忙しくなったようです。
「今までは、どんなに少なくても、一日10分でもたとえ1分でも、かならず毎日ピアノ弾いてたけど、今週はそれもできなかったんです」
と、残念そうなSちゃん。
本当に真面目な生徒なので、練習できていないことが不本意なのだと思います。
もう少し、新しい環境に慣れてくれば、余裕も生まれるかもしれないし、あまり深刻に考えず、ま、出来なかったときは教室で一緒に練習しようよ、という気持ちでやっていきましょう。

というわけで、今日は新しい曲:ブルクミュラーの「バラード」です。
先週 先生が弾いてあげたとき「うわあ、ドラマチック!」と 思わず拍手をしてくれたSちゃん、こういう感じの曲は大好きだと思います。

まず、右手=伴奏、左手=メロディー、という、今まであまりやったことのないスタイルに慣れるよう、冒頭部分の練習をしました。
いつも「しっかりメロディーを際立たせて!」と言われてる右手は「うるさくしないで!ムダにバタバタ動かず、静かにミステリアスに刻む!」と ひたすら「ピアノ」でコンスタントに打ち続ける。
そして、いつもは「大きすぎ!うるさい!静かにやわらかく!」と言われてた左手は「はっきりとメロディーを浮き立たせて、スフォルツァンドのところでガーン!と」と これまでとは正反対の弾き方なのです。
最初のうちは右手と左手のリズムが合わず、ガタガタしてたけど、そのうち大分揃って、音量バランスも良く、アクセントもついてきた。
「さあ、ではペダルをつけましょう」
「えっ、今初めて弾いたのにペダル!無理です~」
「ダメもと、ダメもと」
とペダルもつけ、ダイナミクスもつけ、冒頭部分を弾いたら、今度はフィニッシュだ。
冒頭メロディーがそのまま再現され(お得でしょ)、最後に冒頭フレーズを数回反復した後は、バーナムでさんざん経験してきた「和音のオクターブ移動」、そして最後の和音でキメ!
「ほーら、もうほとんど弾けるようになった」と先生。
「そ、そうかなあ・・・」とSちゃん。
あとは中間部の、やわらかな旋律を歌わせる部分をやれば、曲は完成。
この部分は、いつもやって慣れてる「右手=メロディー、左手=伴奏」のパターンだから、すぐできると思うよ。
来週、そこを練習して完成しましょう!

シンフォニア15番 もうすぐ完成か

2016年04月20日 | クラシック曲
Hさん(大人):
バッハのシンフォニア15番、そしてベートーヴェンの「ロンドト長調」を練習しています。
本日は、シンフォニアが最後まで到達できました。
この「15番」は、後半で右手と左手がクロスしたり重なったりする部分があり、とてもややこしいのですが、Hさんはがんばって弾いています。
来週辺り、スラスラと弾けるのではないかと思っています。

楽しいメリーさん、悲しいメリーさん(?)

2016年04月19日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年中):
大分日が長くなって、Cちゃんがレッスンに来る時間は まだ昼間のように明るくて、そのせいかCちゃんもエネルギーが余ってるかのように元気いっぱいです。

ピアノの前に立つと、自分で椅子の高さを調整し(それはCちゃん独自の目的により、ペダルに足がとどくように、とかの用途です)
椅子に座ると「なにひく?」と構えています。
「メリーさんを弾こうよ!」
「うん!」
「メリーさんのひつじ」はCちゃんのお気に入りです。
最近、ママに教えてもらった、と言って、左手で「ド・ソ」の二つの音を重ねて メロディーと一緒に弾けるようになったのがうれしくて、大きな音で元気に弾きます。
先生も一緒に、はずむような伴奏を付けて弾くと、ホントに楽しい連弾ができるのです。
「Cちゃん、いいこと教えてあげる。今弾いた『メリーさん』を、右手も左手も、ひとつだけお隣の鍵盤にずらして弾いてごらんよ。悲しーい曲になっちゃうよ」
「え?ここと、ここ?」
鍵盤の位置を確かめてから、Cちゃんが弾いてみると・・・
「ほんとだ!」
ハ長調からニ短調へと変わってしまった「メリーさん」は、とっても悲しい曲になってしまいました・・・
もう一度、ハ長調の場所にもどって、思い切り元気よく弾いて「メリーさん」はおしまい。
「おんなじように伴奏つけて『チューリップ』も弾けるよ」
先生に教えてもらうと、今まで「ドレミ」の部分しか弾いたことのなかった「チューリップ」が初めから終わりまで、しかも伴奏までつけて弾けたので、Kちゃんは大満足です。
「『チューリップ』、ここでも弾けるよ。弾いてごらん」
と言われてKちゃんが弾いたのは、ト長調のチューリップ、それから黒鍵ばかり使って 変ト長調のチューリップ。
わらべ歌の「なべなべ、そっこぬけ」も両手で弾けました。
音符も ド・レ・ミ・ファ・ソと四分音符、二分音符までが理解できて、ぐんぐん成長しているCちゃんです。

雪だるまつくろう がんばる。

2016年04月19日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小3):
新しくもらったディズニーの本から、大好きな「雪だるまつくろう」を弾いています。
これまで使っていた本より ちょっぴり大人っぽく、使う鍵盤の範囲も相当広がったアレンジです。
左手は 下の加線が3つぐらいつく低い音から、右手は上の加線が3つぐらいついた上に さらにオクターブ上の記号がついて、ほとんどピアノの右端近くまでいってしまうようなポジション。
おまけに左手が右手の上に交差して 上の加線の音を弾かなければならなかったり、オクターブ以上の距離のあるアルペジオが出てきたり、ペダルはもちろん使うし・・・と、楽譜としては相当難しい。
けれど、それだけ妥協がないアレンジだけあって、弾くと とってもすてきな音色が流れ出るのです。

毎週、毎週、真剣な顔をしてつっかえつっかえ、苦労しながら練習してきたHちゃん、今日はかなりのなめらかさで 最後まで弾きとおすことができました。
「がんばったね!大人みたいにかっこいい曲が弾けたね」
と、その努力をたたえられました。
でも、ホントのオリジナル曲は、もうちょっとテンポ速く、もうちょっとなめらかだね・・・
「ねえ、Hちゃん。とってもがんばって上手に弾けたから、もうこれで〇にしてもいいよ。でも、〇にしないで、もっと素敵に弾けるようにがんばってもいいよ。」
どうする?と先生に聞かれて、Hちゃんは一瞬「うーん・・・」と考えました。
ここまで弾けるようになるのに、3週間もかかって、すっごく大変だったんですから・・・
ややあって、Hちゃんは答えました。
「もう少しがんばる。もう一回練習してくる」
「そう! そうだね。すてきに弾きたいよね」
うん、と力強くうなずいたHちゃん。
かなりのピアニズムが身についてきてる・・・

ハモプリ4月度練習と パーカッショングッズ

2016年04月09日 | レッスン日記(小中高生)
女声ジャズコーラス「ハモプリ」の、今年度の課題曲は 「デイ・トリッパー」と「ジョーカー」。
ともにセルジオ・メンデスバージョンで、ラテンスタイルの曲です。

今のところ、まだ歌を覚える段階で ピアニストに来てもらうまでもないので、ノートPCを傍らに置き、YOUTUBE画面でオリジナル音声を聴きながらの練習です。
ラテン音楽にはパーカッションがつきものですよね。
去年もモンキータンバリンでパーカッション担当した、メンバーの一人 クロが、今年もパーカッションをやりたい!とのことで、「もうちっちゃいシェーカー買った。マンゴーの形してるの」とは 気合はいってる。
そうだ、パーカッションといえば。
「あれ見て!」と、ヒバリが指さしたのは、エレクトーンの上のフルーツバスケットに盛ってある、さまざまなフルーツです。
メロン、ピーチ、梨、オレンジ。
どれも、アイスを食べ終わった後の容器なのだ。
よく洗って乾かしたアイス容器に、100均で買ってきた色とりどりの大粒ビーズを少しずつ入れて、蓋があかないようにセロテープで固定してある(だから「色とりどりのビーズ」は見えません。(^o^;))
コレを振ると、シャカシャカと、とってもいい音がするのです。
何年か前の、子どもクラスの発表会の前に メロンシェーカーを作りたかったので、みんなに1個ずつメロンアイスを渡して食べてもらい、そのあとの容器で 人数分のメロンシェーカーを作ったのでした。
その後、何人かの子どもたちが「これ、シェーカー用にあげる」と、お家から オレンジアイスの容器やら梨アイスの容器やら、桃アイスの容器やらを寄付してくれて、おかげさまで このゴージャスな「フルーツシェーカーバスケット」が出来上がった次第です。

「というわけで、シェーカーがいっぱいできたのよ~」
としゃべりながら、ヒバリはひょいっと思い出した。
「でね、今、ほかにもシェーカー作れそうな容器を見つけたんだ。それはね、すぐ近くで売ってるプリンの容器なの・・・そうだ、それ、今、買ってくるから待ってて!」
突然、財布を持って駆け出したヒバリを追って、ほかのメンバーもみんな「え、何なの、私も行く~」とゾロゾロ後に続き、向かったのは徒歩1分の「とよんちのたまご」です。
千葉県・房総の養鶏場で育てている卵を販売する「たまご専門店」なんですが、ここの「なめらかプリン」がすごく美味しくて、しかもその容器が 大きめのたまご型!
パチンと蓋がはめられるし、この中にビーズを入れたら、いいシェーカーができるなあ、と、ヒバリはこの容器をもうけっこうたくさん集めてるのです。

ハモプリみんなの分のプリンを買って、みんなはそれぞれ、たまごとかバウムクーヘンとかを自宅用に買って、イソイソとヒバリんちへ戻り、ソッコーおやつタイムとなりました。
ヒバリご自慢の下北沢名物「とよんちのたまご・なめらかプリン」は大好評を博しました。
えっ、歌の練習はどうしたんだ、って?
やりましたよ、そのあとちゃんと各曲1回ずつおさらいして。
ということで、本日のハモプリは ラテンパーカッションの研究でした。

とよんちのたまごプリン、最高なので、みなさんも機会があったら買ってみてください。
空き容器も使えます!