HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

コンサートが終わって -S子ちゃん-

2009年07月31日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5):
4歳で発表会デビューしてから、もう7回目の発表会です。
すっかりベテランの風格を身につけ、今年は初めて「ソナタ」を弾きました。
普段は土曜日にレッスンに来ていて、他のだれとも レッスン時に一緒になることがありません。
オープニング、全員合奏、フィナーレと、3曲ある「全員での合奏」も、一緒に練習する相手ナシです。
発表会間近になってから、先生の伴奏や 録音データに合わせて、一人でシミュレーション練習をしてきました。
発表会当日は、1年ぶりにみんなと顔を合わせる「同窓会状態」でしたが、かつて連弾をやったりアンサンブルをやったりした、MちゃんやKちゃんと久しぶりに会い、とても楽しそうな笑顔で みんなと合奏していたので、私も嬉しく思いました。

S子ちゃんもまた、緑の「バーナム」がちょうど終わっていたので、続きの「茶色のバーナム」に進み、緑をルーレット教材として進めていくことにしました。
また、春に少し勉強し始めていた コードの理論の本を、続けて勉強していくこととし、最初の課題はM7(メジャーセブン)コードを使った「雨にぬれても」に決まりました。
ブルクミュラーの教本も 途中で保留していたので、これも続きの「優美」から、もとのレールに戻してやっていくこととしました。
お母さんは「塾が忙しいので、もう来年の発表会の曲を決めておいた方がいいのでは・・・?」と心配そうでしたが、急がば回れ。
まず、じっくりと基礎を学んでいくことが大事です。
華やかなステージの陰には、必ず地道な下積みが たくさん重なっているのですから。
S子ちゃんなら そんなに慌てなくたって大丈夫です。

エリーゼって誰?

2009年07月31日 | クラシック曲
発表会の定番曲。 誰もが一度は弾きたい曲。
それは「エリーゼのために」。
今年は コンサート2回目のM3ちゃん(小5)が弾きました。
今日は、M3ちゃんはお休みでしたが。(おばあちゃんちに行ってるらしい)

このタイトルにもなっている「エリーゼ」とは?
若い女性であろう、ということは言われていて、これまで長い間、その女性は ベートーヴェンが39歳のころ交際していた(結果的には結ばれなかった)テレーゼ・マルファッティという少女であろう、というのが定説となっていました。

ベートーヴェンが楽譜に記した「Fur Therese(テレーゼのために)」という文字が、彼の字がキタなかったので「Elise」と読み間違えられてしまったのだ、というのです。

ところが今年の6月、ドイツ・ベルリンの音楽研究者クラウス・マルティン・コピッツ氏さんという人が「エリーゼ」は、テノール歌手ヨーゼフ・アウグスト・レッケルの妹のソプラノ歌手エリザベート(1793~1883)の可能性が高いという新説を打ち出したのです。

7月29日の朝日新聞の記事によると、彼女が「エリーゼ」と呼ばれていたという記録が残っており、兄を通して ベートーヴェンとも親交があったとのことです。

200年も前に作られてからずっと、みんなに愛されてきた「エリーゼのために」。
ここへきて にわかに脚光を浴びることになりました。

私のHPの中の、「エリーゼのために大分析」ページも、この発表によって久々に更新することとなりましたので、ごらんになってみてください。
タイトル「エリーゼって誰?」の内容を更新し、さらに「追記」を加えました。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信

また、こちらが朝日新聞のWeb版アサヒ・コムの記事です。
「エリーゼのために」本当は「エリザベートのために」?

コンサートが終わって -Mちゃん-

2009年07月30日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
コンサートも5回目となると、さすがにベテランの風格が身についたことを感じさせてくれたMちゃんです。

ソロの曲「ソナチネ」は ギリギリまで気をもみ、仕上がるか?!と心配でしたが、いつもラストスパートでがっちり仕上げてきたという実績があるMちゃんを信じていました。

期待通り、立派にソナチネを 堂々と演奏し、貫禄を見せてくれたのでした。
また、M3ちゃんとデュエットした弾き語り「手紙・拝啓十五の君へ」では 観客を感動の渦に巻きこみ、涙する人もいたほどの演奏でしたし、合奏では、自分のパートの出番でない時は ちゃんと足でリズムをとりながら待っていて、頼もしい安定した演奏をしてくれました。
発表会デビューした1年生のときは、今の半分ぐらいの大きさしかなくて、ニコリともせず ビックリしたみたいな真剣な顔してたんだよな・・・と、背の高い、にこやかな笑顔のMちゃんを見ながら思いだしました。

「ぜんぶ上手にできたね。(間に合ってよかった)ほめられた?」
「うん、ほめられた。軍資金もらった!」
「ひょ~、よかったねえ。軍資金とは。なんの『軍』資金なの?」
「さあ~」

来週からの練習曲は「大人のピアノ教本」から、パッヘルベルのカノンをやることになりました。
16分音符の連続の曲ですが、ソナチネであれだけ訓練してきたので、余裕でやれると思います。

コンサートが終わって -M2ちゃん-

2009年07月30日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4):
コンサートは今年で2回目でした。
はじめてコンサートに出た去年は、何もかもが驚きの連続だったかもしれないM2ちゃんですが、2回目の今年は、余裕と自信が出てきたのでしょうか。
去年にも増して、初めから終わりまで、輝くような笑顔でいたのが印象的でした。

「コンサート、ぜーんぶ上手にできたねえ。楽しかった?」
「うん、楽しかった!」
「ほめられた?」
「ほめられた!」
M2ちゃんの満足そうな笑顔に、私も本当に嬉しくなります。
こうやって、入門した子どもたちがどんどん成長して、みごとな音楽人に育っていってくれるんだなー。

「今日、何もってくればいいかわかんなかったから、『バーナム』と『ピアノで歌を』もってきたよ」
さっそく今まで通り、『バーナム』をやってみました。
ピンクのバーナムの初めの方をやってるM2ちゃんですが、まえよりも 譜読みが早く、正確になっているのが感じられます。
また、指や手の使い方、打鍵のタッチなども一段と向上しています。

「『ピアノで歌を』は、この本じゃないよ。このブルーのは『2』の本じゃない。黄色の『3』をもってこなきゃ。この本は、全部終わってるよ。ほら、全部○がついてる」
「あっ、そうか。青いのが『3』かと思った」
「新しい曲決めようとおもったのに、ダメじゃん。じゃ、まあしょうがない。おうちに帰って、黄色の本さがして、新しいページからやっといて」
そのとき、M2ちゃんが言いました。
「あっ、いいこと考えた。この本をルーレットで選べば?!」
「そうだ、それいいね!」
いつもバーナムで使ってるルーレットで、すでに終わった曲集の番号を選ぶのです。
これもなかなかおもしろい。
一旦合格した曲も、後で弾けば初見みたいなものなので、おもしろい練習ができます。
M2ちゃんは、ルーレットで曲を選んでは弾き、何回か繰り返しました。
ト音記号もヘ音記号も、ちゃんと音を確実に読んで弾くことができ、実力がついたことを実感できました。
来週は、黄色の本もってきてね。

コンサートが終わって -Y子ちゃん-

2009年07月29日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4):
コンサートの時は、産休に入っている大好きな先生や 児童館でお世話になっているSさん、おばあちゃん、学校のお友だちなどにも来てもらって 晴れがましい日を過ごしたY子ちゃんです。

さて、「ソナチネ・ロンド」も本番を終え、これからはまた通常のレッスンです。
この1年でテクニックも表現も大きく成長したY子ちゃん。
さらに上の段階へと、新しい練習が始まります。

「Y子ちゃん、コンサートの曲練習し始める前に、緑の『バーナム』が終わってたよね?」
「うん、終わってた」
「コンサートでたくさん曲やるから、新しい本あげないで待ってたんだけど・・・もうコンサート終わったから、ほらっ」
先生は、新しい「バーナム」をあげました。
今度は 茶色の表紙です。
「うわっ、すごい。茶色だ!」
新しい本をもらって、Y子ちゃんは大喜びです。
「今までは、緑の本を1曲ずつ進めて、もうひとつ前のピンクの本を ルーレットで選びながら弾いてたでしょ。これからは、茶色の本をひとつずつやりながら、緑の本をルーレットで選んでいくのよ」
「じゃ、ピンクはもういらないの?」
「そう。ピンクは卒業!」

さっそく、茶色のバーナムを1曲と、緑の本からルーレットで選んだ「5番」の5曲(グループ1からグループ5までの5番全部)を弾きました。
また、曲集の方は、新しくクラシックの有名曲がたくさん編集されている曲集をあげました。

コンサートで大きく実力アップしたY子ちゃん、どんどん上手になってね。


コンサートが終わって-T&Tきょうだい-

2009年07月28日 | レッスン日記(小中高生)
今日は、コンサートが終わって初めてのレッスン日。
やってきたのはT&Tきょうだいです。
「はいっ、プレゼント!」と 花束とメッセージカードをくれました。

コンサートのとき全員で弾いた「イエロー・サブマリン」。みんなで、おそろいの黄色いバンダナを首に巻きました。
それを思い出させてくれるような、イエローカラーの花束に、Tちゃんが書いてくれたメッセージカードも黄色です♪ ありがとう!

ジルの絵とくるみちゃんの絵も、とても上手に描いてる!
よくおぼえてたね。すごい。

妹のTちゃん(小2)は、「ふるえちゃった!」と、ソロのトップに弾いた興奮さめやらぬ様子です。
「そう?そんなふうに見えなかったよ。ちゃんと上手に弾けてたじゃない」
「うーん、まあ、じょうずに弾けた。帰ってすぐクッキー食べた」
と、余韻は 帰りに一人ずつがもらったおみやげのクッキーへ。
「2日で食べきった!」
と、思いはクッキーでしめくくりました。

おにいちゃんのTくん(小4): コンサートの時は、全員合奏のピアノ伴奏や、K小チームのユニットでの軽妙なエレクトーンなど、重要な役割を頼もしく演奏してくれました。
二人とも、いくつもの大役を立派につとめ上げ、一回り大きく成長した証が はっきりと現れています。

「あ~、『バーナム』ひさしぶりだなあ・・・ それに、ドリル全然やってなかった。ひさしぶりに、ドリルやりたいな」
Tちゃんの発案で、二人ともそれぞれの「ドリル」や「ワークブック」を出し、ほっこりとリラックスして 書き始めました。
大変だった最後の1ヶ月の追い込み期間、そして緊張の本番がおわって、こうしてのんびりと「ドリル」などやっている姿は なかなかいいもんです。

「ドリル、ずっとやってなかったけど、その間にあんなに難しい曲いっぱいやっちゃったから、もう、このドリル簡単すぎるんじゃない?」と先生。
「うん、簡単すぎる!すぐできちゃう」とTちゃん。
「オレ、これの5倍ぐらい難しいドリルがいい」とTくん。

それは意外に本当。難しい楽譜に取り組んで弾いてきた二人は、それまで少しずつやってきていた「おんぷをかきましょう」みたいなレベルは、一気に超越しちゃったのです。
「よし、それじゃあ」と、先生は、二人にそれぞれ、新しいドリルをあげました。
Tちゃんには「ともだちのーと2」、そしてTくんには「音楽ワーク3」。
また、Tちゃんは、発表会の曲に入る前に ちょうどテキスト「ひいてうたって」の2が終わったところでした。
発表会も済んだので、今日、続きの本「ひいてうたって・3」を渡し、まずはゆったり弾けそうな「連弾・たなばたさま」を宿題にしました。

Tくんのほうも、もとのテキストに戻り「大人のためのピアノ教本1」の スィングリズム「おんまはみんな」が宿題になりました。
学校は夏休みだけど、ピアノは、発表会後の「新年度」の始まりだ!


サマーコンサート

2009年07月26日 | 発表会・コンサート記録
この夏一番かと思うほど ギラギラの猛暑の日。
ついに 子どもたちの発表会「サマーコンサート・オール・トゥゲザー・ナウ」の日がやってきました。

オープニング合奏「ハワイアン・ローラーコースター・ライド」、ソロの演奏、連弾やグループ演奏、全員合奏「イエロー・サブマリン」と、みんな見事に演奏して、すばらしい成長ぶりを見せてくれました。

今年は、コンサートのテーマも去年までの「ファミリー・コンサート」から「オール・トゥゲザー・ナウ(みなさんごいっしょに!)」へと改め、OBや たくさんのゲストのみなさんと共に、子ども・おとな・高校生・初心者・ベテラン・プロ・アマチュア・・・など、すべての垣根を取り払って みんなで楽しみました。

もと生徒だった高校生のMくんは、かっこいいサックスのお兄さんとして演奏しに来てくれましたし、かえでさんはアンデルセンのお話を朗読してくれましたし、CHIHIROさんはスペイン舞踊のパフォーマンスをみせてくれた後、みんなにフラメンコを教えてくれました。
本格的な「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏のあとは、ドリンクを飲みながら すてきなジャズバンドとボーカルでのボサノヴァを堪能しました。

いよいよフィナーレ、ビートルズの「オール・トゥゲザー・ナウ」の曲は、子どもたちも 出演してくれたゲストのみなさんもいっしょに、それぞれの楽器で演奏し、お客さんたちも「♪オール・トゥゲザー・ナーウ♪」と 歌と手拍子で参加、まさに「さあ、みなさんごいっしょに!」で にぎやかに終演となりました。

この模様は近々HPの「コンサートの写真」ページにアップします。