HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

エリーゼのために 完成間近

2009年04月15日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4):
先週、「エリーゼのために」のA、B、C、フィニッシュ、のパーツがすべてできあがり、今週はそれを全部つなげて仕上げてくる、という宿題でした。
Y子ちゃんの、元気いっぱいのエリーゼ演奏が始まりました。
この曲は、何となくせつなく、憂いを感じさせる曲かと思っていましたが、Y子ちゃんが弾くと生き生き、元気いっぱいです。
でも それもいいかも。
・・・と思って聞いてたら、Bにきていきなりテンポが落ちて、生き生きが終わってしまいました。
惜しい! ここはぜひとも、さらに生き生きと弾いてもらいたいところです。

弾き終わったY子ちゃんに、昨日M3ちゃんに伝授したのと同じ「ソフトクリーム奏法」を伝えました。
Y子ちゃんは笑顔いっぱいで、「うん、わかった!」と 大きくうなずいてくれました。
この、クリームみたいなソフトな弾き方で、曲の印象はガラリと変わります。

そして今日はもう1箇所、最後のCの部分にポイントを絞って表現をつけることにしました。
「左手に『ララララララ・・・』って、少し不安な感じの音が出てくるね。まるで、遠くの方でゴロゴロゴロ・・・って雷が鳴ってるのが聞こえて、嵐の前兆のような。そして来た!右手のディミニッシュ和音がガーン!と炸裂して、雷が落ちたよ。大雨も降って、嵐が吹き荒れる。また雷だ!・・・そのうちだんだん、嵐も遠のいて、空が明るくなってきて・・・ピタッと風も止んだ・・・って感じじゃない?」
「うん、そうだね」

今日、Y子ちゃんには、発表会で弾く「ロンド」が載っている、ディアベリのソナチネ集の本をあげました。
それと一緒に、来週、もう一度 ソフトに そして荒々しくと 表情豊かに仕上げたエリーゼを 聞かせてもらうように約束したのでした。

「エリーゼ」はソフトクリーム

2009年04月14日 | 音符・楽譜・テクニック
M3ちゃん(小5):
彼女は、先週のレッスンの時に 先生から「喝!」のカミナリを落とされて 早々に退散したのでした。
でも、今日はまた元気にニコニコとやって来ています。
それが、小学生のすてきなところです。

今日はどうでしょうか?
左手の 略式アルペジオ、といった感じの伴奏フレーズ。ここを、なめらかに美しく弾くと弾かないでは、曲の出来映えが大きく違ってしまいます。

「左手の『ラミラ』の流れね。これを、力で叩いたりしないで、ふんわりとやわらかく、なめらかに弾いてほしいの。ちょうど、ソフトクリームを作ってるみたいに、『ラーミー・・・』で、機械から出てくるソフトクリームをぐるーっと大きく丸くコーンの中に円をえがいて・・・そして最後の『ラ』で、ヒュッ・・・と、きれいに角が立つようにはなす」

「できるかな・・・」
比喩はやさしくても技術的には難しい要求に、M3ちゃんはびびったみたいですが、一生懸命、言われたようにがんばってみました。
「そうそう。手首をやわらかくして、なめらかに持ち上げていく。最後に指先が、スッと離れる。」
やってみると、美しいフレーズが弾けてきました。
このようにして、今日は真剣にレッスンが進んでいきました。

先週は、ちょっと高度な表現などを要求されると
「あ、無理です。できません!」と言って、カミナリをくらっていたのですが、今日は(難しそう・・・)と思っても
「できるかな・・・でも、がんばればできると思います」と 真摯な姿勢を見せていました。

先生は、できないことを要求したりはしないのだ、ということを、みんなに覚えていてほしいと思います。
もし、「うわあ・・・こんなすごいことをやれなんて・・・難しすぎ」と思うことがあったら、それは、あなたが そんなすごい音を弾くに値する自分なのだ、先生はそう見込んでいるから要求してるんだ、と自信を持ってください。

ここ2週間ぐらい、先生から「喝!」を入れられる人が ちらほら出ています。
HPの「プロフィール」にも書いてあるとおり、ヒバリ先生は どんなにヘタでも がんばってる人は絶対怒りません。
けれど態度の悪いのは許しませんぜ!
怒られるとめっちゃコワイので、みなさん気をつけましょう。

ソナチネ・注意シール-恥を知る-

2009年04月14日 | 音楽のツボ
Mちゃん(小5):
先週、ソナチネの冒頭部分をしっかりレッスンし、「ここまで練習してくる」と宿題が出ていたのに、今日はまた 最初から楽譜の音を数えて探し、鍵盤の上を手探りで探し・・・と、振り出し状態に戻っています。

ふだんの日は、少しずつでも ちゃんと自分で練習してきているMちゃんです。
今日は、きっと「拝啓・十五の君へ」の練習に夢中になったあまり、ソナチネのことが抜け落ちてしまったのでしょう。
その証拠に、「拝啓・・・」の方は すばらしく上手になっているのですから、ピアノの練習をサボっていたわけではない、ということがよくわかります。
けれども、宿題になっているからには、大変でも、ちゃんと両方やってこなければいけません。

「それで?」と先生は言いました。
「今日の『売り』は どの部分なの?この曲の中で、どこが先週より上手になってる部分?」
その言葉だけで、Mちゃんがハッと顔をこわばらせている様子がうかがえました。
(やってこなかった・・・)と、深く恥じ入っている様子です。
「ダメじゃん! 音符も読めてない。先週、せっかく苦労して、高い加線の音を数えて読んだのに、練習しないから忘れちゃって、今日また読み直さなきゃいけない。指番号も見てない。和音もいちいち先週と同じように苦労して考えなきゃいけない。それじゃ、先週のレッスンがムダでしょう。幼稚園生じゃないんだから、自分でちゃんと練習しなきゃ。やってこなかったら、いつまでたっても進まないよ。」

先生は、手近にあったポスト・イットを手に取り、「ちゃんと練習してくる!」と書いて、Mちゃんの楽譜の上部にペタッと貼りました。
もう1枚。「指番号を見る!」ペタッ
もう1枚。「音符をちゃんと読む!」ペタッ
Mちゃんの本には、黄色いポストイットが、武田信玄のノボリ旗のように並びました。
「ほらっ、『注意のノボリ』がこんなに並んだよ。来週、ちゃんとできたらその分ははがしてあげる。できなかったら、いつまでもノボリが並んでるまんまだからね」
「はい」
Mちゃんは神妙な顔をして本を閉じました。

Mちゃんのすてきなところは、「恥を知る」ということです。
保育園に行ってる幼い頃から、いい意味で高い自尊心を持ち、「恥を知る」ということを知っている子どもでした。
来週は、きっと 自分に恥じないレッスンをしてくることと確信しています。

M&Mコンビ

2009年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5)・M3ちゃん(小5)二人の「連弾弾き語りユニット」、「拝啓・十五の君へ」も 大分進んできました。
今日は、後半 転調して先生が伴奏する部分も過ぎ、一番最後にもとのメロディーに戻る部分のコーラスを伝授しました。

アンジェラ・アキのオリジナルの歌は A♭のキーで歌われているのですが、小学生の二人に A♭での歌はちょっと低すぎるし、ピアノで弾くにも難しすぎるので、今回はキーをCに変えて演奏しています。

Cのキーでコーラスすると、二人の歌の音域は大分高くなり、特にM3ちゃんの歌うソプラノパートは、最高ハイ-Aの音を出すことになってしまいます。
これはかなり高音域ですが、合唱団でバッチリ発声訓練をしている二人には かえって声が引き立って、いいんじゃないかと思います。

今日は一人ずつレッスンしましたが、来週は、いよいよ二人一緒に、全体通してみたいと思います。

発表会の曲

2009年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
今日はTちゃん(小2)が、発熱のためお休みです。
レッスン時間の直前に、お母さんからメールが来ました。「たぶんおたふく」とのこと。
やっぱり (*_*) 恐れていたことが・・・
このところ乗りまくっていたTちゃんなので、とても残念です。

Tくん(小4):
「今日はバーナム自信あるよ」と弾いてくれた「なわとび」。
6度の音程連続の曲です。
Tくんは男の子だけあって、力もあり、こういった重量感のある曲が とても力強く弾けるし、彼の長所が引き立つと思います。

この数ヶ月間、発表会のソロ曲を決めずに 彼を”泳がせて”観察していたのですが、今日はいよいよ、私の観察にしたがってチョイスした2~3の曲を、彼にプレゼンしてみました。
いくつか弾いてみせた中から、Tくんが「やってみようと思うのはこの曲」と選んだのは、「光と闇の踊り」そして「勇気をもって走れ!」という、とてもかっこいい2曲です。
たまたま同じ作曲家の曲ということもあり、短くバシッと決める曲なので、この2曲を、セットにして弾いてみよう、ということで譜面を渡しました。

今日は、お母さんと連弾する「カービィグルメレース」も 半分まで暗譜してしっかり弾いていて 大分力もついてきているTくん。
なんか、来るたびに身長も伸びてるみたいだ。

発表会の曲が決まって それを練習することにより、大きく成長してくれることを期待します。

モーツァルトソナタ:かくれんぼ

2009年04月11日 | クラシック曲
前回「おばちゃんソナタ」を指摘されたS子ちゃん(新・小5):
今日はどうでしょうか。おばちゃん脱却できたかな?

音をどのタイミングで弾くか(アタック)は メロディーを決定することなので、みんなが気をつけますが、意外に「いつ離すか」(リリース)には無頓着な人が多いです。
「リリース」は 間違えて弾いてもアタックほど目立たないため、よほど気をつけていないと、すぐ あいまいになってしまいます。

この間指摘した、9小節目。
左手が全音符で1小節間のばすはずが、どうしても途中で あいまいに離れてしまいます。

「ここのところはね、うーん、そうだな。道の曲がり角とか物陰とかに、1小節の間じーっと潜んでて。そして次の小節の頭で人が来たとき、『わーっ\(゜O゜)/』っておどかす感じ!」
ヒバリは言いながら、実際に弾いてみました。「じーっと隠れてて・・・わーっ\(゜O゜)/」
「ああ、ほんとだ・・・」
先生の真に迫った演奏に、S子ちゃんは納得した様子です。
「ね? その前の、5~8小節で、鬼ごっこしてるのよ。左手が鬼の役。右手が、あちこち走り回って逃げてて、左手が こっちに行ったりあっちに回ったりして、つかまえようとしてる。それで、9小節目に来たとき、左手の鬼が『よし、反対に、隠れておどかしてやれ!』って思って、いきなり角を曲がったところに 自分が隠れちゃう。逃げてた右手が、『アレ?鬼はどこ行った?』って近づいてくるのを じーっと潜んで待ちかまえてて、10小節の頭で『わーっ\(゜O゜)/』っておどかす! で、その次の11小節では、反対におどかされた右手が『この~、この~(+o+)/』って追っかけてきて、左手が『きゃ~』って走って逃げ回ってる」
「ほんとだ~」
「ね。途中であいまいに出てったりしたらおどかせないから、相手がギリギリ角にくるまで、じーっと隠れてなきゃ」

ということで、本日も迫真の名演技であった・・・

にしても、ヒバリ先生の場面設定は、毎回 おばちゃんやらかくれんぼやら、我ながらトッピだなあ・・・
でも、この曲に限らず、モーツァルトの曲って天真爛漫で、ヒバリはいつも、モーツァルトを弾くとき、クスクス笑いながら走り回ったりかくれんぼしたりしてる子どもの気分になります。。。

ピアノは呼吸だ🎵

2009年04月10日 | 音符・楽譜・テクニック

Nさん(大人):
今日から、ショパンの「ワルツホ短調」をレッスンし始めました。
ショパンらしい華麗なフレーズがちりばめられて、胸キュンのメロディーです。

一生懸命練習してきた曲をがんばって弾いていると、「まちがえないように!」という思いも加わり、いつの間にか力が入ってきてしまいます。
学校時代にずっとピアノを習っていて、基礎力もしっかりついているNさん。
細かいパッセージも和音のジャンプも、最初のレッスンで すでにちゃんと弾けていて、さすがの実力です。
ところが、意外に、それが落とし穴になることもあって・・・

ピアノをなめらかに弾く。それは、力で鍵盤を叩いたり がむしゃらにつかんだりというのではなく、自然に手の重みを 鍵盤の上で移動していく、という感覚です。
それは、「呼吸」するのと一致しています。
1フレーズに1呼吸。
長いフレーズも、短いフレーズも、それを一息とし、ぴったり息を吐ききれば、自然にスッと次の呼吸が始まり、ピアノの音もなめらかに流れます。

全くの初心者や、力のない子どもなどは、最初から「呼吸」に合わせて弾くことを覚えていきますが、テクニックや演奏力があり 呼吸を使わなくても弾けてしまう「実力者」の方が、かえって呼吸の感覚をつかみにくい、といったことも起こりがちです。

もし、難しい曲を弾いていて、指がもつれてしまうなあ、というような人があったら、ちょっと「呼吸」に合わせて弾いてみてね。
案外、スッと弾けてしまうかもしれませんよ。

合奏「イエロー・サブマリン」🎵

2009年04月08日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4)とレッスンしていると、玄関の方で、そうっと「だれかさん」が入ってきた気配が。
先生とY子ちゃんは「ふふっ」と目を見合わせて、「来たよね・・」とささやき合いました。
果たして、Rくん(新・小2)が 今日は隠れずそろそろと入ってきました。

「じゃ、Rくんの番ね。Y子ちゃんは、M2ちゃんが来るまで待ってる?」
「うん、待ってる」
今日は 先生の都合で、いつもなら明日来るはずのM2ちゃんに 今日来てもらうことになっているのです。

さて、Rくんのバーナム。
今日も順調に進んで、なんと5曲もクリアしました。プリントの問題もあっという間に全問正解でき、4年生のY子ちゃんのいる前で先生にほめられて、Rくんは照れたようににんまりしています。
なんだかんだいっても、それなりに実力ついているのです。
もう2年生なんだもんね。

ピンポ~ン♪ とチャイムがなり、M2ちゃんが、約束の時間より15分ちかく早くにやってきました。
きっと、仲良しのY子ちゃんと一緒になれることが嬉しくて、早く来たのでしょう。

そうだ、いいこと考えた。
「ねえ、せっかくこうやって、三人もいるんだからさ、三人で一緒に『イエロー・サブマリン』やってみようよ。Y子ちゃんも弾いてよ。弾けるよね?」
「うん、いいよ」とY子ちゃん。
「え~、まだリコーダーでしかできないよ」とM2ちゃん。
「え~、どうやるのかわすれた」とRくん。
「Y子ちゃんは、始めから全部弾いてね。M2ちゃんは、『レー、レー、レー、レーミ、ラララララ~』のところにきたら、リコーダーを吹く。そしてRくんは、両手とも『チョキ』にしておくんだったよね。右手はレとミ、左手はソとラに置いて、今のところを弾くんだったじゃない?」
「ああ~、そうだった」

こうして分担も決まり、三人で「イエロー・サブマリン」を合奏(?)しました。
先生はRくんの隣で伴奏、Y子ちゃんは 高い方の場所で全部のメロディーを弾き、そしてM2ちゃんはリコーダーを吹きます。

♪ レー、レー、レー、レーミ、ラララララ~
  ラララララー ソソソソソー ♪

やりだすと止まらなくなってしまう「イエロー・サブマリン」。
みんなで何度も何度も弾きました。

去年 入門したときからずっと「発表会は出ないからね」と言ってるRくんですが、今日、ピアノのまん中でおねえさんや先生に挟まれ、みんなでにぎやかに「イエロー・サブマリン」を合奏した気分はどうだったかな。
「みんなでやるんなら、簡単だし楽しいな」と、ちょびっと気持が動いてくれたらいいんだけどなあ・・・

「エリーゼ」 パーツOK

2009年04月08日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(新・小4)
「エリーゼのために」の、Cの部分(最後のエピソード部分)が宿題になっていました。
左手がAの音の連打、右手が和音の連続で、嵐のような激しさを表現するこの部分は、曲のクライマックスです。
Y子ちゃんには、1週間で両手合わせて予習してくるようにとの宿題にしましたが、期待通りちゃんとやってきてありました。
音さえ勉強してきてあれば、レッスンでたちまち見違えるように素敵に弾けるようになります。

Cができたので、「じゃ、その次のところへ行っちゃうよ」と、先生はアルペジオで2オクターブ駆け上がり、そのあと一気に半音階で駈け降りる「見せ場」を弾いてあげました。
「ここは難しそうに聞こえるけど、よーく見てやってみてごらん。どう?同じパターンを オクターブ上、そのまたオクターブ上と3回くり返してるだけじゃない?」
「ああ、ほんとだ」
「それから、そのあとは半音階で下がってくる。そして、またAが始まる・・・どう?意外と簡単じゃない?」
「うん、意外と簡単」

「エリーゼのために」は、たいていの場合 少し背伸びして発表会などで弾くことが多いですよね。
その場合、その子にとってはけっこう譜読みなどが難しく、完成には時間もかかりますが、普段「バーナム」で アルペジオや 和音の構成や 半音階などを すでに繰り返し経験し、身につけているレベルの子にとっては、普段の練習のまとめ、みたいな感じで易々と弾けるのです。

Y子ちゃんの場合も、「背伸びの発表曲」としてではなく、「普段の練習曲」としてエリーゼを使用したので、なんなく弾くことができたのでした。

さあ、これで、A、B、C、そしてフィニッシュと、すべてのパーツができました。
来週は、このパーツを全部一つにつなげて、まとまった曲として仕上げてくるのが宿題です。
いよいよ完成間近!

アリア・美しい音色

2009年04月08日 | レッスン日記(小中高生)
Mさん(大人):
バロックの小品集を 楽しんで少しずつ練習しています。
今日の「アリア」(ヨハン・ヴァレンタイン・ライトゲーバー作曲)の演奏は、とても心に残る美しい音色でした。

Mさんの弾くピアノの音色・・・特にバロックの時は、なぜか いつも心ひかれる音で、私はMさんが帰った後、ひそかに自分でも もう一度その曲を弾いて しみじみしてしまったりするのです。
それを言うとご本人は、「また~、お上手なんだから!」と信用しないんですが。
確かに、決して「名手」というわけでもないし、特に流ちょうな名演奏、というわけでもないので、なぜ Mさんの音が美しい、と感じるのかは謎です。

拝啓・十五の君へ コーラス

2009年04月07日 | レッスン日記(小中高生)
「今ね、二人で一緒に、練習してから来たんだよ!ねっ、M3?」
Mちゃん(新・小5)は 熱心に言いながらピアノに向かいます。
「あれ?楽譜がない。あたしのピンクのファイル、その辺にない?」
「ないよ。カバンの中にないの?」
「ない。さっき家で弾いてて・・・そのまま置いてきちゃったのかな」
たぶんそうでしょう。熱心に練習したためにそうなったんだなー、と思いました。

「さっ、やろ!M3、マンガなんか読んでないで!」先週お休みしていたM3ちゃん(新・小5)をうながして二人ピアノに並び、
「いい?せーの!」と弾きはじめます。
先週にも増して安定したコード、リズム、伸びやかな歌い回しなどに、先週お休みしていたM3ちゃんは押され気味ですが、それでもなかなか健闘しています。

中間部の、伴奏は先生がやって二人の歌がコーラスになるところも、
「練習してきたよ!」と二人そろって、きれいな声でハーモニーを歌っている様子は、とてもいい感じで楽しそう。
来週は、いよいよ最終コーラスのハモリまで進めてみようと思います。
これだけの大きなアレンジを 小学生二人だけでパフォーマンスするというのは初の試みです。
仕上がりが本当に楽しみなM&Mユニットです。

さっきのT&Tと同じく、M&Mにもリコーダーの「ハワイアン・ローラーコースターライド」を教えてみました。
今回のこの曲は、4年生までの子たちと5年生以上の子たち、2パートに別れ、2小節ずつの掛け合いで演奏していく、というアレンジにしてあります。
M&Mは5年生なので、まず先に出るグループです。
メロディーもオクターブ上のレとミを小刻みなリズムで吹くという高度なものなのですが、音の作り方を教えると、すぐに食いついて再現できました。
今年は、ごきげんなオープニングができそうですよ~♪ (^O^)/

新学期が始まりました

2009年04月07日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(新・小2)
4月になり、Tちゃんは2年生になりました。もう最下級生じゃありません!
先週宿題になっていた「ハッピーバースデー」を、完璧なテンポ、力強いリズムとタッチで暗譜演奏しました。
フラットも指替えも和音も、すべて楽々と弾いています。そればかりか、最近修了した「おへそ」とか「ゆかいなまきば」とかも、次々と弾いています。
まるでサナギから蝶々へと変身して 大きく羽を広げたような、Tちゃんの華麗なる脱皮です!

先週は おたふく風邪で無念の欠席だったTくん(新・小4)も、今日は元気に復活しました。
おかあさんと連弾することに決まった「カービィグルメレース」を、オリジナルのゲームと大差ないスピードで弾けるようになっています。
3つもあるフラットも、いっこう気にはならないようす。
これなら、すぐに上手に弾けるようになりそう! 楽しみだ。

今日は二人とも、去年の発表会のときに使ったカラフルリコーダーを持ってくるように言っておいたので、ちゃんと持ってきています。
去年まで、Tちゃんのリコーダーは、絶対ふさがなきゃいけない指穴にセロテープを巻いて、大きい子たちと同じような音が出せるような仕掛けがしてありました。
でも、今日は違います。おかあさんにお願いして、すべてのセロテープを外してもらっておいたのです。

さっそく、今年発表会でオープニングに吹く「ハワイアン・ローラーコースター・ライド」の曲を 少しずつ教えてみました。
おにいちゃんのTくんは もう学校で1年間、リコーダーを習っているので心配ないでしょう。
妹のTちゃんは、初めて左手の指を駆使して「ソ・ラ・シ・ド」の音を吹くことを教わったわけなのですが、一通り押さえ方を教えると、目をまんまるくして「そうなのか!」と 音列を理解したようすです。
見る見るうちにリコーダーの使い方を覚え、なんと去年のオープニング曲・・・その時は「ソ」の音しか吹いていなかった、その曲のメロディーを「ふけた!ふけたよ!」と目を輝かせて吹いてみているのには驚きました。

また、おにいちゃんのTくんの方も、すばらしいリズムと的確なタンギングを使い、今聞いたばかりの新しい曲を見事に吹きました。
「うわあ、Tくん、リコーダーうまいんだねえ。今日、このリコーダーまた持って帰って、Tちゃんにも指とか教えてあげてね」
との先生の言葉に、
「え?いいけど?」と さりげに答える頼もしいTくんでした。

利口だ!(リコーダ~♪)

2009年04月02日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小3):
先週、夏のコンサートのとき みんなでやる予定の「イエロー・サブマリン」の楽譜を渡し、「リコーダーで吹けるかなあ?」と、ちょっと提案してみたりしてたのですが、今日、M2ちゃんはそれをちゃんと覚えていて、学校のちゃんとしたリコーダーを持ってきてくれていました。
「わあ、リコーダー持ってきてくれたんだ! じゃ、さっそくやってみよう。高いミの音って、出せるかなあ?」
高いミの出し方を教え、曲のリフレイン部分「♪レー、レー、レー、レーミ、ラーララーララ~、ラーララーララ~、ソーソソーソソ~♪」のところを吹いて見せると、たちまちM2ちゃんは それを真似て吹くことができました。
「おお~、できたできた!♪」
と嬉しくなったヒバリは、M2ちゃんと一緒に 何度もそのメロディーを吹きました。
それから、リコーダーはM2ちゃんにまかせてピアノで伴奏し、またまた何度も。
『合奏』が終わったあとも、M2ちゃんは繰り返し繰り返し、吹いています。
ほんっとに、この曲は止まらなくなる曲なのです。

「じゃもう1曲。これは オープニングにやろうと思うんだけど・・・」
と先生が渡したのは、ディズニーランドのアトラクション「ハワイアン・ローラーコースター・ライド」の曲。「リロ・アンド・スティッチ」をキャラとする、ハワイアンの曲です。
去年も、オープニングに「リロ・アンド・スティッチ」の「アロハ・エ・コモ・マイ」をやり、ハワイアンというより タヒチアンに近い 難しいリズムを、がんばって演奏したのでしたが、今回は去年の曲以上に リズムが細かく 音も多いのです。
 
「難しいかなあ・・・」と 少し不安な気持ちで、少しずつ「手本」を吹いてみたら・・・
なんとM2ちゃんはこれも、いとも易々と 真似して吹いてくれたではないか!
すごいすごい!ごきげんだ\(^O^)/
これなら、みんなですてきな合奏できるよね、きっと♪
これもまた、何度も何度も、『合奏』しました。
M2ちゃんも、調子に乗って立ち上がり、頭を振ってリズムをとり、体を揺すり、踊りながら吹いています。

いや~、M2ちゃんリコーダーうまいんだね♪
まったく利口だ~ \(^O^)/

ノクターン

2009年04月01日 | レッスン日記(小中高生)
かえでさん(大人):
今 彼女が「今年はこの曲を絶対弾きたいの!」と言って取り組んでいるのが、切なく美しい「ノクターン」です。

今のところ 半分くらいまで ゆっくり弾き進めてきました。
少しずつ少しずつ、曲の繊細な音色や 胸キュンな旋律が形になってくるのが嬉しいです。私も一緒に、その気持ちを味わっています。

「ノクターン」という曲はたくさんありますが、どのノクターンかというのは、コンサートで披露するまでは秘密にしておきます・・・


順調Rくん

2009年04月01日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃんの「エリーゼのために」のレッスンが終わりに近づいたころ、玄関のドアがそっと開いた音がして、誰か入ってきたような気がしました。
でも誰も入ってこないので、そのままレッスンを続けましたが、どうもなんだか、「だれかさん」が来てるんじゃないか、という感じがする。
そこで、そーっとレッスン室のドアから、玄関の方を見ると・・・
ほうら、やっぱり。
Rくん(小1)が、ついたての陰にうずくまってる。

「やっぱりいた!入ってくればいいのに~」
見つかって、Rくんは「へへへ・・・」とか言いながらレッスン室へ入ってきました。
先週も先々週も、すごくいい音を聞かせてくれたRくん。
その好調は まだ続いてるかな。
もう飽きちゃったかな。

「『ONE』、見ないで弾けるよ。楽譜いらないけど、これ見てて」
いきなりRくんが、「ポケモン~ONE」の楽譜を先生に渡して言いました。
うわあ、すごい。やる気まんまん。
半分くらいまでスラスラと弾いたRくん、まん中すぎくらいで「わすれちゃった・・・」と ちょっとつっかえましたが、その他の部分では なかなかごきげんなノリで、この大人っぽい曲を聞かせてくれました。

「すごいかっこよく弾けるようになったね!もう、覚えてきたんだね」と褒められて、Rくんは
「『ねこふんじゃった』なら、もっと早くひけるよ」
と、すごい勢いで「ねこふんじゃった」を熱演してくれました。

「うわ~、速い!すごいねー! バーナムもすごいかな」
大丈夫、今日もバーナムの「丘を上る」課題は、しっかり、たっぷりした音で響きました。
今日も3曲、バーナムを進め、さすがに疲れたか
「もうプリントやる」と「演奏終了」を表明したRくんです。
「そうだね。たくさん弾いたから、プリント。あっ、もう、問題が前にやったのしかない。Rくん、これじゃ簡単すぎるよね?」
ちょっとあおってみた。
「簡単すぎる!」と、ちょっとニヒルな顔でRくんは言いました。しめしめ。
「よーし、じゃ、すごーく難しい問題あげるよ。どうだ!」
先生が出したプリントは本当に難しくて、ややこしい外国の国名を 音符のリズムにあてはめるというものです。
少しやって「やっぱり難しい~」と言いそうになったとき、
「あっ、おかあさんお迎えだ。じゃ、また来週つづきをやろ!」とかわした先生であった。

お迎えにきたお母さんは、
「さっき、前の生徒さんが『エリーゼのために』をすごく上手に弾いてるのが聞こえてました。すてきですねー。いつかあんなふうに弾けるようになるかしら・・・」と うっとり。
「なりますよ!その気にさえなれば すぐ弾けます」と保証した私ですが。

Rくん、「その気に」なる日は いつ来るかなあ・・・