HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

月光の曲 第一楽章

2017年04月30日 | クラシック曲
Tさん(大人):
「昔、独学で初めて弾いた曲です」という、ベートーヴェンのピアノソナタ14番の第一楽章を、あらためてレッスンしています。
この曲はベートーヴェンの三大ソナタのうちの一つで、大変有名で人気があります。
三大ソナタというのは「悲愴」「熱情」そしてこの「月光」の3つです。

ところでこの「月光」というタイトル。
英語では「ムーンライト・ソナタ」と とってもロマンチックですね。
「月光」人気は、このロマンチックなタイトルに負うところも大きいのかもしれませんね。
しかし、これはベートーヴェンがつけたタイトルではありません。
彼がつけたのは「幻想曲風ソナタ」というだけ。
ピアノソナタ14番、作品27の2 というのが、このソナタの正式な名称です。
「月光」という通称は、ベートーヴェンの死後に レルシュタープという詩人が この曲の第1楽章のイメージを「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と言ったことに由来します。
これはあくまで レルシュターブの「個人の感想です」というアレなんですが、きっと彼のイメージに共感する人が多かったのでしょう。
たちまちこの「月光」という名称が広く浸透し、のちに「月光の美しい夜、窓辺から聞こえてきたピアノを弾く盲目の少女にささげた曲」とか まことしやかな「伝説」まで作られたりもしました。
それだけ、人々の心に訴えかける 魅力的な曲だったということでしょう。

この曲を今練習しているTさんは「『月光の曲』なんですが、自分は『月光』という感じがしなくて」と、ちょっと申し訳ないみたいな様子だったんですが、前述のことを話し、「月光」はベートーヴェンがつけたタイトルじゃないから安心して、とお伝えしました。
また、仮にベートーヴェン本人が「月光」とつけたのであったとしても、演奏する人はそれに縛られる必要はありません。
自分の感じたイメージで、自分の感じた色彩で、自由に弾いていいのです。
演奏することによって、あなたの心が開放されすっきりと浄化されるならば。
それこそが、ベートーヴェンの心に応えることになるのではないでしょうか。

題名のない音楽会・吹奏楽ならではの音楽会

2017年04月30日 | TV・映画・ステージなど
本日は 東京佼成ウインドオーケストラによる演奏で、吹奏楽の魅力の色々を見せてくれました。
各楽器の紹介、特に音域による細かな紹介があったので、見ている人にもクラリネットやサックスなどが身近に感じられたと思います。
司会の石丸幹二さんも、サックスで演奏に入ってました。
歌も歌えるし、サックスも吹ける石丸さん、すっかり「題名~」のホストとして楽しく溶け込んでると思います。
いつも思うんですが、この方、ミュージカル俳優さんだけあって、立ち姿がとってもキレイですよね。
姿勢がピッと通っていて。
お話もはっきりと活舌よく、よく見ると口を大きく開けて 一語一語しっかり発音されています。
よい姿勢、はっきりとした発声や発音は とてもすがすがしい。
見習うところがいっぱいですね。

今日のフィナーレは アルトサックスで石丸さんも参加しての「宝島」でした。
この曲、フュージョンバンドの「スクエア」がオリジナルなんだよ。
彼らが「T-SQUARE」となるもっと前、「THE SQUARE」時代の作品なんだけど・・・
みんな知ってる?
今では中高生の吹奏楽で超人気曲らしいので、吹奏楽の曲だと思ってる人の方が多いんでしょうか・・・
とはいえ、演奏聴くとやっぱりスクエアのサウンドがほうふつとし、スクエア大好きのヒバリは「わーい\(^o^)/」でした!

曲に合ったテンポが命♪

2017年04月28日 | 音楽のツボ
Mちゃん(中1):
先週やった「椿姫より・乾杯の歌」を仕上げました。
リズム、テンポともとってもよくなっています。
すばらしいノリのウィンナ・ワルツ、高い完成度だ。さすがヒバリ教室の中堅!パチパチパチ。
気持ちの良いリズムで嬉しくなってしまいます。
・・・というのも、けっこういろんなところで「リズムの生きてない演奏」「テンポがダメな演奏」が平気で行われてたりするので、なおさら、ヒバリ教室のMちゃんのリズムの良さが際立って感じられるのです。

音楽というのは、その曲に合ったテンポで演奏されてこそ 生きたものになります。
「乱暴にならないように、ゆっくりていねいに弾きましょう」などと言って、なんでもかんでも「お行儀よくゆっくり」弾かせる指導者もありますが、それじゃ音楽とは言えない。
曲には、どれもピッタリなテンポが必ずあるので、そのテンポで弾かなきゃいけません。
「じゃあ、そのテンポで弾けない場合はどうするんですか? ムリなスピードで弾いたらミスタッチだらけ、指はもつれるし音はすべるし、だからていねいにゆっくり弾かないと」と思いますか?
もし、その曲のテンポで弾けないならば、「その曲を弾くのはムリ」ということなんで、弾くのをあきらめましょう。
そして、ちゃんとしたテンポで弾けるようになってから弾きましょう。
だって考えてみて?
たとえばね、子守り歌みたいにノロい「クシコスポスト」じゃ走れないし、ハエにとまられそうなくらいノロい「ミッキーマウスマーチ」じゃ スキップで行進できないでしょ?

もちろん練習の時は、ゆっくりていねいに弾くんですよ。
誤解のないように・・・
そして、曲の最終的な仕上がりテンポは、演奏者のテクニックの都合で決めるのではなく、その曲が内包してる「魂」で決めましょー!

バーナムグループ5まで来た

2017年04月27日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
「どの本から弾く?」と聞いたら、今日も最初は
「バーナムから」。
「バーナム得意なんだね?!」
「うん」
その言葉どおり、バーナムはどんどん進んで、今日は「グループ5」、もう一番最後の章からなのです。
8分音符の連続、左手と右手の受け渡し、といろいろなリズム。
そしてその中にひそんでいる、クロッシングなど指番号の指示。
それらを次々にクリアし、今日はグループ5を6曲、弾いてしまいました。
来週はグループ5の後半を残すのみ。

曲集の方は、ヘ長調の「大きな古時計」にチャレンジしてみました。
音域が広いため 指番号がとても複雑です。
指がジャンプしたり ポジションが変わったりするところには指番号が振ってあるので それを守れば途中で指が足りなくなったりせずに弾くことができます。
でも、Lちゃんのすごいところは、同じメロディーが2度目に出てきたとき、楽譜に指番号の指示が書いてなくても、最初に弾いた部分と同じ指番号を覚えていて、それをちゃんと適用して弾いていることです。
7歳というLちゃんの年齢であれば、
1度目は なんとか指番号を見て弾く。
2度目・・・行き当たりばったりに弾いて 指がたりなくなる。→ 1回目と同じメロディーであること、だからさっきと同じ指使いにすれば弾けるよ、と先生から思い出させて、それから 1回目の指番号を探して確認する → それを当てはめて2回目の同じメロディーを弾く
・・・という流れになって普通だと思うんですが、「1を見て10を予想」したLちゃんは とても大人だと思います。
「大きな古時計」、右手だけで完成ってことにしようね、と言って宿題にしました。
それともうひとつ、同じくヘ長調の「南の島のハメハメハ大王」も、右手を弾いてくることに。
知っている歌といっても だんだん複雑に、難しくなってきています。
Lちゃんが「この歌を弾きたい」という気持ちのパワーで、さらに難しい曲も制覇していってくれることに、ひそかに期待してしまいます。

ラウンドコード「シェリー」

2017年04月27日 | コード奏法
Y子さん(大人):
ハ長調のラウンドコードを使った「シェリー」というオールディーズポップスを練習しています。
右手のメロディーに合わせ、左手はC → Am → F →G の流れを繰り返していきます。
このコード進行は、左手の鍵盤を ドミソ~ラドミ~ファラド と1つ置きの間隔で下げて行って、最後はGでひとつ戻り、という動きなのですが、コード(和音)の3つの音をその都度探していると、なかなかうまく音がつかめず、ミスが続いてしまいます。
「3つの音をその都度探さないで、ベースの音・・・ド、ラ、ファ、ソ、だけを見て弾くようにして。手の形さえ変わらないように気をつけていれば、ベースが移動する度に上の2つの音も同時に移動できてるんだから」
このようにアドヴァイスして、ベース音を意識して弾いてもらうようにすると、大分コードの流れが安定しました。
次回、がんばって仕上げましょう、ということになりました。

コード奏、慣れないとたくさんの音をつかむのが大変だと思いますが、慣れればこんな便利なものはないので、焦らずゆっくりと慣れて行ってほしいです。 

ふっくらフレーズ感

2017年04月26日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハの平均律10番「フーガ」、ベートーヴェンの選帝侯ソナタ、どちらも順調に練習が進んでいます。
先週末はクラス会の幹事で大変でした、というのに、いつの間にどうやって練習時間を捻出しているのでしょうか。

Hさんの弾くのを聴いていて、この頃ちょっと「アレ?」と気付いたことがあります。
それは、フレーズの弾き方。
バッハを弾いているときに、フレーズが心なしかふっくらとした音で弾けているのです。
音量で言えば、フレーズの弾き始めはやや柔らかく、フレーズの中ほどへ向かうにつれ だんだん音量を増し、そしてフレーズの終わりに向かって徐々に音量を下げる・・・
このように「音量」目線で言葉にすると身もフタもない文章になってしまいますが、ピアノの音で聴くと ごく自然に旋律が湧き出てくるような、とってもふっくらとした響きとなっているのです。
Hさんにそう言うと、予想通り
「あら、そうですか?」と素っ気ない素振り。
多分、Hさん自身も無意識に、微妙な音量を操っているのだと思います。
無意識に・・・ それってなかなかすごいですよね。
楽譜にクレッシェンドやディミニュエンドが書いてあるから、その記号を守って弾く。
先生から「こうしなさい」と言われたから音を膨らませて弾く。
そういうのとは違って、自然に自分の心が歌うように弾いて、無意識の柔らかさが出てきているわけだから。
さすがHさん、ベテランになってきてるんですね。。。 

こんぺい糖からゴッドシャルクへ

2017年04月25日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
「こんぺい糖の精の踊り」が ようやく完成しました。
少しは家で練習する時間が取れたようで、それを真剣に弾いています。
あまり真剣に集中して弾いてるので、左手の伴奏に力が入って だんだん大きな音になってくるのに気がつきません。
今回、楽譜を少しアレンジしてオクターブ高く弾くようにしているので、右手はかなり高い音になり、ただでさえ響きが細くなります。
「左手をがんばりすぎると、右手のメロディーが負けちゃうよ。左手は、今の、うーんと、7割ぐらいの音量にして」
「7割・・・」
Sちゃんは細心の注意をはらって、左手のボリュームを抑えて弾いてみます。
「そうそう、それぐらい。その音量をキープしてね」
そして、クリスタルのような響きの右手と合わせると、美しい「こんぺい糖」の曲になりました!\(^o^)/

「こんぺい糖」が出来上がったので、先生が取り寄せておいた「ゴッドシャルク曲集」を渡しました。
ゴッドシャルクはアメリカの作曲家でピアノ曲もけっこうありますが、ピアノの世界よりは むしろバレエの世界での方が有名な人です。
バレエの作品に ゴッドシャルクの曲が使われたものがたくさんあります。

今回も、バレエから知ったというSちゃんが「弾いてみたい」というゴッドシャルクの曲にチャレンジすることになったのです。
その曲は「ダイイング・ポエット」。
バレエにぴったりのロマンチックな曲です。
果たして 常に「元気いっぱい、力いっぱい」のSちゃんに、このロマンチックな曲が表現できるのか。
それはSちゃんの努力次第・・・(^^;

やっぱり好きな曲は何回でも弾きたい!

2017年04月25日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
レッスン室に入って出席シールを貼り終わったとたん、
「天国と地獄弾きたい!」
いそいそとピアノの前に座り、先週合格になってちゃんとマルをもらったはずの「天国と地獄」を、また弾きました。
「あたし、この曲だーい好き!」
そうだそうだ・・・
そういえば、Hちゃんずーっと前、幼稚園の頃の発表会のあとも こんなだっったよ。
発表会で弾いた「やまのおんがくか」が大好きで大好きで、発表会がおわった後も 毎週「やまのおんがくか」を弾いてた。
ちゃんとブログの日記にも書いてあるので、見たい人は見てみてね。
2013年の8月、Hちゃんが年長組のころの日記だよ。

そうしたら、Hちゃんの後に来たCちゃん(年長)も・・・
「いとまき、弾きたい♪」
先週、もう終わったかとおもっていた「いとまき連続弾き」が、やっぱりまだ続いていたのでした。

Hちゃんの「天国と地獄」も、Cちゃんの「いとまき」も、最初に弾いた時よりも、そして練習して合格になった時よりも、今日の演奏ははるかにバージョンアップしています。
「この曲が大好き」
「毎日弾いてるよ!」
「楽しいから弾きたい」
「聴いてね」
・・・みたいな、いろんな気持ちが いっぱいこめられています。
こういうのって、ほんとにいいなあ。
大人ならやらないよね。きっと・・・
今だからできる、至福の演奏時間、って感じかな。

おどるポンポコリンとバーナム、どっちもバリバリ順調!

2017年04月25日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
ヒバリ教室に入って約1カ月。
ヒバリ教室に来てから新しくあげた「曲集」と「バーナム」、どちらも気に入って練習してくれてるようです。

「曲集」は、毎週、新しく自分で曲を仕上げてきていて、この本をあげてからもう3曲もレパートリーができました。
今日は「おどるポンポコリン」をやってきてありました。
先週、「毎回 完成させてこなくたっていいんだよ。右手だけとか、半分までとかでもいいんだからね」と言ってあったのですが、それでも、今日も最後まで全部仕上げてあります。
やる気まんまんだね!

この間伝授した「ロケット」の弾き方を取り入れて、いい感じのノリで弾いています。
とはいえ、「おどるポンポコリン」は 前回やった「勇気りんりん」や「となりのトトロ」よりも さらにビートの効いた曲なので、2~3カ所、弾き方の難しいところが見受けられました。
その部分を何度か練習して、「来週、仕上げることにしよう」となりました。
また、もう1曲「小さな世界」もやってくることに。
驚異的な早さでレパートリーが増えていく!!

「バーナム」もスイスイと進み、もう来週からは最終章の「グループ5」へ進みます!

音階がそろわない原因は

2017年04月25日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん ( 大人 ) :
「ハノン」の38番を練習しています。
38番は、39番の「本格的音階練習」に入る前段階で「音階の予備練習」といったものです。
「左手の下降の音階が、音がバラバラになってきれいに弾けません」とK子さん。
確かに、左手で「ドシラソファミレド」と弾くときは ぎこちない動きになっています。そのため右手とも揃いません。
それはね、左手に限らず、『両手とも 外側から内側に向かって弾くときの方が弾きやすい』ってことなんですよ。
右手なら 「ドシラソファミレド」と弾く方が「ドレミファソラシド」と弾くより やりやすい。ってこと。
もっと正確に言えば、「1の指が他の指の下をくぐる時、上から被せられるのは簡単だけど 自分が下からくぐるのは難しい」ってことなんです。
そこで、1の指に3の指を被せる動きを何度もやって確かめ、次に 逆に3の指の下を1の指がくぐる、というのをやってみます。すると、1の指が下からくぐる時は、充分意識して 早めに1の指を準備していないと 手のフォームが整わず、そのため音がバラバラになってしまうのだ、ということがよくわかります。
K子さんも実際にやってみて、不揃いの原因がよく分かったので次回はそこを意識してがんばってきます、とのこと。
ハッキリとポイントが絞れたので、練習の効果も上げられると思いますよ!

Aちゃんがんばったね

2017年04月24日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
いつになくキリッとした表情で「ママと特訓してきたんだ」と開いたのは、曲集の一番最後から2番目の曲「君をのせて」。
先週、「難しいけどがんばって弾いてみようよ」と取り組んだ、大好きな曲です。
右手も左手もやってみたけど、さすがに 一気に全部両手で弾くのは大変かなと思い、中間部のところに来たら右手だけになっていいよ、という宿題でした。
真剣に楽譜を見ながら、指番号もしっかり守って弾き進めていったAちゃん、中間部に差し掛かった時に言いました。
「両手で弾いてみようかな…」
そしてそのまま弾き進めて、中間部も両手で乗り切り、ついに最後まで両手で弾いてしまいました。
やったね!
本当はAちゃん、「君をのせて」全曲、両手で弾き切るだけの力は充分あったのです。
足りなかったのは「思い切ってやってみよう」という気持ちだけ。
今、それを克服して、全曲両手で弾くことができたのです。
「来週は完成できそうだね?」
「うん!」
Aちゃんは力強くうなずきました。

今日はバーナムも、最後の2曲「難問題」と「元気いっぱい、さあひこう」をがんばって、ついにピンクのバーナムをクリアし、緑のバーナムをもらいました。
さっそく開いて、「どんな曲かな」「『はみがき』って初めてだね!」と あれこれ見ています。
こうして小さな達成感を少しずつ味わいながら、自信をつけていってほしいな、と思っています。

シモキタ倶楽部・輪唱と拍手かっさい♪

2017年04月23日 | レッスン日記(小中高生)
月に1度のシモキタ倶楽部コーラスの練習日です。
今日は、学級委員長(と私たちが勝手に呼んでいる)Y子さんが風邪のため欠席だったので、JackとDさんの男性2名、そして女性はヒバリひとりの、3人での練習になりました。

最初に、先月もちょっとやった「3度のハモり」をやってみました。
今日は本格的に、ホワイトボードに音符まで書いての「授業」です。
ド・レ・ミ・ファ・ソ の5つの音符をヒバリが指さしながら「ドレミ、ミファソ」のフレーズを輪唱してみます。
これだけのフレーズでも、最初のうちは音程がとれなかったりしましたが、グルグル、グルグル、輪唱を繰り返しているうち、だんだんきれいな3度のハーモニーができてきました。
そこで、次なるステップとして利用したのは「バラが咲いた」という歌の最初の1節です。

バラが咲いた、バラが咲いた、まっ赤なバラが~

ここまでのメロディーを輪唱にして歌ってみます。
なぜ「バラが咲いた」なのか。
その理由は

1.この第1節は、ずっと「Cのコード」でできている。
2.1小節ずらして歌うことにより、Cコード3度のハモりが自然に体験できる。
3.メンバーのおじさんたちがみんなよく知っている歌。

この3つです。
歌ってみると、どうです!
ヒバリの期待通り、なんと3度のハーモニーで、ちゃんと歌うことができましたよ!
コーラスに慣れてない人だと、「私はメロディーじゃなきゃ無理。ハーモニーパートなんてとんでもない」と思うかもしれませんね。
ところが!
この「輪唱」というスタイルだと、誰でも簡単にハーモニーを歌うことができるんですよ。
だって全員メロディーを歌っていながら、同時にいつの間にか、ハーモニーも歌っていることになるんですから。
ねっ。簡単にハモれて、コーラスのハードルが ぐぐーんと下がった気がしませんか?!

「バラが咲いた」の2部輪唱、何度かやって けっこう上手に歌えるようになったので、ヒバリも1パートとして加わり、3人で順々に歌い始める「3人輪唱」にしてみました。
できたできた!
フィニッシュは 全員でリタルダンド~最後の音をぐわ~んと伸ばして終わりです。
Y子さんがいたら、4部の輪唱ができるとこでした。
次回もまたやってみましょう。

けっこうきれいに歌えた勢いで課題曲の練習に入ります。
ローハイド、遥かなるアラモ、と、男性二人 ずいぶん上手に歌えるようになってきました。
声は二人とも、もともといい声なので、問題は「嚙み」がちなリズム感だけです。
リズムに気をつけるようにポイントレッスンしてから、もう一度「遥かなるアラモ」を歌っているところへ
♪ピンポ~ン
とチャイムが。そうだ、第二部の反省会用に頼んでいたお寿司を、近所の「味一」の大将が持ってきてくれたんでした。
第二部担当のKシェフが玄関へお寿司を受け取りに行ってる間も、私たちは歌い続けてました。
「生演奏いいですね~\(^o^)/」
大将のでかい声が玄関から聞こえてきました。
続いてパチパチと拍手かっさい。大将一人だけど。
やった~ ほめられた。
お寿司が来たので 一気に練習は終わり、第二部の反省会へとなだれ込みました。
本日は第二部から参加のドクターS(インスト担当)に譜面も渡したし、曲の完成へと一歩踏み出せたかなと思います。
いつも充実してる第二部だけでなく、今月は第一部もなかなか充実したシモキタ倶楽部でした。

題名のない音楽会・青少年のための管弦楽入門の音楽会

2017年04月23日 | TV・映画・ステージなど
本日の放送は「青少年のための管弦楽入門」。
これは 講演会やコンサートのタイトルじゃありません。
れっきとした、曲の題名なんですよ。
作曲したのはベンジャミン・ブリテンという、イギリスの作曲家です。

オーケストラの4つの楽器群(木管楽器、金管楽器、弦楽器、打楽器)と、それぞれの楽器群の中の楽器たちを 曲の中でひとつひとつ紹介しながら進めていき、最後は今まで登場した楽器のトゥッティ(全部一緒に演奏する)で 華々しく終わる、という楽しい曲です。
テーマには イギリスの古い音楽家ヘンリー・パーセルの曲がモチーフとして使われています。

私はこの曲、音だけで聴いたことはあったけど、今日のように実際の演奏で見るのは初めてだったので、とても面白かったです。
オーケストラのことがやさしく、わかりやすく紹介されているので、子どものみなさんにも興味深く見てもらえると思います。
同じメロディーでも 演奏する楽器によって全くちがう音色やイメージになります。
司会の石丸幹二さんも「ナレーター」として参加されていて、オーケストラのいろいろな楽器とその演奏者とともに、メンバーの一人として溶け込んでいました。
「適材適所」でみんなが活躍していて、いいなと思いました。

こういった、楽器を紹介したり、それぞれの楽器に役割を持たせたり、という曲は、ほかにもいくつかありますね。
プロコフィエフの「ピーターと狼」とか、ケテルビーの「ペルシャの市場にて」とか。
サン・サーンスの「動物の謝肉祭」なんていうのもあります。
長大な交響曲とか協奏曲などを 一糸乱れず整然と演奏しているイメージの「オーケストラ」ですが、たまにこういった曲で 役を「演じて」いるのを見ると、その楽器も、演奏者の人も そのキャラに見えてくる。
なかなか楽しいので、時々こういう曲も演奏してもらいたいもんです。


重音のつけ方は「3度下」か「6度下」

2017年04月22日 | コード奏法

Nちゃん(中1):
コード奏「ダンシング・オールナイト」。
ズン!ズン!ズン!という ベースでコードの音をなぞる、ちょっとエキゾチックでダンサブルなビートで伴奏します。
何か工夫してきてるかな、と思ったのですが、
「どうやっていいか、あまり自信がなかった」とのことで、メロディーをシンプルに2コーラス弾くだけの「ストレート・プレイ」でした。
「この曲のサビはどこ?」と聞いてみます。
「♪ダンシング・オールナイト~っていうところ」
「そうだね。曲を弾くとき、まずサビをどう盛り上げるかってことを考えるのよ」
「うーん、てんとう虫とかみたいに、重音にしてもなんか変・・・」
Nちゃんは「♪ダンシング・オールナイト~」のところのメロディーに、この間「てんとう虫のサンバ」で使ったような3度下の音を重ねてみましたが、きれいに聞こえません。
それは、コードの流れの違いのためです。
先生は言いました。
「重音・・・ダブル・ノートをつける時、3度下の音を重ねるっていうのは とってもきれいに響く鉄板配置。それともうひとつ、6度下っていうのも同じように鉄板の響きなの。試してみて。」
3度下の音ではコードが合わなくなってうまくいかなかったけど、6度下の音なら大丈夫。
バッチリきれいに決まりました。
じゃ、その感じでサビをダブルノートにして、あと、ところどころメロディーの切れ間があるところは、何かのリズムで埋めよう。

もうひとつのアレンジは、吉田拓郎さんの「結婚しようよ」です。
Nちゃんは吉田拓郎さんのファンで、アルバムも持ってるし ラジオも聴いてるらしい。
こちらの曲は、カジュアルなカントリー風でまとめよう、ということになりました。

Nちゃん、今日もまたひとつ、新しいアレンジの法則をおぼえたね!


トトロの連弾、ママにサプライズ演奏♪

2017年04月20日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
今日 いちばん最初に弾いたのは、この間手づくりの楽譜をあげた「となりのトトロ」でした。
子どもたちはみんな、その日の課題の中で一番好きな曲、自信のある曲を最初に弾こうとするものです。
今日のLちゃんの得意曲は「トトロ」のようです。

Lちゃんの弾くのを聴いて、なるほどトトロが一番なんだ、とわかりました。
先週より音にも自信が出て、ためらうことなく弾いてること。
そして何より、メロディーにはずむような抑揚がついてるのが、先週と格段のレベルアップです。
特に「こうやって弾いてごらん」と指導したわけではないのに、Lちゃんが自分で 微妙なタッチのメリハリをつけて(たぶん本人は気づいてないと思うけど)ノリノリで弾いているのです。
「すっごく上手になったねえー」
先生も一緒に弾いてみたら、すごく上等の演奏になりました。
「ねえ、あとでママがお迎えに来たら、これ弾いて聴かせてあげようよ」と先生が提案し、Lちゃんも「うん」と嬉しそうに同意して、サプライズ演奏のプランはまとまりました。

その後、曲集から「時期が合ってないけど」とLちゃんの言うところの「ゆき」を弾いて、それからバーナムも次々と進みました。
グループ4の曲の数々は、替え指の課題、手の交差の課題、♯や♭がほとんど1つおきについてる「半音階進行」の課題、と、1曲ごとに盛りだくさんなテクニックが使われています。
Lちゃんが、それらの課題の曲を、自分の力で楽譜から読み取って弾いていくことができるのは 2年生としては大変すばらしい読譜力だと思います。
とうとう「グループ4」も最後まで弾いてしまい、来週は「グループ5」に入ります。
チラッと楽譜を見て「難しそう~!!!」と悲鳴に近い声を上げたLちゃんですが、
「そうでもないんじゃない?ちょっとだけ弾いてみたら?」と先生から促されて 恐る恐る弾いてみたら・・・
なあんだ、8分音符の連続で すごく込み入った楽譜に見えたけど、弾いてみたらドレミファソ・・・って並んでるだけだ。ね?

ということで、来週「グループ5」の1番からやろうね、ということになりました。
そしていよいよ、ママがお迎えに来たので、さっき計画した「トトロ」の連弾発表です。
演奏を聴いたママは「うわあ・・・すごい!」とびっくりした様子でしたよ!
やったね ♪\(^o^)/