HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ジプシーダンス・好きな曲の力

2014年01月01日 | 音楽のツボ
Sちゃん(小3):
先週、「ドラクエ」の中の「ジプシーダンス」が宿題になり、Sちゃんの大好きな曲だから、きっと上手に弾いてくるだろうと思っていましたが。
出来栄えは、予想以上でした。
「私ね、前の曲と、次の曲と、ジプシーダンスと、つなげてメドレーみたいにしてみたの」
と言うではありませんか。
「うわあ、すごいね。どれどれ、弾いてみて!」
「間違えるかも、しれないよ?」
などと言いながらSちゃんは、これまでに練習した「おてんば姫の冒険」、「武器商人トルネコ」、そして新しい「ジプシーダンス」と、3曲を次々に弾いたのです。
しかも「おてんば姫」と「トルネコ」は、レッスンで○がついた時点よりも もっと上手になってる!
好きな曲というのは、ほんとに無限のパワーを引き出してくれるものだなあと、改めて思いました。
そのためにも、私たち指導者は、生徒一人一人の、「好きな曲」や「好きなスタイル」を見極め、レッスンに生かしていけるように、日夜アンテナを張り、努力を続けなければいけないと思うのです。

昔、ヒバリがピアノを習っていたころは、ピアノの教材も教え方も、先生も、みんな一律&画一的で、子どもがその曲を好きだろうときらいだろうと、それどころか体が成長していようと未熟だろうと、一切おかまいなしでした。
というか「練習はつまらなくて当たり前。つまらないことでも素直に勤勉に練習するのがいい子」という考えが当たり前だったので、何も考えず それに甘んじていける生徒だけが レッスンを続けていける、というような風潮でした。

いつもこのブログに書いていることですが、ヒバリは練習に全然熱心じゃない生徒でした。
だけど、もっと魅力的な、ヒバリの好きな曲でレッスンしてくれたら、絶対誰よりも熱心な生徒になり得たのになー、とは思う。
ピアノ自体は好きだったんだから。
ヒバリがなぜ、大人になるまでピアノを弾き続け、こうして人に教えよう、というまでになったかというと、レッスンはさぼっていた代わりに、好きな曲、好きな演奏部門は 自分でたっぷりおこなっていたからです。
子ども心に、それは邪道なんだと思っていたので、先生には一切秘密でした。
思えば悲しいピアノ歴でした。

子どものヒバリには、「ポピュラースタイルのピアノ」とか「ジャズピアノ」なんかを教えてくれる先生がいるなんて、思いもよりませんでした。
先生ってものは、みんな「ツェルニー」とか「ソナタ」だけ教えるものだと思っていたのです。
だから、先生に そんな曲のことを話すのは禁句だと思っていました。
なので、今、自分は先生として、そういう曲の世界も教えてあげるし、そういうスタイルの音楽も、みんなと共有して楽しく広げていきたいと思っています。
子どもだったヒバリが欲しかった、ポピュラー音楽やジャズ音楽の喜びや疑問を相談できる先生で、自分はあろうと思っています。