HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

練習は合間時間に

2017年02月28日 | 音楽のツボ
Sちゃん ( 中1 ) :
ブルクミュラーの「タランテラ」。
先週 一緒にコード分析して練習もしたのに、1週間たった今日も練習が出来ていません。
中学生にもなって、毎回先生に練習に付き合ってもらうのはちょっと情けない。
「もう教えることは全部教えたから。今日言うことは何もないから、1人で練習して。15分くらい時間をあげるから」と言って、彼女1人ピアノの前に残し、先生は席を立ちました。
Sちゃんは1人で練習を始めました。
隣の部屋に行って、レッスンのスケジュールや記録をつけたり、保護者の方からの連絡メールやLINEに目を通したりしながら、聞こえてくるSちゃんのピアノの音に 時おり注意を向けてみます。
どうやら、曲を4小節くらいずつに区切って練習しているようです。
最初からの1区分〜次の1区分…と、つっかえる所があれば何回も繰り返し、つっかえなくなったら先に進む、というスタイルでこなしていきます。
20分くらいたったので先生はレッスン室に戻りました。
曲の全部は練習し切れず、転調した部分が手付かずで残ったので それを少し練習し、何とか最後まで弾き通せるわうになりました。
「今の練習で 大体弾けるようになったね。20分くらい。これくらいなら自分で時間取って練習できるね?」
「はい、できると思います」
「まとまった時間がとれなくても、ほんの少しの合間時間で練習できるから。」
ということて、次回までにまとめてくるということにしました。
高学年になったり、大人の人でもですが、勉強や仕事などやることはいっぱいなので ゆっくり落ち着いてピアノを練習するのは困難かと思います。
でも、今日のSちゃんのように 20分の練習でも3回やれば1時間。15分でも 合間合間に4回やれば1時間です。
「時間がないから」と何もやらずに1週間過ごすより、たとえ一日10分でも20分でも、合間の時間にささっと練習してみましょう!
1週間の間には、けっこうな練習がでいるものですよ。

Cちゃんピアノ順調です

2017年02月28日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年中):
毎週、レッスン室にはいると「はい、これあげる」とピンクの花びらを何枚か、てのひらに大事にもってきてプレゼントしてくれます。
実はこれ、うちの玄関ドアの前の、ゼラニウムの鉢植えの花びらが落ちていたものなんですけどね。
でも、Cちゃんの気持ちが嬉しいので「きれいだね!どうもありがとう」とありがたくいただいて、ピアノの上に置いています。

Cちゃんも、年度末が近づいた今、順調に上達しています。
「よいこのピアノ」という幼児用のピアノ教本が、今ではもう3冊目。
入門して一番初めに習った「ゴーゴーピアノ」1~3から数えれば、トータル6冊目です。
両手の指を全部使い、オクターブの範囲の音符を読み、全音符、2分音符、4分音符、そして先週からは8分音符も習っています。
音符を書く練習に使っている「おんぷのおえかきわーくぶっく」も2に入りました。
このごろ、手や指のタッチがとてもしなやかになったと感じています。
ピアノや鍵盤によく触れていて、打鍵のタイミングやスナップの使い方が 知らず知らずのうちに身についてきているのがわかります。
パパやママが「なかなか練習させられないままレッスンに行ってしまってすみません」とおっしゃられたりするのですが、Cちゃんは充分ピアノに触れ、楽しんでいるように思います。
小さい人のことですので、一つのことへの集中時間が短く、気まぐれと思われることもあるかと思いますが、テキストばかりでなく、いろんな知っている歌を探り弾きしてみたり、でたらめに鍵盤をたたいてピアノの響きを楽しんでみたりと、テキスト以外のことからたくさんの喜びを得ている姿が見て取れます。
テキストの練習も、歌や探り弾きと同じく Cちゃんのピアノ生活の中のほんの一部としてあるものなので、時間は短いかもしれませんが、トータルでピアノを満喫してくれれば、それで十分と思います。
特に、就学前のお子さんは成長の度合いが著しいので、興味の対象も集中の様子もどんどん変わっていきます。
その変化も含めて、長い目で成長を見守り、楽しんでいただければと思っています。
Cちゃんも春からは年長組です!
これからの1年ですばらしく成長すると思うので、楽しみです。

Hちゃんバーナム緑に

2017年02月28日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小3):
先週はインフルエンザで1週間も学校を休んでしまったり、今日は花粉症で 3分おきに立って鼻をかんだりしながらも、とっても元気で全然気にせずレッスンに取り組んでるのは大したもんだ。
大人だったら、きっとなんだかんだグズグズ言うんじゃないかとおもう状態なのに、さすが子どものみなさんは立派だなあ、と尊敬します。

今日は お気に入りの「ビビディ・バビディ・ブー」も軽快に出来上がり、ピンクのバーナムの中で最後に残っていた「グループ5-11 難問題」も合格して、新しく緑のバーナムをもらい、ディズニーの本をやっている間 少しお休みになっていた「」大人のピアノ教本1」の終わりの方、ト長調の「ユー・アー・マイ・サンシャイン」も仕上げになり...と、すべて順調にいきました。
今日は2月最後の日なのでお月謝袋を渡したのですが、来月お月謝のハンコを押したら、この袋も1年間のハンコが全部押されておしまいになり、新しいのをもらうことになります。
そうだよ、もうすぐ4年生。
ずいぶん上手になったね。
いつの間にか後輩も増えて、中堅どころになってきたHちゃん。
新しいバーナムや「大人のピアノ教本2」に進んで、どんなふうに成長していくのか楽しみです。

大好きな曲つかまえて ♪

2017年02月28日 | 音楽のツボ
K子さん(大人):
「あのう、先生にちょっと見ていただきたいんです」
と言ってK子さんが出したのは 真新しい輸入楽譜のピースでした。
ひとつはフランスの作曲家・ラモーの曲。
もうひとつはドイツの作曲家ヘンデルの曲。
共にバロック時代の作曲家です。
どちらも有名な作曲家なので、作品は日本でもいろいろ出版されていますが、どうしても代表的なものやレッスンでよく取り上げられる曲中心になってしまいます。
使われない曲やレアな曲は なかなかお手軽に買うというわけにはいきません。
K子さんはバロックの曲が大好きなので、普段から色々音楽を聴いていて、今回はたまたまYOUTUBEで聴いた演奏がとてもよかったので、楽譜を取り寄せてみたということでした。
K子さんがダウンロードという手段をとらず、手間と時間がかかっても、そして価格が割高でも、ちゃんとした楽譜を取り寄せて購入してくれてよかったと思います。
どちらの楽譜も、シンプルですがとても素敵な装丁で、ページを開けば「弾いてみたい!」という気持ちがふくらんできそうです。
「私に弾けるものかどうか、先生に判断していただいてから、と思って...」というK子さん。
2曲とも少しずつ並行してやってみながら、どちらか選んでクリスマスコンサーで弾きましょう、ということにしました。

今はこうして、「いいな」と思った曲の楽譜を 簡単に見つけたり購入したりすることができて、本当にいい時代だと思います。
昔はインターネットなんてなかったし、海外の楽譜を誰もが簡単に通信販売で買うなんてルートもありません。
TVや映画などで耳にして「いいな」と思った曲があっても、それが何という曲なのか調べようもなく、仮にわかったとしても、その音源や楽譜を手に入れるなんて手段もわかりませんでした。特に子どもや学生にとっては、どうしようもないことだったのです。
私が12~3歳のころ、毎晩眠る前に聴いていたNHK・FMの番組のエンディングに流れてくる曲がすごく印象的で、不思議な感動に打たれていたものでしたが、十年くらいたってから その曲がバッハのオルガン曲「トッカータとフーガニ短調」であったことがわかりました。
心惹かれてからその曲が何かわかるまで、十年もかかったのです。
今だったら、番組の挿入曲であろうとCM曲であろうと、興味を持ったらその場で簡単に検索出来、ネットでたくさんの演奏動画も見れて、ネット通販ですぐに購入もできるし楽譜だって手に入ります。
こんないい時代なんですから、あなたも心惹かれる曲があったら、ぜひ追っかけて!
そしてつかまえてね!




アカデミー賞決まりましたね

2017年02月27日 | TV・映画・ステージなど
やはり前評判の高かったミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が たくさんの部門で受賞しましたね。
監督賞、主演女優賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞の6部門!
音楽・ダンスの好きな人は絶対観なきゃ!!
なんたってジャズピアノ、そしてタップダンスだからね♪ ♪ ♪
ヒバリの好きなのばっかりなのさっ\(^o^)/
TVのニュースで授賞式の模様が少し放送されましたが、トランプ大統領への皮肉・茶化し・抗議・批判などが随所でチクチクと表明されていました。
声に出してor無言でor行動で etc。
今 世界は大変なことに向かって行くんじゃないかと とても不安な状態になってるけど、映画や音楽やアートの人たちを見る限り、みんなの気持ちは繋がっていると 心強く思いました。
世界の人たち捨てたもんじゃないと思いました。

アンママさん猫の二重唱

2017年02月26日 | クラシック曲
駒場のカフェ「アンサンブル」の「みんなの音楽会」。
前にアンママさんが言っていた通り、アンママさん、もう1人の女性と「猫の二重唱」歌いましたよ!
アンママさんがシルバーグレーの猫耳、もう1人の女性が黒の猫耳をつけて、それぞれの色のシッポもつけて、2匹の猫になりきって。
歌詞は初めから終わりまで「ミャ〜オ〜」だけなんですが、ストーリーの流れがわかるような演出がされていて、とても可愛くて楽しかったです。

アンサンブルさんの「みんなの音楽会」は、次回 ( 5月 ) の会で ちょうど50回になるそうです。
長く続けるには苦労もたくさんあると思いますが、これからも是非続けていただきたいと思っています。

題名のない音楽会・「若きスター奏者たち夢の競演」

2017年02月26日 | TV・映画・ステージなど
番組2500回記念プログラム第4回の今日は、日本音楽界の未来を嘱望される若いソリストの方々による 特別アンサンブルの企画でした。
まずは指揮、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと それぞれバリバリのソリストの皆さんによる弦楽アンサンブル(メンデルスゾーン弦楽8重奏より第4楽章)。
フルオーケストラヴァージョンから小編成へのアレンジは、キリッとまとまっていてとても楽しかったです。
私もそうなんですが、ピアノは基本的に一人で演奏するものなので、日頃は孤独です。
ピアノだけでなくヴァイオリンやその他の弦楽器でも、ソリストというのは一人だけで舞台の真ん中に立ち、オーケストラのバックを従えて演奏するか、またはピアノなどの伴奏者に伴奏してもらうものです。
今日は、普段はソリストとしてスポットライトを浴びている人たちばかりが集まって 普段では考えられないアンサンブルをする、という夢のような企画でした。

2曲目ではピアニストの辻伸行さんが加わって ショパンのピアノコンチェルト、そしてラスト ガーシュウィンの「前奏曲」からNO.1を、辻井さんのピアノと司会の五嶋龍さんのヴァイオリンとのデュエットでの演奏でした。
この曲は 私も大好きで、レパートリーにも加えている曲なのですが、ピアノとヴァイオリンのデュエットとても新鮮ですてきでした。

最後に、辻井伸行さんが、「こうやって同年代のソリストの皆さんと、今回限りの演奏ができたのは貴重だし楽しかった」という意味の感想を述べ、それを受けて 五嶋龍さんが「今回限りじゃなくしましょう!」と言ってくれたのが嬉しかったです。
ぜひ、また皆さんでの演奏(リユニオン?)をやっていただきたいと思います。

「月の光」素敵なレパートリーとして

2017年02月25日 | クラシック曲
Tさん ( 大人 ) :
ドビュッシー「月の光」レッスン、いよいよ最終回です。
今日は、楽譜も、それからTさんが「練習用に」と 別にコピーして、パートをマーカーで色分けしたり 鉛筆で注意事項を書き込んだりした「練習用楽譜」も全てナシ。
最初から最後まで、暗譜で完奏しました。

これまで何人もの生徒にこの「月の光」を与えたり、いろんな人の演奏を聴いたりしたけど、その中で 今日のTさんの「月の光」は、とっても心がこもっていて、アルペジオやバスの低音などもきれいに弾けていて、ほんとに素敵だったと思います。

今日で一応「月の光」は合格になって修了だけど、これを大切なレパートリーとして、折にふれ 弾いてほしいと思います。
今日の演奏も全力で弾いたと思うし、「今できるのはこれが精いっぱい」と思うかもしれないけど、また時期を置いて弾けば 違った感じ方、違った表現ができたりするものです。
どうぞ一生のレパートリーとして、大切にしてね。

乙女の祈りは けっこうおいしい ♪

2017年02月25日 | クラシック曲
Nちゃん ( 小6 ) :
「乙女の祈り」を練習しています。
小学校ももうすぐ卒業。
身長も伸びて指も長くなり、オクターブの連続が楽に弾けるようになりました。
「乙女の祈り」は、シンプルなコードの流れで出来ている主題が オクターブでのメロディーや華麗なアルペジオなどで次々と変奏されている曲。
指が長くて コードの使い方に慣れているNちゃんにはピッタリの課題なのです。

今日はイントロ・テーマであるAの部分、そしてアルペジオの変奏までが弾けました。
「乙女の祈り」のアルペジオは、3オクターブの範囲を32分音符 ( 16分音符の2倍の速さ。羽根が3本ついてるやつ ) で駆け上がるので、上手に弾くと「おお〜」って感動されるくらいかっこいいですが、実はコードのパターンをめまぐるしく回転させるだけなので、指さえ届くなら、聴いた感じよりは弾きやすい「おいしい曲」です。
興味ある人はトライしてみてね。
今日Nちゃんは さらにもう1つ先のバリエーションを見てみました。
右手が低いポジションでメロディーを弾き、左手が その右手の上を飛び越えて行ったり来たりするパターンです。
一度やってみただけで大体弾けてしまったので、来週にはここまで楽勝でクリア出来そうです。

アレンジの課題は「また逢う日まで」がブロックコードも加えて完成したので、来週は「思い出がいっぱい」と「夢で逢えたら」の2曲をやってくることに決めました。
卒業まであと1ヶ月だから、それにちなんだ曲なんだよ〜 ♪



子どもに練習させるには -その4.子どもの価値観、大人の価値観-

2017年02月24日 | 音楽のツボ
4回の長大連載(?)になってしまった「子どもに練習させるには」。
これはピアノレッスンをする子どもとそのご家庭みんなの、永遠の命題なんだな~と 改めて思った次第ですが・・・ちょっと待って?
長年たくさんの子どもたちと付き合ってきて、また自分も子ども気分から抜けきれないまま大人をやってるヒバリとしては、「アレ?」と思うことがあるのです。

実を言うと、ヒバリ先生個人の感想としては、「みんなちゃんと練習してるよね」と思うんです。ママたちは不満かもしれないんですが...
曲を決めるとき。
その曲の練習ポイントの説明を聞くとき。
指番号を決めるとき。
みんな真剣に、熱心に先生の説明を聞いています。
そして「来週これだけやってきて」と言われたところをきっちり意識し、「わかった」と言って帰る。
翌週は、先週言われたことを思い出しながら真剣に弾いている。
それが、充分高い完成度であるかはさて置き・・・← 実はこの辺りが、子どもたちとおうちの方たちとの意識のギャップであり、それぞれの見解の相違ではないかと思うのです。
大人から見れば、子どもはほんの少しの時間しかピアノに向かっていない。
時間も10分かそこら弾けばいい方だし、まだちっともうまくなっていないのに練習を終わってしまう。等々...
大人から見れば不満足な練習量ですが、子どもとしてはけっこう満足な「練習した」という感覚なんじゃないかなあ、と、昔「練習しない子ども」であった私は思うのです。
私も、ほんのちょっぴり弾いて「もうOK」としていたので。
多分、何十年(?)と生きてきてる大人と、たかだか10年も生きてない子どもとでは、時間の感覚も価値観もまったく違っていて、大人には「これっぽっち」と思える練習量や完成度でも、子どもにしてみたら充分がんばった気分なんじゃないでしょうかね。
完成度もよくわかっていなかったり。
また、私自身そうでしたが、子どもたちは自分の好きな曲に対しては、驚異的な努力をするものです。
練習曲を弾かず TVの歌やなんかばっかり熱心に弾いているのを見れば「遊んでないで練習しなさい」と言いたくなるかもしれませんが、もしかしたらその曲を弾くことによって 練習曲の何倍もの効果を上げ、多くを得ているかもしれないのです。
そうだ、きっと私も映画音楽や耳コピした曲を熱心に弾いていたのに、親は「ちっとも練習しないで遊んでばっかり」と思ってたんだ。そうに違いない。
だから私は「練習する子ども」だったんだ。今わかったよ。
もう昔になるけど、「ドラゴンクエスト」に始まるゲームミュージックが爆発的人気だった時代がありました。
その時には、ヒバリ教室でも、大勢の男の子たちが、かっこいい曲を超スピードで弾こうと猛練習して難曲を次々と弾きこなし、その結果高いテクニックも身につけてしまったものでした。
いきなりベートーヴェンソナタなども弾けるようになってしまったのです。
「好きこそものの上手なれ」です。
みんなが、いつか自分の本当に好きな音楽に出会ってくれるといいな。
その時はきっと、猛練習すると思うよ。

追記:これは2017年に書いた記事ですが、その後2020年に書き加えた記事がこちらです。

子どもに練習させるには -その3.楽しく練習するアイデア-

2017年02月24日 | 音楽のツボ

楽しく練習を続けられるアイディア

1.ピアノの置き場を身近な場所に
 ピアノは、可能ならばリビングや子ども部屋など、子どもが気が向いたときにすぐちゃちゃっとさわれるような場所にあるといいですね。
あと、ピアノや椅子の上に物を置いてあったりすると弾く気をそがれます。あまり大事にカバーやら鍵盤カバーやらしなくても、むしろふたが開けっぱなしになってるぐらいでちょうどいいです。

2.わかりやすいスケジュールを決める
子どもと一緒に 毎日の予定や時間をイメージしてみましょう。
たとえば月曜日は余裕があるけど、火曜日はほかの習い事がある。夜ごはんは何時頃で、お風呂は何時頃だから、その間なら時間があるね、などなど、具体的な可能枠のヒントなどを出して、子どもと一緒に練習スケジュールを立ててみます。
かわいいポスターみたいなのを描いて、譜面台に置いたりするのもいいですね。

3.ときどき録画や録音してあげると、やる気倍増。
ヒバリ教室では、「もうひとつ完成度を上げてほしいな」と思ったときなどに、時折「録音してみようか」と持ち掛けることがあります。
そうなると子どもは夢中。「待って!もう1回練習する!」などと言って、放っといても気のすむまで、何度も何度も練習してくれます。(笑)
実は昨日、Lちゃんのレッスンの時に「録音」をしたのですが、翌日Lちゃんのママが「家でも録画してみました。20回ぐらいNGが出て撮り直しをし、ようやく満足な演奏が撮れました」と、動画を送ってくれました。とっても可愛く、しかも楽しそうに弾いているのが撮れていました。
録画するのも、NG動画を見て大笑いするのも、とても楽しかったそうです。
「毎週とはいかなくても、月に1回とか『今月のお気に入り曲』などといって録画するのもいいかもですね。成長の記録にもなるし、1年分ぐらい撮りためて クリスマスやお正月に見るのも楽しいですね」とお返事を送りました。

4.いろんなアートや文学に触れさせる
映画、本、美術、子ども向けの音楽会など、子どもの美意識や感性に働きかけるような芸術に触れるチャンスがあれば、見せてあげたり一緒に出掛けたりというのはとてもよいことです。ディズニーやジブリの映画を観て、その音楽を自分で弾いてみたり、楽譜を手に入れてチャレンジしたり、読んだ本のイメージを心に描いたりと、子どものモチベーションが高まります。

5.そして最後に・・・否定・批評をしないこと。
子どもが弾いているのを批評したり、他の人と比較したりしないようにお願いします。
大人から見て物足りなくても、子どもが努力しているというそのことを認め、ほめてあげてください。そして何よりも、子どもの一番のフォロワーでいてあげてください。

ほかにも、ご家庭で楽しいアイディアをいろいろ工夫してくださいね!
-その4-でまとめです。

子どもに練習させるには -その2.「指示待ち」の子にならないように-

2017年02月24日 | 音楽のツボ
「練習しなさい」と言わない意味。
それは一つには、たとえ小さな子どもであっても、自分の生活・自分の時間は自分で管理しましょう、させましょう、ということなんです。
もし、「遅刻するでしょ。もう起きなさい」「もうすぐごはんだから、今のうちに練習しちゃいなさい」「テレビの前にお風呂入りなさい」「明日早いんだから、もう寝なさい」などと言ってあげなきゃ、子どもはちゃんとできないわ、と、常に指示を与えている親御さんがいらっしゃるなら、それは子どもから、生活力を育てる機会をうばっていることになります。
子どもでも、ちゃんと自分の生活を管理できるだけの能力はありますから、彼らの能力を信じて、「指示出し」を少しずつ減らし、最終的にはすべてなくせるようにがんばってみませんか。
それじゃ失敗だらけになってかわいそう、とお思いかもしれませんが、失敗してその原因を考え、 次はうまくできるように時間の算段をしたり計画的に行動したりすることによって、子どもたちは成長していきます。

そしてもう一つには、命令や あるいは恐怖... 親からであれ、先生からであれ、「言われたからやる」「怒られるからやる」ということは 何事であれ、まして音楽を習う上では特に、本末転倒である、と思うからです。
音楽で情操を育てようというはずが、逆に意欲のない「指示待ち人間」を育てることになってしまうからです。
それでは具体的に、どうやったら子どもが嫌がらず練習を重ねていくことができるのでしょうか。
その具体的なアイディアは-その3-で。

子どもに練習させるには -その1.「練習しなさい」と言わないで-

2017年02月24日 | 音楽のツボ
ママたちの悩みの種NO.1は このことじゃないでしょうか。
たまに送り迎えなどでママたちに会うと、必ずといっていいほど質問されます。
「家でちっとも練習しないんです」
「練習しなさいと言ってはいるんですけど」
私、ヒバリ先生が子どものときも、きっと親はそう思っていたと思います。
これは多分、永遠の命題なんでしょうね。
練習しない子どもたちがいて、練習させたい大人たちがいて、それが連綿と続いている。
かつて練習しなかった子どもたちは大人になって、練習しないわが子に困っている。

ネットで検索すれば、必ずこういった悩み相談や解決方法などがたくさん出ていますし、どれもとてもためになりますよ。
「スケジュールを決めて、毎日オヤツの前とかお風呂の前とかに練習時間をとり、それを守るようにしましょう」
「口うるさく『練習しなさい』というのは逆効果です」
「子どもの進度や出来栄えなどをけなすのはやめましょう」
など、どれも「その通り!」という回答がたやすく読めますので、ご参考になさるといいです。
「ああ、うちと同じ悩みの人がたくさんいるんだ」とか
「なるほど、そのようにすればうちの子も少しは・・・」とか、勉強になると思います。
(私のHPにも「音楽のツボ」「ピアノQ&A」などのページに いろいろ書いていますので、ご参考になればと思います。)

HP  ピアノのすすめ・PLAY AND PLAY 

Facebook   Hibari Music Lesson

いろんな所にいろんな知恵があり、どれも大切なんですが、今ここで 私が一番大事と思うことをひとつだけ言いたいと思います。
それは「練習しなさい」と言わない、ということです。
子どもに意欲を失わせるために 最も効果がある言葉、それは「練習しなさい」です。
そんなバカな・・・とお思いですか?
これは、私自身が「練習しない子ども」だったこと、そして親から言われて一番やる気をそがれる言葉が「練習しなさい」だったことをはっきり記憶しているので、間違いありません。
今「練習しなさい」と言っている大人の方々、ご自身の子ども時代を思い出してみて。
毎日、進んで1時間なり2時間なり練習(勉強)していましたか。
または、親から「しなさい」と言われたら、素直に言うことをきき、今やっていることをパッとやめて練習(勉強)していましたか。
「勉強しなさい」「部屋を片付けなさい」などと言われて「今やろうと思ってたのに~」と イヤな気分になったりしてませんでしたか。
そのことを思い出せば、子どもにその言葉を言っても無意味なだけ、とお気づきかと思います。

「練習しなさい」は教師が言いますので、ご家庭では指示は与えず、フォローに回っていただければ、と思っております。
その意味については、-その2-で。

Lちゃんのきらきら星☆☆☆

2017年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
先週の宿題が出来上がったあと、歌の曲集の中からパラパラと見て、先生が「これ弾いてみる?」と言ったのは「ABCの歌」です。
「きらきら星」と同じ曲だし、伴奏もすぐに弾けそうなパターンです。
Lちゃんも「うん」と言って、すぐに弾いてみました。
「きらきら星」と同じだけど、歌詞がA、B、C・・・のため、途中で「ファ、ファ、ミ、ミ、レレレレドー」と 少し変化しています。
Lちゃんは迷わず、ちゃんと「レレレレドー」と弾いてる。譜面をしっかり見てる証拠です。
ヘ音記号の左手もちゃんと読んで、両手で楽譜通りに弾くことができました。
これで、この曲は完成なんだけど。

「ねえ、Lちゃん。この歌、前に違う弾き方で弾いてたよね?」
先生は言いました。
Lちゃんが入会したばかりの頃、自分で考えた伴奏をつけて、「きらきら星」を弾いていたのを思い出したからです。
「うん、弾いてた」
「それ、今でも覚えてる?」
「うん、覚えてる」
「弾いてみてよ♪」
確かLちゃんが弾いてたのは、まだ習っていないようなきれいな分散ふうの伴奏をきざみながら、メロディーに合わせていくきれいな演奏だったよ・・・
今日、それをもう一度弾いてもらったら、やはりとてもきれいだったので、先生は言いました。
「録音しようか!」
そしてI-PHONEを出しました。
「きらきら星だから、少し高い場所で弾いて。きれいな音になるよ」
そして、Lちゃんの両手に合わせ、先生も一緒にアルペジオを弾いて、その連弾を録音しました。
再生して 一緒に聴いてみると、とてもとても素敵な演奏です。
「じゃ、これをママのスマホに送るよ。後でパパやおばあちゃんにも聴かせてあげてね」

生徒たちが、耳から入ったり 自分で工夫したりして、即興だったりメチャクチャ弾きだったり、とても素敵な演奏をしていることがあります。
時には今日のLちゃんのように、どこかの楽譜に載っているような、正式な伴奏をしていることだってある。
それって、すごくないですか?
そんな時、できればそれを保存してあげたい。
彼らが自分で弾いているその音、もし楽譜に書いたとしたら とうてい自分では読みこなせるはずもない複雑なものだなんて、知る由もない。
そんなことも知らずに、子どもたちは気持ちよさそうに、そして楽々と、その高度な音楽を奏でている。
なんて不思議な、なんて素敵なことなんでしょう。
つくづく、楽譜の無力さを感じてしまいます。
こういうのも、本物の音楽に触れる一瞬。

「ダイアナ」弾くには歌って踊ろう♪

2017年02月23日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
オールディーズ・ポップス「ダイアナ」で ラウンド・コード(循環コード)を練習しています。
C-Am-F-G の4つのコードがグルグル何度もめぐってくる「ラウンド・コード」。
伴奏の方はそれさえやっていればいいので、楽といえば楽なのですが、それにロックンロールのメロディーを合わせるとなると、なかなか大変のようです。
「最後の所のリズムが、どうしてもわからなくて(汗)」とY子さんが苦労しているのは、
コーラスの一番最後 ♪オ~ プリーズ、 ステイ バイ ミー、ダイアナ~ の部分です。
ここでリズムに乗り切れなくなるのには ワケがある。
何故かというと、それまではずっと フレーズが拍のアタマから出ていたのが、「ダイアナ~」の所だけリズムを「食って」、1拍飛び出した感じになっているからです。
実は前回お渡しした楽譜では、最後の部分を「ダイアナ~、ダイアナ~」と2回繰り返すように書いていたのですが、リズムの「食い」が1回でも難しいのに、2回も連続して出てくるのではお手上げ、みたいになり、Y子さんのアタマが混乱してきたようなので、ダイアナ~を2回繰り返すのはやめて、最初の1回のみにし、待ち時間はコードの循環に専念しておこう、ということにしました。
とりあえず次回までは、そのスタイルで練習してきて、ということにしたのですが、
「でもいつかは『ダイアナ~、ダイアナ~』と2回弾きたいわ♪」とY子さんの目標は高いです。

「ダイアナ」に限らず、ジャズやポップスの曲には こういった「リズムの食い」やシンコペーションのような「ズレ」、独特の「揺れ」などがいっぱいあります。
ホントのこと言うと、クラシックで習った譜読みだけでそのニュアンスを読み取るのは無理、に近いです。(+_+)
それなのに、まだピアノも譜読みも経験の浅いY子さんに、なぜダイアナみたいなノリノリの曲をご提案してるかといえば、ポップスは譜面だけから取り入れるものじゃないからです。
耳なじんだ曲、自然に口ずさめる曲、自然に体が動いて踊っちゃう曲、などは、譜面が正確に読み取れなくても、感覚でパッ!とつかんだり、弾いたりすることもできる可能性があるからです。

「今に慣れたら、『ダイアナ~、ダイアナ~』も きっと簡単に弾けるようになるから。あまり譜面を読むことに神経使わず、音楽聴いて、歌って、踊ったら弾けちゃうよ!」
というのが、ヒバリ先生のお気楽なアドバイスです。
でも、これホントだから。
ウソだと思ったら、あなたもやってみて。