HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

小4三人組・ルージュの伝言アンサンブルの分担

2017年08月02日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Aちゃん・Hちゃん・S子ちゃんの「小4三人組」。
三人での発表会アンサンブルは「ルージュの伝言」に決まりました。
ジブリのアニメ「魔女の宅急便」に挿入されていたユーミンの曲。
みんなアニメを見て知っているし、ノリのいいリズミカルな曲で楽しく弾けると思います。

曲が決まったので、この三人用のアレンジを考えました。
ピアノ1人、キーボード2人の 3パートにして。
3つのパートの難易度は、できるだけ同じくらいになるようにして。
そして分担は、くじ引きだな・・・

まずはおととい。
レッスンに来たAちゃんに言ってみた。
「ま、ざっくり言って、ピアノはブンチャチャ、って伴奏役が多い。メロディー、そしてワワワー!とかいうような『裏メロ』は キーボードって感じになると思うんだけど・・・分担はくじ引きにしようと思うんだ」
「えーっ、くじ引き?やだなー、難しい役に当たったら」
「難しさはどれもおんなじくらいだよ。それに、みんな、よくわかってるメロディーがいい、とかって思うんじゃない?だったら不公平にならないように、くじ引きで決めなきゃね?」
そうしたらAちゃんは言ったのです。
「私は、メロディーが難しいと思う。ピアノの伴奏が簡単だと思うから、それがいい」
「えっ、そうなの?じゃ、明日、HちゃんとS子ちゃんにきいてみるね。二人も伴奏がいいって言えばくじ引きになるけど、そうじゃなかったら、ピアノ伴奏はAちゃんに決まりだね」
「うん!」

それで、今日です。
HちゃんとS子ちゃんに 編成の内容と昨日のAちゃんの意見を伝えました。
S子ちゃん:「えーっ、私はメロディーが絶対簡単だと思う。Aちゃん、ピアノ伴奏がいいなんて信じられないよ」
先生:「じゃS子ちゃんはメロディーがいいの?」
S子ちゃん:「うん」
Hちゃん:「そうだよねー。メロディーが簡単みたいな気がする・・・けど・・・私、あの、裏メロの『ワワワー!』っていうのも、いいかも・・・」
先生:「じゃHちゃん、裏メロの役でいいの?」
Hちゃん:「うん、いいよ」

これでアッサリ決まりました。
おもしろいのは、三人が三人とも、自分のパートが一番簡単だ!やったー と思ってることです。
よかったよかった。

来週はヒバリ教室、夏休みになるので、三人の練習が始まるのはお盆明けからになります。
楽しみだ。。。

あっ、HちゃんとS子ちゃんに「ルージュ」って何のことだと思っているか聞こうと思ってたのに忘れた。
(Aちゃんの認識は「『ルージュ』ってだれ?」だったので)

残念。
それも、お盆明けに持ち越しだ・・・

装飾音符はあわてずに。

2017年08月02日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
ベートーヴェンのソナタ49-1の第一楽章を練習しています。
「まだ面白くなりません。きっとリズムがおかしいんでしょうね」
と言いながら、前半までを弾いてくれました。
「大丈夫ですよ。それほど(?)おかしくなってませんよ」
「そうですか?何かもうひとつ、はっきりしない感じで・・・特にこことか」
Hさんが示したのは、最初の方でメロディーに装飾音符が連続で出てくる箇所です。
装飾音符も、1つなら何とか滑り込ませることもできそうですが、この場合は 本来の音の前に3つの装飾音符を弾いていくパターンなのです。

Hさんに限らず、装飾音符や「ターン」などが付いていると、「速く弾かなきゃ」と焦って、必要以上に慌てて速く弾いてしまい、それも一気に弾こうと 指をすべらせてしまう人が多いです。
そのことをHさんに伝え、
「装飾音符だからって、特別な音や特別な速度で弾かなくていいんですよ。前に挿入されてる3つの音、この3つを、普通に ていねいに弾けばいいんです。遅くなっても構わないんで、しっかりと指で音をとらえて弾いて」と見本を見せました。
決して急いだりすべったりしないでも、ちゃんとテンポ内におさまります。
Hさんも、安心したように 一つ一つの音をしっかり弾いてみました。
とてもきれいな音で、きちんとテンポにはまっています。
「とてもきれいになりましたよ!あとは、8分音符と16分音符をきちんとすれば。16分音符が出てきたら、冒頭のメロディーを思い出して、それに合わせるようにすれば間延びしないで弾けますよ」とアドヴァイスしました。
「次のところはどんなテンポですか?」とHさんがききました。
来週・再来週は夏休みになるので、一人で予習するための質問です。
「次のところも、冒頭のメロディーとリズムは同じだから、それを思い出せば大丈夫」
「そうですね。なんとかやってみます。バッハの方は、次はどれに進みます?」
「バッハは、今のプレリュードに続いて、同じ21番のフーガをやる予定ですよ」
「フーガですね?わかりました。お休みだと、一人で同じのやってると飽きちゃうでしょ?先がわかってればね」
Hさん、いつも謙遜ばかりですが、実はとっても優等生で練習熱心ってことがわかりますね。
よい夏休みをお過ごしくださいね。

「火曜シスターズ(?)」復活

2017年08月01日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2)がレッスンに来て
「バレエの発表会が終わったばかりで、全然練習できてません・・・」
と言いながら 力なくピアノの前に座った時。
先生から
「今日、もうちょっとしたらMちゃん(中1)来るからね」と言われてびっくり。
「えーっ、えーっ、ホントに?」
Mちゃんは かつての「木曜シスターズ」、3年越しの連弾コンビの相方です。
お互いのスケジュールの関係で、今はレッスンも別々の日だし、年に会えるのはクリスマス会と発表会前の数回ぐらいなのです。
「Mちゃん来るんですか?!」
「そう、夏休みの都合でね。あと30分くらいで来るよ」
Sちゃんは はじかれたように座り直しました。
「じゃ、じゃあ、連弾の曲やりましょうよ!ゴッドシャルクは置いといて」
そうそう、そうしようと思っていたよ。

さっきの力なさはどこへやら。
全力で「ファランドール」に集中し始めました。
自分のパートの、難しい所をすこし練習したら、
ピンポ~ン♪
もうMちゃん到着です。
「わっ、来た!」

久しぶりの「木曜シスターズ」改め「金曜シスターズ」改め(?)
とりあえず「火曜シスターズ」の復活です。
二人とも大はしゃぎ。
練習しながらも笑いが止まりません。
まちがえてヘンな音を出しては爆笑。
タイミングを外しては爆笑。
そうこうしながらも、だんだん流れがつかめてきて、「ファランドール」全曲の 最初の半分くらいまでは なんとか合わせられるようになりました。
お互いが できるところはがんばって弾き、危ないな!というところは片手だけにしたり、タイミングを計って出を調節したりと、なかなかGOODな連弾センスを発揮しています。
そうそう、連弾はこれでなくちゃ。
Sちゃん・Mちゃんの二人は、何度もやってる連弾を通して、その感覚を身に着けてくれていると思えます。
さすがヒバリ教室の上級生たちだ。

連弾の練習がなんとか終わりましたが、Sちゃんは帰らず Mちゃんのレッスンを見学しています。
「情熱大陸」のアドリブ部分がどうにか出来上がって、先生から
「もうちょっと、この部分が速く弾けるとな~ 他のところに追いつくんだけどな~」と言われたMちゃん
「ムリムリ!これ以上速く弾けない」
「そんならしょうがない。前半のメロディーを、これぐらいノロノロ弾かなきゃね。それなら統一できる。♪ちゃら、らーらーら~~」
先生がテーマのメロディーを ノロノロ歌って見せると、すかさずSちゃんが
「そんな情熱大陸イヤだ~(笑)」とツッコミ。
Mちゃんも爆笑しています。
結局、Mちゃんのレッスンが終わるのを待って、二人そろって帰っていきました。
二人とも中学生になって、忙しいスケジュールだけど、今年もお互いに高め合いながら、よりバージョンアップした連弾を目指してほしいです。

Cちゃんもビッグベン

2017年08月01日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
今日から8月です。
日焼けした顔で元気にやってきました。
「猛練習してきた!」
新しいテキストと、おねえさんたちと同じ「バーナム」をもらったので はりきっています。
さっさと譜面台に楽譜を広げ、次々と弾いていきます。

なきむしけむし、ほかほかパン、ほたるこい、ふしぎなポケット・・・
ト音記号の音符だけでなく、ヘ音記号の音符、それもいろんなポジションにも迷わず、危なげなく弾いています。
これまで「ゴーゴーピアノ」シリーズや「よいこのピアノ」シリーズで積み上げてきたことがしっかり身についているのがよくわかります。

「田んぼの中のいっけんや」
これは、ちょっと気後れしました。
英語圏の子どもの歌なので、元歌を知らないと 譜面からでは軽妙な感じがつかめないのです。
「これはやだ~」と言っているのを、
「まあそう言わず。ほら、ここに言葉(歌詞)が書いてあるでしょ。先生が弾いて歌うから、Cちゃんも一緒に歌ってよ」と誘導します。
「えー。10番まであるのー。」
「そう。最後のところは『ハイホー、ザ・デリオー、おひゃくしょうや』って歌ってね」と歌詞を指示して、先生は弾むようなリズムで弾きながら歌い始めます。

田んぼの中のおひゃくしょうや、
ハイホー、ザ・デリオー、おひゃくしょうや

最初はしぶしぶ、先生について歌い始めたCちゃんも、歌が進むにつれて お嫁さん、赤ちゃん、ばあや、犬・・・と増えていく登場人物に だんだん興味をひかれて、歌も元気になっていきます。
最後の「そのチーズはなにもしない」のオチには大笑いです。
歌い終わって、曲の楽しいリズムもすっかり覚え、元気よく弾くことができました。

そして、Cちゃんもまた、「ビッグベン」&ペダルの音色を体験し、魅了されたようです。
レッスンの終わりに 次のSちゃん(中2)が来たら
「Sちゃんに『キンコンカンコン』聴いてもらう」と言って ご披露したのです。
Sちゃんから「じょうず!」とほめてもらって、嬉しそうにはにかんだCちゃんの顔。

こうして、知らない歌、知らない曲も、がんばって取り組めばとっても素敵な音楽になるんだ、ということを、小さい生徒のみんなに知ってもらいたいです。