Mちゃん(中2):
あさってから学年末テストだというのに、今日も休まずレッスンに来ました。
「これ、弾いてみた…」と持ってきたのは、前に「ヒガシマルうどん」やなんかと一緒にあげた「8小節ミニミニ楽譜」の中のひとつ≪雪は踊っているの冒頭≫です。
ホホゥ、これをやってみたか♪
いいねいいね。さっそくやろう。
「雪は踊っている」は、フランス近代の作曲家 ドビュッシーの「子供の領分」という曲集の中に入っています。
真っ白な粉雪が舞う 幻想的な情景が目に浮かぶような、ヒバリ先生の大好きな曲。
中間部は困難だけど、できたら 冒頭だけでも、みんなにちょこっと体験してもらいたい….
そう思って「8小節ミニミニ楽譜」に入れてみました。
「YouTubeで見たら すごい難しそうだったけど、ここだけなら弾けるかも…」
Mちゃんはそう言って、ゆっくり弾いてみています。
右手と左手が交互に1音ずつ打ち合う、今までやったことのないスタイルの曲は新鮮で、音符もわかりやすく「これ、おもしろい!」と、喜んで弾いています。
「うまいうまい!その調子。もうちょっと速く弾いてごらんよ」
とテンポを上げます。
「これは、目の前を雪がふわふわふわふわって舞い踊る感じだから、軽ーく弾いてね。ほら、ここに ppp って書いてある。これ、なんて読むんだ?!」
先生に質問されて、Mちゃん
「えーと、えーと、意味はわかるんだけど…すごく弱く、ってことですよね? うーん、なんかを2つ言うような…」
そうそう。がんばれ。
「ピアニッシモシモ?!」
残念〜 ( ;^O^)
答えは ピアニッシシモ、でした。
その ピアニッシシモで、軽やかに舞い踊る雪を表現します。
Mちゃん、もらった8小節の冒頭が弾けるようになり、
「弾けたら、なんか続きも弾いてみたいような…」
そうこなくっちゃ!
「弾いてみたくなるよね?!じゃ続きもあげるよ」
先生は、続きの楽譜もあげました。
そして 中間部は難しいけど、最後の方には また最初と同じメロディーが出てきて、ゆるやかに終わっていくから、最初と最後の部分を続けて弾くのはどう?と提案しました。
これなら、まもなく受験生ののMちゃんでも、無理のない範囲でドビュッシーの世界をちょっぴり味わうことができます。
「最後は こんなのだよ!」
と、YouTubeを見せたりお手本を弾いたりしながら、Mちゃんもがんばって弾き、結局レッスン時間全部、ドビュッシーで遊んでしまいました…
でも、いいのさっ
指の練習も たっぷりできたしね。
充実したレッスンができたんだから。