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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

悲愴3楽章のコラールはフラッシュ・モブに似てる

2020年10月30日 | クラシック曲

Mちゃん(高3):

Rちゃんの「WAになって踊ろう」のキーボード伴奏をした後は、自分の曲、ベートーヴェンのソナタ「悲愴」の第三楽章のレッスンです。

ヒバリ教室の高校生は月3回レッスン。

Mちゃんは月初めに来てから2週間開いて、今日が今月3回目のレッスンです。

「テストがあったりしたから、ピアノ久しぶり・・・忘れてるかも」

ちょっと自信ナシの発言でしたが、弾いてみたら、前回注意した「ブッキラボーな音」が見事に変身し、ふんわりとまろやかな音で弾けるようになっていてびっくりです。

フレーズが大切に歌われ、ふっくらとしたまろやかな音、細部まで気を配ったフレーズの処理など、まさに先週めざした「大人の女の音」に近づいてる!

やわらかさだけではなく、細かなスケールや和音などもキッパリときれいに弾けています。

いつこんなに練習したの?!と聞きたくなるような上達でした。

今日は、その中で、一部分だけ異質なスタイルでできている「コラール風」な部分を、もう一度レッスンしてみました。

「この部分、一番はじめはすごくシンプル。オーケストラの中の、一人か二人の・・・そうね、クラリネット奏者とか・・・が吹き始める感じ。続いて、それに応えて少し高音の音で他の(ホルンとか?)楽器が参入してくる。次を見て。もっとたくさんの楽器が入って、音が広がってくるよ。そして最後は、バイオリン群や管楽器群、オーケストラ全体が一斉に演奏し始める感じ。」

そう言いながら、先生が徐々に膨らむオーケストラのイメージを再現していきます。

「フラッシュ・モブって知ってる?結婚式でバカな踊り踊ったりするんじゃなく、街頭でいきなり音楽が始まっていくみたいな」

「ああ、知ってます。見たことある。」

「あんな感じよ。たった一人の奏者から、だんだん人が増えて、最後はオーケストラ全員が弾いてる」

「うんうん」

「そんな風に弾くのよ!」

「うわあ~、オーケストラ苦手!無理~」

オーケストラ全体って、だいたい100人近くの人がいるよね。

それを全部一人で表現しようっていうんだから、そりゃ大変だ。

そうなのです。ピアノは、オーケストラ全体=100人の音を、たった一人で表現することができる、神楽器なのです。

考えると大変だけど、指揮者になったつもりでがんばろう。

それこそがピアノのすばらしいところなんだから。

HP HIBARIピアノ教室 

Youtube HIBARI PIANO CLASS

 

 

 


難しい曲もがんばって覚えようね

2020年10月30日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小4):

今年の発表会では、合奏や連弾で活躍する曲が増えました。

「最初にこれやりたい」

鉄琴が準備されているのを見て言いました。

鉄琴は、オープニングの「ウィンター・ワンダーランド」で弾きます。

さっそく練習用音源をかけてそれに合わせ、一回でじょうずにできました。

「じゃあ、自分の曲やろう。『パイレーツ・オブ・カリビアン』もう一息だから、がんばって覚えなきゃね?」と先生にうながされて、ようやく楽譜を広げます。

Rちゃん、込み入った楽譜を読んだり弾けないところを苦労して弾いたりするよりも、もう弾ける上手な曲や簡単でたのしい合奏のパートを弾く方が好きなんだよね・・・

ま、みんなそうだけどね。

しぶしぶ弾き始めた「パイレーツ・オブ・カリビアン」ですが、なんだー、弾いたら半分以上暗譜してるし、音もスラスラいい音で弾けてるじゃないか。

「上手じゃない。そんなら、今日は前の続きにいくよ」

こうして、毎週少しずつ進めて、もう少しで最後まで届きそうです。

そのあと、Mちゃん(高1)に少し早くきてもらったので、一緒に「WAになって踊ろう」をアンサンブルしました。

この曲は暗譜もほとんどできているし、指もよく動き、楽勝!という感じで弾けています。

なんだかんだ言っても、Rちゃんは去年よりずいぶんバージョンアップしていることがよくわかります。

あとは、簡単な方へ逃げずに、困難に立ち向かう勇気があったら、もうひとつ大人なんだけどなー と思うヒバリ先生であった。