HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

パイレーツ・オブ・カリビアンできあがりー\(^o^)/

2013年11月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Aちゃん(中2):
秋になってからずっと練習してきた、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」から「彼こそが海賊」が ついに完成しました!

始めから終わりまで、分厚い和音の連続、速いテンポ、加えて変格拍子。
とってもとっても難しい曲だと思います。
特に、女の子の手で、フォルテで厚い和音を叩き続けるのは ものすごく負担です。
でもAちゃんは、比較的しっかりと大きい、しかもよく拡がる手を持っているので、この過酷な曲を「好き!」という熱い気持ちを動力として みごと弾きこなしました。
最後の方は、練習量が多い最初の方に比べて不安要素もあったようですが、
「まちがえても音が抜けてもいいから、最初から同じテンポでガンガンいくように」とのアドバイスを守り、思い切って弾ききりました。

ふうー。
がんばった・・・

「やったね。せっかく、こんなに上手に弾けるようになったんだから、忘れないようにね。レパートリーとしていつでも弾けるようにしておこうね」
と言うと、Aちゃんは
「『私たち』も、今でも弾ける」と言うのです。
「私たち」は、夏休みの発表会で弾いた曲で、その後は1度もレッスンはしていません。
「ほんと!?」
「うん、弾ける」
じゃ聴かせて、とリクエストし、Aちゃんは「私たち」を弾いてくれました。
その音色は豊かで ピアノがのびのびと「鳴って」いて、びっくり。
夏に弾いたときより今日の方が、ずっと素敵に弾けている!

Aちゃん、発表会の後もずっと、楽しんでこの曲を弾いていたんだね。

「じゃ、これでレパートリーが2曲になったんだね。『私たち』と『パイレーツ』と」
うん、と嬉しそうにうなずいたAちゃん、来週からは再び西野カナがいいな、とのことで「さよなら」を練習始めます。

ハイドンソナタホ短調

2013年11月27日 | クラシック曲
Hさん(大人):
ハイドンのソナタ(ホ短調)の第一楽章が、最後まで弾けるようになりました。
冒頭、いきなり鋭く始まる左手のフレーズと、右手が掛け合いのように絡み合いながら、緊迫した曲調が高まっていきます。
右手のフレーズは、ほとんど 第一拍目が休符、という Hさんの苦手なパターンなのですが、その「空虚」な八分休符が、緊迫感をより一層高めているので、効果的に弾くにはぜひともこのリズムをマスターしていただきたいところです。

これまでのレッスンで「フレーズが短いので、すぐ出番が来ます。左手・右手どちらも、すぐに出られるように用意しておいて」と伝えてきました。
左手の最後の音と同時に右手を上げ、間髪を入れず打鍵しなければなりません。
聴いている人もドキドキする流れですが、弾く人も 一瞬も気を抜くことができず緊張の連続になります。

でも、Hさんは本当によく練習していて、このドラマティックなソナタ楽章を、最後まで暗譜で弾いているのです。
これまであまり弾いたことのない、荒々しくテンポも速い曲。
暗譜も大変だと思うのですが、いつも暗譜してレッスンに臨むHさんはすごいですね。
テンポも随分速く弾けるようになり、私としては新しいHさんのチャームポイントを見せていただくような気持ちです。
もう、細部はできています。
あとは、繰り返し何度も何度も弾いて、不安なくのびのびと曲を弾き進められるように。
完成は目前です!

ブルクミュラー「心配」

2013年11月26日 | ブルクミュラー
Tちゃん(小6):
ハープ仕立ての「結婚行進曲」が出来上がり、今週は「ブルクミュラー」にもどって「心配」です。
冒頭は 左手のするどい和音のきざみに乗せ、右手が切迫した短調の短いフレーズの連続で、不安感がおそってくるようなメロディーです。
中間部になり、リズムは同じですが調整が 平行調のト長調に転調され、不安もやわらいだ感じになりますが、それもつかの間。
また冒頭の不安なメロディーが戻ってきて、不安な気持ちが解決されないまま どーんと心は沈み込んで終わります。(-_-;)

先週、この曲を与えるまえに 先生が一度弾いて聴かせておきました。
聴いたTちゃんは
「うわ、ほんとに『心配』って感じだ」
「そうだね。『あー、明日テストだ。どうしよう。悪い点とったら怒られる・・・』」といいながら弾きます。
中間部にきて「『でも、まあ何とかなるか。そんな難しい問題出ないかもしれないしさ。ま、明日のことは気にせず遊んじゃえ~』」
再び短調になり「でもやっぱり、遊んで家に帰ったあとは心配が押し寄せてくる。『どうしよう。勉強してない。心配・・・』って眠れない」
・・・ジャーン(落ち込む音)

「あははー、ホントにそんな感じだ」と笑ってたTちゃんだけど、イメージ作りがスムーズに出来たか、今日は最初のレッスンなのに、もう最後までちゃんと弾きこなしてあってすごい!
指使いとタッチを少しチェックした程度で、来週は仕上げて次の曲に進めるね、ということになりました。

Tちゃんは、ブルクミュラーと「名曲全集」を1曲ずつ交互にやっていて、今回ブルクミュラーが終わったあとは、憧れの「アルプスの夕映え」をやろうね、と決めていました。
でも? と、ふと先生は考えました。
来週はもう12月になります。
12月生まれのTちゃんには、お誕生日があったりクリスマスがあったりと、特別楽しみな12月。
ブルクミュラーで、今 弾いている「心配」の次の曲は「アベマリア」なのです。

「次は『アベマリア』なんだ。せっかくクリスマスだから、もしこの曲好きなら、「アルプスの夕映え」の前にこれをやらない?」
先生が弾いてあげると、Tちゃんは
「ああ、この曲好き・・・すごくきれい。こっちを弾きたい」とうっとりした様子です。
だよね。きっと、Tちゃん「アベマリア」好きだと思ったんだ。
じゃ、来週「心配」が終わったら、「アベマリア」をやろう、ということで決まりです。

びりとブッチィーのクラウニングシアター

2013年11月17日 | その他日記
毎年この時期に行われる 世田谷区の「こども劇場」主催のイベントを見にいってきました。
会場は近くの小学校の体育館です。

今年のパフォーマーは「YEN TOWN FOOLs 」というクラウン(道化師)の二人組ユニットです。
キャラクターは「びり」と「ブッチィー」。

山高帽に赤い鼻、ダブダブのズボン、ぼろっちいジャケットと、正統派の「クラウンスタイル」の二人。
その芸はというと・・・
しなやかな身のこなしのパントマイムやアクロバットやジャグリング、軽やかなダンス、それにトランペットやウクレレ、ドラムなどの楽器も演奏し 歌も歌える、それはそれはすばらしい、ほんまもんのクラウンでしたよ!
やっぱクラウンはすごい!
すごい芸術でした!

もちろんドタバタ芝居や大騒ぎもするので、見物の子どもたちは大喜びでした。
失敗ばっかりして うまく服を着ることができないクラウンに、客席から
「そっち引っ張るんだよ!」
「そこにあるよ!」などと教えたり、
チョコレートが食べたいのにだまされて チョコをもらうことができないクラウンに
「そっちの手だよ!」
「後ろ後ろ!」と大声援したり、客席は沸きに沸いていました。

小さい子どもたちには、今日のパフォーマンスの 真の価値まではわからなかったとおもうけど、本当にクォリティーの高い芸術は、小さな子どもから大人まで、みんなの心に響く感動を残したことと思います。
そして、笑いの陰にかくしたペーソスや感動、下積みの努力など、それこそが いつまでも余韻を残す本当の「すばらしさ」であると思います。

ハロウィンコンサートの反省

2013年11月17日 | レッスン日記(小中高生)
先月の末に、大人のための「チャティーハロウィンコンサート」が無事おわってから、もう1カ月近くもたちました。
ヒバリ教室の大人の生徒さんたちは、子どもたちと違って「月2」とかでレッスンに来てる人が大半なので、発表会やコンサートの反省も 大分あとになります・・・

今週は、キノパパさんとTさんが 発表会後 最初のレッスンがあり、遅ればせながら発表会を振り返り、今後への方向も考えました。

キノパパさん:今回出場した「生徒」の中では最年長だったキノパパさんですが、心はいつも 少年のように(少女のように)清らかです。
発表会にも何度も出演していますが、今回は 途中 最も盛り上がったクライマックスの部分でミスタッチをしてしまい、
「どうしようかと思いましたが、もうそこは捨てて先に進みました」とのことで、さすが長年の経験が落ち着いた対処を導いたようでアッパレです。
「それと、いつも頭の中が真っ白になってしまって 自分の音は耳に入らないのですが、今年は初めて、ほんの1~2小節ですが、ピアノの音色を聴くことができました」
キノパパさん、立派です。
年々、ピアノの音色にふくいくたる香気が増してきたキノパパ。
こうしてずっと、美しいピアノの音色を大切に育ててほしいです。

Tさん: 2度目の発表会だったのですが、去年より今年の方が、緊張の度合いが少なかったかも・・・とのことでした。
心に沁み込むような、切ないメロディーが好きというTさん、これまで自分で練習して弾いた曲、そしてこれから弾いてみたい曲など 曲目のリストがいっぱいあるようです。
今日は、そんなリストの中から、以前に自分で練習して弾いたという「風の谷のナウシカ」をワンポイントレッスンしました。
「ナウシカ」は、静かな荒涼とした谷に 吹き渡る風を思わせる曲。
淡々とした感じの中にも、絶えず繰り返すアルペジオや 民族音楽を彷彿とさせるようなリズムもあしらわれています。
それらを 絵を描くように立体的に表現するには、左手のしなやかな「アタック」と「リリース」、そしてそれをなめらかに導く「重心の移動」がものを言います。
なかなか身に着けるのは難しいけど、あこがれの美しい曲たちを弾くためにがんばりましょう。

追記: キノパパも、Tさんも、今年のソロの登場の仕方-「MCがしゃべってる間にスタンバイしちゃう」は 緊張が緩和されてとてもよかった、という感想でした。
来年もコレを採用することに決定。

アニメの曲の弾き方・ヒャダインのじょーじょーゆーじょー

2013年11月16日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子ちゃん(中2):
部活が入ってしまい、いつものレッスン時間に間に合わないので・・・と、わざわざ公衆電話から連絡くれて、夜7時からのレッスンになりました。
真っ暗になってしまうのに、休みにしないでちゃんとレッスンに来るのは感心です。

今Y子ちゃんがやっているのは、ソナチネアルバム6番の第三楽章「ロンド」と、Y子ちゃんが好きで「弾いてみたい」とWEBからダウンロードした、アニメ「日常」のテーマ曲「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」という曲です。
前にもちょっと書いたことがありますが、今「アニメの曲」というのはひとつのジャンルとなっていて、決して子ども用の幼いものではなく、曲調・テクニックともハイレベルなんですよ。

さて、Y子ちゃんですが、楽譜をゲットしたのはいいけれど、どうやって弾いたらいいのか見当がつかないようすです。
クラシックピアノでは ソナチネやソナタでも弾けるレベルのY子ちゃんなのに、一見シンプルに見える、このアニメの曲の弾き方にとまどっています。
耳から聞いて、好きだと思って楽譜をゲットしたんだから、曲はわかっているはず。
けれど、それを楽譜にしたものを見て弾こうとすると、右手と左手のどことどこが一緒になるのか、どのくらいのばして、どうつなげて弾いたらいいのか・・・
一応、楽譜通りに弾いてはきているのですが、どうもTVで聴いた曲とは ぜんぜん違って聞こえる・・・
何がいけないんだろう・・・

回答: ズバリ、こういったアニメの曲や ポップスの楽譜には、細かいニュアンスやタイミングが、いちいち書き込んでないからです。
クラシック曲では、楽譜を忠実に守って弾けば、その曲を再現することができます。
しかし、アニメやポップス、ジャズなどは、楽譜に四分音符が書いてあるからといって 忠実に8分音符の2倍の長さで弾くと なんかダサい演奏になってしまったりします。
楽譜には正確な音符は書かれていないのだ、ということを念頭に置いて、自分の耳と感覚を頼りに、頭の中に鳴っている音を再現すること。
そしてもう一つ、こういったリズムの曲は、機敏な重心の移動&素早いジャンプ、次の動作への準備、それらを休みなく繰り出していく、というのがコツです。


なんか目が回っちゃうけど、Y子ちゃん、ほんの少しずつ(2小節ぐらいずつ)感覚をつかみながら、進んでいこうね。

アルペジオの結婚行進曲

2013年11月11日 | クラシック曲
Tちゃん(小5):
先週、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」を、ハープのようなアルペジオスタイルで弾いたらどうだろう?!と思いつき、その形で練習してきました。
重厚な和音が 王様と女王様の結婚式にふさわしい「結婚行進曲」ですが、アルペジオで軽やかに弾いたスタイルは また違った雰囲気があって、妖精たちが飛び交う「真夏の夜の夢」には けっこう似合ってる感じです。

Tちゃんは、アルペジオがいつの間にかとても上手になっていて、粒のそろったハープのような音色をきれいに出していました。
成長したなー、と感じます。

来週は、この曲を仕上げます。

アンママさん サプライズでタンゴ♪

2013年11月10日 | その他日記
今日は、カフェ・アンサンブルさんの「創業28周年記念コンサート」に行ってきました。
駒場にある カフェ・アンサンブルさんは、毎年今頃、周年記念コンサートを開き、ファミリーの皆さんが演奏してくださるのです。

メインの演奏家は、MCも兼ねる チェリストの三男さんとその奥様(ヴァイオリニスト)、そしてピアノ伴奏の先生。
それから、アンママさんのメゾソプラノ歌曲です。
いつも、このご一家の演奏を聴いて、美味しいコーヒーとケーキをいただいて、それから最後におしゃべりとワインタイムがあって・・・と楽しいひと時なのですが。

 とてもおいしいコーヒーと、楽器柄の紙ナプキンに乗せてもらったクッキー。

今年は、ちょっとしたサプライズが。

コンサート目前にした昨日、アンママさんからお電話がありました。
「あのね、今回、息子たちは 後半でタンゴの曲をいろいろやるんですって。私はその前に、日本歌曲をいくつか歌うんだけど・・・秋の歌を選んでることもあって、私のだけがすごく地味なの。それで、あなたにお願いしたいことがあるんだけど」
「『恋心』やろうっていうんでしょ?!」
ヒバリはソッコーで返答しました。
「恋心」は、今年の9月に カフェ・アンサンブルで行われたアマチュアのための「みんなの音楽会」で、アンママさんが初めて挑戦したタンゴです。
その時ヒバリが伴奏を頼まれて弾いたのですが、「恋心」は思いがけず大絶賛を得て、アンママさんも新しい境地に目覚めた、記念すべき1曲なのです。
「そうなの~\(^o^)/ わかる?」
イタズラを見つかった少女のように笑うアンママさんって、実は80代なんですよ。
若いよね?! 

「サプライズで『恋心』を歌いたいの。プログラムにも載せてないし、息子たちにも秘密なの」と持ちかけられ、ヒバリもイタズラ大好きなので「やりましょうよ!(^_-)-☆」と約束したのが昨日です。
そして今日、出かけたファミリーコンサート。
カフェ・アンサンブルに着いて アンママさんと目が合ったので、そっと親指を立てて「OK!」サインを出すと、アンママさんもそっと「OK!」を出しました。

第一部は 息子さんたちのチェロ&ヴァイオリンで オペラ「カルメン」、「セヴィリアの理髪師」、「メリーウィドウ」など、数曲の管弦楽が演奏されました。
休憩のティータイムをはさんで、第二部は、アンママさんのメゾソプラノ独唱で始まります。山田耕筰作曲の日本歌曲を数曲歌ったあと、次は再び 息子さんたちのチェロ&ヴァイオリンでタンゴの数々を演奏します、と紹介したあと。いよいよです。
アンママさんが 突如サプライズを宣言しました。
「私もタンゴを一曲歌います♪」

アンママさんはこれまでファミリーコンサートでは、しっとりとした日本歌曲を中心に歌ってきたので、激しいリズムのタンゴなんて 誰も聞いたことがありません。
ヒバリがピアノを弾き、お客さんたちも始めて聴くアンママさんのタンゴ。
息子さんたちもお客さんたちも「おお~!」とどよめき、アンママさんのサプライズ・タンゴは大成功でした。\(^o^)/
「おもしろかったわね」
「またやりましょ!」
とても80代とは思えない、童女のような笑顔のアンママさん。
イタズラなら、またいつでも乗りますから。
というヒバリも、○○才とは思えないです。

映画「アンコール!」

2013年11月08日 | TV・映画・ステージなど
「ハロウィーンコンサート」が終わって、ちょっとホッと一息。
今年のコンサートは終わったし、そういえば、映画ってどんなのやってるかなあ。

そう思って、「下高井戸シネマ」のスケジュールを見てみたら、今 シネマ祭りかなんかで、名作が次々と上映されてるんだった。
しまった、スケジュールチェックしない間に「ロシュフールの恋人たち」も「卒業」も終わっちゃったじゃん。
残念。
その中で、「アンコール!」という映画が 今日まで上映、というのを発見。
これは去年ごろロードショーだったのかなあ。
新聞や ネットの情報で、病気でコーラスの練習に行けなくなった奥さんの代わりに、頑固じじいのご主人が合唱団に参加して歌う、といったような内容だと記憶してました。
音楽やコーラスの映画ではあるし、レビューもなかなかいい評価だったので、見てみたいかな・・・と思ってるうちに、忙しさに紛れてのがしてしまっていました。

今日の11時からの上映が最後、というので、大急ぎで下高井戸まで行っちゃいました。
下北沢からだと、明大前で乗り換えて 家から20分ぐらいで映画館に着いちゃう近さです。
この「下高井戸シネマ」は、マンションの二階みたいなところにある小さな映画館ですが、ロードショーから降りた名作が次々と上映される、知る人ぞ知る上質な映画館です。

で、滑り込みで観ることができた「アンコール!」。
あらすじは、そんなに特別ということはなく どっちかといえばベタといえるかもしれませんが、主演男優・女優(テレンス・スタンプ&バネッサ・レッドグレイブ)のシブイ演技が光ります。
オリジナル・タイトルは「Sing For Marion(マリオンのために歌う)」で、マリオンというのはガンで亡くなる奥さんの名前です。
劇中、妻マリオンが 頑固じじいの夫アーサーのためにソロで歌う「True Colours(本当の色)」、合唱団の仲間たちが 病気で練習に参加できなくなったマリオンのために家の前に集まって歌う「You Are The Sunshine Of My Life(サンシャイン)」、そして夫アーサーが、今は亡き妻マリオンのために歌う「The Most Beautiful Girl(一番かわいい娘)」「How Do You Speak To An Angel(天使にどうやって話しかける)」「Lullabye(子守歌)」など、スティービー・ワンダー・シンディ・ローバー、ビリー・ジョエルなど往年に歌われた名曲の数々が、またちがった解釈・ちがった歌い方で歌われ、どれもすばらしいです。

合唱団のメンバーたちが歌うコーラスも、ほのぼのとしてノリノリで、嬉しくなります。
朝の 無い時間の中、駆けつけて観て、よかったです。

哀れな人々・転調がんばろう♪

2013年11月07日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小4):
「リトルマーメイド」の中の「哀れな人々」という歌がお気に入りで、難しい楽譜にもかかわらず がんばって弾いています。
譜読み、指使いなど すごく努力して、ようやく半分くらいまで弾けるようになりました。
ところが・・・なんという無情でしょう。
この半分くらいのところで、楽譜はいきなり転調して、半音上げられているのです。

これまでがんばってきた部分は ハ短調でした。
♭が3つついているので、とてもとても大変なのを苦労して、ここまで弾いてきたのです。
それが、次の小節からは ニ短調で弾かなければなりません。

今まで弾いてきた音符も、指使いも、次の小節からはひとつも生かされず、また新たに、ニ短調の譜読みをして、指使いを覚えていかなければならないのです。
「でもね、Sちゃん。今まで♭3つだったのが、次からは♭1つになるんだよ。音符も、手も、楽になるんだよ」
「メロディーだって、今までに弾いたのとおんなじなんだから。音符が変わっても、知ってるメロディーなんだからわかりやすいよ」
こういって、先生は気持ちを引き立てようとするのですが、
「難しい・・・」と思ってしまったSちゃんの気持ちは、なかなか元気に取り組もう!という方向にエンジンがかかりませんでした。

2週間ぐらい、そうして遅々としていたので、今日はちょっと強引に、
「がんばって続きを弾いてごらん」と レッスンの場で弾かせてみました。
最初の1ブロックを、励ましながら何とか弾くと、次からは 同じメロディーがしょっちゅう出てきたり、伴奏の和音も同じものが繰り返し出てきたりしているのが分かり、だんだんと安心して弾けるようになってきました。
そして、とうとう、最後のフィニッシュまで無事にたどり着くことができたのです。

「できたじゃない?!」
Sちゃんは、達成感いっぱいの顔でうなずきました。
「もう、一人で来週まで練習してこれるね?」
Sちゃんはもう一度、力強くうなずきました。

これで大丈夫。
来週はきっと、自信持って最後まで弾く、Sちゃんの演奏が聴けると思います。

ブルース入り・おどるポンポコリン♪

2013年11月07日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M4ちゃん(小3):
子どものポップスの本を使って、耳なじんだ曲を ピアニスティックなアレンジで弾く練習をしています。
先週、「君をのせて」が仕上がって、さて、次は何の曲にする?となった時、なかなか自分で曲が決められなかったので、先生が
「じゃ、先生が 本をパラパラやってるから、M4ちゃんが『ストップ!』って言って。その時のページの曲にしよう」と言いました。
そして、パラパラ→ストップ! で 決まった曲が「おどるポンポコリン」だったのでした。(^○^)

今日は「ポンポコリン」最初のレッスン。
「ここのところまでやってきた」とM4ちゃんが指さしたのは、最初の1コーラスの終わりまでです。
この楽譜集は、歌を1コーラスなり繰り返して2コーラスなり弾いたあとに、間奏というか インスト演奏、みたいなアレンジがつけられていて、なかなか凝ってるのです。
M4ちゃんが予習してきたのは、その「インスト部分」の前まで、ということなので、順当な練習量であります。
イントロを弾いて、メロディーに伴奏をつけて、そして弾き方のタッチやニュアンスなどを少しチェックしたりアドバイスしたりして、今日のレッスン部分は終了しました。

来週も、今日やったところの復習をしてくる、ということで、まだ先には進まなくていいよ、となったのですが。
この中間部のインスト演奏って、どんなメロディーがはめ込まれてるんだろ?
「ちょっと見せて。どんなのか、弾いてみるね」
先生が M4ちゃんに替わってピアノの前に座り、初めて見る その「インスト部分」を弾いてみたら・・・
なんと!
「ブルース」だったんだよ!(@o@)
ブルースっていうのは、ジャズのひとつのスタイルで、12小節から成り、CもGもFも全部7thコードにして、メロディーにも♭いっぱいの「ブルーノート」がふんだんに使われてる・・・というもの。
「うっひゃー。M4ちゃん、これ、発表会のとき、ゲストの人たちがバンドで弾いてるような、すっごいかっこいい曲だよ」とM4ちゃんに教えると、M4ちゃんは びっくりしたような、とまどったような、でもかっこよくてうれしい、といったような、いっぱい入り混じった顔で笑いました。
よーし、せっかく引き当てた「ブルース入り・おどるポンポコリン」。
この機会に、がんばってブルース、弾こうじゃないか。

10人のインディアン

2013年11月07日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年長):
この間から、高いドのポジションで弾く「ゆかいなまきば」を弾いています。
一気に音符の範囲が広がり、手のポジションも変わるので、けっこう高いハードルを越えなければなりません。

前回は、「ドドドソララソー」の部分のみHちゃんが両手で弾き、そのほかの部分は先生が弾いて、交代交代に楽譜を埋めました。
来週は 弾く場所を交代しようね、と言っていたのですが、今日、一回先週と同じパート担当で弾いたあと、
「じゃ、場所を交代しようか?」と言うと Hちゃんは一人で、全部のパートを懸命に弾いてしまったではありませんか。
真剣に音符を見ながら、右手の位置、指番号、左手の位置、指番号、そして両方のリズム・・・などを一生懸命 確認して、着々と弾いていき・・・
とうとう最後まで、全部両手で弾きました。

次は「10人のインディアン」に進みます。
左手が重音になって リズムをきざんでいくので、最初 譜面を見たときは「むずかしそう!」と気おくれしたようなHちゃんでしたが、実際に楽譜の通りに弾いてみると、思いがけず簡単に弾けて、しかも迫力があるので気に入ったようです。
来週、これを宿題、ということにしました。

結婚行進曲・ハープスタイル♪

2013年11月05日 | クラシック曲
Tちゃん(小6):
メンデルスゾーンの「結婚行進曲」を練習しています。
最初の「パパパパ~ン! パパパパ~ン!」というファンファーレの部分はだれでも知っていると思うけど、結婚式でのBGMとか、CMでとか、ドラマの中で、とかで耳にするくらいで、ちゃんとした演奏を聴いたことのある人は、そんなにはいないんじゃないかな?
また、もとは「真夏の夜の夢」というシェークスピア原作の戯曲のための序曲として作られた曲、と知らない人も多いんじゃないかな?
そう思ったので、今日はTちゃんに、「真夏の夜の夢」と その中の結婚行進曲について説明しました。

「この『結婚行進曲』は、シェークスピアの作った『真夏の夜の夢』っていう芝居の中で、妖精の王さまと女王さまの結婚式の時の音楽なんだよ」
「えっ、そうなの?!」
「ほら、ここにあるかもしれないから探してみよう」

先生はI-PADを開いて、YOUTUBEで検索してみました。
「ほらっ、いっぱい動画あるけど・・・大体はオーケストラの動画だね・・・あ、ほら、ここにある。なんか昔の絵だけど」と、開いたのは 昔のルネッサンス絵画みたいな情景画です。
「ほら、この妖精の王さまオヴェロンと、女王のタイタニアの結婚式の絵よ。妖精だから、羽が生えてる」
「ほんとだ、妖精だ」
「周りで寝てるのは、村の人間たち。この人たちのまぶたに『惚れ薬』を塗って、最後はめでたしめでたしになるのよ」
と、二人で絵画を鑑賞しながら、バックに流れるオーケストラを聴きます。
「最初はラッパで、盛大にパパパパ~ン、ってやるね。次のジャーンジャージャジャジャーンの所には、太鼓がトレモロで入ってるよ。よく聴いてみて」
「あ、聞える」
そうして、今度はオーケストラの演奏の動画を見てみます。
さっきの勇壮なラッパの トランペット、そしてトレモロが華やかなティンパニ、迫力満点などの実際の演奏を見て、「こういう音をピアノで表現するように弾くんだよ」とイメージをつかみます。
「あ、ハープのビデオもある」とTちゃんが一覧から見つけたので、
「どれどれ、どんな演奏だろう」と見てみると、さっきの勇壮なウェディングマーチとは趣が違って、ハープ特有のアルペジオをふんだんに使って演奏されるウェディングマーチは、なかなか素敵でした。

「そうだ!この形で演奏するのもいいかも!」
先生は たちまちひらめいて、ピアノに向かい、今聴いたハープのスタイルを再現しながら、ウェディングマーチを弾いてみました。
「うわあ、きれい~」Tちゃんも感動しています。
「ねー、コレいいよね?! じゃ、Tちゃんの『ウェディングマーチ』は、このスタイルで弾く、ってことにしよう」

さっそく新しい方針が決まり、来週は 分厚い和音を全部アルペジオにして、ハープのように弾いてくる、というのが宿題になりました。

Tちゃんバージョンの「結婚行進曲」。
楽しみだ~♪