HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

古典曲もポップスも

2011年08月29日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):
「バッハのメヌエット」「四季より・春」の2曲を、発表会で弾くために練習しています。
「メヌエット」は、耳になじんでいるということも手伝って、右手のメロディーは早くに弾けるようになりました。
今、それに左手パートを、少しずつ弾き進めて 合わせています。
小学校低学年には、複音楽であるバッハの曲は弾きにくいと思いますが、Sちゃんは、わからない音はちゃんと五線を数え、
「えーと・・・これがファだから・・・この音は、そこからファ・ミ・レ・ド・・・って下がって、ラだ!」などと、しんどい音取りを 辛抱強くこなしています。
そして、毎週8小節ぐらいずつ、「じゃ、つぎはここまで宿題!」と決め、エンピツで「ここまで」と書き込み、きちんと練習してきています。
若いに似合わず(?)よくできたお子です。
月曜日にレッスンに来るのはSちゃん一人だけなので、発表会のパートナーがいなくて可哀想だったのですが、それも中学生のMちゃんとのコンビが成立し、めでたしでした。
アカデミックな古典、そして楽しいポップスを生徒同士でと、両方とも楽しんでほしいです♪

打てば響く!ノリ感よしMちゃん♪

2011年08月29日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
先週のレッスン日、大雨&嵐となってしまったため、今日にレッスンを振り替えました。
自分の発表会の曲「ショパン・別れのワルツ」は、練習できてないのが見え見えでおこられました。
「ちゃんと譜面みて!・・・メガネは?」
「あ、わすれた」
「そういえば、今日の新聞に『新幹線の運転手が、メガネかけずに40分運転してから気づいて大騒ぎになった』ってニュース出てたよね!」
「だってねー!信じられないよね」
「バカだねー
「あははー
と二人で大受けしてから、
「でも、それとおんなじじゃん!ピアノレッスンに来るのにメガネ忘れるなんて言語道断だ!」と、もう一回おこられたのでした。

しかしそのあと、Mちゃんは株を上げました。
今日、Mちゃんが急に来ることになって、先生はフト思いついたのでした。
発表会の時に、月曜日レッスンのSちゃん(小2)だけ、連弾の相手がいないので、先生と連弾することにしたのでしたが・・・
そうだ、今日、MちゃんがSちゃんと顔を合わせることになるんだったら、Mちゃんに Sちゃんの伴奏してもらえないかな?
そう思って、大急ぎで Mちゃんにやってもらえそうな楽譜を作っておいたのです。

「Mちゃん、これ、ちょっと伴奏してみて」
と渡したのは、「オー・キャロル」というポップスです。
「えーっ、そんなすぐ弾けるかなあ」
「大丈夫。ほら、コードネーム書いてあるでしょ。Cのラウンドコードで、ロックンロールのリズムで、こんな感じよ。まえに『ダイアナ』とかでやったことあるでしょ」
「ああ、わかった。なつかしい~♪」
Mちゃんは、すぐにパッと弾きました。それに先生がメロディーを合わせ、やってきたSちゃんに聴かせて
「これを、Mちゃんに伴奏してもらって弾いたらどう?」と提案すると、Sちゃんも
「うん、いい」とうなずき、めでたく新しいユニット誕生の運びとなりました。

Mちゃん、すっかり頼もしくなったもんだ。
こんなふうに、コードだけ見て、「ラウンドコードのロックンロール」一言の打ち合わせで パッと合わせることができる・・・
そんな生徒になってくれるのが、私の理想なのです。
Mちゃんはもう、一人前に育ってきてる!
加えて、全員合奏の時に吹いてみて、と渡した 初めての「デジタルホーン」も吹きこなせそうで、ますますいい感じだ。
「じゃ、この楽器貸してあげるから、家で練習してみて。玄関に置いとくからね」
「わーい、帰ったらすぐやってみようっと\(^O^)/」
しかし、Mちゃんが帰ったあとの玄関には、ちゃーんとデジタルホーンが忘れてあった。
それを見て、私は「アホー、アホー」と鳴きました。。。

ハクエイ・キム 1stソロコンサート2011

2011年08月27日 | その他日記
ジャズピアニストの ハクエイ・キム氏のコンサートを聴きにいきました。
場所は 目黒パーシモンホールの小ホールです。
これまで、キム氏の演奏を何度か聴いたことがありますが、すべてコンボ演奏(ピアノ・ベース・ドラムとか、小編成のジャズ演奏)だったので、完全なソロ演奏は今回初めてです。
彼にとっても初のソロライブであったようでした。

キム氏は 若くてイケメンのジャズピアニストですよ~♪
でも、イケメンであること=彼の人気の理由ではありません。
それはほんのオマケで、彼のピアニズム、リズム感、センスなどはすばらしいです。

本日は オリジナル曲を中心に、ジャズのスタンダードなどを織り交ぜながら、終始たった一人で 2時間ほどのステージを堪能させてくれました
みなさんも 機会があったら聴いてみてね。

ノン・レガート&アルトリコーダーで 2学期スタート♪

2011年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小2):
2週間の夏休みがすんで、久しぶりのレッスンです。
「メヌエット」も「春」も、しっかり練習して 元気に弾いています。
とりわけ、「ノン・レガート奏法」を 先生に言われたとおりちゃんと守って、きちんと弾いていたので感心しました。

「ノン・レガート奏法」というのは、バロック時代のピアノ曲を弾くときにかかせない奏法です。
古典派やロマン派以降の曲のように メロディーやベース音をなめらかに弾かず、基本的に ひとつひとつの音を「レガートじゃない音」=「ノン・レガート」で弾くのです。
ピアノが夏休みになる前、ふつうに弾いてきて「もう弾けるの!」と自信をもっていたのに、「音を切って!」「ここも、ここも、ここも、全部ひとつひとつ切って!」とうるさく言われ、とまどっていたSちゃんなのです。
なんでそんなに切らなきゃいけないの、と思ったよね。ごめんね。
だけど、やっぱりバッハはバッハの、ビバルディはビバルディの曲らしく弾いてもらいたいから、あえて妥協せず うるさく言ったのでした。
Sちゃんが、夏休みの間に、そのタッチを克服してきてくれたので、とても嬉しかったです。
今日は、ビバルディの「春」を、Sちゃんの持っている楽譜に 少し音を書き込んで、ちょっぴりオリジナルに近い雰囲気になるようにしました。
ちょっとだけ難しくなるかもしれないけど、がんばってみてね。
Sちゃんなら大丈夫だよ。

バッハもビバルディも順調に弾けて、先生との連弾「メリー・ポピンズ」も練習して、Sちゃんの「ピアノの2学期」は順調にスタートしました。

教室では、夏休みが明けたので、そろそろ秋の発表会の準備を本格的に始めていくため、合奏に使うキーボードや、小物打楽器や、リコーダーなどが出してあります。
その中に「アルトリコーダー」が1本ありました。
いち早くそれを見つけたSちゃん、さっそく手にとって
「あっ、これなに?」
「リコーダーだよ」
「え~、大きーい・・・」
「アルトリコーダーだから。これ、中学生が使うリコーダーだから、大きいのよ。・・・ちがうって。望遠鏡じゃないんだから、のぞいたってダメだよ」
Sちゃんがアルトリコーダーを目に当ててのぞきこんでいる姿は、まるでマルコ・ポーロの「遠めがね」みたいだ。
「吹いてみていい?」
「マルコ・ポーロ」でも相当ツボだったけど、Sちゃんが大きなアルトリコーダーを「ぶお~♪」と吹いてみている姿は、まるで虚無僧(こむそう)が尺八吹いてるみたいで、先生はドツボにはまってしまいました
「なにがおかしいの~?」
「あの~、新宿駅とかで、着物きてこういう笛吹いてるおじさん見たことない? 頭にすっぽりアミかぶってさ、クズカゴみたいな」
と、よけいSちゃんを混乱に陥れる先生であった

下北沢一番街阿波踊り

2011年08月20日 | レッスン日記(小中高生)
今日は阿波踊りの2日目です。
きのうも今日も、一番街の端にある 行きつけのお寿司屋さん「味一」の特等席で 入り口の戸を開け放ち、阿波踊りを見物しました。
 鉦・太鼓のお囃子も大好き

 笛も独特の節回しです。

 踊りの合間に寿司やに呼び込まれて、ビールを一杯やる靴屋のおじさん。

 2年生のSちゃんが踊ってた。ちゃんとこっちをむいて手を振ってくれた。

2011年 阿波踊り・オープニングブラスバンド演奏

2011年08月20日 | 下北沢いろいろ
今年も、昨日・今日の二日間、近所の「一番街」で 二日間にわたる「下北沢一番街阿波踊り」が始まりました。
踊りは金・土の二日間で 夕方6:30~ですが、土曜日の今日は、昼の1時から、阿波踊りに先立っての「ブラスバンドパレード」があります。

   



演奏は、近くの「松蔭学園高校ブラスバンド部」の生徒さんたち。
「ブラジル」「君の瞳に恋してる」「コパカバーナ」など、元気なラテンナンバーを演奏しながら、一番街を練り歩きます。
今年は 歩きながら ときおりクルッと回ったりして、パフォーマンスも充実してきました

練習はゆっくり、スローモーションで♪

2011年08月20日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパさん(大人):
今年は、モーツァルトの すこしテンポのある曲が弾きたいです、というご本人の希望で、「ウィーンのソナチネ6番」第一楽章を練習しています。
このところ お仕事が忙しく、あまり練習できていないんです・・・と恐縮しながらのレッスン開始です。
真面目なキノパパは、弾き始めてすぐの場所でも、思ったように弾けないと何度も何度も弾き直して確認しています。
右手の指を、ダブルの音程で動かすところ・・・指が揃わず、なかなかうまくいきません。
また、右手・左手別々ならできるのですが、両手をいっしょに合わせると、それぞれの手に注意が行き届かず タイミングが合わなくなってしまいます。
「ダメだ・・・
キノパパは自分で自分にダメ出しをしながら、真剣に繰り返します。

そこで、いつも間違える部分を見つけ出し、その部分のエッセンスだけを取り出して、反復練習をくり返しました。
そして、そこができるようになったら、また新たな苦手部分をみつけて練習します。
こうして、少しずつ、少しずつ、苦手部分の修復をくり返し、全体につなげていくように練習してください、とアドバイスしました。
それから、キノパパはなぜつっかえてしまうかというと・・・
「テンポが早すぎる」からなのです。

大人の人は、どうしても 曲の完成スタイルを目指して 最初からそのイメージで弾いてしまいがちです。
子どもと違って、たくさんの曲を知っていますし、今練習している曲も、ベストな演奏のイメージが もうできているのです。
ところが、頭では音楽がわかっていても、指の動きがついていかないので、つっかえたり転んだりしてしまいます。
練習するときは、急がず、苦手なところがちゃんと弾ける速度に合わせて、全体をゆーっくりのテンポから、ていねいに弾いていくこと。そして、流れでなんとなく弾かず、一音一音、確認しながら、納得できるまできちんと弾くこと。
この2点がコツです。
ゆっくり弾くのは かえって弾きにくかったり、ボロが出てしまったりするものですが、そこをがまんして。
それが、正確な仕上がりの道ですよ~

成長楽しみです♪

2011年08月19日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(中1):
先週はピアノの夏休みだったので、2週間ぶりのレッスンです。
M3ちゃんの弾いた「アルプスの夕ばえ」を聴いて おどろき!
すごく上手になってる。

序奏の部分、そして最初のエピソード「A」の部分。
前回のレッスンのときと比べて、音にゆったりとした余裕があり、着実な和音とアルペジオ、落ち着いたリズム・・・
この前はいっしょうけんめい弾いていて、「中学1年生になりました!」という演奏だったけど、今日の演奏は 別人のように大人びて、まるでほんものの大人みたいでした。

と感心したのは、Aの終わりぐらいまで。
B、C、と進むにつれ、だんだん余裕がなくなり、テンポが落ち・・・
最後はやっぱり、「中学1年生になっちゃいました」という演奏でした。
でも、しょうがないよ。
BやCは、まだ練習して日が浅いんだから、完全にはできなくて当たり前だよ。
「上手になったねえ~! 練習してきたんだ?!」
「うん。練習してきた」
昔の、練習ぎらいだったM3ちゃんのことを思い出すと、感無量です。
最近、ほんとに大人になったな~、と思うM3ちゃん。
彼女の持っている、たくさんの「素敵」が、ここへきて次々と開花を始めているように思います。
この夏の、彼女の成長が楽しみです

楽譜は大事だけど、その前に

2011年08月18日 | 音楽のツボ
Mちゃん(中1):
夕方、バスケの部活が終わってからやってきました。
発表会に弾く、ショパンの「ワルツ69-1(別れのワルツ)」を練習しています。

くり返し現れる テーマとも言うべき「A」の部分は、大体おぼえて弾くことができるようになり、今月ぐらいからは、その続きの「B」の部分へと楽譜を進めています。

先生が 気をつけるポイントを示し「ここはこんな感じでやってごらん」と言うと、Mちゃんは数回楽譜を見ながら音を反芻し、そして鍵盤で弾くときには 楽譜を見ずに 読みとった曲を一生懸命に音にしています。
その姿には、全身を耳にして 音楽を再現しようとしているのが感じ取れます。

もちろん、子どものことですから、譜面の読み取りが甘かったり、音符の長さがあいまいだったりして、必ずしもきちんと楽譜が再現されてないことも しばしばあります。
事実、先生方は ほぼ100パーセント、「楽譜をしっかり見て弾きなさい」と言うはずですし。
しかし、楽譜に忠実であろうとする努力が最優先され、あたかもそれがピアノを弾く目的となってしまっては、本末転倒となりはしないでしょうか。

私は、感性のやわらかで豊かな子どもたちが、ピアノとの最初の出会いの段階で「ピアノ=勉強」と認識し それを固定観念としてしまうことを恐れます。
「美しいもの」「芸術」として まず音楽を感じ、表現することを、身をもって体験し 感じ取ってもらいたいと思っています。
もちろん、音大生であるとか、その準備段階の学生であるとかの場合は、徹底的に楽譜を深く読みとり、1つの音符、1拍のリズムにも細心の注意を払って分析していくことが大切です。
しかし、まだまだ初心者の子どもたちに、その譜読みをそのまま要求すると、それだけで時間もエネルギーもいっぱい・・・
音楽を表現するどころか、それを感じるところまでも行きつかないことも起こってきます。
それならばまず、音楽を感じることから先に・・・と、私は思っています。


「Mちゃん、Aの部分とBの部分が大体わかってきたね。来週は、AとB両方を、スラスラ弾けるように練習してきてね」
「ハイ!」
「Bの 躍動感のある感じは 元気よく弾けて、いいと思うんだけど、Aの、しっとりした部分がいまいち かわいげがないね~ ここ、何とかならんかね」
先生は、そう言って MちゃんのマネをしてAを弾いてみせました。
「ほら。なーんか、ボソーッとしてるっていうか、ソボクっていうかさ・・・なーんの色気もない」
「あはは、ほんとだ!」
Mちゃんは大受けです。
今度は、先生はしっとりと美しく、同じところを弾いてみました。
「ね?来週まで、ここの弾き方を、いろいろ工夫して やってみてね。何しろこの曲は、『別れのワルツ』って呼ばれてて、ショパンと、結ばれなかった恋人マリアとの悲しい恋の形見の曲なんだから」
「へー、そうなんだ」
「そうよ。結婚しようとしたんだけど、マリアの親に反対されてね。ショパンが別れに送ったこの曲を、マリアは箱に入れて、一生大切にしまっといたんだって」
「ショパンって、早く死んじゃったんだよね?」
「そう。39才でね。体弱かったし、お金ないし、それで親は反対したんだね」
「シューベルトも早く死んだよね?」
「シューベルトは31才よ。やっぱりお金ないし、病気でね」
「友だちたくさんいたけど、お金はなかったんだね」
「お金ないから、栄養状態悪くて病気になっちゃうんじゃない?病気になっても、医者にかかるお金もない」
「うわあ~・・・音楽家って、なんか悲しい話ばっかりだね」
「そんなんばっかだよ。体弱いし背は低いしさ。シューベルトもチビだし、ベートーヴェンは162センチぐらい、モーツァルトなんて155センチぐらいだったらしいよ。ベートーヴェンはチビの上にカオもまずくて首がないから、57才まで生きたけど、好きになった女性からはぜーんぶフられた」
「うわ~、悲しいね」
こんな調子で、レッスンの最後は「音楽家の悲しい話」で盛り上がったのでした。

リズ天やったよ♪♪♪

2011年08月13日 | その他日記
やっぱおもしろい~(^○^)(^○^)(^○^)

これまでのDSバージョンと同じテイストのゲームが ズラリと勢揃いして、まるで母校の学園祭かなんかに来てるみたいな気分。

なつかしい「喫茶店」もあり、しみじみしたマスターもいる

2人でできるようになってるゲームもあり、これはまだ試してないんですが、2人でやればもっと盛り上がるでしょう。
それと、DSとちがい テレビの大画面を見ながらやるので、人がやってる時にも つい一緒に「ド~ン、パッ。ドーンド、パッ」などとリズムを叫び、踊ってしまいます。
リズム好きな人は ぜったい気に入るよ。
やってね

駅前の喫茶店「シャノアール」

2011年08月13日 | 下北沢いろいろ
この10日間ほど ピアノのレッスンは休みなので、レッスン以外の話題がつづきます。

ヒバリの住んでる下北沢は、おしゃれな雑貨屋やカフェがいっぱいあり、音楽や演劇をやる若者が集まったり、ライブハウスがたくさんあったりと、元気&トレンディなイメージの街です。

そんな下北沢の、しかも駅の真ん前にあって、トレンディとは全く逆な レトロな喫茶店を発見しました。
その名は「シャノアール」。
1年ほど前 偶然入り、初めてその内部へ足を踏み入れた私はおどろいた!

下北沢に、こんなレトロなお店があったとは。
シャノアールに「カフェ」という呼び方は合いません。
ここはぜひとも「喫茶店」と言わなければ。

表にはメニューのサンプルが飾られ、その横の階段を降りて地下のお店のドアをあけると、そこには 昭和時代にタイムスリップしたかのような レトロな空間が広がっていたのでした。
広い!
あの狭い入り口の地下に、こんな広い世界が展開していたとは。
レザー張りの椅子、デコラのテーブル、白ワイシャツ&黒ズボンの 静かで礼儀正しいウェイター。
なんか、異世界に踏み入れたような、地下の「昭和ワールド」に迷いこんでしまったような。

「レトロテイストのカフェ」というものはたくさんあります。もちろん下北沢にも。
アンティークの家具や調度品、ほの暗い照明、こだわりのコーヒー。
でもそれは、あえて「レトロ」をねらったものなので、そういうお店に入っても、別におどろきはありません。
逆に、「レトロをねらった大変おしゃれでトレンディなお店」と思うからです。

だけど、シャノアールはちがうんだ・・・なんかね。
なーんもねらってなくて、ごく自然体に「街の喫茶店やってきました」というスタンスが、いつのまにか「昭和」のまま時間がとまってる・・・みたいな感じなのです。
はじめてこの“喫茶店”を訪れたのは冬のたそがれ時だったこともあって、不思議感もひとしお。
地上にでたら この喫茶店は消え失せて、もう二度と訪れることができないんじゃないか、などと思ってしまったのでした。

けれど 「シャノアール」は消えなかったので、今日もこうして、待ち合わせに利用したわけです。
「シャノアール」のアイスコーヒーは グラスがでかい!
いっぱい入ってる。
しかも、白ワイシャツのウェイターさんは、ミルクもガムシロップも 2つずつ添えてくれました。
これで330円です。

みなさん、下北沢の地下に、時間の止まった喫茶店「シャノアール」があります。
ぜひ訪れてみてください。

下北沢駅 北口下車、目の前のみずほ銀行の右側のビル B1Fです。

メキシコ音楽と料理の店 テピート♪

2011年08月12日 | 下北沢いろいろ
ヒバリの家から歩いて5分くらい、下北沢一番街に、テピートという メキシコ料理のレストランがあります。
3年前ぐらいに この場所にオープンしたお店ですが、今日初めていってみました。

お目当ては、メキシコ人のミュージシャン チューチョさんの演奏です。
78才で、ギターとメキシコアルパ(ハープ)を弾くチューチョさん。
一応、数日前に電話で席をリザーブしておきました。
演奏は7時半ぐらいからです、ということなので、7時ごろに、ドラマーのYくんを誘って 出かけていきました。

30人ぐらいで満席になりそうな こぢんまりとした店内は、たくさん飾られたメキシコの楽器やオーナメントなどが 暖かな色彩の間接照明に浮かび上がり、一歩入れば 気分はもうメキシカン

         


予約しておいたので、ステージの真ん前、かぶりつきのテーブルに案内された。やったー\(^O^)/

        

テキーラ・サンライズっていうカクテルとメキシコのビール「コロナ」、おつまみも頼んで、よしっ、聴く気まんまんだぞ。

ところが 演奏はいつまでたっても始まらず、カクテルをちびちび飲んでは 店内に流れるマリアッチのCDにリズムを取るのみ。
不安になって、
「あのー、演奏は何時からですか?」ときくと
「8時前ごろには・・・」という返事だった。
それからさらにカクテルを飲み、次々に届くお料理を食べ(とてもおいしい)、8時を10分くらい過ぎたころ、ついに演奏家チューチョがドアをあけてはいってきた! まってました!

彼は おもむろに ステージに飾ってあったギターを取って控え室に消え、ポロンポロンとチューニングしている様子・・・
しばらくして姿を現すと、今度はアルパ(ハープ)のチューニングを始めました。
ちなみに、アルパの弦は、全部で38本あるそうで、これをゆっくり、1本1本チューニングしていく姿を見ながら、この分じゃ演奏はまだまだなんだな と悟った我らであった。

予定よりきっちり1時間遅れたときです。
チューチョはすっくと立ち上がりました。
天井のスポットライトが、ばばばーん と付きました。
「コニチワ。チューチョデス」と チューチョが挨拶しました。
そして弾き始めたギター それに合わせての歌声


ああ、こんなすばらしいギター 初めて聴いたよ。
いかにも南米らしい、キレのある響きとリズム。
歌声は、78才とはとても思えない声量と美しい伸びのある響き。
「ラ・パロマ(鳩)」、「エストレリータ」、「ラ・クカラチャ」など、日本人にも耳慣れたメキシコ民謡を、すばらしいアレンジと演奏で聴かせてくれます。
きけば このチューチョという人は、往年のポップス界のさまざまな分野で王者と称されたミュージシャンたちと共演をしてきた 超大物なのだった。
ナット・キングコール、ハリー・ベラフォンテ、ペレス・プラード、カーメン・キャバレロなど、知ってる人がきいたらぶったまげるような大物だよ。
「キエンセラ」という有名なラテンの曲を、最初に録音したのは、誰あろうこのチューチョなのだそうだ。
そ、そんな大物の演奏を、こんなところで生で聴かせてもらっていいの?
しかも ミュージックチャージもなにもナシで?

ギターと歌があまりにもすばらしく、このまま永遠に聴いていたい、もう他の楽器など聴かなくていい・・・ぐらい感動してしまったヒバリなんだけど、チューチョはギターを置き、アルパの前に座りました。



今まで聴いたどのハープとも違ったスタイルで、ギターとはまた違ったすばらしさ
繊細なアルペジオ、そして左手で力強く刻むベース、それもオクターブ音の多用でいっそう幅が出た音色。
「コンドルは飛んでいく」「ゴッドファーザーのテーマ」など おなじみの曲の数々が、とても新鮮に響き渡り、白麻のスーツに全身を包み 白い帽子をバリッとかぶったチューチョには、まさに「ゴッドファーザー」の風格が感じられるのでした。

下北沢に こんなすごいスポットがあったなんてびっくりだ。
みなさん、一番街の「テピート」、ぜひ行って、体験してください。
音楽もお料理も 最上級ですよ


ステージが終わったら、奥さんと手をつないでサッサと帰っていくチューチョ。
らぶり~

都電荒川線めぐり

2011年08月11日 | その他日記
数日前に、TVで「都電荒川線めぐり」っていうのを見て なんかおもしろそうなので、ちょうどピアノも夏休みってことで、早速 実行に移しました。

まずは下北沢から小田急線で新宿に出て、JRに乗り換え 大塚まで。
そして都電の「大塚駅前」から、「一日乗車券」というのを買って、いよいよ出発です。

   一日乗車券は、400円で、何度でも乗り降りできます。


上の写真は、終点の「三ノ輪橋駅」。
線路際にバラがいっぱい咲いていました。

都電の車両は、今はとてもカラフルでかわいいです。
こんなのが一両だけで、いきなり路上のプラットホームにはいってきて、乗ったら「チンチン!」と鐘を鳴らして発車。わくわく。

      

「荒川遊園地前」で途中下車して、遊園地の中も歩きました。



平日は入園無料で、観覧車などの大型遊具こそ動いてないけど、動物園や子ども遊具、豆汽車などもあって、なかなかおもしろい遊園地でした。

 ヤギたち。

 園内に展示されている車両。

 都電ミニ資料館。

再度都電に乗り、終点の三ノ輪橋で降りて、下町風の商店街でお総菜とかを買って帰り、ビールのつまみにしました。
暑い日だったけど、風情があっておもしろい「都電の旅」でした。  

\(^O^)/買ったぞー♪

2011年08月09日 | その他日記
Wiiソフト「みんなのリズム天国」を ついに買った
音楽やる人、とりわけポップス・ジャズなど リズム系の人には最高におもしろいこのゲーム。

ヒバリはDSカセット版の「リズム天国」

その後続で SDカードバージョン「リズム天国ゴールド」

みんな持ってるぞ。
今度のWii版は、やってる人だけじゃなく まわりで見てる人も一緒に踊ったり歌ったりできる ごきげんなゲームになってるらしい。

やってみたらまたUPするね!

なんでまちがえるのか? それが大事

2011年08月05日 | 音符・楽譜・テクニック
M3ちゃん(中1):
「アルプスの夕ばえ」、大分なめらかに弾けるようになってきました。
M3ちゃんは音楽をつかむ能力が高いので、一旦「わかった」と思うと、とてもなめらかな音で弾くことができるのです。
そこにいくまで、楽譜から内容をつかんでいくのが、どっちかというと苦手なのかな・・・
いやいや、それでも、充分に読譜力もあるM3ちゃんです。
内容を間違いなく把握するまでにミスが多いのは、「読めない」せいではなく「早とちり」が多いからです。
例えば 最初のテーマ部分、メロディーが「レレレレー ドシ シララー、ソソソソー、ファミレー」となるのですが、最初の段階でなんとなく「ソソソソー」の部分を「ミミミミー」と思ってしまったら なかなか直らない。
最近ようやく、「ソソソソー」のメロディーが定着して、余裕が出てきたところです。
けれど こうなるのも、音楽センスとカンが良いせいなのです。
「レレレレー」ときたら「ミミミミー」と進む・・・というのは、メロディーの常套句のようなもので、自然というか当然の流れです。
M3ちゃんは、楽譜を見て弾きながら、無意識に曲の流れを予想して弾いているのです。
これは、とても大事であり、またたいへん高い能力であります。
ただ、実際は、自分の予想と譜面の結果を、瞬時に判断しながら、楽譜を読みとって弾いていくことになりますが、M3ちゃんの場合 そちらの熟練度がいまいちなので、予想をそのまま音にしてしまい、ヤマカンだけが一人歩きしている結果、無駄に修正の手間がかかる、というなりゆきになっています。
まあ、それも成長の過程です。
読み違いは多々あるけど、とても興味深い間違え方なので、よいレッスンになっていると、ヒバリ先生は見ています。

生徒は楽譜を いろいろ間違えますが、一概に「違ってます!」「よく見て!」などというのではなく、
一人一人の生徒が、どこをどう間違って弾いたか、そしてそれは何が原因なのか、そのことが大事です。
そういう意味で、ヒバリ先生は、みんなに、大いに間違って弾いてもらいたいと期待しているので(?)
みんな、間違いを恐れず、伸び伸びと弾いてくれたまえ。

たぶん、間違って弾いてるからといって、おこられることはありません。
大笑いされることは、めちゃめちゃありますが。