下北沢一番街。
全長300メートル位、幅といえば車1台通るのがやっと、というミクロな世界ですが、ここには 他では見られないグローバルな世界が詰め込まれています。
今夜は、先日の『豆まきスポット』とは反対側の端っこ、踏切ぎわにある沖縄料理の店「ネバーネバーランド」へ インドの太鼓『タブラ』と三味線、それに オーストラリアの管楽器『ディジュリデュー』のコラボレーションを聴きにいきました。
『タブラ』については、「コンサートの写真(大人編)」のページでも紹介しています。
大小2つの、ボンゴみたいな太鼓なのですが、その音色の多彩なこと!(@o@)
演奏するのは インドのチャンドラさんです。
手の平、指の腹、指先、いろんな部分を使い、また奏法も、スナップを効かせて打ったり ピアニストみたいに指先で連打したり こすったり、中央を打ったり縁を打ったり、色とりどりの音色を一人の演奏者が打ち出すのです。
バスドラムみたいなダン!ダン!という音、タムタムみたいな音、スネアみたいな高くて固い音、それに加えて アジアの楽器独特というか、『音が出てから音色や音程が変化する』音・・・
これを全て、一人で同時に演奏するんだからすごいね!
目の前の演奏を見てなかったら、何人もの人がセッションしてると思ってしまう。
本格的なタブラの演奏を観たのは初めてなんだけど、めっちゃ気に入ったよ!
\(^O^)/
三味線が またシブイ。
津軽三味線に似たタッチの、ギンギンアップテンポ、即興演奏みたいなワンコードの曲。
ゆったりして どこか哀しい語り部の曲。
演奏は杉中久夫さんです。
この、三味線とタブラのコラボ、というから ごきげんじゃありませんか。
マタギみたいな風情のシャミセニスト(?)と、ニコニコしたインドのパーカッショニストのセッションは、異文化の取り合わせでありながら、とってもしっくり合っていて、まるでお互いがお互いのためにある、みたいに感じさせるのでした。
また、もうひとつの楽器『ディジュリデュー』も すごいインパクトでした。
オーストラリアのアボリジニの人たちが使っているという管楽器で、アルペンホルンをまっすぐにして、全体を同じ太さにしたようなもの、といったらいいのかな・・・
アボリジニに伝わる「森の神様 火喰い鳥」のことを歌った曲を聴かせてくれました。
そうそう、それからなんだかわけのわかんない、「ぴょょ~ん、ぴょょ~ん」という音を出す、シタールみたいな楽器。
それらの楽器が溶け合って醸し出す世界は、すっかり 異次元へのトリップ・・・
ますます妖しい 下北一番街の夜なのでした。