HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

紅の豚「さくらんぼの実る頃」

2022年06月15日 | レッスン日記(幼児)
あおちゃん(年長):
おうちにジブリの映画がたくさんあるのか、ジブリの歌が大好き、そしてたくさん知っているので、ママに「片手で弾けるジブリ曲集」をご紹介して ゲットしてもらいました。

この間から、あおちゃんが「紅の豚!それが弾きたいの。この本の中のどれ?」と言っていたので、今日はその曲を探そうとiPadのYouTubeを開きました。

「紅の豚」って、ジブリの中では異色な、すっごく大人っぽい映画だよね?
ヒバリ先生も公開当時に劇場で観たけど、正直 大人っぽすぎて、あんまりよくわからんかった…

そんな「紅の豚」の、どの曲があおちゃんのハートをつかんでいるのか?

「これ!この歌!」
YouTube画面を見ていたあおちゃんが言いました。
それは、マダム・ジーナが、ホテルのバーかクラブみたいな所で歌っている「さくらんぼの実る頃」というシャンソンでした。

確かに「紅の豚」の中では一番有名な曲だけど、大人の歌で、しかもフランス語で、人生の機微を歌ってるこの歌に、5歳のあおちゃんが惹きつけられたとは。

「先生、弾いてみて!」あおちゃんが言いました。
「うーん…」
楽譜はメロディーしか書いてないし初心者向けってことなんだけど、その通り弾いたんでは、あおちゃんの頭の中にある素敵な曲のイメージにはならないだろうと思ったので、本来のシャンソン風に伴奏もつけて弾きました。

「左手も弾かないとダメなの?」
あおちゃんはちょっとびっくりしたように言いました。これじゃあ難しすぎて、自分には弾けない、と思ったようです。

「ううん、そんなことないよ。ほら、楽譜には右手しか書いてないんだから、あおちゃんにだって弾けるんだよ。もう一回、楽譜の通り右手だけで弾いてみるね」
先生は慌てて言いましたが、あおちゃんは
「ううん、もう一回、左手も一緒に弾いて」と頼みました。
この曲の素敵な雰囲気が大好きなんだということが伝わってきます。

「あおちゃん。ちょっとだけ、一緒に弾いてみようよ。最初の方、知ってる音符ばっかりだよ」
と誘って、初めの方を少しだけ弾いてみたら、あおちゃんも、なんとか弾けそう、と思ったようなので、来週、一緒に弾いてみる約束をして、レッスンは終わりました。

あおちゃん、こーんな大人っぽいシャンソンが好きなんて…

そういえば、これまであおちゃんが弾いたジブリの曲は「君を乗せて」「もののけ姫」「ナウシカ・レクイエム」など、胸に染み入るような大人っぽい曲ばかりだったかも…

年齢で人を測っちゃいけないなー、と反省させられたことでした。

あおちゃん、まだ5歳だけど、実はすごく大人っぽいのかも。
本当はヒバリ先生より あおちゃんの方が大人なのかも…



黒い鍵盤が2つ🎵

2022年06月15日 | レッスン日記(幼児)
ロータスちゃん(年中):
ヒバリ教室に入って半月ほどたちました。
1回レッスンするごとに教室やピアノになじみ、元気よく歌ったりリズムをたたいたりしています。

最初の頃の「小鳥さんの音」「ライオンの声」など、高い音・低い音を見極めて鍵盤を叩くことから、次第に「2つの黒い鍵盤」を見つけることに移行してきました。

先週までは、中央ドのすぐ隣の2つの黒い鍵盤(ド♯とレ♯)を同時に叩いて「自動車、ブーブーブー」とクラクションに見立てていましたが、今日はその2つの黒鍵を、右手・左手それぞれの人差し指で弾きながらお名前を呼ぶ、というのをやって
みました。

先生が 🎵レ♯〜ド♯レ♯!と弾きながら、 「🎵ロータスちゃん!」と呼んでみたら、ロータスちゃんも、同じように🎵レ♯〜ド♯レ♯!と弾きながら、「🎵は〜あい!」とお返事してくれました。
すごい!何も説明してないのに、ちゃんと応えてくれたのです。
そして次には、ロータスちゃんが先に🎵レ♯〜ド♯レ♯!と弾きながら「🎵せ〜んせ!」と呼んでくれたので、先生が「🎵は〜あい!」とお返事しました。

ロータスちゃんは「こんどは 🎵こーとりさん!って呼んでみよう」「こんどは🎵ぞーうさん」などと、鍵盤に並べてあった動物たちの絵のカードを見ながら高い音、低ーい音、いろんな場所の黒鍵を見つけては 🎵レ♯〜ド♯レ♯!を弾きました。

一通り、動物たちを全部呼んでしまったロータスちゃん、今度は「🎵マ〜マ!」と呼んで、ソファーに座っているママを振り返りました。
そしたらママは、ちゃーんと「🎵はーあい!」と応えてくれましたよ!
とっても嬉しそうに笑ったロータスちゃん。

2本の黒い鍵盤がしっかり認識できたら、次はいよいよ「ド」の音を習います。

「素顔のままで」イントロ🎵

2022年06月12日 | 弾き語り
チャーリーさん(メンズ)から予約の電話がかかってきました。
「今どこ?」
「家です。すぐ前じゃないですよ」

はは…  この前「だんだん電話が近づいてくる」とブログに書いたからね。
今日は家から、と言うことでしたが、到着はあっという間です。自転車のスピード速い!!

チャーリーさんが今レッスンしている「弾き語り曲」は、ビリー・ジョエルの「素顔のままに」。

ヒバリ教室でレッスン始めた最初の頃から、その曲が憧れだということは聞いていたけど、いつの間にか、それが弾けるような実力がついてきたんだなあ、と思います。

今日は、冒頭の「これぞ『素顔のままで』って感じのピアノイントロを練習しました。
かっこいいです。

このところ、ヒバリ教室では かねてからの「憧れの曲」演奏に着手している男子多し。

チャーリーさんの「素顔のままで」、炭焼き職人君の「春よ、来い」、べっきー君の「ショパンバラード1番」。

どれも素晴らしい曲です。
みんな、頑張って夢を実現しましょう!!


バーナム、和音の転回がんばったね🎵

2022年06月12日 | レッスン日記(小中高生)
白ねこちゃん(小2):
コツコツやってきたピンクのバーナムが「グループ5」に差し掛かり、1番の「深呼吸」は和音を転回していく課題です。

両手それぞれで和音の基本形→第一転回→第二転回 と配置を変えていき、また第二転回→第一転回→基本形 へと戻ってくる。

これをC、F、G、と3種類のコードに対して全部行うので、上級生たちも「わー、これはやだなー」と恐れを成す課題です。

白ねこちゃんは嫌とも言わず、両手で6音ずつの和音を、真剣に考えながら、一つ一つ丁寧に転回していきました。

ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて、ようやく最後の音まで弾き切るところまでやり通した!やったー
がんばったね!

すっごくがんばったので、キラキラの「がんばったねシール」を貼ってあげました。

「バーナム」が好き、と言って、地道にコツコツ弾いている白ねこちゃんです。
「グループ5」はピンクのバーナム、最後のグループ。
難しくなってくるけど、がんばろうね。

「アダムスファミリー」にも 「バツに棒」音符が!🎵

2022年06月12日 | 音符・楽譜・テクニック
ごましおくん(小2):
どういうきっかけで見たのか、「アダムスファミリー」の映画(?)を見たそうで、その印象的なテーマ音楽がお気に入りです。

タラララ! チャッ! チャッ!(指を鳴らす)
                   
タラララ! チャッ! チャッ!(指を鳴らす)

先生と声を合わせて歌った後、「弾きたい?」と聞いたら「うん」と言うので、前に作っていた楽譜をコピーしてあげました。

そしたら「アダムスファミリー」にも ×× の音符が!

「このバツって何?」
「それは、ドとかレとかの音じゃなくて、指鳴らす印」と、ジェリーくんにしたのと同じように説明して、ごましおくんも納得。

××のところを声で叫ぶ「トーマス」と違って、「アダムス」の方は指を鳴らすので、鍵盤を弾いたり指鳴らしたり、忙しい。
でも面白い曲だから、やってみてね。

この「バツに棒」の音符ですが、シャウトだったり、手拍子だったり、打楽器だったり、「楽音じゃないリズム」を表すときに使われます。

めったにお目にかからないと思うけど、たまたま二人、連続でこの音符に遭遇したとは奇遇ですね。

「バツに棒」…覚えておいてね。
 

バーナム ド〜〜シラシド〜🎵の魅力とは?

2022年06月11日 | レッスン日記(小中高生)

ゴマちゃん(小5):

今は「緑のバーナム」をやっていますが、その前に修了した 1つ前の巻「ピンクのバーナム」から、ランダムに選んだ番号の課題を弾く、というのも並行してやっています。

今日、たまたま当たったのが「11.  さかだちの練習」。

黒ねこちゃん(小2)のお気に入りの曲です。

「あのね、黒ねこちゃん、この曲が大好きって言って、毎週必ず弾くんだよ」と先生が教えました。

「あ、私もこれ好きだった!」とゴマちゃん。

「えー、そうなの? 黒ねこちゃんはね、最後の『ド〜〜シラシド〜🎵』ってとこが好きなんだって」

「あっ、私も!私も『ド〜〜シラシド〜🎵』が好き!」とゴマちゃん。

へー、そうなんだ。

黒ねこちゃん、ゴマちゃん、二人ともが魅力を感じてるとは。

これはちょっと興味を弾くデータだ。

もしかしたら、ほかのみんなもド〜〜シラシド〜🎵に魅力を感じてるのかもしれないよね?

ふーむ…

ド〜〜シラシド〜🎵 の、どういう点が魅力なのか?

ド〜〜 と伸ばすとこか?

シラシド〜 のさわやかな響きか?

はたまたド〜〜シラシド〜〜シラシド〜🎵とくり返す点か?

今度、ほかのみんなにも聞いてみよう。

ド〜〜シラシド〜🎵が好きかどうか。

そして ド〜〜シラシド〜🎵の魅力の謎を解き明かしてみたいもんです。

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きかんしゃトーマス、楽譜の「バツに棒」音符は🎵

2022年06月11日 | 音符・楽譜・テクニック
ジェリーくん(小1):
「きかんしゃトーマス」の歌が弾きたいと言うので、楽譜を作ってあげました。

先週は、くり返し何度も歌われるメインの16小節でいいかなーと思って、それを渡して一緒に弾いてみたんですが、ジェリーくん 音符を見ながら弾いてみて、「トーマス!っていうところは?」と続きのBメロ部分が無いことを指摘してきました。

「トーマス!の所も、楽譜いる?」
「うん!」
ということで、今日はそのBメロ部分の楽譜をもう1枚追加したんですが…

「この、トーマス!のとこの ×× の音符って何?」とジェリーくん。
「そこは、ほら、歌じゃなくて、『トーマス!』って叫ぶとこじゃない?だから、黒丸とか白丸とかの音符じゃなくて 、×× に棒をつけてるの」
「ふうん」と納得して楽譜を持ち帰ったジェリーくん、後からママのお話では、お家でも「きかんしゃトーマス」の歌を毎日弾いていて、楽譜の ×× のところは「トーマス!」と元気よく叫びながら弾いてます、とのことでした。

「特待生」ひさびさの登場🎵

2022年06月07日 | レッスン日記(大人)
朝、べっきー君(大人)から久しぶりにLINEが来て、今日の午後イチでレッスンすることに決まりました。

実に半年ぶりのアクセスです。

というのも、べっきー君は 去年のクリスマス発表会を最後に 10年やってきたレッスンから離れたからです。

住んでるのも仕事先も他県で遠いし、色々忙しくなったということもあって「発表会を機に卒業します」ということだったんですが…

発表会での彼の演奏を楽しみにしていた生徒のみんなや、一緒にコラボした仲間たちから「なんで卒業なの。もったいないじゃん」「べっきー君がピアノやめられるワケないでしょ」「留年留年!」と卒業許可が降りませんでした(?)

で、今 べっきー君は「特待生」!

通常レッスンに通っていなくても、いつでも単発レッスンを予約して受けるとこができ、また、発表会その他のイベントにも参加できる、というのが ヒバリ教室の「特待生」です。

いろんな事情でレッスンに来れなくなっても、自分で練習したり 以前に習った曲を弾いたりして、ピアノはずっと続けていてもらいたいし、分からないことがあった時は聞きにきたりしてもらえるように、この「特待生」システムを設置していて、現在ヒバリ教室には、数人の特待生がいます。

で、今回「特待生べっきー君」が連絡くれたのは、長い間温めてきた憧れの曲を、そろそろもう満を持してしっかり弾こうと思います、とのことからでした。

やっぱりピアノ続けてたんだね!
夢の実現に向かって頑張ろう!




最強アイテム!ハ長調の楽譜とトランスポーズ🎵

2022年06月04日 | レッスン日記(大人)
アニーさん(大人):
アニーさんのレッスンは、買い替えた新しいデジタルピアノの使い方も含めて、お宅への出稽古で行なっています。

今日はピンポンを押したら、珍しくご主人が二階から玄関まで降りてきて、にこやかに迎えてくれました。

「今日は主人も一緒に歌う気持ちになって」とアニーさんが歌集を取り出し、まずはご主人を中心に、3人での歌から始まりました。

ヒバリが伴奏して、歌集をめくりながら、ご主人の好きだという「桜貝の歌」「城ヶ島の雨」「野ばら」など、次々に歌います。
 「いやー、歌はいいねぇ。今日は楽しかったです。ありがとうございました」とご主人が引き上げ、その後アニーさんのピアノをレッスンしました。

お二人とも音楽が大好きなシニアのアニーさんご夫妻。
お仕事をリタイアされているご主人も、以前は歌を一緒にレッスンして、昔歌ったJAZZなどを歌って楽しんでいました。
ところが、最近は気力がなくなってお誘いしても歌わなくなってしまい、アニーさんが心配していたのですが、今日は久しぶりに歌うことができて良かったです。

「今日は主人が歌えて本当に良かったです」とアニーさん。
「私の楽譜にいい曲がたくさんあるので伴奏できたらと思うんですが、主人が『このキーは高すぎる』とか文句ばっかりで、なかなか弾けるのがなくてうまくいきません」
   
アニーさん、そんな時には「トランスポーズ」ですよ!

アニーさんのデジタルピアノには「トランスポーズ」という機能がついていて、ボタン一つで弾いている曲のキーが上げ下げできるのです。カラオケのキーを上げ下げするのと同じように。

「まあ!それじゃ、私の楽譜は全部ハ長調ですけど、その簡単な楽譜通りに弾いて、音が変わって出てくるんですか?!」

その通りです。
ヒバリが早速「トランスポーズ」機能を使って曲の音程を変えるお手本を見せ、アニーさんは「やってみます!」と喜んでくれました。

出稽古に来てたおかげで、ご主人の歌もできたし、ピアノのトランスポーズのこともお伝えできて、本当にラッキーだ。

アニーさん、全部ハ長調で弾けるこの楽譜と、トランスポーズ機能付きのこのピアノがあれば、ご夫婦で歌が楽しめますよ!仲良く歌ってくださいね。



ママ、パパ 見ててね🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
前回の記事で「お子さんの練習に付き合ってください」と書きましたが、その際のお願いポイントをいくつか、子どもの側からの代弁として補足いたします。

1 叱らないでね
2 けなさないでね
3 笑わないでね
4 ほめてほしい
5 ちゃんと見てて(聞いてて)ね

大人から見れば、子どものたどたどしいピアノは歯がゆいかと思います。また、手際が悪かったりグズグズしたりして「さっさとしなさい」とか「きちんとしなさい」とか言いたくなるかもしれませんが、子どもが「ピアノを弾いている」というそれだけのことを評価して、大きな気持ちで見守っていただけるとありがたいです。
叱られると子どもは萎縮し、練習はイヤなものとなってしまい、逆効果なので…

同じ意味から、評価はしないでくださいとお願いします。子どもの練習はヘタに決まってる(?)ので「ヘタね」とか「ここが間違ってる」とか言わないで🙏子どもが失敗しても笑ったりけなしたりしないで。(子どもが自分で笑っている時は別です。一緒に大笑いしてください)

些細なことでも、できなかったことができた時など、盛大に褒めてください。叱られて縮み、褒められて伸びるのは子どもも大人も同じこと。

あと、練習に付き合っている時は、極力子どもに意識を向けていてほしいのです。
お忙しいのは重々承知ですが、練習はほんの20〜30分だけなので、その間だけは観念し「大人仕事」をすっぱり忘れてお付き合い願いますm(_ _)m 
子どもたちは、うまく行った時、失敗した時、「ママ(パパ)見てるかな」とチラッとママやパパの方を見ます。その時、アイコンタクトで(できたね!)とか(残念!)などと共感が得られるのを確認して、子どもはまたがんばる勇気を出しています。
子どもが振り返った時、ママやパパがスマホや手仕事などに没頭して自分に興味を持っていなかったとわかった時、子どもは悲しそうだし、すぐに「見てくれないよね」と学習して、アイコンタクトを送るのもやめてしまいます。

最後に、私(教師)から…

練習に付き合ってくださいとお願いしていますが、教えていただかなくて大丈夫なのでご安心ください。
そばにいて、子どもに目と耳を向けて、共感していただけるだけで充分なのです。
そしてそれだけが何より必要なのです。
むしろ教えていただくと、子どもは「わからないけど後でママに聞けばいいや」と思い、自分で考えなくなったり、また、ママと先生の言うことが違って戸惑ったりします。
教え役、叱り役は教師が担当しますので、ママ、パパはとにかく温かく見守って「褒め役」に徹して下さるよう(一番美味しい役です)切にお願いいたします。


時間を決めて練習しよう🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
よつばちゃん(小3):
「たのしいピアノレッスン」の本を使っています。
レッスンに来て、ピアノの譜面台に楽譜を広げた途端に「あっ、練習してくるの忘れた〜」
と言うことが続けてありました。

忘れたというより、先週レッスンが済んで家に帰ったら、もう次の予定があるので、きれいさっぱりピアノは視界から消えてしまって、翌週教室に来た時に初めてピアノが視界に現れ、同時に先週のレッスンを思い出す、という感じでした。
教室で一緒に練習すると、その時間は集中してレッスンし、つまずいたりつっかえたりした所を「もう一回やってみる!」「初めからやってみる!」と一生懸命に弾いています。
この成果をお家で復習してくればどんどん上達するはずなのに、1週間手付かずでは習ったことも忘れてしまい、本当にもったいない。
これは「怠けている」わけではなく、単に練習時間をどうとったらいいかがわからないだけなんだ、と感じたので、「こんなに上手になるんだから、お家で練習しておいでね」と約束し、ママにも「毎日の生活に『ピアノの練習時間』を組み込んで、それを守るように決めてあげてください」とLINEしておきました。
1日にほんの15分でもいいので、たとえば「ご飯の前」とか「お風呂のあと」とか具体的なタイムテーブルを決め、それが守れるようにフォローしてあげる。
慣れるまでは横に座ってあげる、などして付き合っていただけると、低学年の子どもたちでも練習をこなしていくことができるようになります。

…と、このようにお願いして1週間。
今日レッスンに来たよつばちゃん、「練習してきた!」とピアノの前に座るや、あっと驚くスピードと滑らかさで「ぶんぶんぶん」を弾きました。
あんなに苦労した曲が、あっけないほどの見事さで一気に弾き終わり。
「すごい!すごいねー!こんなに弾けるなんて!!!いっぱい練習した?」
「練習した!」
よつばちゃんもとても嬉しそうです。

子どもたちは、「練習する」という言葉の意味を、具体的には把握していないことが多いです。

低学年くらいだと、いつ、どのように練習するのか、『具体的に』言ってもらわないとわからないので、「毎日、ご飯が済んだらピアノの時間」などと決め、「練習」という抽象的な言葉ではなく「今日習ってきたのを聴かせて?」とか「ぶんぶんぶんを弾いてみて」など、はっきりと具体的な言葉で誘ってみてください。できれば、そばにいてあげたり、用事などしながらでいいので耳だけでも傾けてあげたりしていただけると、子どもは心強く思い、難しくても頑張って弾く精神力も育ってきます。

ママやパパもお仕事で忙しいことと思いますが、今、ほんの短い間ですので、お子さんとお付き合いいただければとお願いいたします。

よつばちゃん、来週も、どんなに上手に弾けるか、楽しみにしてるね。




発表会の曲選び。勉強忙しい時期には?🎵

2022年06月01日 | レッスン日記(小中高生)
ゴマちゃん(小5):
「今年の発表会、どんなのやろっか?」と聞いたら
「うーん、知ってる曲がいいな。ディズニーとか」との返事。

ゴマちゃん、去年は日本人作曲家の現代曲を弾いたんでした。
もちろん初めてお目にかかる曲だし、メロディー複雑、イレギュラーリズムや不協和音てんこ盛り、ピアノテクニック満載、でさんざっぱら苦労したので、「アレはしんどかった。今年は楽に弾ける曲がいい」との言

なるほど、そうだね。今年はよく知ってる曲にしよう。

で、ディズニーの本の中からゴマちゃんが「これがいい」と決めたのは「フレンド・ライク・ミー(ボクは大親友)」。
「アラジン」の中で魔神ジーニーが歌う、リズミカルでごきげんなナンバーです。
 
いいね!ヒバリ先生も、JAZZっぽい「フレンド・ライク・ミー」大好きだよー🎵

ところで、発表会って、毎回 去年より難しい(ランクが上の)曲を弾かなきゃいけないと思ってる人はいませんか?

「去年ソナチネだったから今年はソナタを」
「この年齢ならピアノの定番有名曲を」
など 世間体や「レベル表」などにとらわれてしまうのは、もしかしたら本人よりも周りの大人のみなさんかもしれませんが、そんな「見栄や体裁」は ソッコー捨てましょう。

ランク付けを気にせず、本人がすでに知っている、そして好きな曲を弾けば、いいことがいっぱいあります。

譜読みや音取りに割く時間やエネルギーが大幅に削減でき、その分を曲を表現する努力のために使える。
・編曲、テクニックとも掘り下げる余裕があるので、高いクオリティーを目指し、極めることができる。
・「ピアノ技術」にとどまらず音楽そのものを学び、表現する機会となる
・演奏に自信が持て、余裕のある演奏ができる
・弾いていて楽しい
・聴く人にも楽しさが伝わる

と、いいことだらけです。

ゴマちゃんは今5年生。
中学進学に向け塾や宿題が増えたりと、生活の中で勉強の占める時間がぐんと増えています。
そんな時期は、「知っている曲」「好きな曲」を選んで楽しく仕上げていくのが良いと私は思っています。

未知の曲や高度なピアノ曲に取り組むのは、時間にも気持ちにも余裕が出た時期にとっておいて。
その時は大いに苦しんで(?)切磋琢磨してください。

ピアノの道は遠く長く、山あり谷あり。
いろんな時期を、その時期に合ったレッスンで、そしてその中で最高のクオリティーを目指して努力するのが、長く幸せに続ける秘訣ですよー