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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

根魚を堪能す。

2021-05-27 | こしらえた話。

春から夏へ向かう頃、魚屋には根魚が並ぶようになる。ソイやカレイ、アブラコ。

アブラコは標準語?で言うところとのアイナメだ。が、北ではアブラコと呼ぶようで、呼ぶようでというより、アブラコとしか呼ばない。
防波堤なんかで釣ってる人がいて「ほう、アイナメですね」なんて言おうものなら「いや、アブラコだよ」となる。

コレね。実のところ、アイナメ・アブラコ問題は自分もよく知らなかった。
ちなみに、北海道でアブラコを指すアイナメは、正確にはウサギアイナメという魚種らしい。この画像の魚のどこがウサギなのかは知らないが、なんか可愛い。

ちなみに、昔はそんな高い魚じゃない、いわゆる雑魚の部類。港の食堂とか民宿なんかではよく煮つけになっていたり、アラは味噌汁になっていたり。そんな気がする。

というわけで、先日、魚屋でみつけたアブラコ(安くはない。ホッケよりぜんぜん高かった)を煮つけてみた。捌くのも人生初。大きさ40cm超。

ソイもそうだが、頭部の肉付きが良いので、頭も半分にかち割って捨てずに煮る。通はこっちのほうが好みらしい、というか、実際うまい。

ちょっと濃い目に甘辛く煮る。皮はむっちりと厚いが身はほろほろと淡白。
ごはんのおかずに、もちろん酒にも。

こういう近海の地味な魚にこそ、恵みを頂いてる感があって良い。
外出自粛の折、何やら気が癒される味がするのだった。