酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

北海男山

2014-02-10 | 酒風景
立春を過ぎると、北国では寒仕込みの酒(初雪の頃に仕込んだ酒)が飲み頃となる。
それに合わせ開催されるのが、旭川は男山のイベント「酒蔵開放」である。

毎年恒例。新酒の試飲や杉樽酒の振る舞いを目当てに、よくもまあ旭川にこんなに人がいたもんだと感心するほどの賑わいとなる。
中でもお目当ては、平安時代の酒造りを再現したという瓶仕込み酒。


プライベート配慮でぼかした。近頃のテレビでの映像はどれもこんな感じで見づらいねえ(笑)。


瓶仕込み酒は無濾過で供される。甘い吟醸香があふれ誠に美味。毎年これを呑まずして春が来るかという逸品である。

ちなみに右上の赤いものは、同行したYちゃんが持参した肴(豚汁や蕎麦などの食べ物も沢山販売されているが、肴を持参する者も多い)。鮭とイクラが塩辛になったようなもので、ちょいとご相伴に与ったがこれがなかなか旨い。かの吉田類氏がTV酒場放浪記で北海道を訪れた時に舌鼓を打ったとか。Yちゃんもなかなか気が利く奴なのであった。


ところで「男山」。この酒は京都が発祥で同名をブランドにした酒造メーカーは日本に数社ある。
北海道では唯一、旭川の男山株式会社が伝統を継承。旭川の男山が造った男山はロゴの近くに小さな文字で「北海」と書いてあるでの見分けがつく。見かけたらぜひご検証あれ。


蛇足 男山という山も全国に色々あるそうな。