俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

梅雨葵

2014年06月18日 | 俳句

向日は 我が意と同じ 梅雨葵
(こうじつは わがいとおなじ つゆあおい)
16788 【季語】 梅雨葵 【季節】 仲夏
梅雨葵=立葵。葵=葉が太陽の方に向かう迎日の意=向日性=向光性

我が家の家紋は、立葵である。
阪神大震災の年(1995)の夏、中国へ旅行した際、北京の寺院で初めて立葵の花を見た。
自分の背より高いところに花が咲いており、強烈な印象を受けた。

葵とは、葉、花が太陽の方に向かう迎日の意があるらしい。
向日性(向光性とも)とは、植物の葉、茎、花などが
太陽光線の強い方へ向かって屈曲する性質のこと。
梅雨葵は、立葵の別名。中国では蜀葵というらしい。
蜀のついた花が多いみたい。
向日葵も、この一族なのだろう。



父の日や 嫌いは嫌い 好きは好き
(ちちのひや きらいはきらい すきはすき)
16789 【季語】 父の日 【季節】 晩夏


青田風 水面を揺らし 吹き通る
(あおたかぜ みなもをゆらし ふきとおる)
16790 【季語】 青田風 【季節】 晩夏


月半ば 前線遠くも 梅雨らしき
(つきなかば ぜんせんとおくも つゆらしき)
16791 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


気を映す 水鏡の如 植田かな
(きをうつす みずかがみのごと うえたかな)
16792 【季語】 植田 【季節】 仲夏


短夜や 遅寝早起き 是如かず
(みじかよや おそねはやおき これしかず)
16793 【季語】 短夜 【季節】 三夏


十薬や 解釈で逃ぐ 似非公明
(どくだみや かいしゃくでにぐ えせこうめい)
16794 【季語】 十薬 【季節】 仲夏


梅雨寒や 四方通路の 二人席
(つゆさむや しほうつうろの ふたりせき)
16795 【季語】 梅雨寒 【季節】 仲夏


この梅雨は 臍取り豪雨 黒き雨
(このつゆは へそとりごうう くろきあめ)
16796 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
臍取り=雷?


六月の 花嫁話 遠くなり
(ろくがつの はなよめばなし とおくなり)
16797 【季語】 六月 【季節】 仲夏


五十肩 これで三度目 六月尽
(ごじゅうかた これでさんどめ ろくがつじん)
16798 【季語】 六月尽 【季節】 晩夏


梅雨晴や 虚空清浄 靡く風
(つゆばれや こくうせいじょう なびくかぜ)
16799 【季語】 梅雨晴れ 【季節】 仲夏


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